2015年9月SW 北欧(前編:ノルウェー) / トロルの舌はオッサンにはハードだった

2015/09/19 - 2015/09/21

「次の9月シルバーウィークはアイスランド」って1年前から狙ってました。
・オーロラは8月中旬から見え始めるので、9月なら十分狙える！
・日照時間も十分にあり、観光も充実！
・シーズンのピークは過ぎており、安くあがりそう！
ってな理由で。
どうせノルウェーでトランジットするなら、体力的に諦めかけていた「トロルの舌（Trolltunga）」にもチャレンジしてみることにしました。旅程を組む上での考慮点は
・「トロルの舌」のシーズン終了が9月15日であるためノルウェーが先。
・オーロラ観測の確度を上げるため、アイスランドは後で、極力長く滞在。
・アイスランドでは、キルキュフェットル山とセーリャラントスフォスでのサンセットに拘りたいためレンタカー移動。
でした。

旅行前の不安点は「シーズン終了後にトロルの舌へ個人で行けるのか？」でした。 オッダ観光局の公式HPやメールでの問い合わせでは「ツアー参加を”お勧め"する」とのことですが。。。まぁ行けばなんとかなりますか。

旅程概要は以下の通りです。

　↓ここから前編：ノルウェー
●初日：羽田発の早朝便でフランクフルト、コペンハーゲンを経由してベルゲン入りして、観光。
●2日目：バスでオッダへ移動しオッダ観光。
●3日目：「トロルの舌」観光。最終バスでベルゲンへ移動。
　↓ここから後編：アイスランド
●4日目：朝の便でオスロを経由して、レイキャビク入り。レンタカーをチェックアウトしてレイキャビク観光。
●5日目：レンタカーでゴールデンサークルを観光し、キルキュフェットル山でサンセットを迎える。
●6日目：レンタカーでスナイフェルスネース半島を観光しつつ、南部セーリャラントスフォスまで行き、サンセットを迎える。
●7日目：レンタカーで南部を東へ観光しつつ、ヨークルスアゥンロゥンまで観光する。
●8日目：レンタカーでレイキャビクまで戻り、事前に申し込んだ「Inside the Volcano Tour」に参加し、夜はブルーラグーンで旅の疲れを癒す。
●9日目：レンタカーをチェックインし、お昼の便でオスロ、フランクフルトを経由して帰国。

これから旅する人の参考になれば。

エリア ベルゲン(ノルウェー)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 3.0
• グルメ: 2.5
• ショッピング: 2.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス ヒッチハイク 徒歩 飛行機
• 航空会社: ルフトハンザドイツ航空 ANA スカンジナビア航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

金曜の夜、職場から羽田空港へ直行します。
羽田はもう秋です。

羽田空港 第3旅客ターミナル 空港

北欧ノルウェーへはフランクフルトから入ります。
深夜便は時差調整、時間の有効活用に最適です。

NH機内食は和食をチョイス。旨し！
映画を一本観て寝ます。

マイン空港に到着。今回のトランスファーは余裕があります。毎度のごとく今回もバックの中を開けさせられますが、時間はタップリあります。
全部見てくれ！

フランクフルト国際空港 (FRA) 空港

コペンハーゲンへ向け、バスランから搭乗。

機内での軽食。LHのサンドウィッチはマズマズの味です。

コペンハーゲンに到着です。
https://youtu.be/6jgbxmRjuDk

ムーミン（？）がお出迎え。

カストルップ国際空港 (CPH) 空港

ベルゲン行きのSK機。バイキングのロゴがカワイイ。

SK機内でオレンジジュース。えっ、有料なんすか？

ベルゲン到着。こじんまりした綺麗な空港です。
念のためATMでキャッシュ1,000NOKを手に入れておきます。
珍しく日本人のご夫婦を見かけました。フィヨルド観光船を目指すとのこと。

ベルゲン フレースランド国際空港 (BGO) 空港

Jaguarはベルゲンのダウンタウンまでバスです。券売機にてカードで購入できます。
往復は360日有効で、運賃160NOKです。

バスは、ほぼ満席。GoogleMAPで位置を確認しながら降り場を確認します。

30分ほどでベルゲンバスステーション着。
明日のオッダまでのバス乗り場や明後日の空港までのバス乗り場を偵察しておきます。
尚、ノルウェーのバス時刻は、スマホアプリの「rutebok.no」で調べておくと良いです。

宿まで徒歩10分。ここでもGoogleMAPが活躍してくれます。しっかし荷物が重い。よく機内持ち込みサイズに収納できたものだと自分で感心します。今回の旅で、どんな旅でも機内持ち込みサイズに収納できる自信が持てました。
北欧のホテルは高いのでドミトリーにしました。

City Hostel Bergen ホテル

ドミトリーのロッカーに荷物を置いて、さっそく観光。
まずは、フィッシュマーケットから。

魚市場 市場

世界遺産のブリッゲンです。

ブリッゲン 旧市街・古い町並み

歴史的価値は予習しておりませんが、雰囲気が良い街並みです。

中へ入り有名な井戸を見学。

再びフィッシュマーケット。マーケットの割には値段は高い。
よって昼食はバーガーキングへ。普通のセットメニューが1500円！3倍かよ！
にわか雨が降ってきたので、やむなく1500円のバガキンにします。

この日は、ドミトリーで相部屋のイタリア系アメリカ人 Alex と観光して終わります。
長い初日でした。

●翌朝。旅の2日目です。

ドミトリーをチェックアウトして、
バス停まで歩きます。

オッダへの初便バスへ乗り込みます。なんとカードが使えません。
運賃は、306だったか、356NOKだったか。。。
お釣りは運転手が持っている範囲で返されます。

いざ、オッダ。
このような岩肌のトンネルを通ると、ダイナマイトの必要性をあらためて感じます。

写真では伝わりませんが、良い雰囲気の自然を満喫できます。

トイレ休憩後、バスごとフェリーに乗船。
フェリーにもトイレがあるので、トイレ休憩不要では？

フェリー内には軽食もあります。
Jaguarはコーヒーをいただきました。
店員はペルー人で、日本人と言うと「フジモリ大統領はいい人だ、、、」と話し始めます。

約30分ほどのフェリーですが、フィヨルドの美しい景観を満喫できます。

再び陸路。
おっ、こんな所にも電線通すのか？ バイキング魂を見た。

オッダバスステーション着。

明日朝のSkjeggedal（トロルの舌への登山口）、明日夜のベルゲンまでのバス時刻を確認しておきます。事前調査通りで一安心。

バス停は湖畔にあり、良い眺めです。
同じバスから降りた日本人の若者（カンペーちゃん）がバスダイヤを見ております。
声かけましたところ、まだ宿が決まっていないようです。
結局、Jaguarの部屋（ハーデンガーホテルのシングル）をツインへアップグレードして、差額（約3千円）を負担してもらうことで、ご一緒することになりました。
このホテルはバス停やスーパーのすぐ近くにあり、立地最高です。

ホテルへ荷物を置いて、カンペーちゃんと昼食を求め彷徨います。
が、ここは欧州。日曜日は平気でスーパーが閉まっております（シーズン終了していることも影響しているかも）。
選択肢はコンビニの軽食（ホットドック）かバス停横のレストランです。

結局、レストランでナゲットを食します。
コーラは600円(泣)
カンペーちゃんと今日の観光を考えます。

デザート食べて観光に気合を入れます。

徒歩で南下して、（写真は振り返って、オッダの街並み）

30分ほどで、こんな所に。

何やら説明もあります。

明日の練習であります。

ホテルまで戻り、夕食です。
カンペーちゃんは持ってきた食べ物を食べるそうなので、一人でコンビニ軽食です。

夕食ついでにバス停の待合室を偵察。ここに泊まれますね。Jaguarは明日の夜（トロルの舌の後）に最終バスでベルゲンまで戻りますが、カンペーちゃんは、明日の晩はオッダのどこかに野宿して　明後日の早朝　始発のバスで別の場所へ行くそうです。

この教会横のファーストフード店は23時まで過ごせるようです。あとでカンペーちゃんへ教えてあげましょう。

マッタリしながら、犬の散歩中の老婆と世間話です。
先日、トロルの舌で初めて亡くなった方が出たそうで、「気をつけてね。どんなにすごいポーズしてもリスペクトされないよ、生きて帰ってこないと意味ないのよ」と気遣ってくれます。
ついでに「今晩、オーロラ観れるかな？」と聞いてみたところ「よっぽど運が良くないとね」と。
なんだか最近は英語で会話すると、矢追純一UFOスペシャルの日本語吹き替え音声で聞こえます。

寝る前にバス停前から星空撮影。
後で気がついたのですが、山際にオーロラの光が溢れていました。
明日のトロルの舌へ向けて、オッサン寝ます。

●旅の3日目、いよいよトロルの舌の日です。
ホテルで朝食を摂ります。ランチボックスは80NOKでネット情報から値上げしてました。ビニール袋とキッチンペーパーを渡され、好きなだけバイキング形式の朝食から詰め放題です。とりあえず、持てる範囲で詰め込みます。
（ここで調達したシリアルは、アイスランド最終日まで持ちこたえました）

カンペーちゃんとシェッゲダルへのバスに乗り込みます。
他の同志たちも数人いますが、こんなに少ないの？
バスは乗り換えが必要です（オフシーズンだから？）。
途中で地元の学生も乗り込みます（現金のみで確か35NOKです）。
止まったところでボケっとしていると、子供たちが「乗り換えだよ」と教えてくれます “Takk!”
乗り換えのバスは登山者用の小型バスで、運賃50NOKはカード払いOKです。
オッダバスステーションから登山口まで30分程度です。

シェッゲダル到着。
登山口の売店でTrolltungaのピンバッジを購入し、復路のバス時刻を再確認します。
帰りのオッダまでのバスは19:10と20:10の2便ありますが、19:10に乗らないと、
その先のベルゲンへの最終バスに接続できず、旅程が狂ってしまいます。
まぁ、往復は8〜10時間と言われており、登山開始は8:15頃なので大丈夫でしょ！

現在、通行を禁止されている線路。アジア系女性の2人組がここから登って行きます。その後、まったく見かけなかったので遭難したんでしょうか？
そういえば、30分後にヘリが出動してました。

カンペーちゃんと登山開始！
ちょうど8:15です。

こんな坂道を登ります（後ろを振り返って撮影）。

結構 急で疲れます、泥道もあり危険です。Jaguar、1分登って1分休憩ペースです。
カンペーちゃんに「俺を待たずに先を急いでくれ」というと、
どんどん離されて、見えなくなりました。
Jaguar辛いっす。人々がJaguarを抜かして行きます。

ネット情報通り、最初の坂道を1時間程度で登り切ると平坦な道になります。

こんな看板がJaguarを励ましてくれます。
（「まだ2kmかー」。最初は、むしろガックリさせられますが）

完全に平坦というわけではなく、所々 登りもあれば下りもあります。
（「楽な下り坂も帰路では登り坂なんだよなぁ」とネガディブな考えになります）
所々で休憩して他の登山者と会話したり、写真撮りあいっこしたり、

景色を楽しむと精神的に良いです。

ボロボロになりながらも、残り1kmまで来ました。
ここまで来ると帰ることは考えません。

着きましたぜ！時刻は14時です。6時間かかりました。
頭の中で「ロッキーのテーマ」が流れてます。
丁度、カンペーちゃんがトロルの舌で足を放り出しています。
カンペーちゃんは既に3時間ここに滞在していると。
ってことは3時間で登ったのでしょうか！？

トロルトゥンガ 自然･景勝地

喜びのあまり、帰りの時刻計算をせずに、
Jaguarも列に並んで、撮ってもらいます。

撮影場所からトロルの舌へは2〜3mの段差がありますが、岩に手すりを打ち込んでいるので、
ハシゴの要領で登り降りします。

列に並んでいる目線はこんな感じです。
前に写っている人が正に「トロルの舌」の真上です。
意外と怖くないでしょ？

再びJaguarの番です。
「カッコ良く撮ってくれよ〜」

チキンのJaguarもジャンプできるぐらいです。
（足を放り出すポーズは怖いので控えました。昨晩の老婆のセリフを思い出しました）

Jaguarのジャンプはコミカルだったようで、ギャラリーから"Nice jump"と笑われます。

9月下旬の月曜日、並ぶ時間はせいぜい2〜3分で3〜4回はトライしました。
写真は撮影場所にいる人に頼みます。当然Jaguarはカンペーチャンにお願いします。
（大抵の場合は日本人はいると思われます）

そろそろポーズのネタが尽きてきました。

iPhoneでパノラマ撮影。

時刻は15:15です。約1時間の滞在。
0km表示で記念撮影して下山です。

冷静に考えると。。。バスの時間まで4時間。
往路は6時間かかったので、1.5倍のスピードで下山せねば。

Jaguar、良いペースで下山して行きます。
が、下り坂は結構滑り、7回転びました。濡れた岩場で転んだ時に古傷の右肩をやられました。
泥だらけですが、頑張りにガンバリ、
タッチの差でバスに間に合わず orz
最終手段のタクシーを呼ぶべく売店へ行くも、既に閉店 orz 、
最終兵器のヒッチハイクで現地の女性2人組に助けられました。
まさに女神です！

オッダから先は、明朝の飛行機移動へ備え、
バスの中でパッキング、
ベルゲンの宿（同じドミトリー）でズボンと靴の水洗い、
そして泥のように寝ます。。。

（後編へ続く）