2015/11/19 - 2015/11/19
44位(同エリア173件中)
玄白さん
知り合いのSさんから、今まで沢登りの登山家か、林業関係者、猟師しか見たことがなかった幻の滝が、今年遊歩道ができたのでだれでも見られるようになったということを聞き、出かけてみた。場所を調べてみると、3年前に行こうとして場所がわからずに終わった虎岩の近くなので、そちらも回ってきた。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
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その幻の秘滝の名は寄栗の大滝。「うえ田」という蕎麦屋がカーナビの目印。
行き方は、鹿沼市街中心部から県道240号をひたすら山の中に入っていく。進むにつれて、道はどんどん狭くなり、これが県道?というような道になる。途中、落石注意だの熊出没注意という看板がやたら目立ち、ちょっと不安を覚えるような道である。すると県道が終わるところに蕎麦屋「うえ田」がある。本当にあるのかと疑いたくなるような、民家が途切れてさらに3kmほど山奥に入ったところにポツンとある。 -
まずは腹ごしらえ。ちょっと早いがランチとして、蕎麦を食べてから滝に向かうことにする。
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店内は店というより普通の田舎の民家。玄関を入ると土間があり、その脇にテーブルが一つ置かれている。一組の客で一ぱいになる。さらにお客さんが来たときは、こたつが置いてある居間で食べることになるという。
自宅周辺はまだそんなに寒くはなかったが、この山奥まで来るとかなり冷え込んでいる。土間に置かれた薪ストーブが暖かい。 -
店の正式名称は「そば古民家宿 うえ田」
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定休日ではなく不定休日。知らなかったのだが、たまたま休みの日ではなくてよかった。ここの蕎麦を食べに訪れることが目的ならば、事前に確認しておくのが無難。
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メニューはいたってシンプル。
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もりそばと天ぷらをオーダー。こごみ、あしたば?、さつまいも、玉ねぎのかき揚げと野菜のみの天ぷら。蕎麦は香りがあり腰がしっかりした美味な蕎麦だった。鹿沼も良い蕎麦が採れる土地柄なのである。
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おかみさんの話では、以前は民宿もやっていたそうだが、今は蕎麦屋だけにしたという。近くに名が知れたハイキングコースがあったり観光名所があったりするわけではないので、そんなに宿泊客がいるとは思えない。さもありなん。
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うえ田からさらに奥に入っていく。県道に続く林道である。対向車とすれ違いできない狭い道をしばらく行くと、沢に架けられた橋がある。その手前が滝への入口。ここに車3台くらい停められるスペースがある。
間違って橋を渡りそのまま行くと、Uターンも出来ず、バックで細い道を引き返すことになる。こんなお粗末な過ちを犯してしまった。 -
遊歩道入口にある真新しい案内板。日付が生成27年3月とある。今年3月にできたばかりなのである。
以前から滝の存在は知られていたようだが、林道から離れた山中にあるため、沢登り登山者や猟師しか近寄れず、地元の人も滅多に足を踏み入れることはなかった。ここを観光スポットにして人を呼び込みたいというのが、過疎に悩む地元の人たちの悲願で、市の助成も受けて、ようやく遊歩道完成に至ったということのようだ。 -
最初は、こんな散歩道のような道が続く。
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100mほど行くと沢を渡る。できれば防水のトレッキングシューズがベターだがウォーキングシューズでもまあ大丈夫。ハイヒールなんぞは不可!
沢を渡ってからは遊歩道といっても、けっこう傾斜はきつく、狭いところもあり鎖が設置されているところもある。 -
渓流沿いを登っていく。
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渓流は荒井川という大芦川支流の源流である。
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入口から400mで、寄栗の大滝に到着。男滝(右側)と女滝(左側)と二筋の滝が流れ落ちている。落差20mくらい。
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女滝。
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女滝
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イチオシ
遊歩道先端まで行ったところで女滝を観瀑
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男滝
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男滝
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イチオシ
男滝
いろいろなアングルから撮影するには、遊歩道からきつい傾斜を降りて、沢の中に入ったりしなくてはならない。今回は限られたところでの撮影しかできなかった。 -
男滝
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次に向かったのが虎岩。
寄栗の大滝から県道を引き返し、途中の下久我という集落付近で左折して県道280号を進む。鹿沼プレミアゴルフ倶楽部というゴルフ場の前を通り、県道14号(通称古峰ヶ原街道)で左折して、1kmほど進む。長安寺に行く分岐をそのまま通りすぎ100mほどのところで左折して橋を渡り、すぐに右折して800mほど進んだところにある。
3年前に来た時は場所がわからず引き返したのだが、今はこんな看板が立てられているし、GoogleMapにも記載された。 -
その場所は、こんなところ。大芦川という清流である。
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下流側
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虎岩といっても、虎の形をした岩があるわけではない。岩肌が黄色と黒の虎の縞模様になっている岩なのである。
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以前は、まったく無名の場所だったが、地元の写真家がカメラ雑誌で紹介してから、ネイチャーフォトのカメラマンが訪れる場所として知られるようになった。某旅行社の撮影ツアーもあるそうだ。ツアーは古峰神社、古峰園の帰りに立ち寄るようだ。一般の観光客が来るわけではなさそう。
駐車場はないので、路駐するしかない。 -
イチオシ
水中も虎の縞模様
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ここを訪れるのは雨の時が良い。なぜなら、岩肌が濡れている方が虎の縞模様がはっきり見えるからである。虎岩に関するブログを見ると、雨が降っていないとき行くのであれば、バケツを持参せよと書いてあった。バケツで川の水を掛けて岩肌を濡らすのである。
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この日は曇りがちの天気ではあったが、雨は降っていない。そこでブログのアドバイスにしたがってバケツを持参。撮影する前にまず水かけ作業である。はたから見ると熟年のオジサンがバケツで岩に水を掛けている様子を見て訝しく思われてもしかたがない。
この日はちょっと前に先に来た人が水かけをやったらしく、大部分はまだ濡れていて、部分的に乾いた状況だったので、少しの水かけ作業で済んだ。 -
ブログの中には、ここは阪神ファン必見のパワースポットだと書き込んでいる御仁もいる。
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近くにモミジの木があり、手前の岩にモミジの葉っぱが付いている。が、なんとなくヤラセっぽい。先人が撮影のために付けたと思われる。せっかくなので、利用させてもらう。
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モミジと虎岩を組み合わせようと、崖をよじ登ってみたが、モタモタしている間に虎岩の上の方が乾いてきて、うまくいかなかった。意外に乾くのが早いのである。
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イチオシ
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とりあえず、3年前に場所がわからずじまいだったのでリベンジが果たせた。
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