2015/08/21 - 2015/08/21
3位(同エリア41件中)
コクリコさん
ショーヴィニーからサン・サヴァン・シュル・ガルタンプへはバスで15分ほど。
サン・サヴァン修道院教会はガルタンプ川の畔に建っています。
5世紀、聖サヴァンは弟のシプリアンと共にイタリアで宣教したため捕らえられ拷問を受けますが脱獄しガリア(現在のフランス)に逃れます。
しかしガルタンプ川の岸のセリジアで捕らえられ斬首され殉教します。
二人の聖なる遺骨が800年頃発見され聖サヴァンと聖シプリアンに捧げられた修道院が創建されました。
セリジアはそれ以降サン・サヴァンという名で呼ばれるようになりました。
9世紀初頭に建てられた修道院教会は9世紀末にヴァイキングの攻撃により衰退しましたが11世紀初頭に新教会の建設が始まり11世紀末に完成します。
この教会のクリプト、鐘塔、身廊の天井には11〜12世紀に描かれた壁画に覆われています。
特に身廊の天井に描かれた旧約聖書の創世記から天地創造、アダムとエヴァ、カインとアヴェル、ノア、ヨセフ、出エジプト記のフレスコ画は赤・黄・黒・茶・白・緑と色数は少ないですけれど、明るく素朴、伸びやかに自由に描かれいます。
16世紀にミケランジェロによって描かれたローマのシスティーナ礼拝堂に勝るとも劣らない素晴らしさに「ロマネスク時代のシスティーナ礼拝堂」とアンリ・フォション(19世紀から20世紀初頭にかけてのフランスの中世美術史家)をして言わしめた天井画。
また、1960年、当時のフランス文化大臣アンドレ・マルローが聖堂修復作業の際、見事に修復された壁画を見て思わず感極まり「フランス、ここに始まる!」と叫んだといいます。
美術史家吉川逸冶氏もサン・サヴァンの壁画の美しさを世界に紹介した学者の一人です。
サン・サヴァン修道院教会はその歴史的・文化的価値により1983年に世界遺産に登録されました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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ショーヴィニー発15時18分のバスに乗りサン・サヴァン・シュル・ダルカンプへ向かいます。
ショーヴィニーの町がどんどん遠ざかって行くと思っていると間もなくサン・サヴァンに到着しました。 -
15分ほどでバス停のある広場に到着。
ポワティエまで帰るバスもここから乗ります。
サン・サヴァン・シュル・ダルカンプは世界遺産に登録されていますが、ショーヴィニーよりさらにひなびた田舎。
駅前にはなーんの案内もない。
「世界遺産が何か?」
と言った佇まいが潔い。
是非観たいと思う人だけが行けば良いのだ。
同じ世界遺産のシャルトルで甥の奥さんや娘が
「お土産屋さん少な〜い、何か買いた〜い」
と言っていたけれど、そんなもんじゃない。
案内板はなくてもあの塔を目指して歩きましょう! -
塔を目指せば近いはずなのに、わかり難い道でした。
修道院教会に入る前に、ガルタンプ川に架かる橋を渡って、川越しに教会を眺めよう。
と、思ったのに
この旅で身体のあちこちが不調の夫は猛暑に降参して
「橋の途中から見れば良いよ」
ですと。
私だけでも橋を渡って写真を撮ろうと思ったのですが、意外と橋は長くて、途中で降参。
暑くても寒くてもダメな根性のない夫婦です。 -
教会の回りにはなーんにもない。
ただ孤高な姿で建つのみ(西側の鐘塔と教会堂東側)。
観光案内所は結局どこにあるのかわからなかった、、、ですからサン・サヴァンの地図も絵ハガキも持っていません(教会の前にあったらしい^^;)
そういえば、ショーヴィニーの観光案内所の人はとても親切で行く前にメールで質問したらすぐに返事がきて、彼女のブログまで教えてくれた。
今でもショーヴィニーの観光案内所から定期的にメールが来ます。
暑くて私たちの頭がボーっとして場所がわからなかったのかもしれない。サン サヴァン シュール ガルタンプの修道院教会 寺院・教会
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こう見ると狭い川幅に見えますが、これは中州です。
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川の左手には素朴な石の橋。
のどかな田舎の川です。
日本ならばさしずめ『めがね橋』と名づけられそう。 -
橋の途中で振り返って修道院教会の全景。
高い塔は鐘塔で入口は西側にある。
手前に見えるのは教会堂東側。
左手に長くのびている建物はかつての修道院の建物。 -
西側の細長い鐘塔(77メートル)の扉口から入ります。
扉口にはタンパンはありません。
教会の外陣は1095〜1115年頃に建設されたと考えられていて鐘塔は外陣の完成後に建てられたそうです。サン サヴァン シュール ガルタンプの修道院教会 寺院・教会
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一歩足を踏み入れると、ショーヴィニーのサン・ピエール参事会教会と同じようにカラフルな列柱に囲まれた身廊に目を奪われます。
ここも明るい♪
『ロマネスクのシスティーナ礼拝堂』と言わしめた天井画はひと目でわかる!サン サヴァン シュール ガルタンプの修道院教会 寺院・教会
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入口から入ると玄関間(ナルテックス)があり、
ナルテックスのポーチに描かれた壁画から順番に見ます。
ここでもまたもやヨハネの『黙示録』が登場。
『キリストの再臨』です。
両手を広げるキリスト。
キリストの左手には二人の天使が十字架を捧げています。
キリスト磔刑の十字架を思わせますね。
「この十字架に貴方様が磔にされたのですよ」
と天使たちが言ってるみたいでちょっと恐い。
キリストの周囲のアーチの手前部分
の下には3人ずつ組になって座る十二使徒・・・「最後の審判」を印象づけているそうです。
十二使徒の上の部分はの地に身を屈めてお花を摘んでいるような姿をした天使は、これも3人ずつ組になって描かれています・・・「天上のエルサレム」を暗示しているとのこと。
外側のアーチ部分は↓の写真にアップ。 -
上向いて写したので見にくい写真ですが、
真ん中に写っているのが『女と竜』で、その上が『イナゴの禍』。
上で書いた3人ずつ組になった「十二使徒」と「天使」は左に写っています。
上の写真のキリストの頭は右側でーす。 -
少し拡大した写真。
☆『イナゴの禍』
天使がラッパを吹いています。
ラッパを吹くと蓋が開いて6匹のイナがゴ飛び出してきて人間を踏みつけます。
★「女と竜」 -
『蝗(いなご)の禍』の部分。
この羽の生えた馬のような怪物が蝗?
こんな蝗が発生しちゃあそりゃ禍だ。 -
『女と竜』の1部。
☆翼のある女と生まれたばかりの子は頭光をつけ球に座る。
荘厳の聖母子の図との二重イメージである。
そのかたわらで7つの頭(7つの頭って竜の首の部分にくっついてます・・コクリコ記)と10の角を持った巨大な竜(悪魔)が子にくらいかかろうとするや、天上のエルサレムから天使が現われ、子の腕をつかみ助ける。
竜は水を川のごとく女の背後に吐く。
画面の左手にはこの不思議な幻影の証人としてヨハネを配す(ヨハネが1部しか写っていませんが)・・・『ロマネスクの教会堂』(ふくろうの本)より抜粋。
写真が下手でよくわからないかもしれないけれど、このような物語の場面が描かれています。
竜(悪魔)ですが、ネコ科の動物がじゃれついてるみたいで可愛い。 -
内陣から西入口振り返って1枚。
内陣は修復されたようで明るくて綺麗。 -
西口裏には『荘厳の聖母子』(写真・下)
その上に剥げかかった壁画。
身体は馬に見えるけれど顔は獅子かトラのような。
2頭が向き合って戦っている?
左下で天使が見学。
(これも『黙示録』の一場面なのかも)
剥げかかっている壁画はともかく、『荘厳の聖母子』の絵はしっかり残されているのに何の解説もないので、新しい絵なのかな? -
いよいよ天井画です。
西入口から東に向かって撮った写真。
旧約聖書の創世記から天地創造、アダムとエヴァ、カインとアヴェル、ノア、ヨセフ、出エジプト記が大パノラマ画面となって展開しています。
長さ42メートル、幅17メートル、高さ17メートルの身廊。
高さが17メートルの天井を見上げて写しているので写真は上手に写せませんでした・・・どうぞお許しを。 -
絵の順序が説明しにくいので、『世界美術大全集・ロマネスク』(小学館)の「サン・サヴァン修道院聖堂壁画 配置見取り図」の写真を撮りました。
左が西口入口。右が東側。上が南。下が北です。 -
西側入口から入って見上げると、こんな感じ。
写真右(つまり南側)にうっすら残っているのは、
「植物の創造と日月星の創造」
そして左端にへばりついて見えるのが
「エヴァの創造」「アダムにエヴァを娶わせる神」「エヴァの誘惑」の場面。
『天地創造』の部分ですが、剥落していて1部しかわかりませんね。
手前に「アダムの創造」等描かれていたようなのですがほとんど残っていません。 -
上は「植物の創造と日月星の創造」
下が左から「エヴァの創造」「アダムにエヴァを娶わせる神」「蛇に誘惑されるエヴァ」
こう見ればなんとなくわかるでしょうか。
アダムもエヴァも原始人みたいに描かれているけれど、これは正しいのかも。 -
アップして撮りましたがそれでも見難くてすみません。
この絵が
「植物の創造と日月星の創造」です。
創造主の神がうっすら残っています。
手毬みたいな日月星とナメコみたいな植物など。 -
「エヴァの創造」
アダムの次にエヴァを創造する神。
最初男に見えたのでこれはアダムかと思ったわ〜 -
左が「アダムにエヴァを娶らす神」のアダム。
髭が生えているからアダムだとわかるけれど、アダムもエヴァもごつい。
右が「蛇に誘惑されるエヴァ」
後世の画家たちが描くエヴァは色っぽかったり美人だったりしますが、逞しいエヴァですなぁ。
天国を追い出されても逞しく生きていけそうなアダムとエヴァでした〜 -
南側の手前。
左はほとんど残っていませんが
「アブラハムの埋葬」
右「アブラハムを祝福するイサク」の1部 -
天井画の真ん中あたり。
<アブラハムの物語>が描かれている部分。 -
1部をアップします。
上・・「アブラハムとロトの別離」
楽しそうに踊っているのかと思ったら(手足の動きがダンスの動きに見える〜)、顔の部分が剥落している人にパイパイとお別れしているシーンでした。
下・・・「ヤコブを祝福するイサク」(右)
「ポテパルに売られるヨセフ」(左) -
上・・「シケムの樫樹の傍らの神とアブラハム」
下・・「ポテパルに売られるヨセフ」 -
「カインとアベルの捧物」
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下右から「シケムの樫樹の傍の神とアブラハム」〜「バベルの塔」
上右から「カインとアベルの捧げ物」〜「カインの殺人」「神の呪い」
いや〜上向いて撮っていると真ん中半分から南北に二つに天井画が分かれているのでどっち方向から撮っているのかわからなくなってしまいます。
適当にこんな物語が描かれているのだとわかれば良いです。 -
これが「バベルの塔」なんですけど、人間が大き過ぎ!
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真ん中から下「バベルの塔」、その下「ヨセフとポテパルの妻」
真ん中上「カインの殺人」「神の呪い」「エノクの昇天」
真ん中一番上は見にくいけれど「紅海を渡る」 -
上が「カインの殺人」「神の呪い」「エノクの昇天」
下が「紅海を渡る」・・・すなわちモーセの物語の「出エジプト記」の場面です。
エジプトのファラオの軍隊に追われたモーセたちが紅海を渡る場面。
海に?まれるファラオの軍隊(馬車)の有名なシーンです。 -
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「ノアへのお告げ」
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「ノアの箱舟」
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ノアの箱舟に乗れた動物たち!
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「神に迎えられるノアの家族」
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写真下は「泥酔して裸で眠るノア」
寝ている絵も埋葬されている絵も創造それているエヴァの絵も横になっている人の絵はみんな似通っていますね。
埋葬されているアブラハムも酔っ払って寝ているようだった〜 -
泥酔して服がはだけているノア。
息子のハムや女性たちに笑われています。
こんな場面描くなんてやっぱりロマネスクは面白い。 -
天井画の最後の場面です。
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柱にも色彩豊かな絵が描かれています。
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ポワトゥー地方の教会堂には色彩豊かな柱、壁画が多く残っているので余裕があれば比べて見るのも面白いと思います。
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見学者は少なく、椅子に寝転がって写真を撮ったり双眼鏡で見たり(お行儀が悪いですが)することができ、それは至福の時間でした。
これは絶対システィーナ礼拝堂ではできないぞ〜!!!
400年後のミケランジェロのリアルな芸術性に富んだ絵ではありませんが、素朴で親しみのある明るい聖書の場面を見ていると物語の世界に入り込んだような不思議な喜びに包まれました。
私たちが見たのは天井画だけですが、地下クリプトと鐘塔のトリビューン(階上間)にも壁画が残されています・・・現在見学できるのか不明。
また内陣の円柱には面白い柱頭彫刻が見られるようですが、内陣は修復中のようで入れませんでした。
☆パリの建築文化財博物館の図書館でサン・サヴァン壁画がそっくりそのまま復元(剥げた部分もリアルに)されたものを見ることができます。
wizさんの建築文化財博物館の旅行記の最後に紹介されています。
wizさんの写真の方がわかりやすいですねぇ。
http://4travel.jp/travelogue/10300629
サン・サヴァンまで行く余裕のない方に建築文化財博物館はお薦めです。
フランス各地のロマネスク、ゴシック芸術の復元されたものも見学できます♪ -
教会の回りにはお店がないし、教会内は修復中のためか売店はなく絵ハガキ買いたかったのですが買えませんでした。
観光案内所はこのあたりにあるはずなんですが、頭がポーっとしていて働かず。 -
サン・サヴァン教会の鐘塔を最後に1枚。
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バス停に戻って。
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16時53分発のバスでポワティエに戻ります。
バスの時刻は正確でしたが、料金が曖昧で他の地方と比べると高かったような・・・
ポワティエに着いたのは定刻通りの17時58分。
ポワティエの夜の町を歩いたのは楽しかったけれど、ノートルダム・ラ・グランド教会の光のショーの時間を間違えて見られなかったのが返す返す残念なことでした。
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この旅行記へのコメント (8)
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- ippuniさん 2016/01/12 01:33:52
- システィーナ礼拝堂
- コクリコさん
遅くなりましたが
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
今月スペインに行くのに片道1000キロという長距離なので、
途中で休憩する街を今色々と探しています。
行きはボルドーに決めたのですが、帰りもボルドーにするか、
少し違うルートでアングレームにするか迷っていて、
コクリコさんの旅行記を見てアングレームにしたのですが、まだ迷い中です。
日本人経営のcrepe屋さんが気になってしまい…(笑)
長距離移動の途中に休むだけなので行けるかどうかはわかりませんが。
アングレームは以前にも行ったことがあるのですが記憶にあまりなくて。
ロマネスクのシスティーナ礼拝堂とよばれるこの礼拝堂は、
本当に訪れたい人だけが訪れればいいという言葉にぴったりの場所ですね。
私もこういう場所を訪れるのは結構好きなのです。
以前に行ったシュヴァルの理想宮とか(そこはちょっとした観光地ですが)
今行きたいリンゴの礼拝堂とか、交通がものすごく不便なんですよね。
でもそこに行く過程とか、実際見に行ったものだけが味わえるその空間、
建築が見たいのもありますがそういう工程もなんだかいいですよね。
暑そうだけど、なんとなくあの空間は夏に訪れたいな、と思いました。
今年も、フランス旅行を計画なさっているのでしょうか。
コクリコさんの地方巡り、いろいろ勉強になって楽しみにしています。
ippuni
- コクリコさん からの返信 2016/01/12 22:55:39
- RE: システィーナ礼拝堂
- ippuniさん、ご訪問ありがとうございます。
こちらこそ遅くなりましたが新年おめでとうございます。
新年早々また物騒な事件が世界中で起こっていますが、お互い元気で今年も過ごしたいですね。
> 今月スペインに行くのに片道1000キロという長距離なので、
> 途中で休憩する街を今色々と探しています。
えっ、凄い! 車でいらっしゃるのですよね、と言うことはお嬢さんも一緒ですか?
大変な道のりですね。
> 行きはボルドーに決めたのですが、帰りもボルドーにするか、
> 少し違うルートでアングレームにするか迷っていて、
> コクリコさんの旅行記を見てアングレームにしたのですが、まだ迷い中です。
> 日本人経営のcrepe屋さんが気になってしまい…(笑)
> 長距離移動の途中に休むだけなので行けるかどうかはわかりませんが。
> アングレームは以前にも行ったことがあるのですが記憶にあまりなくて。
アングレームってちょっと変わった町ですね。
観光地としては、いわゆる「中世の町並み」とか「美しい村」とか「リゾート」「自然」という特別な売り物はないですね。。。面白かったけど。
アベさんのクレープリー「Santa Fe」の内部ちゃんと写してないのですが一部写真追加しておきました。
変わった町の中のこれまた変なお店(失礼)でした〜
狭いお店なのですが真ん中にテーブルがひとつだけあるのですよ。
お客さんはテラス席以外はすべて相席でしょうか?
土曜日は午後から営業とのことで食事はできなかったのですが時間があればクレープ1つだけでも食べてみたかったです。
私は韓国の歌手は知らないのですがアベさんはYoun Sun Nahという女性歌手のファンらしくCDが何枚か置いてありお店でも曲をかけるそうです(笑)
その歌手の方、時々アングレームに来るそうですよ。
> ロマネスクのシスティーナ礼拝堂とよばれるこの礼拝堂は、
> 本当に訪れたい人だけが訪れればいいという言葉にぴったりの場所ですね。
> 私もこういう場所を訪れるのは結構好きなのです。
世界遺産なのに観光地化していなくてのんびりしていますね。
天井画を見上げるのは疲れましたけれど、訪れる人はそれを見たい人だけなのでなかなか良かったです。
> 以前に行ったシュヴァルの理想宮とか(そこはちょっとした観光地ですが)
> 今行きたいリンゴの礼拝堂とか、交通がものすごく不便なんですよね。
> でもそこに行く過程とか、実際見に行ったものだけが味わえるその空間、
> 建築が見たいのもありますがそういう工程もなんだかいいですよね。
> 暑そうだけど、なんとなくあの空間は夏に訪れたいな、と思いました。
リンゴの礼拝堂のお話以前掲示板でしましたよね!
私たちには行けそうもないのでいつか是非行って見せてくださいね。
> 今年も、フランス旅行を計画なさっているのでしょうか。
ふふふ、実はボルドーのアパートホテル予約したばかりです。
ippuniさんがボルドーに私たちより先に行くと聞いて心強いです。
rinnmamaさんもボルドーにいらっしゃいましたよね。
行く前に皆さんの旅行記もう一度見なきゃ。
> コクリコさんの地方巡り、いろいろ勉強になって楽しみにしています。
ありがとうございます。こちらこそippuniさんの後を旅行しています。
ポワティエの後にラ・ロシェルに行き、ippuniさんがいらしたイル・ド・レにラ・ロシェルから日帰りで行ってみたのですよ。
でも、ippuniさんのような優雅な旅はできず「あれ、ippuniさんの旅行記のイメージと違う」なんて思っていました(涙)
早く安全に旅行できるようにと祈りつつ、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
-
- wiz さん 2015/12/24 20:18:53
- Joyeux Noel
- コクリコさん、Bonsoir!
今朝、ひととおり拝見した時より、写真数が増えましたね!
アンリ・フォション曰くの「ロマネスクのシスティーナ礼拝堂」・・を、コクリコさんのお写真で十分に楽しませてもらいました♪ (私も建築文化財博物館旅行記作成時にサン・サヴァンの壁画のことはかなり調べましたが・・現地での撮影写真は楽しい〜。)
そういえば、サン・サヴァンの壁画に関して、『黒い聖母と悪魔の謎』にもけっこう詳しく書かれてましたよね〜。 横顔(=悪)の意味が強調されてましたね。
この間お話した時に、サン・サヴァンの教会の壁画の、公開されている部分とそうでない部分があるとどこかで読んだ・・と言っていましたが、『フランス・ロマネスクへの旅』によれば、”ナルテックスの二階にはキリストの受難と復活の場面が描かれているが、残念ながら公開されていない”、とか、”内陣の地下にはクリプトがあり、聖サヴァンと聖シプリアンの殉教を表現する壁画が残っている。この空間も近年は公開されていない”と書かれてあったので、この部分を見ていた記憶だったかも・・。
フランスのロマネスクの壁画は、サン・サヴァンのような「明るい地色の流派」とブルゴーニュやオーヴェルニュあたりの「青い地色の流派」に二分されるようですけど、サン・サヴァンは壁画の色使いのせいもあってか、ほんとうに聖堂全体が明るいですね!
あ! それと、世界美術大全集に、ポワティエのサン・ティレールの人物像とサン・サヴァンのトリビューンに描かれている人物像の衣の表現に関係が見られる、と書かれていたので、ポワティエを見た時にその点もちょっと気にかけつつ見ていました^^;
コクリコさんのコメントの中のはじめの方に、「是非観たいと思う人だけが行けば良いのだ。」と書かれてありましたが、私も・・全く同感で〜す^^
Joyeux Noel!
wiz
- コクリコさん からの返信 2015/12/27 09:43:56
- RE: Joyeux Noel
- wizさん、おはようございます!
お返事遅くなってごめんなさい。
> 今朝、ひととおり拝見した時より、写真数が増えましたね!
ショーヴイニーの旅行記もコクリコダンナが写した写真加えました。
ロマネスク本では紹介されていない柱頭彫刻なので芸術的価値はないと思うけど可愛いわよ(^^)
↓のももんがあまんさんへのお返事にも書きましたが、家事や買い物の途中でこそこそUPしているので、まだ付け足し多くなると思います(「編集中」のままです)が、お時間のある時に見てくださいね。
残りのお返事また後ほど書かせていただきます。
取り急ぎ〜〜簡単なお返事のみで失礼しまーす。
クリスマスも終わり、今日は美男子(勝手に私が思ってる^^)の我らの福音書記者聖ヨハネの日ですね♪
- コクリコさん からの返信 2015/12/28 21:59:09
- RE: Joyeux Noel
- Bonsor!
お返事遅くなってすみません。
> アンリ・フォション曰くの「ロマネスクのシスティーナ礼拝堂」・・
アンリ・フォションの名を旅行記に書くの忘れた〜
>コクリコさんのお写真で十分に楽しませてもらいました♪ (私も建築文化財博物館旅行記作成時にサン・サヴァンの壁画のことはかなり調べましたが・・現地での撮影写真は楽しい〜。)
wizさんの建築文化財博物館の写真の方がはっきり写っているし、図も詳しいです。
> そういえば、サン・サヴァンの壁画に関して、『黒い聖母と悪魔の謎』にもけっこう詳しく書かれてましたよね〜。 横顔(=悪)の意味が強調されてましたね。
それがね〜実際双眼鏡で見ても横顔がよく見えなくて、、、龍は横顔だけど。
あの龍って「ベアトゥス写本」の講義の悪魔だ〜ってテレビを見ながら手を叩きました・・・でもwizさん、録画できなかったようなのでネタバレはやめておきますね。
『黒い聖母と悪魔の謎』に書かれているサン・サヴァンの天井画の順序と主題って私の目が悪いのか、すごくわかり難くて目が疲れてしまいました。
> この間お話した時に、サン・サヴァンの教会の壁画の、公開されている部分とそうでない部分があるとどこかで読んだ・・と言っていましたが、『フランス・ロマネスクへの旅』によれば、”ナルテックスの二階にはキリストの受難と復活の場面が描かれているが、残念ながら公開されていない”、とか、”内陣の地下にはクリプトがあり、聖サヴァンと聖シプリアンの殉教を表現する壁画が残っている。この空間も近年は公開されていない”と書かれてあったので、この部分を見ていた記憶だったかも・・。
どれどれ、、、と本をめくってみたら、書いてありますね!
わー、ほんの数行なのでなかなか見つからなかった。
もう老眼で大変です(泣)
> フランスのロマネスクの壁画は、サン・サヴァンのような「明るい地色の流派」とブルゴーニュやオーヴェルニュあたりの「青い地色の流派」に二分されるようですけど、サン・サヴァンは壁画の色使いのせいもあってか、ほんとうに聖堂全体が明るいですね!
>
> あ! それと、世界美術大全集に、ポワティエのサン・ティレールの人物像とサン・サヴァンのトリビューンに描かれている人物像の衣の表現に関係が見られる、と書かれていたので、ポワティエを見た時にその点もちょっと気にかけつつ見ていました^^;
衣の表現ですか、世界美術全集見てみます。
ポワティエのヨハネ洗礼堂の壁画も良く残っていますよね。
他の教会の柱にも絵が施されていたのを多く見たし、写真は暗くて良く写せませんでしたが、ポワトゥー地方の特徴がわかり楽しかったです。
ふふふ、ももんがあまんさんは「それほどでも?」程度のボワティエだったようですが、なかなか味わい深い町でした!
> コクリコさんのコメントの中のはじめの方に、「是非観たいと思う人だけが行けば良いのだ。」と書かれてありましたが、私も・・全く同感で〜す^^
単に「世界遺産を見るのが目的」の人には行き難いし地味でしょう〜
それに何回も書いたように、椅子に寝転がって見られるというのが素晴らしい♪
訪れる人たちがお互いに同じ罪を犯しているようにこっそり微笑みながら寝転がって写真撮るのも観光客でいっぱいの教会と違うわ。
良い年をお迎えくださいね。
- wiz さん からの返信 2015/12/28 23:13:07
- RE: Bonne annee!
- コクリコさん、merci!
> それがね〜実際双眼鏡で見ても横顔がよく見えなくて、、、龍は横顔だけど。
> あの龍って「ベアトゥス写本」の講義の悪魔だ〜ってテレビを見ながら手を叩きました・・・でもwizさん、録画できなかったようなのでネタバレはやめておきますね。
> 『黒い聖母と悪魔の謎』に書かれているサン・サヴァンの天井画の順序と主題って私の目が悪いのか、すごくわかり難くて目が疲れてしまいました。
たしかに・・ 私もあの天井画は絶対肉眼で(本で見るように)見るのは疲れそう・・と思っていました^^; やはり双眼鏡で見てもなかなか見えないものなんですね〜。。 ポワチエのサン・ジャン洗礼堂位の高さだと見やすいですけどね!
サン・サヴァンの順番ってほんとうにちょっと複雑ですもんね。 要は、一番祭壇側に置く主題が意識されて、あのような順番になっているようですが・・。
「黒い聖母」と「ベアトゥス写本」は集中放送で必ず録画成功させなきゃ〜!!
> 衣の表現ですか、世界美術全集見てみます。
> ポワティエのヨハネ洗礼堂の壁画も良く残っていますよね。
> 他の教会の柱にも絵が施されていたのを多く見たし、写真は暗くて良く写せませんでしたが、ポワトゥー地方の特徴がわかり楽しかったです。
> ふふふ、ももんがあまんさんは「それほどでも?」程度のボワティエだったようですが、なかなか味わい深い町でした!
私も、ポワチエの・・特に、ノートルダム・ラ・グランド教会、サン・ジャン洗礼堂には満足しました。 ノートルダム・ラ・グランド教会のファサードはエミール・マールの本で詳しく書かれていたし是非とも見たかったから!
衣の表現・・ は、今見たら、248ページの一番左に書かれてましたよ〜!
> 単に「世界遺産を見るのが目的」の人には行き難いし地味でしょう〜
> それに何回も書いたように、椅子に寝転がって見られるというのが素晴らしい♪
> 訪れる人たちがお互いに同じ罪を犯しているようにこっそり微笑みながら寝転がって写真撮るのも観光客でいっぱいの教会と違うわ。
たしかに。 サン・サヴァンは世界遺産を見るという目的でレンタカーで行けるような人か、ロマネスクの代表的な壁画を見たいと思う人がバスででも行きたい(車可なら車でも)、というのか、どちらかでしょうね〜!
椅子に寝っ転がって見られる・・というのはすごいですね!
> 良い年をお迎えくださいね。
コクリコさんも、良いお年を! Bonne annee!
wiz
-
- ももんがあまんさん 2015/12/24 13:08:23
- Merry Christmas
- Merry Christmas コクリコさん。
サン・サヴァンの旅行記、じっくり拝見しました。
詳しい説明のおかげで、絵の意味がいくらかわかって、とても助かりました・・・でも、天井が高くて、首が疲れたでしょうね・・・旅行記を見てるだけで、首と肩が凝る様な。そんな気分です・・・ハハハ・・・
やっぱり、一番おもしろいのは、ドラゴンかな・・・可愛い・・・ペットみたい・・・セルロイドの人形か、ロボットみたいな、色気のない「アダム」と「イブ」も、ロマネスクだなあ〜と言う感じ・・・もう少し、何とかならないものか・・・ハハ・・・
実際に見て、説明が無くても解るのは、「アダムトイブ」と「ノアの方舟」くらいかも?・・・「バベルの塔」は、ホント、人がデカすぎ・・・カインとアベルもアブラハムも、ワタクシの目では、正直、言われてみないと、それとは解らない感じ・・・?
11〜12世紀ころの壁画だそうで、ずいぶんと、剥がれ落ちたヶ所が多いように見えますけれど・・・色は、わりと良く残ってるように見えます・・・修復されたんでしようね・・・??
教会の建物とか、カラフルな柱とか、堂内の明るさなんかは、ショヴィニーに似てるようですけど、柱頭彫刻は、植物だけの様で、イマイチですね、この辺りは、コクリコさんも期待はずれでは?・・・怪物(ドラゴン)と聖書物語は、片やフレスコ画で、片や彫刻・・・・何故こんなに、違うんでしょう? ちょっと不思議ですね・・・目と鼻の先で、似たような時代だと思うのに・・・予算の関係だったんででしょうかね?・・ハハ??
by ももんがあまん
- コクリコさん からの返信 2015/12/26 09:06:05
- RE: Merry Christmas
- クリスマスは終わってしまったけれど、ももんがあまんさん、クリスマスのメッセージありがとうございました。
> 詳しい説明のおかげで、絵の意味がいくらかわかって、とても助かりました・・・でも、天井が高くて、首が疲れたでしょうね・・・旅行記を見てるだけで、首と肩が凝る様な。そんな気分です・・・ハハハ・・・
まだ「作成中」なので、これから書き足しあります。
どうも非公開の「下書き」画面って見づらくて目が疲れてしまうので途中でエイッて公開画面にしたくなってしまうのです、ごめんなさい。
で、おまけに数日お天気が良いので大掃除や買い物してまして旅行記遅れております。
> 詳しい説明のおかげで、絵の意味がいくらかわかって、とても助かりました・・・でも、天井が高くて、首が疲れたでしょうね・・・旅行記を見てるだけで、首と肩が凝る様な。そんな気分です・・・ハハハ・・・
もっと性能の良いカメラなら良いのですがコンデジのため見難いでしょう〜こちらもごめんなさい。
wizさんがたびたび掲示板で紹介していた小学館の『世界美術大全集』のロマネスク編、大きくて重いので図書館から借りてくるの大変でとうとう買ってしまいましたぁ。
1996年の初版ですが定価2万円のところアマゾンで4000円弱で。
自分へのクリスマスプレゼントでございます♪
26センチ×37センチ、厚さ3.5センチ位ですので写真が大きくて綺麗!
この本にサン・サヴァンの天井画の見取り図が書いてあるので撮ってきた写真と照らし合わせて旅行記に書きました。
細かくて大変で旅行記作成も目だけでなく首と肩が凝りました。
現場では見学者が少ないので椅子に寝転がって双眼鏡で見たり写真撮ったりしたので「天地創造独り占め〜」って感じで気持ち良かったです。
途中で写真撮るの疲れたので双眼鏡で見てただけですけど。
> やっぱり、一番おもしろいのは、ドラゴンかな・・・可愛い・・・ペットみたい・・・セルロイドの人形か、ロボットみたいな、色気のない「アダム」と「イブ」も、ロマネスクだなあ〜と言う感じ・・・もう少し、何とかならないものか・・・ハハ・・・
ほんと!セルロイドの人形!何かに似てるなぁと思っていたのです。
ロマネスク、面白いですよね。真面目に聖書の場面を描いているつもりなのでしょうが滑稽味たっぷり。
ドラゴン可愛いですよ〜「女」も嫌がってないように見えましたよ(笑)。
> 実際に見て、説明が無くても解るのは、「アダムトイブ」と「ノアの方舟」くらいかも?・・・「バベルの塔」は、ホント、人がデカすぎ・・・カインとアベルもアブラハムも、ワタクシの目では、正直、言われてみないと、それとは解らない感じ・・・?
私も「美術大全集」様様です。
ノアの箱舟やノアが酔っ払ってしどけない姿のアップ写真追加してのでご覧になってね、笑っちゃうから。
> 11〜12世紀ころの壁画だそうで、ずいぶんと、剥がれ落ちたヶ所が多いように見えますけれど・・・色は、わりと良く残ってるように見えます・・・修復されたんでしようね・・・??
ちょくちょく修復されているようですが、剥げた部分はそのままにしているのかも。
旅行記の下の方にwizさんの旅行記「建築文化博物館」紹介したのですが、wizさんの写真の方が明るくてはっきりしています。
天井画の写真にコメントも付いていますが、私はあのやり方わからなくて(皆さんパソコンの使い方上手ですね)
> 教会の建物とか、カラフルな柱とか、堂内の明るさなんかは、ショヴィニーに似てるようですけど、柱頭彫刻は、植物だけの様で、イマイチですね、この辺りは、コクリコさんも期待はずれでは?
内陣の柱頭彫刻はショーヴィニーほどではないけれど面白い彫刻らしいのですが、修復中のような感じで入れませんでした。
クリプトやトリビューンにも壁画があるのですが現在は見学できないようです。
>・・・怪物(ドラゴン)と聖書物語は、片やフレスコ画で、片や彫刻・・・・何故こんなに、違うんでしょう? ちょっと不思議ですね・・・目と鼻の先で、似たような時代だと思うのに・・・予算の関係だったんででしょうかね?・・ハハ??
どちらの費用の方が高かったんでしょう(^^?)
ポワティエとショーヴィニーとサン・サヴァン周遊コース、同じポワトゥ地方のロマネスクでもバラエティーに富んでいるのでなかなか良いのではと思います。
それでは家事に戻ります〜〜
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