杉原記念館と、完成したばかりの２つのプレート

2015/09/16 - 2015/09/16

バルト三国を旅行するにあたって、必ず行きたいと思っていたのが杉原千畝の記念館。
旅行直前にたまたま見たニュースで、ゆかりの場所に新しい記念プレートが設置されたと知り、そちらも合わせて訪問しました。

エリア カウナス(リトアニア)

杉原記念館見学後はヴィリニュスへ移動するため、まずはカウナス駅で荷物を預けることにしました。
カウナス〜ヴィリニュス間は、新型車両で快適。1時間強で片道4.7ユーロでした。

ホームから見た駅舎。ここに2015年9月4日に除幕された、杉原をたたえる2つのプレートの内のひとつがあります。
私はNHKのニュースをたまたま見ていて知ったのですが、知らなかったら見逃してたかも。
写真の、ヨーロッパの地図の右側にあります。

除幕日の9月4日は、杉原がカウナスを離れた日でした。

コインロッカーは、ホームにある階段を下りた地下にあります。

日本語で説明を見ることができます。

ロッカーの料金は1.3ユーロ。ちょうどいいコインがなくて、試しに1.4ユーロ分入れてみましたがそれではダメでした。しかたなく、ホームにあったお店でアイスを買ってコインを用意しました。

「最後まで強く締めてください」は、「扉をしばらく押さえておいてください」という意味のようです。押さえた状態で数秒待つと、ロックがかかります。

暗証番号が書かれたチケットが出てくるので、それをなくさないようにしましょう。

身軽になって、杉原記念館へ。
わたしはオフラインでも見れる地図アプリを使って行きました。
（住所　Vaizganto g. 30, Kaunas）

カウナス駅から徒歩15分ほど。歩道橋を渡ってそのまま林のようなところに入っていくので不安になりますが、地図の通りに歩いていけば着きました。

平日の午後でしたがほとんど人に会うことがなかったので、自力で行く方はあらかじめ地図を見ておいたほうが安心だと思います。

かつては旧日本領事館があった場所ですが、いまは本当に静かな住宅街です。

記念館の入口は通りに面したところではなく、左側にあります。

まずは杉原千畝に関するDVDを観て、その後館内を見学しました。
やはり一番印象的だったのは執務室です。

記念館でもらったパンフレットによると、杉原は1940年7月から8月にかけて、1日に18時間働き2193通のビザを発給したそうです。

ビザのレプリカなどが置かれていました。

本棚に展示されていた写真。

別の部屋には、杉原の生い立ちなどのパネルがありました。

2015年9月4日に除幕されたもうひとつのプレートは、カウナス駅から2.5kmほどのHOTEL METROPOLISにあります。

ホテル近くのLaisves通りは街路樹が美しく、カフェがたくさんあるので歩き疲れたらコーヒーを飲みながら休憩しました。

HOTEL METROPOLIS（住所　S. Daukanto g. 21, Kaunas）の入口。

左側にプレートがあります。

領事館を閉鎖してからドイツに出発するまでの間、杉原はこのホテルでビザを発給したそうです。

翌日、ヴィリニュスにある杉原千畝の記念碑も見に行きました。

場所はネリス川沿い。Radisson BLU Hotelの近くにあるSwedbankの大きなビルと、Upes g.という通りの間にあります。

この記念碑は早稲田大学が作ったそうです。

記念碑のそばに、桜の木が植えられていました。

また、杉原の記念碑のそばには、広島の被爆敷石（市内電車の線路の敷石）がありました。

こちらは、ひろしま・祈りの石の会から寄贈されたもの。
彫られているのは、平和を願う婦人像だそうです。

この場所はヴィリニュス旧市街から少し離れていますが、時間があればぜひ多くの方に訪れてほしいです。