2015/09/17 - 2015/09/17
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Yaeyae-coさん
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いよいよ旅立ちの時。
まずは本州から四国に海を越えなくては始まらない。
兵庫県東部という、遍路スタート地点の瀬戸内海挟んでほぼ向かいに住んでいる地の利を生かし、移動手段として、もっとも手頃で速く、安い高速バスを選んだ。
大阪駅のJR高速バスターミナルから徳島行きの高速バスに乗り込んだのは、朝9時半。
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平日のこんな中途半端な時間ゆえか、バスはガラ空き。総乗客数10人足らずか。しかも、そのうち2人は乳児と幼児だ。
そんなわけで、普段なら預けなけばならなかったかもしれないリュックや笠、杖も、ドライバーさんの「今日は空いているし、お隣の席も予約が入っていませんから、全部持って入っていいですよ」との親切な一声で全持ち込みに。
滞りなくバスは出発し、あいにくの雨模様ながら、四国への遍路60日歩き旅の幕は切って落とされた。
目的地は明石大橋を渡ってすぐの鳴門公園口停留所。
ここは、降車専用のバス停だ。渦潮観光施設や遊覧船乗り場のすぐ近くにある。ただし、同じ鳴門市内といっても、八十八ヶ所霊場のスタート地点からは少し離れている。普通は鳴門駅前か徳島駅前まで行って、そこから電車だろう。
ただし、当方の遍路は、あくまでも「ゆるくぬるい、観光タップリ遍路」だ。
途上にめぼしい観光名所あらば、とにかく行くべし。
大阪からほんの2時間のバスの旅。アイス缶コーヒーを飲みながらじゃがりこをボリボリかじってまったりしているうちに、あっという間に、バスは淡路島を縦断し、鳴門海峡を越えてしまった。
しかも、淡路島の南側に来たかなと思った頃から雨が小雨になり、到着直後にはついに止んでしまったのだ。予報では1日雨が続くはずだったのに、なんてついてるワタシ! -
停留所から左手の方に少し登ったお茶園展望台からしばし瀬戸内の海の美しさを堪能し、その脇を木立の中に下っていく小道を下っていった。本当の目的地はここから少し奥だ。雨上がりで滑る小道はすぐにとんでもない登りとなり、背中の荷物がすでにもう重い。まだ遍路も始めてないのに、思わぬところでいきなり遍路ころがしだ。
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これからの先行きがとことん思いやられながらも、登りきったそこにどどんっと建っているのが、本日のメインイベント、『大塚国際美術館』である。
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入口脇の券売機で、ハタと手を止める。
事前いウェブサイトでクレジットカードで券が買えると確認したはずなのに、どうもこの機械は現金しか受け付けていないようだ。入ってすぐの受付で聞いてみると、「はい、使えますよ。少々お待ちくださいね」と受付スタッフのお兄さんは引き出しを開けた。
まさか、カード読み取り用の機械をわざわざ出してくれるのか、と心の中でこっそり恐縮していると、お兄さんがおもむろに取り出したのはトランシーバー。「カードの利用のお客様がいらしていますのでお願いします」とどこか別の場所のスタッフさんを呼び出してくれたのだ。
なんと、この入口は実は一階の裏口で、カードが利用できるのは正面玄関のチケット売り場だけ。そして、すぐにやってきた別のスタッフさんに地下3階の正面玄関までわざわざエスコートしてもらう、という超超超迷惑な客となったのだった。あああ、すんませんっ!すんません!
こちら大塚美術館、さすが遍路出発地点もよりの美術館。入口脇にはコインロッカーがちゃんと用意され(しかも、使用後には100円が戻ってくるので無料)、サイズもスーツケースがすっぽり入りそうな大型の物もちゃんと並んでいる。 -
リュックと菅笠はこの中にラクラクすっぽりとおさまったが、問題は杖。恐る恐るどうしましょうかと聞いてみると、いともあっさりと「ミュージアムショップでお預かりしますよ」と速攻解決した。ショップのお姉さん達も、まるで当たり前のように預かり券を出してくれ、どうやら金剛杖預かってください、は、全然珍しいことではないらしい。
さすが鳴門の美術館。
そして、よかった。遍路途上で美術館なんて考えるの、ワタシだけじゃなかったのねん。ほっ。
荷物を預けて軽々、まずはこの美術館目玉のシスティーナ礼拝堂天井画完全実物大再現がお出迎え。
そう、かの有名なミケランジェロの「最後の審判」だ。 -
総展示品1000点以上。ここにはホンモノはない。すべて模造だ。
でも、そのすべてが、教科書やテレビや雑誌で一度は目にしたことがあるような世界的歴史的有名作品ばかりだ。本来世界各地の美術館に散らばっているそれらが、どど〜んと、大集合。有名絵画のオールスター戦、はたまたオリンピックだ。しかも、実物大。
先ほどの最後の審判然り、教科書や美術書では、これらの有名絵画が実はどれほどデカイのかなんて、わからなかった。最後の晩餐なんて、幼稚園のプールぐらいのデカさだよ。ダ・ヴィンチごめん、今ようやくあんたがどれほど(体力的に)頑張ったのかわかったよ。 -
順路通りに全部見て回ると、全長4キロ。駆け足で回って2時間。本当だったら1日たっぷりとかけてひとつひとつみていきたいところだ。実は大塚美術館、日本一入場料が高い美術館でもあるらしい。大人一般3240円なり。全部模造のくせに高いと思う人もいるかもしれないが、実際行ってみればその価値あり!と思える。全国美術館人気ランキングに入るのも納得だ。
あと、個人的にはこういう発想↓ 大好きである。 -
誰が一番イケメンで美女か投票もしていた。今の所イケメン一位は絵の中で向こう向いてて顔すら全く写っていない男性だった。でも、恋人の女性をしっかり見つめ、しかもさりげに傘を持ってあげてたりするんだ。女性一位は、ちょっとまだ少女のような聖母だった。優しく気遣いのできる彼女一番の男に、ちょっとロリ入ってる可愛い女の子。世の中で人気のタイプがよく表れている。
そしてここは大塚美術館。大塚製薬の美術館。
館内のいたるところに、ちゃんと飲み物の自販機も用意しております。ぬかりはありません。 -
もちろん、ポカリスエットとオロナミンCは特等席に全種類並んでますよ。デフォですよ。当然じゃないですか。
LINEでカロリーメイトはあるかと聞いいてきた友人Sよ、ごめん、カロリーメイトもボンカレーも自販機にはないよ。それ、食いもんだよ。
この日の昼食は、館内にあるレストランで。きかんげんていのテーマランチが3種あり、『最後の晩餐』セット1800円は、めにゅーをみたとたんふいた。(笑)すごく心はひかれたものの、お値段の観点から今日のランチは、『愛のランチ』。
愛、と書いて、「いやし」と読みます、あしからず。癒しのランチっす。 -
カフェにあった、これまた限定デザート、ゴッホの『幻のひまわり』のカキ氷も是非食べたかった。。。
次の予定もあるため、3時には美術館を後にする。今度こそ正面玄関側へ。こっちからみると入り口から上はただの丘のように見えるのがすごい。 -
美術館脇にあるバス停から、徳島バスに乗り込む。このバスが直接鳴門駅に連れて行ってくれる。料金280円なり。
雨上がりの青空が見え始めた綺麗なかいがんを左手に見ながら、バスは25分程度でJR鳴門駅についた。 -
ここからは、電車に乗る。ただ、地元では電車と呼ばないらしい。なら汽車か?ディーゼルらしいし、かというと、JRとか呼んでますねぇ〜って。そのままじゃん。
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たった1両しかないのどかな電車で、鳴門駅から坂東駅に。
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平日も平日、木曜の夕方の駅はとても静かで小さく見えた。
それでも、週末ともなれば、この駅は白装束のお遍路であふれかえるのだろうか。ここはスタート地点一番札所の霊山寺からすぐそこの駅なのだ。
ただ、ワタシの遍路はまだ始まらない。今日はまだ始めない。
駅からすぐ左に折れ、西に向かっていき、霊山寺への門も横目に通り過ぎていく。向かうは、二番札所の極楽寺だ。 -
霊山寺と極楽寺は1キロ程も離れていない。そして、極楽寺の宿坊こそ、四国初めての夜の宿泊場所なのである。
当初は鳴門市街地のビジネスホテルにでも泊まろうかと思っていた。ただ、1日目に回る寺の数と距離、2日目の宿泊場所などを考え合わせると、どうしても朝イチに霊山寺のそばにいないとマズイようだった。
霊山寺の周辺には、さすが一番札所、民宿などが結構ある。そこをすっ飛ばして二番札所の宿坊に泊まり、次の朝に霊山寺まで引き返してそこから開始、という発想は、実は今回には大正解だったのだ。 -
極楽寺の宿坊は150人宿泊可能な大型宿坊。
ただ、シルバーウィークちょっと手前の平日。なんと、今夜の宿泊客はワタシ独りであるという。
そんなわけで、入り口入ってすぐの一番便利な部屋を頂いた。翌朝の本堂でのお勤めはすぐ横を抜けていくだけだ。 -
見よ!この12畳の綺麗な部屋を!見た途端、ビックリして、もったいなすぎて腰が引けたよ。
だって、1泊2食付きで税別6000円なんだよ、ここ?(ちなみに、現金払いオンリーです)
しかも、風呂がこれ↓このデカさ !! -
(今日は他に泊まり客がいないのでできる暴挙。普段は絶対に真似をしてはいけません)
とどめに、お夕食はこうだ!この量だ!すごいぞ!ランチちょっと遅かったから、全部食べきれるか心配だぞ! -
根性で完食。いや、根性いらない。おいしかった。すごく。
普段から人様に何か出されたものを残すのは気がひけるタイプなのに、今夜はしかも、寺だ。
残したらすごく罰当たりな気がしてたまらないので、食べた。案外簡単にペロッと食べた。
。。。マズイ、遍路中に逆に太るやもしれぬ。。。
明日からは日の出とともに起きて主に午前中に歩き、夕方には宿泊場所に入り、9時には寝る生活の始まり。
部屋にテレビはあれども、あえてつけない。
静かな部屋。静かな夜。
ただ一つだけ気になるのは。。。。
このお部屋、すぐ裏の落ちついたお庭に面してるのだけど。綺麗で和むんだけど。 -
あの暗黒の穴だけが、気になる。
たぶん井戸だと思うんだけど、そばに近づいてわざわざ覗き込むゆうきなど、もちろん、ない。
でも、部屋の中からでも視界に入ると気になるので、鍵を閉め障子を閉めた。
実は、この部屋に専用のトイレはこの庭に面した縁側にある。ただ、この季節、蚊が部屋に入るから、館内側のトイレもどうぞって。
よかった。
蚊、うんぬんよりも、夜に起き出してこの穴の真ん前のトイレに入るって。。。
絶対、ムリ。
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