2015/08/14 - 2015/08/23
131位(同エリア1790件中)
gyachung kangさん
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- 旅行記66冊
- クチコミ60件
- Q&A回答20件
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2015年真夏のヨルダン旅行。
さほど大きくはないヨルダンの国土を限られた日程の中で南北縦走する旅。
今後、私の記憶にずっと残るであろう
忘れ難いスポットをまとめてみました。
このタイミングだからこそ記録し伝えることに意味があればと思っています。
未だ解決の糸口が見つからないミドルイーストの混迷に終止符が打たれ、そこに暮らす人びとに安心と笑顔が戻り、世界中からツーリストが再びこのエリアに集う日が一日も早く訪れることを願っております。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー ヒッチハイク 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
【Way To Jordan】
この旅で初めて利用したのがカタール航空。プライスもモチロンだが何よりもフライトタイムの設定が決め手になった。金曜日の夜22:20成田発便。定刻まで仕事をこなし一旦家に帰って着替えてから荷物を持って成田に向かえる。この時間だと出発フロアもガランとしていてお約束の手続き全てが早い。
現地時間の朝03:30にドーハのハマド国際空港に降り立つ。 -
往路の乗り継ぎに少し時間がある。
が、そこはこれから夏休み休暇が始まる楽しい待ち時間。
どでかい空港内をぶらぶら見学しているうちにアンマン行き便の搭乗時刻。
すっかり陽が昇って機内から眼下に見えるカタールドーハの街並みはデュバイに対抗するかの如く高層ビルの建築ラッシュに湧いていた。
ここから3時間、いざヨルダンの首都アンマンへ。 -
【Top5site①/アンマン】
クイーンアリア空港からエアポートエクスプレスバスで1時間程で着く。
言わずとしれたヨルダンの玄関口であり首都である。
周辺国の政情の影響を受けて人口流入が続き膨張の一途を辿っているように見えるビッシリと傾斜地に張り付いた家並みがアンマンの風景。
そして超特大のヨルダン国旗がこれまた有名。イスラエルと国境を接するこの国にとって国旗を示すことの意味の重たさをふと考える。 -
私の旅の基本アクティビティは街歩き。そしてアンマンウォークの舞台はもちろんダウンタウン。
その中心部にあるのがアルフセイニモスクである。高さのあるミナレットがまさにランドマーク。 -
中を覗くと一日に5回の礼拝タイム。
モスクは礼拝時でなければモスレムでなくても問題なく入れるが、さすがにこのタイミングでは入りずらい。
ここは入口の外から拝見するのが礼儀だろう。 -
アルフセイニモスクから東の方向に500メートル程歩くとローマ帝国統治時代のフォーラムと呼ばれる遺構が残る。
-
そこに今もしっかりと現存するのがこのローマンシアター。
ローマ劇場は平地に自立式で建てられたものとアンマンのように元々の傾斜地形を活かして建築したものとの2パターンがある。アンマンのシアターは後者の天然地形利用型と言える。 -
アリーナ席のセンターてっぺんにはヨルダン・ハシミテ王国の君主であるフセイン国王家3代の肖像写真が掲揚。
左が先代、右がプリンスだろうか。 -
下から見上げるとわからないが、シアター席の勾配は実はなかなかキツい。最上階まで登ると息が切れる。
外国からの旅行者のみならず、ヨルダン国内の旅行者や地元アンマン市民の憩いのスペースにもなっているようだ。
さて、2020年には完成する我らが新国立競技場は西暦4020年にも都民に利用されるんでしょうかね?笑
と思うとローマ遺跡ってやっぱりただ者ではないなあ。 -
ローマ劇場と道を挟んで反対側の坂道を丘の上まで登っていくとアンマン城である。
このお城はかなり古くから人が住んだ歴史を持つらしいが、紀元2世紀頃のローマ統治時代の列柱が今に残りアンマンの名所兼撮影スポットになっている。
列柱の数は少ないが、柱の高さと太さから当時のスケールが垣間見える。 -
城内にある。
ハンマームだろうか?倉庫?
あっ、やっぱプラネタリウムか? -
アンマン城から夕陽に照らしだされたアンマンの街並みを眺める。
立錐の余地もない、という表現が当てはまる。しかも建物の色合いは申し合わせたように土色で、私が過去にシリアやレバノン、イスラエルなど中東諸国で見た家並みと共通する特徴だと思う。
ここはおそらくアンマン市民ご自慢のスポットに違いない。 -
アンマンの宿泊事情は?
というとこれがダウンタウンでステイした私の宿。一泊24JD。日本円3400円といったところ。
宿の主人も普通に英語を話し外国人ゲストに手慣れた対応。
バスタブは望むべくもないが繁華街ど真ん中で眠る場所を確保するための安宿探しに困ることはない。
惜しむらくは、クレジットカード決済が殆ど機能していないことか。
私のような現金資金に乏しい旅行者にはちょびっと痛い。 -
アルフセイニモスクに灯がともる。
私はイスラム圏の旅先でアザーンが聞こえてくる瞬間が好きだ。まだ起床前、夜明けの朝一番のアザーンであっても耳に障ることはない。
まさにアザーンマジック。 -
雑居ビルの2階にあるカフェのテラスから夕闇のダウンタウンを見下ろす。
涼しくなる夜の7時頃からが街はいちだんと活気づく。道行く人の熱気と渋滞する車のクラクションの音に埋没していると、ふと東京を忘れそうになるくらいの浮遊感に浸りきれる。それがアンマンのダウンタウンの夜。 -
【Top5site②/ワディ・ラム】
ペトラ遺跡のあるワディムーサのバスターミナルからハイウェイを南下すること2時間。世界遺産に登録されているワディ・ラム保護区に到着した。
ビジターセンター前でまず停車。頭にカフィーヤを巻いたベドウィンのスタッフが乗り込んできてどうやら宿泊先の有無確認と紹介。私は自分の予約キャンプ名を伝えると車内にそのまま居残りとなり砂漠への入り口最前線で最終下車となった。
ポツポツとあった民家エリアが途切れてすぐそこから砂漠が広がっていた。
そして、どえらく暑い! -
前夜、スマホで予約サイトから予約を入れた砂漠のど真ん中にある宿泊施設ベドウィンメディテーションキャンプの看板が出ている。
さあて、砂漠の中にある宿泊施設、想像するのだが絵が思い浮かばない。
全くの人生初体験で未知なる期待。 -
バスを下りて案内されたのがココ。
どうやらキャンプ地への待合事務所のようである。
ここで私と一緒に下車したのが中国人OLの2人組。北京から休暇で来た彼女達も同じキャンプに行くらしい。
で、ここでキャンプスタッフから
「この後は砂漠の4WDツアーができるがやるかい?」とのオファー。
条件を確認し即断即決の参加!
我らが御一行を乗せる4WD車が来るのを待つこと小一時間。これがアラビアン、いやベドウィンタイムなのか⁉ -
車がやってきた。
ここでオランダからの若い男女ペアが我らに合流。
日中蘭の混成ツアー隊となってワディ・ラムの砂漠地帯にいざ出発〜 -
ゴツゴツとした岩山のあいだに広がる砂漠を走り出す4WD。
言うまでもなく道なんてものがあるハズもなく、かすかに残る轍を頼りにフルスピードで疾走。これだけで既に大アトラクションだが。
まずは一番目の目的地、アラビアのロレンスの泉に向けて走る走る。 -
着きました!
ロレンスの泉。
えっ?これ、ただの用水路じゃーん、と言いたくなるが事実その通り。
実際には小さな岩山から染み出している水をこの水路に貯めて生活に利用しているわけ。
こんな僅かな水が命綱として機能する。砂漠の過酷さを雄弁に物語る。
それがこの場所。 -
我ら一行の第2の目的地はここ、
ハザリ峡谷。
先ほどのロレンスの泉とは対照的に分かり易すぎるくらいのスポットだ。 -
先客の砂漠ツアー車が一台。
みな車を下りて峡谷の狭い切れ目の中に分け入っていく。峡谷マニアには外せないアクティビティスポットである。 -
さて、ワディ・ラムの砂漠の砂は?
というとこんなである。
かなり赤くて粒子の細かい、でもまあ日本にもあるよね、という一見して何の変哲もない砂なんだけど。 -
実はこの三つ目のスポットで私に立ちはだかる試練となる。
サンドデューンと呼ばれるこの砂山登りにチャレンジ。高さは20mほどか。
オランダ青年と私が一気に駆け上がる意気込みで登り始める。が、しかし踏み出した足はくるぶしまで砂に沈みカラダを押し上げるのに恐ろしく馬力がいるではないか。
オランダ青年はなんとか砂山制覇、私は善戦虚しく8号目で敗退となった泣!
その間岩陰で静観していた女子3人がサンドデューンの罠の真の勝者。 -
砂地獄を後にして4番目は美術鑑賞。
アンフォーシの壁画である。
岩壁にラクダのヘタウマ風古代壁画が刻まれている。
なかなか味わいがあるのだが、ただ一つ問題なのはそれがどれくらい古代なのかサッパリわからない、ということか。 -
だって、これ……
アンフォーシの壁画のすぐそばにあったこれまた堂々たる壁画。
こりゃひょっとして2005年の作品ではないだろーか?ちゃいますの? -
まあいい。
私はインディ博士ではない。
一介の旅行者にとっては考古学的真理追求より昼メシが優先される時もある。
てなわけで写真が私のランチBOX。
出発前、待合オフィスの隣の雑貨屋で仕入れたワディ・ラム仕様スペシャル弁当である。
ここは灼熱砂漠のど真ん中。他に選択肢はない。命の糧と思えば全てがご馳走に早変わり笑! -
おー
草木も絶える不毛の砂漠に奇跡の一本。
ワディ・ラム砂漠のジョシュアツリーを発見。 -
そしてこれがこの日の砂漠クルージングのための私たち一行の専用車。
ちょっと違うような気もするが、こう見えても世界に誇るメイドインジャパンの4輪駆動車。
この車とドライバー以外、頼りになるものはない。それがワディ・ラム。 -
荷台に乗って熱風を切り裂きながら再び砂漠を疾走する。
-
ドライバーが車を止めアフタヌーンティータイム。
日除けテントの下でこのベドウィン兄貴が淹れたてのティーをふるまってくれ、お茶を飲みながら暫し歓談。
なんでこんなに暑いのか?と尋ねたら
「そりゃ太陽に聞いてくれ」だって。
茶目っけ溢れるトークには気になるIS問題の解説も混ざり、なかなかの話上手であった。私の貧しい英語力が恨めしいばかり、ああ。 -
砂漠ツアーも佳境。
最後の目的地にやって来た。
ウンム・フルースの石橋だ。 -
石橋を真横から見る。
イイっすねえ。 -
続いて真下から。
イイっすねえ〜。 -
私とオランダ青年、取付き場所を探してトップまで登る。
車がご覧の通り。
下から見上げた時よりはるかに高い。 -
じゃーん
ブリッジの真上に到達!
サンドデューン敗退のリベンジを果たして本日一番の達成感。 -
ツアーの全行程終了。
達成感に浸りながら私たちを乗せた車はキャンプ地へ。
荷台から見える後ろに飛んでいくワディ・ラムの景色がいちだんと美しい。 -
着きました。
ベドウィンメディテーションキャンプ。
背後には小高い岩山、その下に砂漠の台地より少しだけ高くテラス状に広がる砂の上にこの宿泊施設がある。
一切の囲いもない大自然の中にあるキャンプだが、不思議なプライベート感があってホッとする。 -
私に割り当てられたテント。
いわゆるホテル的な宿泊棟はなく、宿泊ゲストは全員個別のテントに泊まる。
テント内はベッドと毛布と枕のみ。
トイレとシャワーは別棟で共同で利用する仕組み。
確かにメディテーションするにはもってこいかも知れない施設。 -
そしてワディ・ラムに陽が落ちる。
どうぞっ!
↓
↓ -
↓
↓ -
東の空に。
これぞ月の砂漠。 -
ここが宿泊ゲストの食事場所。
座って食べるベドウィンスタイル。
今夜のゲストは私を含め総勢6人。
中国、オランダ、私、にもう一人、なんと女子日本代表が加わった。
この旅で唯一出会った日本からのツーリストとまさか砂漠で日本語トークとは。ワディ・ラムのサプライズ笑 -
みなさま、焼き上がりました〜
キャンプのスタッフが厨房脇の砂地の中から今夜の晩餐メニュー、ベドウィン式鶏の土中蒸し焼きを掘り起こす。
このお披露目自体がゲストサービスとして成り立ってます。
まあ、おそらく毎晩このメニューなんだろうけどそこは触らないってことで美味しくいただく。 -
夕食のあとはみんなで焚き火を囲んでミュージックタイム。
素朴だけど艶のある音色の楽器ウード演奏ライブが始まる。
周囲は漆黒の砂漠。満天の星空と焚き火の焔だけが明かり。
時々バチバチっとくべた小枝の燃え上がる音が闇夜に響きわたる。
ワディ・ラムの夜をそのまま日本に持って帰りたい。たぶん誰でもそう思う。 -
グッモーニング
ワディ・ラム!
翌朝の目覚めはこれまた格別。夜中、砂嵐に襲われることもサソリに刺されることもなく音ひとつしない静寂の朝を深呼吸しながら味わう。
中国女子2人組とオランダペアはテントに入らずマットと毛布を引っ張りだして星空の下で眠ったようだ。
いやあ、それ正解かもね。 -
旅の時間には限りがある。
わかっちゃいるけどもう少しこの景色を眺めていたい砂漠の朝。
歯を磨いてシャワーを浴びて朝食を食べて荷物をまとめて最後にもう一度この景色を瞼に焼きつけてワディ・ラムを後にする。ショクラン! -
【Top5site③/アカバ】
ご存知の通り、ヨルダン観光は南北軸の移動が基本だ。
その最南端、紅海への出口にある港街がアカバ。アンマンに次ぐヨルダン第二の都市に行ってみる。
ワディ・ラムからタクシーで南下すること1時間半、アカバの繁華街にたどり着いた。 -
まずお宿を確保。
港がある国際都市で且つ経済特区でもあるこのアカバで高級ホテルを探すのは簡単。でも街歩きにピッタリの立地にチョットだけ老舗感のあるミドルクラスのホテルをチョイス。
大理石を張った落ち着きあるロビーの雰囲気が昨晩のテント泊とは対象的。 -
街歩き。
おっと、アカバには生活があるぞ。当たり前か笑 -
トマト。
大きいだけじゃなくてゴツゴツした形。日本のトマトより色が鮮やか。 -
じゃがいも。
日本人にはどちらかと言えば寒い土地に適した野菜に思えるがアカバのマーケットで山盛りである。 -
茄子にブロッコリー。
私、食材にはほとんど好き嫌いがないタイプなのだが、そういやブロッコリーは未だ一度も買った経験がないな。
ブロッコリー、すまん。 -
ラディッシュ。
これは買いますよお。
青々とした葉っぱと赤ムラサキの根っこがメチャからだに良さそうでグー。 -
海辺に近い街の真ん中にはモスク。
やはりここには普通に人びとの暮らしがある。みんなここで昼寝してたけど。そこがモスクの懐の深さである。
そういえばワディ・ラムの砂漠にはモスクはなかった。砂漠の民のお祈りはいったいどうしてるんだろうか? -
おー、ストリートにはフセイン国王の大パネル写真。
若かりし頃の軍服姿、きっと国王本人お気に入りのショットなんであろう。
ヨルダン王家は国民からの支持と人気が高いと聞く。それが政情激しく揺れ動く中東にありながら、ほぼ唯一安定感ある国家体制を維持できている理由だと私は思う。ちょびっと国際政治アナリストしてみました。失礼しました。 -
んで。
アカバの大本命スポットと言えば海。
街のセンターからサウジボーダーに程近い南に車で20分。
そう、
レッドシー、紅海に繰り出してみる。 -
青く澄んだ海。
レッドシーに初対面。
紅いのか?と思っていたらご覧の通り堂々たる青である。
釈然とはしないが、いい。
青い海はそれだけで全てを赦す。
もし紅海と名づけられた所以をご存知の方がいたら是非お教え願いまする。 -
パブリックビーチ。
ほぼ地元のみなさま。
子どもたちがはしゃぎ回って泳いでる。 -
お母さんも着衣のまんまで。
これぞアラビアン海水浴場の微笑ましい光景。
以前、レバノンのビーチではとびきり綺麗な地中海を前にしても決して海に入ることはなくボードウォークを愉しむモスレム女性達の姿を見た。
が、アカバの女性はお構いなし。
本当に気持ちよさそうに海でリラックスしてらっしゃる。 -
私も負けちゃあいられないス。
ここはサウスビーチにあるとあるクラブ専用ビーチ。ちょっとばかしお金を払ってタオルと紅海を借りる。
ビーチに下りると監視員1名以外、誰もおらん。このビーチを独占して泳ぐ。
この日もアカバの気温は40℃台後半か?
夏休みに海水浴、紅海で。
決して後悔しない
いいプランだと思いますよー
あっと、海のシャレが出ましたあ! -
沖合に出て行くクルーズ客船。
-
ピンクに咲き乱れるハイビスカスの花。
私が泳いでいたパブリックゾーンでは家族で遊びに来ていた地元のお父さんから「ヤバンから来たの?ホイこれ、遠慮なくお食べなさい」とお弁当のサンドウィッチをお裾分けプレゼントされた。
そんなことがあるかもしれないのがアカバ紅海のサウスビーチ。 -
夕方、宿のテラスからのサンセット。
太陽が落ちていく海の向こう側はエイラートの街、もうイスラエルである。
実際、行こうと思えば陸続きでイスラエル領内に入れるし、渡しのフェリーに乗ればエジプト領内シナイ半島に上陸することもできる。ダイビング好きならば、アカバに1ヶ月滞在するのもアリだろう。 -
【Top5site④/ワディ・ムジブ】
今や世界的な知名度を誇るペトラ遺跡と死海がヨルダン観光の双璧。
でも、隠れたお宝スポットが首都アンマンから南に70キロ、死海のほとりにあるワディ・ムジブ自然保護区。
アンマンのバスターミナル、ムジャンマジャヌーブからゴールサーフィ行きのバスに乗る。
因みにバス賃は僅か2JD。右サイドに真っ青に横たえる死海ビューを楽しみながら、自然保護区で途中下車する。 -
あらかじめ路線バスのドライバーにワディ・ムジブで下りたい旨をしっかり伝えておき下車する。
下車した地点に軍が管理する検問所があり、世界最強ジャパンパスポートを飾して一発パス。まさに水戸黄門の印籠並みの威力だと思う。
歩き出すとすぐ、看板が見えてきた。 -
死海に向かって注ぎ込む川と渓谷の切れ込みが見えてきた。
間違いなくここが、ワディ・ムジブ。 -
ワディ・ムジブにやって来た私の目的はこの自然保護区の中でトレイルをすることである。
このトレイルの情報源はもはや説明も不要の国民的ベストセラーのあの黄色いガイドブックだ。
なんだかんだ言いながら、今もガッツリお世話になってますんで、ええ。
受付オフィスという名のコンクリート小屋でトレイルの種類を選び申し込む。 -
手荷物はオフィスに預けライフジャケットを身につけて準備はOK。
持っていくものはペットボトルの水とカメラのみ。このカメラを防水バッグに入れて持ち運びしてくれるのはトレイルガイド。
後でわかるが、このトレイルをガイドなしで挑むのはバットを持たないで打席に入るようなものである。ガイドのお兄さん、頼みます! -
いったい全体どんなトレイルコースなのか説明があるわけでもなく。
さあ、行きましょっかあ‼
ガイドのお兄さんの号令でワディ・ムジブのシークトレイル始まり始まり〜 -
じゃぶーん !
川底に降り立った。
ガイド兄さんが私のあとからついて
手にはカメラをスタンバイ。
ナルホド、カメラマンも兼用するガイドシステムなわけですね。
これは理にかなったサービス。 -
んでもって開始早々に厳しい指示が飛んでくる。
さあ、泳がんかい!
おお〜のっけから大自然とがっぷり四つの展開とは。ワイルドネイチャー全開である。
そしてこの川の水、とにかく気持ちがイイ。峡谷に降り注がれた雨がそのままワディに流れ落ちる100%ナチュラルウォーターの温度感に最高の気分。 -
足のつかない深さの川を慎重に泳ぎきって岩場につかまりながらいったん水中を脱出。
目の前には水位の低いせせらぎゾーンが現れた。 -
両サイドは切り立つ渓谷。
他に逃げ場はなく、このシークに従って上流に進むしか道はない。
だんだん水位が高くなって来た。
私はこのトレイルに備えて今回耐水性のトレッキングシューズで脚元を固めていた。備えは大大大正解。 -
だってこんなことになってますよ。
ワディとは本来は、枯れ谷という意味の言葉だが、見ての通りで、どこが枯れ谷やねん状態である。
水の流れが強く足を持っていかれないよう足底に力を込めて踏ん張って歩く。
とは言いながら、本人実は相当楽しい。 -
川は一気に深くなってここはロープワークだ。
当然のことながら深い水の中で足場は一切見えない。
タフな場所はガイドが先陣を切り、足場のルートを確認してから私に指示を出してくれる。 -
ひとつ難所をクリア。
またまた浅瀬になる。
でもって渓谷の表情が輪をかけて良くなってきた。
射し込む真夏の太陽の光。
超がつく最高。 -
ここも膝下くらいの水位だが、とにかく流れが早い。てか強い。
ほぼインディ・ジョーンズの世界になって来た。後ろから巨大な岩石がゴロンゴロン転がって来そうであるな。 -
出たな。
次なる試練。
岩の左?右? どっちだ? -
やっぱりロープワークでクリアする。
ん〜 これインディ・ジョーンズの世界ではない気がしてきた。
そう、
ファイトぉいっぱあつ、○ポビタンD!
訂正させていただきます。 -
マジで急流なんすけどココ。
やや本人ビビリ顔。ご披露に値しないのでお赦しを。 -
あっと
なんだかやっとゴールっぽい場所が見えて来ましたよお -
ほら頑張って〜 もう一回
ファイトぉいっぱあつ、○ポビタンD !
でも○ポビタンDを差し出してくれる人はここには誰もおりません笑 -
ガイド兄貴が指を指す。
あのビッグフォールがゴールさ。
おめでとう。ヤバン、よくやった。
と労いのお言葉。 -
豪快に流れ落ちる滝である。
ここでガイド兄貴からの最後の指示が。
あの滝の下に行け! -
いつの間にやら私のガイドなのかボスなのか?
しかし私は兄貴の言葉に従った。
全身で滝を浴びる。
考えてみたら生涯初体験の洗礼。 -
いわゆる滝壷はなく
滝の真下にも立ってみる。
もの凄い水圧。
この感覚は初めてだ。カラダがぺしゃんこになりそうなほどの水の威力に悲鳴をあげる。
だが悲鳴をあげているのにメチャメチャ楽しいってのも生涯初体験。 -
本日の挑戦者たち、
皆この通り。
楽し過ぎると悲鳴しかあがらない。
ワディ・ムジブでの私の発見。 -
何やら世界のすべてを洗い流した感に浸っている。なんということだろー笑
帰路。
来る時は試練の波状攻撃で上を見上げる余裕すらなかったが、気がつかずにこんなところをくぐっていた。
やっぱ、○ポビタンDからインディ・ジョーンズに格上げでいいだろう。 -
フワフワっとした充実感に包まれてスタート地点の天然プールに戻ってきた。
あらためましてワディ・ムジブの渓谷は美しい。 -
本日、トレイルゲストを支えてくれたガイドの面々。
本当に頼りになるからここに挑戦する方は迷うことなく頼むべし。
一番左のややモーリス・ホワイトな男性が私のボス、いやガイドである。
彼のお名前?
楽し過ぎて忘れちまったよ〜 笑 -
また新たなチャレンジャー達がやって来た。ガンバってね。健闘を祈る。
ワディ・ムジブ自然保護区のシークトレイル、ガイド料金合計お値段は60JD。
日本円で約8500円か。
高いか安いかはやってみた後に、すぐわかる。
私が知る限り世界で最も楽しめる8500円の使い方だと思う。
たいこば〜ん‼ -
【Top5site⑤/ジェラシュ遺跡】
世界遺産ペトラがあまりにも強烈な存在感を放っているため、割りを食っているスポットが他にもある。
その筆頭が同じく古代遺跡のジェラシュではなかろうか?
アンマンの北バスターミナルから北上50キロに位置するのがジェラシュ。
バス停を降りたその場所から、とにかく見栄えのいいハドリアヌス帝の凱旋門がいきなり目に飛び込んでくる。
遺跡ファンはにわかに色めき立つこと間違いなし。 -
AD129年の建築。
保存状態のよい重厚なゲート。
正直、ペトラを訪れたあとに見にくるのはもったいない貫禄である。
先にジェラシュ、その後にペトラ。この順番のほうが収まりがイイ。
このハドリアヌス門をくぐるとその向こう側に全遺跡が広がっている。 -
ハドリアヌス門を通り抜けると進行方向左手には戦車競技場跡。
続けて真っ直ぐ参道を歩くと南門。
南門のその先には広場をアーチ状に囲んで並ぶ列柱群。フォーラムだ。
ここからが本格的なジェラシュワールドになる。 -
フォーラムを抜けるとこの遺跡全体のメインストリート、列柱通りだ。
道の左右、特に左側が素晴らしい。
列柱の残り具合はペトラを圧倒していると思う。壮観である。 -
列柱通りの左側には見どころが多い。
これはニンファエウムと呼ばれる祭壇。 -
ニンファエウムを過ぎたところに階段のある脇道が。
-
階段を登りきると正面に基壇部がしっかり残る神殿が登場する。
アルテミス神殿だ。
このジェラシュを代表するハイライトの一つだろう。 -
神殿の階段を降りてメインストリートに戻りさらに北に歩くと四面門。
名前の通り、二つの道のクロスポイントに建てられた立派な門だ。
リビアの世界遺産レプティス・マグナで見た超ド級の四面門のスケールには及ばないが、こちらもなかなかの重量感である。 -
この四面門の向こう側突き当たりまでこれでもか、の如く列柱が続く。
この風情は今や悲劇の世界遺産となったシリアの至宝パルミラを彷彿させる。 -
さらに。
四面門の西側にはローマ遺跡には欠かせない遺構、シアター。
このシアターは北劇場でもう一つの南劇場と合わせて二つ。
一つの街に2カ所のシアターがあること自体が珍しいし、往時のジェラシュの繁栄ぶりの残り香だ。
アリーナ席に彫られた2本の笛を同時に吹く女性のレリーフが素敵過ぎる。 -
オレンジ色の果実はザクロ。
野生のザクロ、ちょっと食べてみたくなるくらい艶やかな色合いにキュン。 -
ジェラシュは広い。
来た道とは別の丘陵地帯を抜ける道をラウンドして歩いて戻り、南門の近くにドッカリと残る南劇場に。
先ほどの北劇場より一回り規模が大きいかもしれない。アリーナスタンドが描く弧もビューティフル。
2000年を経てもなお今だ現役のシアターというのがダメ押しに素晴らしい。 -
南劇場の最上席に座って見下ろせばフォーラムが一望に。
これほどまで整然と残ったフォーラムもそうそう無いだろう。
ジェラシュならではの光景に違いない。 -
ジェラシュまとめ。
こんなにも見どころが多くありながら世界遺産に登録されていないことを不思議に思う。復元の手が入り過ぎている、とか何らかの理由があるのかも知れない。
ただ敷地内のあちこちに残る遺構はバリエーションに富み、栄光のローマ帝国遺跡の特徴を詰め込んだこれぞ最良のダイジェスト版と言っていい。
私が見学をしたこの日、未調査エリアでは今でも発掘作業に励んでいるスタッフの姿があった。今後更に新しい発見があるかもしれない。
ヨルダンにジェラシュあり、である。 -
7泊9日、組み立てた予定を全てやり遂げてヨルダンの夏休みは幕を閉じた。
個人手配の旅で、ここまで楽しめれば大成功、98点の出来栄えか!と自画自讃したい。
え、マイナス2点は何かって?
ワディ・ムジブを訪れた日、アンマンへの帰路をあま〜く考えていたら大失敗。待てど暮らせどハイウェイに路線バスは姿を見せず、炎天下の死海のほとりで確認の怠りを後悔する私。
帰宅難民になる寸前、私を見つけピックアップ、レンタカーでマダバの街まで送ってくれたフランス人のフィリップとオーストラリア人のクリスティーヌ、あの時は本当に助かりました。
今再び、窮地を救ってくれた2人の好意に厚く御礼! -
以上が私がオススメするヨルダンの旅、珠玉のスポットセレクションである。
ペトラについては灼熱のペトラ探検篇にて別稿にまとめてあるのでお立ち寄り下さい。
旅は行きと帰り。ワディ・ムジブ、死海のほとりでの反省を噛み締めて私が乗るドーハ便を確認する。
どうやら大丈夫、オンタイムのようで。
ヨルダンとアラビア半島に別れを告げいざ搭乗。マッサラーマ ‼
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この旅行記へのコメント (12)
-
- スイカさん 2015/11/29 19:40:00
- ワディ・ムジブ自然保護区のシークトレイル
- こんばんは、gyachung kangさん
う〜ん・・・、ワディ・ムジブ自然保護区のシークトレイル、すごいですねえ。これは、相当よく考えて決断しないと、迂闊には参加できない。
こんなところもあるんですねえ、水は、あるところには、あるんですね。
驚きました。
スイカ
- gyachung kangさん からの返信 2015/11/29 21:05:10
- RE: ワディ・ムジブ自然保護区のシークトレイル
- スイカさん
こんばんは
ワディムジブのシークトレイルは
ガイドが半端なく頼りになります
ので水が怖くなければ大丈夫。
楽しめます。
私のあとから韓国のファミリーが
5、6人でチャレンジして来ました
がおばあちゃん?に近いお齢のお
ばちゃんがいたので途中えらく
難渋してました。仮に途中で断念
しても来てよかった、と思える所
です。
アンマンに行く計画を立てられた
のでしょうか?経由地ですか?
いずれにしても楽しんで無事に
戻ってくださいね !
- スイカさん からの返信 2015/11/29 21:22:05
- RE: RE: ワディ・ムジブ自然保護区のシークトレイル
- 来年2月に、ヨルダン→エジプトを計画しています。
ヨルダンはペトラ、ワディラムのみの予定です。
調べてみると、ワディムシブは冬季はやってないようです。絶対に行けない理由が出来て、ちょっと安心しています(^o^)
エジプトは今朝もサッカーラで検問所の警官がテロで撃たれ死亡、砂漠地帯には近寄らず、今のところレベル1のメイン観光地だけを廻ろうと思っています。
スイカ
- gyachung kangさん からの返信 2015/11/29 22:08:27
- RE: RE: RE: ワディ・ムジブ自然保護区のシークトレイル
- スイカさん
納得しました。
ムジブの冬季は雨季になってしまい
水量が上がるのかなあと推察。
水量が上がってしまうと確かに
お手上げですね。
ヨルダンの国内を移動している限り
神経質になる必要はないと思います。
エジプトはセキュリティに隙がある
のか、どうしちゃったんだろうと
正直思います。
いずれにしても高級モールや高級
ホテル、大使館エリアには近づか
ないとか基本的な注意は必要でしょ
うね。
旅のプランを練るのはワクワクしま
すよね。安全第一のいいプランに
なるといいですね〜
-
- うめはなさん 2015/11/04 22:05:27
- 初めまして(_ _)
- ベトナム旅行記に訪問&いいね、ありがとうございますm(__)m
最初の交通手段とか、個別手配とかの欄にあるヒッチハイクの
文字にぶっ飛びました。なんてワイルドo(^o^)o
砂漠のあとにビーチ、滝とバラエティに富んでますね。やっぱ
すごい人はすごいですね。
うめはなでした。
- gyachung kangさん からの返信 2015/11/05 00:18:33
- Re: 初めまして(_ _)
- うめはな様
初めまして。投票とコメント、
ありがとうございます。
ヒッチハイクは計画的にやった
わけではなく、結果的に救われ
たってところです。
なんでお礼はキチンとお渡しし
ました。2人はえらく恐縮して
ましたけど、旅の中でも礼儀は
大切ですよね。
うめはなさんの旅行記のタイト
ルに惹かれて拝読しました。
今月の連休を使ってホイアンに
行く予定を組んだので雰囲気が
掴めて助かりました。
ハノイ、フエ、ホーチミンは
体験しているのですが、ホイアン
に呼ばれたので、雨季にも関わら
ず行ってきます。
ホイアンシリーズ、他も参考に
させていただきます!
-
- mayたんさん 2015/10/17 15:21:23
- こんにちは〜
- シークトレイルめちゃめちゃ面白そう!
私もヨルダン行ったときはやってみたい、と思いました。
川ざぶ〜ん、このスタートからワクワクですよね。
渓谷を進む姿はまさしく、インディー・ジョーンズ♪
見える景色も素晴らしいのに、おまけにこんな楽しそうなアクティビティ。
やってみた〜い!と思いましたぁ。
may
- gyachung kangさん からの返信 2015/10/17 21:43:32
- Re: こんにちは〜
- mayたんさん
シークトレイルは大満足アクティビティでした。
私が行った8月、ガイドに聞いたら水量はノーマル、との答え。
もちろんその年によって雨の量も違うと思いますが、私の感想では、あれより水量が少なければやや物足りなく、多ければ脱落者が増える、そんな感じでしたね。韓国のファミリーが私の後から挑戦していましたがお母さんがついていくのに難儀してましたね。途中で引き返したかもしれない。
mayたんさんなら、間違いなく楽しめる、と思います。
今後の旅のリストに加えてみてください。
これから寒くなるので体調に気をつけてくださいね。
-
- mistralさん 2015/10/11 10:59:50
- 絶景につぐ絶景!
- gyachung kangさん
初めまして。
mistralと申します。
先日は、サンティアゴ デ コンポステーラの
旅行記に投票をいただきまして
有難うございました。
ヨルダンの素晴らしい旅行記を拝見しました。
中でのコメント、
"東京を忘れそうになるくらいの
浮遊感に浸る"
に感激!
さもありなんと想いました。
どのお写真を拝見しても、絶景につぐ絶景。
浮遊感に浸られた後の東京の日々は
また違った色彩になっているのかも、
とも感じました。
今後ともよろしくお願いします。
mistral
- gyachung kangさん からの返信 2015/10/11 20:00:33
- Re: 絶景につぐ絶景!
- mistral様
投票いただきありがとうございました。
外国でいわゆるダウンタウンと呼ばれているところはなかなか説明のしようがない魅力があるような気がします。
サンティアゴ・デ・コンポステーラは旅好きの憧れ。お見事でした。
こちらこそ引き続き楽しみにさせていただきます。
-
- Pメテオラさん 2015/10/09 20:30:45
- いつか
- 作者さまの冒頭のコメントのように、2015年の思い出が将来、もっと大切な記憶になりますように。
- gyachung kangさん からの返信 2015/10/10 08:19:13
- Re: いつか
- Pメテオラ様
おはようございます。
コメントありがとうございます。
メテオラ旅行記、拝読しました。
臨場感のある旅行記に出会うと
行きたくなりますね。
ちょっと研究してみます。
また次作を楽しみにさせていただきます。
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