2004/10/04 - 2004/10/04
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旅遊de美食散歩さん
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厦門4日目は、客家の土楼を見に行きました。
土楼とは、客家と呼ばれる人々が外敵から身を守るために築いた集合住宅。四角い土楼や、まん丸の土楼がありますが、客家はもともと中国の中原に住んでいた漢族が南下して住み着いたものといわれていて、鄧小平とかも客家出身。
華僑の故郷ともいわれているくらいで、優秀なものには一族総出で海外にだしたりするので、一族の結束がすこぶる強いそうです。今でもこの地方には、何百、何千という土楼が残っているそう。
『田螺抗土楼群』の景色は本当に圧巻でした!
- 旅行の満足度
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- 友人
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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10月4日
今日は客家の土楼を見に朝早くに出発。途中の道端にはバナナ畑が広がってました。
客家とは、明の滅亡を境に中原から南下した漢民族の人々のことで、客家という言葉の意味は、他地域から移り住んできた人という意味だそうです。 -
厦門から南靖県にある客家の土楼までは車でおよそ3時間。コロンス島でとまったホテルの人が、車でつれていってくれることになりました!もちろん彼の娘さんつき♪笑
バナナ売りのおばちゃんは、車もなんのその、すごい勢いでバナナをうりつけてきます。 -
まず最初にやってきたのは典型的な円形土楼の内部。内部は木でできていて、中庭をぐるっと囲んでいます。一族で土楼に住むので、小さい土楼で8世帯、大きいのだと70世帯が暮らしていたそう。鄧小平や台湾の李登輝も客家の出です。
1階は台所、2階は食糧貯蔵庫、3階以上が住居となってます。丸い土楼の入口は1個だけ。中に入ると、円形劇場みたいに吹き抜けのつくりで、3階建てになってます。
1階のフロアは、石造りで井戸や炊事があり、2階、3階は木造で、いくつもの小さな部屋がぐるっと囲むように建てられています。 -
土楼のすぐ脇には水の綺麗な川が流れていました。
そこで洗濯をするおばあさん。岩に打ちつけながらの原始的な洗濯方法。
まだこうやってお洗濯してる人いるんですねえ。まさに、”おばあさんは川へ洗濯に・・・”の図でした。 -
驚くべきなのは厠。この掘っ建て小屋?!がそうです。あまりよく閉まらない木の扉がついてるだけで、はっきりいってどこからでものぞきたい放題です。しかも恐怖のどっすん。笑
中はただ板が張ってあるだけで、足をふみはずす可能性は多大にあり。踏みはずした先はどうなるかというと、もうそれを考えただけでトイレにいく気もなくなりそうで・・・。決して下をむいちゃ〜いけません・・・。
写真におさめようかと思ったけれどあまりにグロテスクだし、長時間いられるような状態じゃなかったのでやめました。
ニーハオトイレとかってレベルじゃないですね。トイレの外にいる人ともニーハオできちゃいます。笑 -
厠のとなりは、家畜小屋。豚さんと鶏が仲良く暮らしてます。利にかなってますね。
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土楼内側は光がさんさんと注ぎ込んで、中にいるとなんだかとっても安心できます。
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こちらではおばさんが部屋の前のキッチン?!で食事の支度。プライベートはまったくないでしょうね。
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二階はたいてい貯蔵庫として使われていて、とても木の温かみが伝わる造りです。
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上手に木を張り巡らせて、うまく円形をかたどっています。
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なんとお土産売り場までありました!観光化がすすんでますな〜。
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あひるの子供達の行進。動物と人間が運命共同体で生きてる姿って、あまり日本ではみかけないかもしれませんね。
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外は頑丈で窓の少ない壁になってます。
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その後メインである『田螺抗土楼群』に向けて出発したのですが、運転手さんはあまり土地勘がなくて迷いに迷いなかなかたどりつけず・・・。そんな迷った道で偶然みつけた川の美しい村。
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水は澄んでて冷たくて、暑い夏の午後、さわやかな空気を運んでくれました。川の周りは古い民家や土楼が建ち並び、なんだかまるで映画のセットの中にいるような雰囲気! 迷ってるとはいえ、こんな素敵なところを見つけられて本当得した気分♪
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途中立ち寄った南靖県土楼博物館。
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この博物館は方形土楼。4階建てになっていて、一つ一つの部屋に客家の由来、土楼の由来や、土楼での生活の様子が展示されています。
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土楼めぐりをしている最中にでくわしたこの地方のお葬式。こちらはお葬式も”喜事”とみなすそうで、本当に賑やか。楽隊まで出て演奏しながらお墓まで歩いていくそうです。
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しかし、道に迷うだけでは足らなかったのかこの日はさらに不幸がかさなり、ようやく『田螺抗土楼群』の展望台についたと思ったら車が故障。修理が必要ということだけれど、修理にどれくらいの時間がかかるのか、いつ修理の人がきてくれるのかわからずじまいで途方にくれる運転手さん・・・(笑)
しかし、思ったよりも修理のお兄ちゃんはかけつけるのが早く、それでも3時間たっぷりかかりましたが、おかげで本当に土楼をすみずみまで時間をかけて堪能することができました!ツアーじゃこんなに時間かけられないですもん♪ -
南靖県の客家土楼の一番のメインが、この『田螺抗土楼群』。
本当に山の奥の奥に位置し、案内もちゃんとでてるわけではないので、個人でいく場合、よっぽど行きなれた人でないと道に迷います。
しかし、この田螺抗土楼へと続く山道の上に位置する展望台から見る眺めはやっと探し当てたという気持ちもあって、本当に感動ものでした! -
土楼は、文物保護単位に指定されています。
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まず最初にはいった土楼。真ん中には井戸があります。生活の必需品でしょうね。井戸ではおばあさんがお魚の内臓を洗ってました。それを後から鳥や猫が狙ってます。
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木で作られた内部は、きれいに楕円形を形どっています。
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土楼のお部屋の中にあったかまど。これで焼き芋やふかし芋をつくってくれてました。もちろんタダじゃありません!これらがこちらの現金収入と見ました。
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そのそばで鶏やアヒルたちがおこぼれにあずかろうと集ってます。人と動物が、一緒になって生活してるんですね。
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昔からつかっている井戸。水がと〜っても冷たいです。だけど一つの井戸をみなで長年、大切につかっていってるってすごいですね。
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土楼の外の壁には、煮炊きに使われるまきがつまれていました。この光景、私が子供の頃の祖父の家を思い出します。
四角い土楼や、円形土楼、あわせて4つありましたが、故障のおかげでそれぞれ時間かけてじっくりみることができました。
しかし、集合住宅というのは、プライバシーはないのでしょうね。生活すべてが丸みえだもの。焼きいもをふかしたり、干し柿もつくったりしてなんだかそういう生活の方式がとっても懐かしい気持ちにさせます。 -
今ではこの土楼に宿泊できるサービスもあるのだとか。でもさすがにメインの土楼は実際いまでも家族が住んでるので、離れの部屋にしか泊まれないそう。
でも写真をみたけれど、普通のベッドがおいてあってあんまり情緒を感じるものではなかったです。(笑) -
下の畑では、おばあさんが一生懸命畑を耕しています。
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土楼の入口で干し柿を作っていました。石畳の向こうは囲いも何もなくただの崖っぷち。
下には段々畑がひろがります。 -
太陽の光をふんだんにあびて、おいしい干し柿になるであろう柿たち。オレンジの色合いと山々の緑が美しいコントラストを描いていました。
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土楼と土楼は石段がつなぎます。排水溝もつけられ、しっかりと計算された素晴らしい住居群。
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こちらの土楼は、中庭がとても広かった。お洗濯をしたり、ご飯を作ったり普通の生活を皆さんしてます。
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この土楼では、ちょうど次の日が婚礼ということで、みんなでごちそうの準備をしていました。
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ガスコンロなんてのはここにはありません。煮炊きはすべてこれで。手前に映ってる白いのは、何かの腸詰を煮たものでした。
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井戸を囲んで、おしゃべりをしながら、みなさんせっせと御馳走の準備。これがまさに井戸端会議ですなあ。
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お天気もよく、本当にのどかな風景です。段々畑の緑があざやかでとても美しい。
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鶏ちゃんたちはみな放し飼い。人の後を、のどかにちょこちょこついていってます。
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土楼の周りは山ばかり。ここにぽつんと一族だけで過ごす暮らしってさみしそうに思えるけれど、心はとても豊そうです。
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山道からみえる土楼。本当にまわりは山だけっていうのがみてとれるでしょ?
隣近所もないですよ。 -
田螺抗土楼群からの帰り道。山奥深く入ったところでも、土楼がいくつもみえます。当時の人はどうやってこんな山奥までやってきたのでしょう。一生のうちに山から降りることはあったのかしら・・・。
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もちろんここでも今現在子孫の人々が暮らし続けています。すごいですよねえ。
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客家の土楼からの帰り道、厦門市内へ入る手前の章州市(章はさんずいがつきます)で運転手さんがつれていってくれた鱸料理のレストラン。
ここ章州市は九龍江という河と海がいりまじる所で、鱸はまさにこういう所で多くとれるそうで、この辺りにはたくさんの鱸料理のお店がならんでいました。
まず頼んだ芥菜(カラシ菜)のにんにく炒め。クセがあるけれどしゃきっとしてて、ご飯のおかずによくあいます!
章州市江東鱸魚館
章州市江東
?:0596−6570577 -
ホタテ貝の春雨炒めのせ。コロンス島で食べたのと同じ味。こちらではこの料理とってもポピュラーみたい。よくでてきますね。
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お待ちかね!鱸の煮付け”紅焼鱸魚”。
隠し味なのか、お醤油で煮込んでる鱸と葱と一緒に大根の漬物がはいってます。でもこれがとってもいいアクセントで深〜い味をかもし出しているのです〜。このタレをご飯にかけてたべるともう最高! -
鱸のから揚げ。
ふわふわの白身がカラッとあがっていて、塩コショウをつけてたべます。アツアツがおいしい! -
普通の白いご飯でしたが、ふっくらしててもっちりしてます。ご飯だけでも食べられますね♪
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最後は鱸のスープ。このレストランでは鱸は3つに分けて食べるそう。身はから揚げと紅焼で。頭と尻尾は豆腐と一緒にスープに。でもこのスープが一番泥くさくてちょっと・・・・の味でした。笑
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こちらはここの名産といっていたポンカンの一種。帰り道いただきましたが甘酸っぱくておいしかったです♪
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