放浪記　イスラエル編2

2013/05/14 - 2013/05/20

2012年から2014年にかけてアジア、中東、中南米を放浪しました。
その記録です

エリア エルサレム(イスラエル)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

エジプトで手にした書類を持ち、エルサレムに戻ってきました。

イスラエルに入国する時、その書類が見つかり10時間以上取り調べを

受けましたが、無事に入国出来ました。

国境で調べられたり、ずっと待たされたのですが、それ程悪い感じで

は無かったです。

コーヒーや食事を奢ってくれたり、僕の担当以外の職員は親切でした。

身体検査はかなり入念にされましたが、

「麻薬等では無い、あなたが武器を持っているかを調べます。」

と説明されました。

また日本で使っていた携帯電話番号や、メールアドレスを複数の人

に聞かれ、何時間も待たされたのですが、おそらく履歴やメールを

見ていたのではないかと思います。

イスラム教に関連する書類の他に、佐々井先生から頂いた仏教の本

や、写真集等も持っていたので、

「あなたは一体何？」

と不思議がられました。笑

エルサレムに着いて、すぐに神殿の丘に向かいます。

観光客に開放していない時間に、イスラム教徒が通るゲートに向か

って行くと、イスラエル兵士に止められました。

書類を見せるとゲート近くのパレスチナ人の警護に引き渡されまし

た。

そこで書類を見せて、簡単な質問に答えたら

「よくここまで来てくれた！大歓迎だ！」

と皆にハグされて、中に入れてもらえました。

この時間はムスリムだけなので、割と空いています。

この入り口から中へ入ります。

実在する伝説の場所に行けると緊張して来ました。

が岩の周りには足場が組まれていて、よく見えません。

中に進み、岩の下へ降りる階段の所です。

「昇天の夜」の舞台となった場所です。

これが岩の中です。

男女共にお祈りをしていました。

写真はまずいだろうな、と思っていたら、目の前の若者が撮っていた

ので、安心しました。

誰も気にして無かったです。

他にも写真や動画を撮影したのですが、ipadを無くしてしまい、

ＦＡＣＥＢＯＯＫに保存した分しかなくなってしまいました。

残念ですが、貴重な体験でした。

同じ神殿の丘にある、「アルアクサモスク」です。

この時間帯に日本人がうろうろしている事は無いので、皆話しかけて

きます。

でもそれはとても好意的なもので、コーランや数珠をくれたり、

モスクの中に招き入れて案内してくれたりします。

ここは世界で2番目に大事なモスク（聖地）だと言ってました。

ん？メッカ、メディナの次じゃないのかな？

詳しくは分からなかったので、それで良しとしましょう。

モスクの中です。

皆リラックスしてる感じでした。

一人のおじさんが

「あんた日本人か？ちょっと来てくれ」

と言って、棚の前に案内されました。

「これはイスラエルがモスクに向かって攻撃してきた、催涙ガスや

ゴム弾だ。」

う〜ん

ゴム弾と言っても、かったいプラスチックみたいなので、死んじゃう

んじゃないのかな？と思いました。

ここでもまた平和とはかけ離れた別の一面を見ました。

国境で接したイスラエル兵、ここにいるムスリム。

彼等を見て思ったのは、どちらもお互いを強く恐れている。

という事です。

ここにはイスラエル側の暴力が置いてありますが、以前パレスチナ

の首都ラマーラに行った時に、地元の若者が携帯の動画を見せてき

た事があります。

分離壁のチェックポイントで、若いパレスチナ人女性がいきなりイ

スラエル兵を刺して、その後ぼこぼこにされている映像でした。

「彼女は俺達のヒーローだ」

という様な事を言っていました。

日常的な暴力の恐怖に、お互い晒されているように思いました。

さて、ここは夜の10時まで開いているので、夜のドームにも行ってみ

たく向かっていたら、何やらパレスチナ人の若者が騒いでいました。

近づいていくと、近所のパレスチナ人に手を引っ張られて家に連れ込

まれました。

「今は危険だからここに居て下さい、大体あんた何処に行くんだ？」

ドームに行く事を説明して、行ける所までは行きます。

と言って明るい方へ行くと、火炎瓶？か何かで辺りが燃えていまし

た。

通れなくなっていたので仕方なく引き返しました。

僕はこの後、インドの佐々井さんと約束があり、明日イスラエルを

出る予定だったので、結局夜のドームには行けなかったです。

今思えば、翌日にでも行っとけばよかったな、と少し後悔していま

す。

この後はスリランカ経由でインドに戻ります。

今回のエジプトからイスラエル、そしてヨルダンへの出入国に関し

て、少し面白い話があるのですが、それは次回にちょと書き足しま

す。