2015　作並温泉と山寺散歩

2015/09/02 - 2015/09/03

猛暑が落ち着き秋雨が続く中、両親と3人旅。
仙台から近い作並温泉で1泊のんびり過ごし、
翌日はお隣の山形県の山寺に参詣して帰京しました。

日程
9月2日(水)：東京ー新幹線ー仙台ー仙山線ー作並
　　　　　　−送迎バスー作並温泉鷹泉閣岩松旅館泊
9月3日(木)：ー送迎バスー作並ー仙山線ー山寺ー仙山線
　　　　　　−仙台ー新幹線ー東京

表紙写真は山寺の五大堂から見た景色です。

エリア 作並温泉(宮城)

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 新幹線 JRローカル
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）
• 利用旅行会社: びゅうトラベルサービス

東京駅を11:36発のやまびこ49号にて仙台へ。
仙台と山形を結ぶJR仙山線に乗り換えて約30分乗車し、
14:37に作並駅に到着しました。
駅前にはお宿の送迎バスが待っていてくれました。

送迎バス車内ではおしぼりが配られ、おもてなしを感じます。
作並温泉についての説明アナウンスを聞きながらの道中です。
5分ほどで今日のお宿に到着。

作並温泉　鷹泉閣　岩松旅館 宿・ホテル

作並温泉鷹泉閣岩松旅館です。
地上6階地下2階、客室数91室の大規模旅館です。

作並温泉　鷹泉閣　岩松旅館 宿・ホテル

鷹湯の看板がかかっています。

源頼朝が奥州藤原氏討伐の兵を作並で休ませた折、
一羽の鷹が湯壺に全身を浸し、傷が癒えた後に羽ばたいていくのを見て、
自らも湯に浸かったところ、長い軍旅の疲れが癒され、軍兵たちも
精気をよみがえらせたとの言い伝えから鷹泉閣の名が生まれたそうです。

ロビーも広々です。
チェックイン手続きが終わるとお部屋の案内まで
かけてお待ちくださいと言われました。

ロビー奥にウェルカムドリンクコーナーがあり
ジュースやコーヒーを自由にいただくことができました。
嬉しいサービスです。(8:00〜22:00）

売店前の広々としたスペース

こちらのお宿からニッカウヰスキー仙台工場が
近い縁で、このような展示がありました。

ニッカウヰスキーといえば「マッサン」
マッサンとリタの物語についての展示もありました。

お部屋にフロントスタッフさんが案内して下さり
一通りお風呂や非常口、食事についての案内などを受けました。

お部屋は10畳+4.5畳+ぬれ縁と広々でした。

落ち着いたら早速温泉へ！
まずは地下1階にある男女別大浴場へ

とっても広いお風呂を独り占め。
かけ流しのお湯がザバザバとあふれ、大きな窓からは
緑を眺められて気持ちがよかったです。
洗い場もたくさんあります。

次に地下2階から88段のこちらの階段を下りていきます。
途中に女性用半露天清流風呂、88段下りたところに
混浴の岩風呂があります。

現在は地下2階までエレベーターがありますが、その以前は
そこまでも階段だったので180段だったとのことです。

こちらは女性用の半露天風呂「香華」
とっても雰囲気がよいです！こちらも貸切状態で贅沢です。

外には広瀬川の渓流が流れ緑あふれて素晴らしい環境です。
半露天とうたっていますが、窓はあまり開いていなかったので
ちょっと熱かったのが残念。

ナトリウム・カルシウムー硫酸塩塩化物泉
pH8.3の弱アルカリ性です。加水しているようですが、かけ流しです。

さらに階段を下りるとこのお宿の名物天然岩風呂があります。
とってもすてきな自噴の露天風呂でした。本当に気に入りました。
混浴ですが、19:30〜21:00と5:30〜7:00は女性専用です。
(脱衣所は男女別です）

かなりこのお風呂の虜になったようです。
また入りに行きたいです。

夕食は18:00〜20:30の間に1階の「折鶴」でいただきました。
ビュフェ形式ですが、肉料理、お刺身、天ぷら…などなど
小ブースに分かれてお料理が供されているので混み合うこともなく
とてもスムーズな会場でした。飲み物もジュースやコーヒー、お茶
は無料でいただけました。

というわけで…よくばり感満載のお膳になってしまいました(^^;
美味しいお料理ばかりでレベル高いなぁと大満足です♪
デザートもミニケーキやずんだ餅、ラフランスゼリーなど
別腹でこちらもいただきました(^^)

朝食は7:00〜9:00で同じ会場でいただきました。
朝のビュフェも多種多様な美味しいものが満載です。
卵料理はオムレツや目玉焼きをアツアツでいただけます。
ビュフェだから、と期待していなかったのですが
これは、また来たいねと両親とも感想が一致しました。

お宿からの送迎バスは列車の発着時間に合わせて出ています。
8:20発のバスで作並駅に送っていただきました。

送迎バスが停車中、バスのドライバーさんは駅構内や周辺の
お掃除をしていらっしゃいました。

ホームに岩松旅館の看板がありました。
作並駅は無人駅なのかな？
乗車券売り場は閉まっていました。
Suicaは利用可能でした。（チャージは不可です）

山形行の下り線はこちら側、
仙台行の上り線は向かいのホームです。

8:54の山形行がきました。
ここから山寺まで約20分です。途中駅は通過でした。
片道320円です。

9:14山寺駅に到着。
ちょうど山形方面からも同時に列車が着いて
ホームは人でいっぱいに。

山寺駅前から、これから登る山を見上げます。
秋の空がきれい。

立谷川にかかる宝珠橋を渡ります。
突き当ったら右へ歩くと登山口です。
下山口は左手にあります。

飲食店やお宿が並ぶ道を通ってこちらの登山口へ

山寺は正しくは宝珠山立石寺といい、860年に慈覚大師が
開いた天台宗のお山です。

山寺登山スタート！

階段を一登りでこちらの根本中堂に着きました。

国指定重要文化財です。

ブナ材の建築物としては日本最古と言われているそうです。

山門へと歩く途中で芭蕉先生と同行の曽良さんに挨拶。

山門です。こちらで拝観料を払います。(一人300円）

山門を入ると欝蒼とした森の中、石段を上ります。

この雰囲気が好きなんですよね…
聞こえるのは蝉の声だけです。

あまり寺社には興味がない私ですが、この山寺は
好きで何度か訪れています。

とても気持ちの良い参道です。
暑い日でしたが、森の中は涼しくて心穏やかです。

道々、奥ノ院まであと○○段という小さな看板や
このような説明看板があります。

山の自然に沿って作られた参道は昔からの修行者の道。
一番狭いところは約14ｃｍの四寸道です。

山門では団体が受付していたので、騒がしい道中になるかな
と心配していましたが、少し時間があいたので
静かに歩くことができました。

両親もゆっくり上ってきています。

せみ塚に到着しました。
「閑さや　岩にしみ入る蝉の声」

背後の巨大な岩は百丈岩で、この上に納経堂や開山堂、五大堂
が建っています。

仁王門に到着です。
1848年に再建されたけやき材の優美な門です。
左右に安置された仁王尊が睨んでいるので邪心をもっては
くぐれません。

仁王門を過ぎると日差しを遮る木々がありません。
久々の強い日差しを受けながら5分ほどで奥ノ院に着きました。
ここまでの階段は1080段だそうです。

奥ノ院にお詣りしました。

次は五大堂へと階段を下りていきます。

途中、向かいの山(釈迦が峰）の中腹に
小屋のようなものがあるなぁとみていました。

修行の岩場だそうです。
確かにたどり着くのに多少の危険が伴いそうです。

納経堂(左）と開山堂です。
開山堂は慈覚大師のお堂で大師の木造の尊像が安置されています。
このときは閉まっていました。(朝夕にお供えのため開くらしい）
開山堂の右手にある石段を上っていきます。

五大堂に到着しました！
一番のお気に入りです。

五大明王を祀って天下泰平を祈る道場です。

皆さん思い思いに景色を楽しんでいます。

初めて山寺に参詣したとき、
誰もいない五大堂で蝉の声を聴きながらこの景色に見入って
30分ほど過ごしたことが山寺の好印象につながっています。

この角のところが写真ポイントで混んでいる今日は
なかなかこのアングルで写真を撮れませんでした。

五大堂からの景色その１
日本の里山風景という感じで心が和みます。

五大堂からの景色その２
山寺駅を眼下にのぞみます。

五大堂から下りて開山堂の前からの景色です。
右手に下りていきます。

振り返ると後光が差しているように見えました。

登ってくる方がたくさんいますが、途中から下山専用路も
あるので、マイペースで下れます。

山寺駅まで下りたのですが、1時間に1本の列車がちょうど
行ってしまった後だったので、芭蕉記念館に行こうと
坂道を登っている途中、山寺を眺めました。

山寺の向かいの山の上に芭蕉記念館があります。
山寺駅からは徒歩10分くらいです。

広々とした施設です。
見学したかったのですが、ちょっと時間が足りないかな…
入館料は400円です。

ということで、隣の風雅の国という飲食店+土産物店にある
レストラン馳走舎でコーヒーブレイクしました。
珈琲が運ばれる前にサービスで名物の「円仁さん」という
餅菓子をいただきました。

円仁さんというのは慈覚大師が村人にそう呼ばれていたようです。

山寺駅に戻ってきました。
右手にある展望台に登ってみます。

展望台からの眺めです。

拡大すると左上、百丈岩の上に五大堂が見えています。

12:16の仙台行に乗りました。
仙台で新幹線に乗り継いで帰京。東京は雨でした。

久々に山寺も歩けたし、作並温泉も温泉、食事どもに素晴らしく
夏の疲れを癒せた2日間でした。

この旅行記へのコメント （2）

• oneonekukikoさん 2015/10/29 20:34:12

  懐かしいです

  batfishさん
  こんばんは。
  
  作並温泉と山寺
  どちらも懐かしく拝見しました。
  作並温泉
  お風呂に続くながーい階段と、温泉の画像を拝見して
  ２０年以上前に宿泊したことを思い出しました。
  夫の母も元気で、
  同じように３人で松島、気仙沼、作並と回りました。
  
  大雪の白樺荘、湯殿庵など共通のお宿が見つかって
  ちょっと嬉しく思っています。
  
  山寺は
  次女の結婚が決まった時に
  かみのやま温泉から回りました。
  こんにゃくを食べながら、
  ヒイヒイ言いながらたどり着いた景色に
  大感激した思い出深い地です。
  
  oneonekukiko

  batfishさん からの返信 2015/10/29 22:27:09

  RE: 懐かしいです

  oneonekukikoさん　こんばんは！
  
  いつも旅行記を見ていただき、メッセージもありがとうございます！！
  
  > 作並温泉と山寺
  > どちらも懐かしく拝見しました。
  > 作並温泉
  > お風呂に続くながーい階段と、温泉の画像を拝見して
  > ２０年以上前に宿泊したことを思い出しました。
  > 夫の母も元気で、
  > 同じように３人で松島、気仙沼、作並と回りました。
  > 大雪の白樺荘、湯殿庵など共通のお宿が見つかって
  > ちょっと嬉しく思っています。
  
  oneonekukikoさんとは趣味が合いそうな気がします（^^）
  以前、oneonekukikoさんが泊まられた仙仁温泉も
  ずっと憧れていますし…
  作並温泉岩松旅館も全然期待せずに行ったのですが
  （食事がビュフェというだけで行く前から低評価…）
  食事も温泉も素晴らしくて本当によい滞在でした。
  結構60歳代のご夫婦とその親御さんという3人組がいらしてたようです。
  落ち着いた雰囲気で年配者にも安心なホテルですよね。
  でもあの88段の階段は少し酷な気もします…（^^;
  
  > 山寺は
  > 次女の結婚が決まった時に
  > かみのやま温泉から回りました。
  > こんにゃくを食べながら、
  > ヒイヒイ言いながらたどり着いた景色に
  > 大感激した思い出深い地です。
  
  あの景色は感動しますよね！！
  お嬢様の結婚の思い出と結びついて素敵ですね。
  玉こんにゃく、私もいつも途中で食べていたのですが
  今回、あまりお店を見なくて…とうとう食べれませんでした。
  
  またいいお宿のご紹介、楽しみにしています。
  
  batfish