阿里山森林鉄道を楽しむ旅

2015/09/11 - 2015/09/14

台湾の 阿里山森林鉄道（阿里山森林鐵路）は世界三大山岳鉄道にも挙げられている軌道幅762mmの狭軌のかわいらしい鉄道だ。日本統治時代に阿里山の森林を開発して木材を運搬するために建設され今年の12月で100年になる。現在は標高差2000ｍ余りを登る旅客鉄道として鉄道ファンばかりでなく観光客にも人気のスポットだ。乗り鉄としては是非乗ってみたかった路線だったが2009年8月の台風で大きな被害を受けて未だに一部区間は不通だ。毎年全線71.4km復旧の予告は流れるのだが1年送りで延期されている。待ちきれず開通している嘉義〜奮起湖と阿里山〜祝山の区間を乗りに出かけた。

写真は嘉義駅に入線した日本車輌(株)製ディーゼル機関車と5両の客車。

エリア 阿里山周辺(台湾)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 3.0
• グルメ: 2.0
• ショッピング: 3.0
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 鉄道
• 航空会社: ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

嘉義駅から奮起湖駅まで週日は1日1本、週末は2本運転。奮起湖駅から阿里山駅までは接続バスが運行されている。祝山線は日出時間に合わせ未明に1本運転。

急勾配を安全に走るためヂーゼル機関車は後部から押して走るプッシュアップ方式。

客車内はエアコン付で座席は全席指定で横３席のリクライニングシートだ。土曜日のせいか満席だった。

嘉儀を出てしばらくはパイナップルやバナナ畑が続いた。

海抜が高くなりヤシの林に。

阿里山は全域が国家公園「阿里山国家風景区」に指定されていて独立山駅（海抜:741m）には大勢のハイカーが来ていた。

奮起湖駅（海抜:1403m）に２時間20分で到着。標高差1323mも一気に登った。こちらが先頭車両、機関車は最後尾で後押し。

特産のヒノキ作りの駅名版

日本の黒部峡谷鉄道、大井川鉄道、西武鉄道と姉妹鉄道の提携。

奮起湖駅に展示されている1915年アメリカ製シェイ・ギアード・ロコ ET-6型蒸気機関車。

阿里山鉄道の名物（？）三重スパイラルのジオラマ。三重スパイラルで一気に200mを登る。乗車時には気が付かなかったがジオラマで複雑なスパイラルの構造が良く理解できた

組みひものような複雑な三重スパイラルで一気に200mを登る。

奮起湖駅のグルメ駅弁（豚肉の天丼と云った感じで地元の山菜が美味しかった）

早朝4:10発の祝山行ご来光見物列車を待つ阿里山駅のプラットホーム。発車時刻は前日の4:30pmに駅に掲示される。

祝山駅まで40分（海抜：2451m）台湾鉄道の最高地点駅。

小笠原展望台で日の出を待った。夜明け前までは綺麗な朝焼けだったがその後霧が出てご来光は見えなかった。
小笠原展望台は明治37年に阿里山を調査した小笠原富二郎技師の業績を記念して2005年に建てられ小笠原展望台と命名された。

台北⇒嘉儀は台湾鉄道「きょ光号」に乗車。日本では珍しくなった電気機関車が客車を牽引する急行列車で5時間、ノンビリ車窓の景色が楽のしめた。台北駅に入線する「きょ光号」。

嘉儀⇒台北は台湾鉄道「自強号」利用。3時間35分。先頭と最後尾に電気機関車をつけ日本には無いプッシュ・プル方式の特急列車。嘉義駅に到着した自強号。