2015/07/31 - 2015/08/03
629位(同エリア709件中)
ちゃおさん
太陽が六甲の山並みに沈むと、辺りは急に暗くなり、周辺の木々がライトアップされてきた。それはこのハーブ園の売りの一つで、「光の森」というページェントだ。今年のテーマは「森の中の四季」といって、「春の息吹」、「森の湖」、「秋の色づき」、「冬の雪」、と10分間隔で光の情景が変化する。手の込んだ凝った趣向だ。
大勢の客の中で、先刻のタイ人家族とは再会することもなかった。明日の予定もあって、早目に帰ったのかも知れない。彼等がいなければ、中庭で敢えて高いビールを飲むこともないだろう。建物の奥に資料館のようなものがあって、中に入る。殆ど人はいない。ハーブ園に来る人にとっては、こうした資料館は余り関心はないのかも知れない。中には、ハーブの見本やらハーブテイの製法や道具、等々が展示してあり、ハーブの歴史、文化を学習する人にとっては、良い教育の場になるだろう。
再び中庭に出て、光りのページェントを見る。神戸は光の街だ。神戸に関しての最初のイメージはフラワー道路、トア道路を通っての波止場に通じるルミナリエ。あの光の洪水には圧倒された。今このハーブ園で見るイルミネーションとは比較にならない程の豪勢さだった。でもまあ、今は時代も変わった。今は温かみのあった電飾から、クールで知的なLED照明に代わっている。自分もいつまでも過去の思い出に浸るのではなく、時代に即応していかなくては・・。
ガーデンテラスの展望台から眼下の神戸を眺める。ここも又100万ドルの夜景に違いないが、街から離れすぎていて、光りに力が無い。矢張りもっと街に近い場所、新神戸オリエンタルホテルの展望ラウンジからの方が、眼に飛び込む光の饗宴が刺激的だ。テラスの横に土産ショップがあり、先刻の資料館と比べたら、かなりの客だ。吊られた訳でもないが、自分もショップに入り、孫の木のおもちゃと、妻への草木染のスカーフをお土産に買って、園を下山することにした。
< 布引の 百萬弗(百億圓)の 夜景かな >
- 旅行の満足度
- 5.0
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