2015/10/11 - 2015/10/12
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miharashiさん
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2015年10月上旬の1週間、中国を代表する景勝地・黄龍と九寨溝を訪れました。中国での個人旅行はこれが初めて。中国語も直前のにわか勉強だけで、天気予報が良い方に変わってくれたのを頼りにして、旅行を決行。何が起こるかわからない中国でしたが、小さなトラブルはあったものの、飛行機の遅延などのトラブルはなく、当初予定したところをすべて訪れることができました。なにより、黄龍と九寨溝では非常に良い天気に恵まれ、紅葉もちょうど良い時期に当たり、色彩豊かな湖沼群と峻険な山々が織りなす絶景を十分堪能することができ、今回の旅行を決断した甲斐がありました。旅程は以下の通り。(表紙写真は、黄龍・五彩池)
10/11 夕方成田発 ?(ANA)?深夜成都着 (成都泊)
10/12 早朝成都発 ?(China Air)?九寨黄龍空港
タクシーで黄龍まで移動&黄龍観光 (黄龍泊)
10/13 黄龍―(公共バス)?九寨溝 (九寨溝泊)
10/14 九寨溝観光 (九寨溝泊)
10/15 九寨溝観光 (九寨溝泊)
10/16 九寨溝―(タクシー)?九寨黄龍空港
九寨黄龍空港昼発?(China Air)?成都空港
成都空港?(長距離バス)?楽山 (楽山泊)
10/17 楽山大仏見学後、長距離バスで成都へ(成都泊)
10/18 朝成都発?(ANA)?成田午後着
(表紙写真は、黄龍争艶池の一コマ)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- タクシー 徒歩 飛行機
- 航空会社
- 中国国際航空 ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
中国はトイレとお腹の心配から、これまでの海外旅行ではあえて避けていた。しかし、黄龍と九寨溝のトイレは大丈夫だという情報を得たので、たまっていたマイルの消化にと、この地に旅行することにした。出発4日前に、娘が早産の心配があるということで、緊急入院。キャンセルしてと迫られたが、この機会を逃すといつになるかわからないので、あえて悪者になり、旅行を強行。(写真は旅行の最初に訪れた黄龍の石灰華段)。
10月11日午後の5時半成田出発のANAの直行便で成都へ向かった。ほとんど遅れなく10時半ごろ到着。ホテルに電話して無料のシャトルバスを呼んで、5分ほど離れたホテルへ。シャトルバス乗り場が混雑し、ホテルのバスを探すのは大変だ。結局ホテルにチェックインしたのは夜中12時少し前だった。値段が二人で4000円もしないのに、りっぱな部屋だった。 -
1時に寝て、朝は4時起床。部屋で簡単な朝食を食べてから、5時半に頼んでおいたシャトルバスで空港へ。遅延やキャンセルで有名なフライトも意外と手続きがスムーズだったので、一時間半前にはゲートについてほとんど遅れずに搭乗を開始し、予定より30分近く遅れたものの、8時前には離陸することができた。飛行機の窓からは朝日が昇るのを見ることができた。今日は天気予報通り天気がよさそうだ。
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九寨黄龍空港へは40分のフライト。左側の席からはすごい山が見えたので、撮影。確証はないが、成都の西にある四姑娘山(6250m)か?
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九寨黄龍空港に近づくと、眼下に高い峰々が連なっていた。圧巻の眺めだ。
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9時前に九塞黄龍空港に着陸。海抜3500mの高所にある空港だ。空港で黄龍までのタクシーを捕まえるために、紙に中国語を書いたものを見せて、交渉。260元でなら行くという。ネットで調べたのでは200元で行くと情報を得ていたので、躊躇していたら、看板に大きな字で黄龍260元と書かれていたのを示してくれた。納得してタクシーに乗りこんだ。空港から10分ほど急な下り道を川主寺という町まで走り、そこからは本格的な山岳道路をすごいスピードで上り、次々と他の車を追い越していく。途中、車窓からは高い山々が次々と見えてきて、すばらしい山岳景観だった。写真はその中でもひときわ目だった高い山。この地域の最高峰の雪宝頂という山で、高さは5588m。
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空港から40分ぐらいして、もっとも標高の高い夢筆山(メンビシャン)峠(4050m)に到着。ここで小休止したが、逆光気味のため、撮影は早々に切り上げ、すぐに出発してもらった。
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峠からは写真のようなヘアピンカーブを下っていくことになる。まだ朝もやがたちこめている。
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途中の岩山も素晴らしかった。
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タクシーがすごいスピードで走ったせいか、約50分ほどで直前に予約した黄龍の新しい高級ホテル(写真)に着くことができた。まだ10時過ぎにもかかわらず、チェックインでき、部屋に入ることができた。
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ホテルの部屋で少し休み、着替えて、目の前のロープウェイ乗り場へ。横入り防止用の木の柵には人の列がまったくなかった。
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写真右手のブースで入園料と片道のロープウェイ代(80元=1600円)を払った。入園料は一人シニア料金100元(2000円)。まともに払ったら一人200元、かなり高額だ。乗り場には誰も待っている人がいず、ロープウェイ(テレキャビン)も二人だけで乗れ、海抜3150mから3560mまで、400mの高度差を一気に上った。
なお、ロープウェイ乗り場は、黄龍入口からかなり離れた場所にあり、しかも公園外にあるので、黄龍入口から入園してしまうと、登りのロープウェイは使えず、五彩池までは歩いて登るほかなくなるので注意が必要だ。両者の間には無料のシャトルバス(緑色のバス)が行き来しているので、黄龍入口でバスかタクシーを降りてしまった人は、このバスを使うとよいだろう。 -
後日わかったことだが、昨日成都と九寨溝の間で土砂崩れのために、通行止めがあり、2日がかりで九寨溝に着いた車がほとんどだったようだ。今日来ている人達は九寨溝か空港から来た人ばかりだ。紅葉シーズン中にこれだけがらがらなのは、めったにないことだったらしい。本当にラッキーだった。
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テレキャビンの中から見えた山々。
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ロープウェイを降りると、最初の一時間は比較的アップダウンの少ない木道を歩く。このとき11時をちょっと過ぎていた。
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歩き始めてたったの5、6分で、最初の展望台に着いた。この展望台のことは、ガイドブックにはまったく書かれていなかったので、意外だった。
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展望台から右方向の眺め。良く晴れていて順光できれいだ。
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左方向の眺め。眼下には黄龍の一部分が見え、その先に白い雪におおわれた険しい山が見える。やや逆光気味なのが残念。この山のこともガイドブックには書かれておらず、こんな高い山が黄龍から見えることを来て初めて知った。この山は、雪宝頂ではなく、その前にある玉翠山(5100m)という山だった。今日は晴天でラッキーだ。
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展望台からさらに林の中の道を歩いていくと、すぐに木々の間から右手眼下に黄龍の湖沼群が見えてきた。
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その一部を拡大。
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さらに拡大。水の色がほんとうにきれいだ。
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お寺のような建物も見える(手前が黄龍の中寺、奥の建物がレストラン)。
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海抜3500m近い高地なので、ゆっくりと歩き、ロープウェイから50分ぐらいで前方が開けてきた。もうすぐ五彩池への登り口に到着だ。
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前方に玉翠山が一段と高く見えてきた。五彩池まで上がる階段も見えている。
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黄龍一番の景勝地五彩池の登り口に到着。ここから五彩池までは400段の木段を上らなければならない。ゆっくり休みながら、なんとか上りきることができた。
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五彩池を右に見ながら、木道をハアハアいいながら上っていく。池越しにお寺(黄龍古寺)の屋根が見えてきた。
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木道の途中から見えた五彩池。
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同上。
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このあたりはミルキーブルー。
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五彩池の上端に着いた。ここの海抜は3576m。池の向こう側に見えるお寺は、黄龍古寺。
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古寺を正面にして。時間は午後1時ごろ。
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同じ場所からパノラマで撮影(画像をクリックしてください)。木道の上では、大勢の人が記念撮影をしているので、人のいなくなった隙を狙って撮影。
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やや左方向から。このあたりの色はなんともいえない色だ。
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道は池を周回して展望台へと上がっていくようになっていた。最初の展望台から五彩池をパノラマ撮影(画像をクリックしてください)。
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池のそばで奇抜なポーズで記念撮影する人。中国人はとにかく記念撮影が好きで、どこでも他人にかまうことなく、記念撮影に没頭している。もちろん自撮りもやりたい放題だ。
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やや左にずらして。
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展望台から望遠で撮影した五彩池の中。
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ひときわきれいなミルキーブルーのところ。
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そのまま歩くと、二番目の展望台があり、そこから撮影。
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五彩池の中央部。池の中は棚田のような構造になっていることが良くわかる。水が石灰質を多く含むことで出来上がったもので、学術的には石灰華段というらしい。
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同じ展望台からパノラマで(画像をクリックしてください)。五彩池を真横から見ていることになる。池の水の色が右から左へと流れて行くうちに、大きく変化していく様子が良く見えて面白い。
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左端(下流)の色はほんとうにきれいなミルキーブルーになっていた。
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ひときわ美しいミルキーブルーの石灰華段を拡大。
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こちらは黄緑がかった石灰華段。
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以下は、五彩池を拡大して撮影したショット(その1)。棚田状になった池の水が場所によって様々な色合いに変化する様子をご覧ください。
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その2.
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その3.
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その4.
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その5.
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その6.
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その7.
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その8.
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その9.縦長だと、石灰華段がひときわ美しく見える。
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同上。
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最後の展望台から撮影したパノラマ。右端には玉翠山。中央の山の斜面にチベット仏教の旗(タルチョー)も見える。この地域は、もともとチベット族が住んでいる地域だという。
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五彩池から下る途中で、玉翠山を振り返る。
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五彩池の下にある黄龍古寺。背後の玉翠山とツーショットで撮影。
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黄龍古寺の中で撮影した一ショット。中庭に置いてあった飾りものを撮ったら、その中に門の外の様子が写っていた。
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黄龍古寺からはだらだらした下りが続いていた。
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薄茶色の土の上を澄んだ水が流れていた。面白い風景だ。これも石灰質が関係していて、学術的には石灰華層というらしい。後で出てくる金沙舗地も石灰華層の大規模なものだ。
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ロープウェイからの道との合流地点を過ぎて、そのまま下って行くと、黄龍中寺に着いた。
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さらに下へと下っていく。背後の紅葉と玉翠山が美しい。
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さらに下っていくと、再び数多くの石灰華段が連続する湖沼群が現れた。黄龍のほぼ中央部に位置する争艶池だ。黄龍で2番目に規模の大きい湖沼群だ。海抜は3454mで、五彩池より100mほど低い。時間は午後2時40分ごろ。たくさんの写真を撮りながらゆっくり下ってきたので、五彩池からここまで1時間半以上かかったことになる。
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その手前で、道は争艶池の中を下るメインの道と、メインが通れないときのための非常用の道とに分かれていた。写真の左側の階段を降りる道がメインの道。木道の幅は十分広いが、手すりはほとんどないので、うっかりしていると転落しそうだ。
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争艶池を下り始める(パノラマ撮影)。
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何とも形容しがたいの水の色。
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同上
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このあたりは紅葉が見ごろを迎えていた。上のほうはすでに紅葉のピークをすぎているようだった。
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争艶池の湖沼群が次から次へと現れた。
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同上。
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イチオシ
ここは水の色がかなりグリーンがかっている。淡いブルーが多い中で、珍しい。
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上記の右側。
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やや拡大して。
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再び林の中へ。その中にも小さな池が点在している。
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紅葉がきれいなところ。
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淡いブルーの背後の色づいた山々。
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湖沼を拡大して。
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このあたりの水の色が一番きれいだった。個人的には一番気にいったところ。
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少し拡大して。
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やや引いて。
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こちらは淡いブルー。
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リスを発見。
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立派な堰が出来た石灰華段。まわりの紅葉とマッチした絶景だ。
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争艶池の下にある婆夢映彩池まできた。争艶池を下るだけで30分かかった。
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その次に鏡のような池が現れた。名前は明鏡倒映池というらしい。水が澄んでいて底が良く見えた。
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さらにその下には金沙舗池。大規模な石灰華層。五彩池の下にも似たようなところがあったが、そこよりはるかに規模が大きい。晴れていれば黄金に輝くらしいが、時刻は3時を過ぎていて、陽も陰ってしまったので、色はいまいちだ。
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ここにも立派な石灰華段が出来ていた。
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堰の内部には透き通った水がたまっていた。
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金沙舗地の下の方。その上に玉翠山がまだ顔を出していた。このときは日が差していて、やや金色に近かった。
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だんだん傾斜が急になり、滝のようになってきた。玉翠山はここで見納めだ。
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金紗舗地の横には大き目の池もあった。パノラマで撮影。盆景池というところだ。ここも石灰華段の集まりだが、写真の石灰華段はかなり大きく、上から見ると普通の湖のように見える。
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上の写真の池の端の部分。やはり立派な石灰華段だった。
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ここも盆景池の一部。堰に囲まれた池の中に紅葉した木々が立っていて、名前の通りまるで盆栽のようだ。
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時間はもう4時を過ぎていた。この時間になっても続々と下の入口から人が登ってくるのにはびっくり。これから五彩池まで行くつもりだろうか? 後で考えると、これも前日の事故の影響かもしれなかった。
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金沙舗地を過ぎると、下りの傾斜がかなりきつくなり、滝も現れ始めた。写真は、最初に現れた滝。ただし、名前は洗身洞となっていた。滝の中に洞窟があるためのようだ。滝の前には例によって人だかりができていたので、人が入らないように手前から撮影。
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滝のように流れ落ちる水をバックに記念撮影。このあたりまで下ってくると、疲労困憊。座るところをさがすが、ほかの人に占領されていた。
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二番目に現れた滝。最初の滝に比べると穏やかな滝だった。この写真を撮った場所に休むところがあり、しばらく休憩タイム。
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木道はまだまだ下の方へと続き、最後の湖沼群に差し掛かる。下りの長いこと。なかなか出口にたどり着けない。
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最後の湖沼群(迎賓彩池)。このあとさらに下ってからようやく出口に到着した。着いたのは5時近かった。ロープウェイを下りて歩き始めてから、6時間近くかかって黄龍を観光したことになる。思ったよりも長い行程で、しかも見所満載の観光コースだった。
当初九寨溝を先に観光してから、九塞溝からバスで日帰りで黄龍を観光することも考えたが(この方法で観光するのが一般的)、日帰りとなると、ロープウェイを含めて5時間程度しか時間がなく、しかも15時から16時までに出口に着いていなければならない。今日のペースで周ったらとても間に合わなかったと思われる。黄龍に泊まって、ゆっくり観光することをお勧めする。
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