2015/09/20 - 2015/09/20
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Mirabellaさん
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スペインの友人達と過ごす旅の2日目はワイナリー見学。バリャドリード県と言えばテンプラニージョ種の高品質な赤ワインの生産地リベラ・デル・ドゥエロが有名ですが、リベラは一度ボデガ見学に行ったことがあるので、今回はベルデホ種の白ワインの生産地として有名なルエダに行きたいと思い、友人が幾つか候補を挙げてくれた中からYLLERA社のエル・イロ・デ・アリアドナを選んだ。
1970年にルエダで白ワインの醸造を始めたイジェラ社、現在はリベラ・デル・ドゥエロで赤ワインも生産しているので、もちろん試飲では美味しい赤もいただくことができる。
エル・イロ・デ・アリアドナ(アリアドネの糸)の名が、有名なギリシャ神話に基づくことを帰国後にパンフレットをじっくり読んで、ようやく理解した私。旅行記を書くにあたり、まず手を付けたのは「アリアドネの糸」の伝説を調べることだった。
- 旅行の満足度
- 4.0
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ボデガ見学の予約は12時。バリャドリード市内に住む友人宅に泊まっているから早起きする必要はない。ルエダまでは40km程度の距離。
時間に余裕があったから、BODEGAS MOCENというワイナリーに少し立ち寄ったのだが、レンガ造りの教会や町並みが美しかった。
車の窓から眺めただけだったので、写真を撮らなかったことに少々悔いが残る。 -
ボデガス・モセンは友人が幾つか候補に挙げてくれたワイナリーの一つで、ワインの地下貯蔵庫以外に、絵画のギャラリーや図書館が保有する古書等の充実度が素晴らしいのだと教えてくれた。
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どうやら以前はHPの見方が甘かったようで、あまり良い印象を持たなかったんだけど、今改めて見てみると、このボデガ見学も良かったなと思えてくる。
友人が、わざわざ連れてきてくれた理由が分かった。
BODEGAS MOCEN
http://www.bodegasmocen.es/es/index.html -
まだ時間が早かったから扉が閉まっていて内部を見ることができなかったが、アンダルシアとは異なる、この地域ならではのパティオの建築様式など、ワインの説明以外にも鑑賞できるものが多そうだ。
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そうして、今回見学の予約をしたイジェラ社にやってきた。
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見学の受付は左側の建物で、右の背の低い方はショップになっている。
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見学スタートは12時、受付はまだ門が閉まっていた。
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なのでショップを覗いてみてよう。
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今売り出し中の新しいワインYLLERA5.5は、酸化防止のために夜間摘みしたベルデホの白ワインでアルコール度が5.5と軽め。FRIZZANTEと書いてあるから微発泡ワインのようだ。
ただし、友人の感想は「ベルデホ以外のブドウも混ぜたような味わいで、全く好きじゃなかった」だ。 -
試飲に出たのはベーシックなこちらのYLLERA。
やはり夜摘みベルデホ100%の白ワイン。フルティーで美味しかった。 -
窓側には著名人のオリジナルラベルのワインが並んでいたりして、
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私が通勤時に愛聴しているラジオ番組 ATREVETE(アトレベテ)のラベルも見つけた。
ハンドルを握ってるのは私が聴き始めた時のDJだから、もう5or6年ほど前になるのかな。
ニュースあり、音楽あり、お笑いありの情報娯楽番組なので、スペイン語を勉強している方にはお勧めできる番組だ。 -
受付が始まったので、待合室へ。
見学の予約をしたのは8月初旬。こんなに早くから予約する必要ないだろうけど、夏はバケーションでお出掛けに忙しくなるから、忘れないうちに確保しておいてくれたんだろう。 -
受付には見学参加者がどんどんやってきた。スペインでのボデガ見学は、これで6回目ぐらいだが、毎回参加者が多いので安定した人気の高さを感じる。
この日は人数が多いから2グループに分けるってことで、私達は最初のグルーブだった。 -
巨大なステンレススチールの醸造設備は、だいたいどのワイナリーに行っても同じだが、この日は9月中旬でブドウの収穫真っ最中。夜中もずっとフル稼働とのことだった。
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足元にはホースが散乱、ベルトコンベアーにはプレス後のブドウのカス(だと思う)が運ばれていた。
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ガイドさんの説明を100%理解することはできないのだが、今回学んだことの一つは、スパークリングワインは寝かせて保管するのではなく、泡がコルクに触れないよう立てて保管するべき、という点。
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ワインを寝かす樽。これまではフレンチオークやアメリカのものを使っていたが、わざわざ外国から取り寄せなくても、地元の木材を使ってみてはどうかと考え、実験的にアカシア製の樽を使い始めたらしい。
結果良かったのか悪かったのか、結論を出せるのはまだ先になるようだ。
友人が「アカシアの方が安上がりなのか」と質問したが、それも今すぐには答えられないとのことだった。 -
ピンク色の輪がついた樽はフレンチオーク。
フランス産の方がアメリカ産オークよりも値段は高いが、木目の穴がフランス産の方が小さいからワインを長期間貯蔵することができ、アメリカ産の方が早めに交換しないといけないそうだ。 -
ワインの瓶詰工程やコルク栓の説明等を聞いた後は、各自が試飲会場まで車で移動。見学中に、こんなに移動するのは初めてだった。
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これがベルデホの木なのかしら。GWに旅するとブドウの木がまだ小さな赤ちゃん状態なんだけど、9月になるとここまで育つんだね。
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試飲会場に到着。
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案内役のお姉さんが、ワインの栓を開けてくれています。
楽しみだな〜♪ -
おつまみはチーズ・サラミにクラッカー。
いつも試飲の時に出されるツマミは非常に美味しい。 -
まずはルエダといえばベルデホ100%のフルーティーな白ワイン。
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そしてテンプラニージョの赤。やっぱり赤ワインが一番美味しい。
リベラ・デル・ドュエロの赤はリオハの赤ほど渋みが無く、さらりと飲める。
それでいて、香り良く風味たっぷり。
ビール工場で飲むビールがフレッシュで美味しいように、ボデガ見学で飲むワインは最高に美味しい。 -
美味しいワインで幸せ気分になったところで、イジェラ社が誇る地下迷宮ワイン倉庫見学の始まり。
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HPによると1998年に起きた火事により地上部の建物が全焼してしまい、現施設はその時に再起を掛けて建て直したもの。だから、まだ新しい社屋だ。
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おそらく地上部の工事と同時に、「エル・イロ・デ・アリアドナ(アリアドナの糸)」をコンセプトに廃墟と化していた地下貯蔵庫の修復工事も進めていったのだろう。
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地下に降りる前に、ガイドさんがミノタウロの伝説や地下貯蔵庫の説明を話してくれたが、分からない単語ばかりで集中力が切れた私は、ほとんど理解することができなかった。
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ローマ人がスペインにブドウやワインを伝えたのは2000年以上前のこと。
その後、七世紀にカスティージャ王国を侵略したムーア人達が白ワインのブドウ品種「ベルデホ」をもたらした。
そこから発展し、今のルエダがある。 -
石と赤いレンガ造りのアーチが特徴の、この古い地下迷宮(ラベリント)のような貯蔵庫はイスラム文化の影響を受けたムデハル様式。
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最初に見たボデガス・モセンも、グルーポ・イジェラの地下倉庫も同じような歴史を経てきたはずで、モセン社は1988年に地下倉庫の改修工事を始めている。
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イジェラ社の倉庫は、地下約30mの深さで1kmほど続く。
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ギリシャ神話に登場するアリアドネはクレタ島の王ミノスと王妃パシーパエの間に生まれた娘。
かつてミノスは海の神ポセイドンに、王位に就くことができるよう協力してくれたら、謝礼として雄牛を捧げる約束を交わしていたが、実行しなかった。
その仕返しにポセイドンは、雄牛に恋をするという魔術をパシーパエ王妃にかけた。
呪いをかけられた王妃は狂ったように雄牛に夢中になり、ついには雄牛の子供を身ごもる。
そうして誕生するのが、上半身が牛、下半身が人間の怪物ミノタウロだ。 -
どんどん凶暴になるミノタウロの対処に困った王は、一度足を踏み入れたが最後、二度と地上に戻ってくることは不可能という巨大地下迷宮を宮殿下に作らせ、ミノタウロを幽閉した。
ただし、ミノタウロにはアテネから送られてくる女児・男児7人づつを毎年、生贄として与えることになっていた。 -
ミノタウロの生贄としてアテネからクレタ島にやってきた若者の中に、アテネ王の息子テセウスがいた。テセウスに一目惚れした王女アリアドネは、糸玉と短剣をテセウスに渡す。
短剣でミノタウロスを退治したテセウスは、入口の扉に結んでおいた糸をたぐりながら無事に迷宮から生還し、アリアドナと共にクレタ島を出てアテネに向かった。
というのがアドリアネの糸(EL HILO DE ARIADNA)の伝説(他にも諸説あり) -
クレタ島のクノッソス宮殿の地下迷宮と、このボデガの地下倉庫をオーバーラップされるのは無理があるが(笑)、そこはまあ良しとしよう。
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伝説を理解すると、壁画に海の紙ポセイドンがいることも納得。
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突如ミノタウロが現れそうな階段
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糸巻きを手に持つアリアドネ
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地下迷宮は続く。
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何でしょうねこれ。テセウスがミノタウロと戦った短刀でしょうか。
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油断してたら現れた、獰猛なミノタウロ(苦笑)
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「ボデガのレストランを予約している方は、こちらからどうぞ」と案内があり、1組のカップルがレストランへと入っていった。
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このレストランの名前、よく見るとクノッソス宮殿だ。
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地下迷宮から無事に帰還した私達。これで見学は終了。
ルエダのワインルートマップと、スタンプシートを貰ったら、後は自由解散。 -
クレタ島の巨大地下迷宮の伝説とルエダの地下貯蔵庫をシンクロさせた戦略はかなり強引だけど(笑)商売上手。やっぱり想像力とか創造力って大事だ。
なかなか充実のボデガ見学でした。かなり楽しめたので大満足。 -
見学が済んだら、次はランチ。
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マドリードの友人は、昼食はこの後に行くアレバロでコチニージョ(子豚の丸焼き)を食べようと計画してくれてたんだけど、バリャドリード組にアレバロまで行きたがらない人がいたので、ルエダの近くのセラーダという村にやってきた。
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ルエダのワインルートに含まれるセラーダ、ここにもボデガが。
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収穫にでも使うような巨大な車を、かなり時間をかけて洗浄していた。
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セラーダ村の収穫祭会場。
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地元チーズ店 FELIXに友人の一人が興味を持った。
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これは瓶詰のクリームチーズ。
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友人は、こっちのチーズをお買い上げ。
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焼き菓子を一つ買って、みんなで食べ歩き。
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チーズケーキも美味しそうだ。
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屋台が並ぶ祭のメイン会場。
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屋台には、すごい行列ができてる。
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ビール一杯とピンチョで2.5ユーロ。
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まずはビールに、
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ピンチョは、セクレート・イベリコとキノコクリームのミニサンド(PULGA DE SECRETO IBERICO CON CREMA DE SETAS)
セクレートとはロモの近くの部位で、軽く焼いて食べるのが美味しいと人気のようだ。 -
屋台で食べた後は、広場近くのバルへ。
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これはLACON CON PIMIENTOSであってるかな?
辞書によると、LACONはもも肉。 -
バルには、ひっきりなしに客が入ってくる。
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さっき友人が屋台で購入したFELIXの羊の熟成チーズを、みんなで試食してみようってことで、私がバルの店員にナイフを借りに行くことに、
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食べてみると全くクセのないマイルドなチーズだった。
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そろそろセラーダ村を出ようと店を出た。
矢印の先には羊のチーズ店があるようだ。 -
セラーダの収穫祭
ここでバリャドリード組の友人とはお別れ。マドリードから一緒にきた友人達と、アビラ県アレバロの町へ。
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