ヨーロッパ縦断8カ国12都市一人旅 15.良い事と悪い事があったビリニュス（前）

2015/09/24 - 2015/09/24

ビリニュスは正直そんなに観光地として期待していませんでした。どうしても行きたいところがあったわけでもなく、移動の行程で寄っていけるから組み込むか、という程度でした。
宿泊先選びでもホテルの掲載ミスがあったり、予約したアパートメントは既に満室で他のアパートメントを紹介されたりといったことが数軒続き、やっと6軒目にコンタクトを取ったところでair bnbで予約がとれました。
行ってみると、そのアパートメントのホストがとても良い人で、アパートも快適。ここに泊まるべくしてその前の５軒分が成立しなかったのでは、と思えるほどでした。このホストとの出逢いがこの旅一番の思い出になりました。

今回の旅程
9/14　深夜便で関空出発
9/15　ドーハを経由してザグレブ着　
9/16　スプリットを経由してVis島へ
9/17　Vis島　青の洞窟観光　
9/18　7時のフェリーでVis島を出てSplitを経由してザグレブへ。
9/19　ザグレブからバスでグラーツへ、6時間弱観光した後鉄道でブラティスラヴァへ
9/20　ブルーチャーチを見てからバスでBojniceへ。Bojnice城観光
9/21　鉄道でKomarnoへ。　数時間観光した後ブラティスラバに移動。寝台列車でワルシャワへ
9/22　ワルシャワ観光　
9/23　早朝バスでカウナス（リトアニア）へ。カウナス観光　
9/24　バスでビュルニュスへ　ビュルニュス観光　←←この旅行記です
9/25　ビュルニュス観光、バレエ(Borelo+)鑑賞
9/26　バスでリガへ　バレエ（白鳥の湖）鑑賞
9/27　リガ観光　9/28　バスでタリンへ。タリン観光
9/29　タリン観光　夕方フェリー（タリンクシリアライン）乗船　ストックホルムへ
9/30　ストックホルム観光
10/1　午前中ストックホルム観光、夕刻の便でドーハを経由し帰国。

エリア ビリニュス(リトアニア)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 3.5
• ショッピング: 4.0
• 交通: 2.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩
• 航空会社: カタール航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

午前中にカウナスを観光し、11:30、カウナスバスターミナル（アクロポリスショッピングセンター横の臨時バス停）からビリニュスへ向かいました。
事前にバス検索はこちらのサイトでしていましたが
http://www.autobusubilietai.lt/index.php?cl=start&lang=0
大体1時間に4〜5本と頻繁にあったのでチケットの予約はしていかず、乗車した時に運転手から購入しました。5.6ユーロ（約770円）

1時間30分でビリニュスバスターミナルに到着しました。

バスターミナル (ビリニュス) バス系

アパートメントに向かおうと歩き出してすぐ、周囲の建物がカウナスより豪華な建物が多いと感じました。やっぱり首都だからでしょうか？

ここビリニュスの宿はair bnbで予約した「Shortlet one bedroom cosy apartment」
https://www.airbnb.jp/rooms/2295167?s=LzauEpvU

アパートメントの住所まで来ましたが、その番地の中庭にはいると周囲を建物が囲んでいて一体どの建物のどの部屋なのかわかりませんでした。ちょうど中庭で小さいお子さんを遊ばせていたパパに、予約確認書を見せながら聞いてみると、ホストとお知り合いのようで建物の前まで行ってホストに電話をかけてくれました。優しい･･･。

アパートメントの入り口付近は正直、ちょっと（悪い意味で）びっくりしたのですが中に入るとすごく広くて綺麗なアパートメントで今度は良い意味でびっくり。写真で見ていたよりずっと広く感じました。

ベットルームもかわいらしい。

ホストはVaidaという女性。あまり英語が得意でなくてごめんねと言われましたが、私だってそんなにペラペラしゃべれるほどでないのでゆっくり言葉を探しながら話してくれる人の方がかえって助かります。

バスルームも綺麗！バスタブ付き。洗濯機があったので使い方を聞きました。
（子供か！て笑われそうですが海外の洗濯機の使い方って意外とわからないもので、以前クロアチアでイタリア製の洗濯機を使おうとしたところ壊れるんじゃないかと思うほどの爆音と揺れがしてあわててホストを呼びに行ったことがあります）。

洗濯機の使い方を教えてくれた後で棚から洗濯物干しを出してきてくれました。（写真のドアの横に立てかけてあるヤツです）
こういう、ちょっとしたプラスアルファの事に気がつくっていうところの気遣いが嬉しい。

写真左下、暖炉もありました。

そして地図をくれて、旧市街への行き方と近所のスーパーの場所を教えてくれました。
スーパー、これ大事ですよね。やっぱり女性同士だと聞きたいことのツボ押さえてます。
そしてそして、机の上にはなんとウェルカムケーキを準備してくれていました。感激。

Vaidaは同じ建物の上の階に住んでいるので、何かあったらいつでも連絡して、と言い残して帰って行きました。

予想以上に良いアパートでウキウキで写真を撮りまくっていたら、ピンポ〜ンとブザーが鳴りました。
「誰だろ？」（といってもここに知り合いはホストのVaidaとさっき聞いた男性しかいませんが）
出てみるとVaidaがスープを温めて持ってきてくれていました。じ〜ん。ケーキだけでも感激だったのに、スープまで！ホストの心遣いに感動しました。さすが、「スーパーホスト」なだけある。（Air bnbではゲストから評価の高いホストを「スーパーホスト」と認定しています）
最近手作りの食べ物のプレゼントに感激することが何度かありました。よく「男の人は胃袋でつかめ」っていうけど、あれってほんとだな〜と今更実感。

これまでのホストも優しい人が多かったのですが、なんだろう、ここのホストVaidaは控えめな優しさと細やかな気遣いと表現したらいいのか、「Vaidaと友達になってたまにお茶とかランチとかしたい。」と思うぐらい素敵な人でした。

14:20、やっと観光に繰り出しました。まずは国立オペラ・バレエ劇場へ向かいました。
やっぱり、通りの建物がカウナスより豪華な建物が多いです。

建物見物を楽しみながら歩いていきました。

国立オペラ・バレエ劇場に到着しました。事前にこの劇場のサイトでスケジュール検索し
http://www.opera.lt/en
ちょうど翌日がバレエの公演だったのでオンライン予約をしようと思いましたが、クレジットカード決済ができず銀行振込（リトアニアの銀行）だけでした。英語で「チケットのオンライン購入を試みたがリトアニアの銀行口座を持っていないのでできなかった。当日支払うので席をキープしておいてもらえないか」とメールをすると了承してもらえたので、まずその支払をして明日のチケットを受け取りに行きました。

国立オペラ バレエ劇場 劇場・ホール・ショー

この劇場は近代的な作りでした。正面入り口にこんな銅像が並んでいました。
チケット売場で、念のためメールのやりとりを印刷した紙を見せながら明日の夜のチケットを予約していると言うとすんなり購入できました。

チケットをゲットできてほっと一安心。ケディルコス広場ではコンサートの準備中でした。

お店が建ち並び賑わっているゲディミノ大通りを歩いていくとすぐに大聖堂の鐘楼が見えてきました。

大聖堂に入って、正面右手奥の方にこの聖堂最大の見どころの「聖カジミエルの礼拝所」がありました。

大聖堂 (アルキカテドゥラ) 寺院・教会

大理石と砂岩で造られ、像、漆喰彫刻、フレスコ画などで飾られていました。
すごい部屋ですが私が訪れた時は他に観光客らしき人はおらず信者さんたちが黙々とお祈りしていてあまり写真を撮る雰囲気ではありませんでした。

大聖堂の前には「人間の鎖」のメモリアル敷石がありますがうっかり見落として後から再度このために戻ってきました。
この上で3回周りながら願い事をするとかなうらしいのですが、誰もそんなことをしている人はおらず、みんな普通にこの上を通過していました。でもこれはちょっとやっておいた方が良いだろうと思って3回回りました。

The Stebuklas Tile モニュメント・記念碑

大聖堂のすぐ隣に王宮がありました。壁に日時計。

王宮 城・宮殿

中庭に入ってみました。最近再建されたとのことで、新しい雰囲気の中にも一部、以前から使われている煉瓦が組み込まれているということでしょうか？

歩いているとゲティミナス城の塔に続く道があったので登ってみました。
この日はお天気も良く、なだらかな坂道を歩いていると暑くなって、みんな途中で立ち止まって上着を脱ぎ腰に巻いてました。

ゲディミナス城 城・宮殿

ゆっくり歩いて10分ほどで丘の上に到着しました。リフトでも登れますが、乗り場が王宮から裏の方にぐるっとまわったところにあったので、歩いてもそんなに変わらない様な気がします。
実際この時はカテドゥロス広場あたりからのなだらかな坂道を歩いている人がほとんどでした。

新市街側の景色が見えてきました。

丘の上では、こんな風にして写真を撮っている家族もいました。

東側。ネリス川と、向こうに聖ペテロパウロ教会が見えていました。
翌日この教会に行きますが、道中「悪いこと」が起こりました。

この左に写ってる人もそうなんだけど

けっこうみんな断崖絶壁の壁に座ったり立ったりしてますが、私は残念ながら怖くてこれができません。

ここは「城」と言っても豪華な建築物があるわけでなく、今では城壁跡と塔しかありません。

こちらは旧市街側。王宮と大聖堂が見えていました。

地球の歩き方のヴィリニュスの最初のページに「ドイツ商人の影響を受けずに建設されたたため、タリンやリーガとは異なって天を突くゴシック教会の塔はここには見あたらない。」と書かれていますが、そのことが実感できました。

一番目立っているのは聖ヨハネ教会ですが、この他にもよく見ると8つの教会がここに写っています。

夕暮れや夜景も綺麗だろうな。特に新市街側は。後で体力が残っていたらまた来よう。
と思いながらまた坂を下っていきましたが、心配なのはこの坂道、全く街灯がありません。
夜は入れないのかな？と若干不安になりながら下っていき

次はピリエス通りにやってきました。

ピリエス通り 散歩・街歩き

路地好きにはたまらない路地もありました。

これは！！　ブラティスラヴァのブルーチャーチのピンク版のようです。まるで砂糖菓子のよう。
地球の歩き方にはこれも、下の教会も、ウジュピスの川のそばの教会も全て「ロシア聖教教会」と記載されていますが、google mapでは「Saint Parasceve Orthodox Church」と記載されている教会です。

ロシア聖教教会（St. Nicholas' Church）
ここの教会に入ったら、ちょうどミサが始まるところでした。神父様が入ってくるところで信者の人みんな立ち上がってるのにそれを横で座ったまま見ている日本人観光客数人組。いくら自分が信者でないといっても、それはちょっと失礼なんじゃないかな。

市庁舎広場。賑わってました。

市庁舎広場 広場・公園

これも薄いサーモンピンク色でかわいらしい。聖カジミエル教会。

聖カジミエル教会 寺院・教会

路地を歩いてベルディナン教会方面に向かいました。途中、他の観光客についていったらヴィリニャ川に出ました。
橋から面白いブランコがありました。みんな靴を脱いで川を渡ってブランコに乗りに行きます。
カウナスのブランコは良い歳して乗ってみましたが、さすがの私もこれは見てただけです。

ロシア聖教教会（Orthodox Cathedral）の横を通り北に歩いていくと

また目立った建物がありました。左側が聖アンナ教会、右側がベルナルディン教会です。
この時はミサ中で入り口からチラッと見ただけだったので翌日もう一度訪れました。

ベルナルディン教会 寺院・教会

その向かい側に聖ミカエル教会、教会遺産博物館
18時まで。この時既に閉館していました。

聖ミカエル (ミコロ)教会 寺院・教会

レストランに向かって路地を歩いている時に見つけた、可愛い看板

アンバー ミュージアム ギャラリー 専門店

ゲディミナス塔から夕暮れと夜景が見たいですが、なかなか暮れないのでその前に晩ご飯にしました。
場所がらピリエス通りにあった「フォルト・ドゥヴァーラス」にしました。
ガイドブックに「地下の席はいい雰囲気」と書いてあったので地下で食事をしました。
他のお客さんも写真を撮ってました。

Etno Dvaras 地元の料理

メニューは迷ったけど、バカの一つ覚えツェペリナイ。今度は「揚げツェペリナイ」にしてみました。
やっぱりジャガイモ団子のもちもちした食感は好きなんだけど、すぐに飽きてしまう味なのでこんなにあったら最後の方嫌になってきました。

お腹もいっぱいになったことだし、足は痛いですが休憩も取ったのでまたカテドゥロス広場を横に見て城への坂道を登っていきました。上からたくさんの人が下りてきたので「やっぱり暗くなる前に閉場で、追い出されて帰ってるのかな？」と不安に思いながら登っていくと

カテドゥロス広場 広場・公園

大丈夫、まだ人はいました。街灯が点きだして良い雰囲気になってきました。
やっぱりこういう所は怖いんだけど、そこの2人がうらやましいので私も少しだけ頑張ってみました。

ゲディミナス城 城・宮殿

う〜ん、ロマンティック！！

旧市街側も見てみました。聖ヨハネ教会が目立ってました。

明るかった時は気付いていませんでしたが、東側には「3つの十字架の丘」がライトアップされていました。
ここで見ている間何機か飛行機も飛んでいきました。

19:30ごろから約30分間ここで見ていましたが、どんどん暗くなっていきました。

やっぱり夜景は灯りが多い新市街の方が綺麗です。

旧市街側。ここまで暗くなるとやはり旧市街側は灯りが少ないです。
この写真手前は木々が立っている公園なので真っ暗なのですが、この後坂道を下っていく時から街灯が全くなく暗く、しかもでこぼこの石畳だったのでこけないようにするのも大変でした。

城から下るのは真っ暗な道で1人じゃ不安だったので他の観光客が下っていく時について下りました。
夜景は綺麗だしそんなに治安も悪くはなさそうでしたが、ここに夜行く時は自己責任でお願いします。

やっと街灯輝くカテドゥロス広場が見えてきてほっと一安心

ピリエス通りの夜景を楽しみながらアパートに戻りました。

ピリエス通り 散歩・街歩き

Vaidaに教えてもらったスーパーに寄りました。思っていたより大きなスーパーでビックリしました。2階に衣料品もあるし、1階にはお総菜も充実していました。明日の晩ご飯はここで何か買って部屋で食べようかな。しかも24時間営業です。

アパートメントに戻ってお風呂で足の疲れを癒しました。
この日はカウナスで6.5km、ビリニュスで10.5km計17km（約26000歩ぐらいか？万歩計が故障したのでgoogle mapで計測）も歩いていました。

そしてここのキッチンはIHでなくガスだったので持参した裁縫キットの針をコンロの火で炙って消毒し、足の指にできていた大きなマメの水分を抜きました。連日20,000〜30,000歩歩いているせいか右足の中指・薬指・小指に大きなマメができていて破裂したら痛そうとここ数日気になっていたのです。

次の日もビリニュス観光とバレエ鑑賞をします。（後編に続く）

この旅行記へのコメント （2）

• 尚美さん 2015/11/12 10:15:07

  ビリニュス素敵です

  勝手にタリンやリガより地味なイメージを持っていましたが、ビリニュスは凄くきれいな街ですね。
  ドイツの影響を受けていないとか。
  そう言われれば、通りの建物もユーゲントシュティール風ではなく、ウイーン分離派に近いような気がしてきました(b_d)
  
  ゲディミナス城の丘からの夜景、素晴らしいです！
  なんて言ったら良いのか・・・丘の高さも見晴らしもちょうど良く、光の数やその大きさ・位置なんかも完璧で、キラキラ系のライトアップより断然きれいです。
  私だったら夜は出歩かないので、良いものを見せてもらいました。
  ありがたい！
  
  では、近々連絡させてもらいますね。

  marketaさん からの返信 2015/11/12 13:22:23

  RE: ビリニュス素敵です

  尚美さま
  
  いつもありがとうございます。
  
  いえいえ、おっしゃる通りタリンやリーガより地味だと思います。
  地球の歩き方の説明文は「（天を突くゴシック教会の塔はここには見あたらない。）その代わり、通りを曲がるごとに柔らかな線のカトリック教会が姿を現し、前者にはない温和な雰囲気を漂わせている。」と続いているのですが、まさにそのとおりでした。
  教会の数は多くて町の人の信仰深さを感じました。
  
  タリンやリーガとはタイプが違う街という感じで、この旅はいろいろ楽しめました。
  
  今回は振り返ってみると全く塔には登らず、どの街でも丘にばかり登っていました。夜景の写真、楽しんでいただけたなら私も嬉しいです。
  
  ではでは、また尚美さんの旅行記も楽しみにしています。
  
  marketa