美食の街　イポーの旅

2015/05/30 - 2015/06/01

美食で知られるイポーの街に2泊3日の滞在をしてまいりました。いろんな人から、食事が美味しいと聞かされたものの、「まぁマレーシアだし…」と、そこまで期待していたわけではありませんでした。ところが、旅行を終えてみると、すっかりイポーの食の虜に。料理の写真と場所の情報付きでお届けします。

エリア イポー(マレーシア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 3.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 2.0
• 交通: 3.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: タクシー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

2015年6月1日（月）がシンガポール祝日（Vesak Day）にあたっていたため、3連休を利用してマレーシアのイポーに行ってきました。本当はキャメロンハイランドを観光する予定が、誤ってイポーのホテルを予約してしまったため、急遽イポーで3日間を過ごすことにしました。
シンガポールからイポーまではFirefly航空というマレーシアの短距離航空会社の直行便があります。写真の通り、ジェット機ではなくプロペラ機ですが、想像していたより？揺れもジェット機とさほど変わらず、低空飛行の為地上の景色がはっきりと楽しめます。チャンギ空港からわずか1時間半ほどでイポーのスルタン・アズラン・シャー国際空港に到着です。

シンガポール チャンギ国際空港 (SIN) 空港

イポーの空港に到着してから、マレーシアリンギットのキャッシングをしようとATMを探すも…ない！
タクシードライバーに尋ねると、空港にATMはないので街のATMまで連れっていってやる、と言われ、リンギットを持たないまま街中のメイバンクのATMコーナーまで乗せてもらい、そこでリンギットを引き出して一安心。
そのまま、もやしとチキンで有名なLou Wong （老黄）前で下車。運賃はMYR20。空港から市街地までは固定料金のようですね。

老黄芽菜鶏沙河粉 地元の料理

チキンの肉は非常に弾力が強く、もも肉の味がしっかりとしていました。タレもにんにくの風味が効いており、良い意味で角の立った醤油味でした。もやしとライスに冷たい中国茶をあわせて二人でMYR30くらい。

老黄芽菜鶏沙河粉 地元の料理

食後はLou Wongから歩いてすぐのFunny Mountain Soya Beanに豆花を食べにいきました。荷車を牽いているうさぎが目印です。

ファニー マウンテン ソヤビーン スイーツ

豆花とは要するに豆腐なんですが、シロップをかけてデザートとして食べます。できたての豆花がアツアツのまま茶碗にすくって出されるのは初めてでしたね。大豆の香りがほのかに残りつつ、大変なめらかな口当たりとほど良い甘さです。1杯MYR2だったかな？100円もしません。

ファニー マウンテン ソヤビーン スイーツ

Lou WongのあるNew Townから、Old Town White Coffee発祥の南香に行くために、Old Townまで徒歩で移動しました。内陸で風が抜けないためか？凄く暑かったです。
ところが、南香が人でごったがえしていて席が確保できそうになかったため、暑かったこともあり、急遽向かいFook Loong Kopitiamに入りました。南香の周りには似たようなコピティアムが沢山あって、似たようなものが食べられると思います…

暑いといいつつ、なんとなく本場だし、ということでホットのホワイトコーヒーを頼みました。同行者のアイスコーヒーも味見しましたが、暑い日は圧倒的にアイスがお薦めです…

ちょうど張り紙にこちらのプリンの写真があったので、注文しました。生地がしっかり目の、手作りで素朴な味わいです。
余談ですが、注文する時"Pudding"と言っても全然通じず、写真を指さしてオーダーした後、「これ何て言うの？」と聞いたら"Caramel Custard"とのこと。皆さまがご注文の際はぜひ「キャラメルカスタード」で。
お会計は二人で総額500円もしないくらいです。やはり安い。

オールドタウンからイポー駅まで徒歩で移動し、駅前でタクシーを拾いホテルへ。Banjaran Hotsprings Retreatへ。全室ヴィラタイプでガーデンビューとウォータービューの2種類です。ガーデンビューの方が若干間取りは広いです。

ザ バンジャラン ホットスプリングス リトリート ホテル

こちらはウォータービューのヴィラ。そういえば備え付けのトリートメントが大変高品質で家庭でも使いたいくらいでしたね…

ザ バンジャラン ホットスプリングス リトリート ホテル

ヴィラ内に小さいプールとプライベートジャクジーがあります。施設内には水着で入浴する温泉ジャクジーもあります。

ザ バンジャラン ホットスプリングス リトリート ホテル

夜はタクシーでニュータウンの少し東側にあるK10 Claypot Chicken Riceへ。土鍋で炊いた釜めしのような料理です。生姜醤油味のチキンがとても美味しいです。もちろんおこげも楽しめます。

クレイポットチキンライスの他に、ここでもゆでもやしがついてきました。もう一品ということでオススメを尋ねると、ゆでたイイダコが出されました。にんにく醤油のシンプルな味がおいしい。

ここの名物の飲み物はAmbraという緑の果物のフレッシュジュースです。甘みはかなり控えめで、大変さっぱりした味です。少々青臭い独特の風味の為、口に合わない人もいるかもしれませんが…

店の軒先には沢山の七輪が置いてあり、注文を受けてから炭火で炊き上げています。20-25分程度でしょうか。
こちらのお店、なぜ"K10"という名前なのかというと、ご主人のお名前が"KIO"さんだからなのだと。

そんなこんなで1日目を終えました。ホテルの敷地より。

ザ バンジャラン ホットスプリングス リトリート ホテル

2日目です。朝食はビュッフェ形式ですが、宿泊客の総数が少ないためか料理の種類もやや控えめでした。その分、一品一品手の込んだものが多かったやに感じました。

午前はタクシーで1時間弱、少し遠出してGua Tempurungという巨大な鍾乳洞の洞穴を見てきました。
洞穴内を歩く距離に応じてコースを選択できるのですが、自分たちは二番目に長いコースです。一番長いコースは水着持参で、洞穴の水の中を歩くようになっています。
内部が暗かったため、写真はうまく撮れていませんが、鍾乳石自体は凄まじいスケールでした。

ニュータウンに戻り、昨日昼食を取ったLou Wongの向かいのOng Kee（安記）という、同じくもやしとチキンのお店で遅い昼ごはんでした。
Ong KeeはLou Wongの姉妹店ということで、味は同じで、Lou Wongと異なり、冷房の効いた室内で食べられる代わりに値段が少し高いとか。
注文はもやしとチキンとごはんに、フィッシュボールスープを付けました。個人的にはチキンのタレがLou Wongより甘口でマイルドな味だったように感じられたため、個人的には少し角の立ったLou Wongの味の方が好きでした（一緒だったらすみません…）鶏肉ともやしが美味しいのは言わずもがなです。

まだお腹に余裕があると思い、ソルトチキンが有名なWan Li Xiang（万里香）で、箱入りの焼きたて（蒸し立て？）を一羽頂きました。
但し、あまりイートインで食べている人がいないように、ソルトチキンだけで食べても、味が飽きてくるのでこれは失敗でした…他のテイクアウトの料理と一緒に持ち帰ってホテルの部屋でみんなで食べるのが正解かもしれません。

肝心の味の方は、塩辛すぎず、ハーブの香りが効いていて美味しいーのですが、どうしても淡白なので、他のものと一緒に食べることをお勧めします。
食べる時にはビニールの手袋をくれて、手でちぎって食べられるのですが、むちゃくちゃ熱いので指のやけどにご注意。

まだ食べます。
昨日満席で断念した南香にリベンジーのつもりが、またもや満席の憂き目に…やはりOld Town White Coffee発祥の地というだけあって、人気店なんですね。

南香 カフェ

このままでは引き下がれず、エッグタルトのテイクアウトの列に並びました。お客さんは、店の隅にある年季の入ったオーブンの前で、出来立てのタルトが焼きあがるのを待っているのですが、一回で焼けるロットが50個くらい、かつ多くの人が大量に買っていくため、自分は1回転分、丸々20分くらい待ちました。

南香 カフェ

一箱6個入りです。（箱が欲しかったので、6個買いました…）
タルトの生地はサクサク、フィリングはふわふわで、甘さも控えめで、ホワイトコーヒーと合うようにできてます。

南香 カフェ

南香を後にしてからは、ホテルに戻り、午後は何もしませんでした。
そして夜はホテルのレストラン "Pomelo"で夕食を取りました。

ザ バンジャラン ホットスプリングス リトリート ホテル

ジャンルはフレンチをベースにしたモダンウェスタン、という感じですが、中々気の利いたコース内容でした。
そして、シンガポールで食べたら1人100ドル超えるコースだなぁ、と思いつつ、内容と比べて割安感もありました。
前日のクレイポットチキンライスが、2人で30リンギットくらいだったことには耳を塞ぎ…

ザ バンジャラン ホットスプリングス リトリート ホテル

ザ バンジャラン ホットスプリングス リトリート ホテル

さすがにはち切れそうなくらい満腹になりました。大満足。
ちなみに、客が多くないせいか、欧米人のシェフがテーブルまで挨拶に出てきて、何かと話しかけてきます。

ザ バンジャラン ホットスプリングス リトリート ホテル

3日目。Fireflyの帰りの便は午後だったので、チェックアウト後にKek Lok Ton（極楽洞）に立ち寄りました。
イポーに数ある、石灰岩をくり抜いた洞穴寺院の一つなのですが、こちらは洞窟を抜けた先の裏手にある庭園が大変広く、美しいとのことで訪問を決めた次第です。

極楽洞 寺院・教会

静謐な空間です

極楽洞 寺院・教会

イポーの街中ではあまり観光客風の人を見かけなかったように、土産物の店の類もほとんど見当たりません。
というわけで、少し郊外にあるイオンモールにやってきて、お土産用のBOHの紅茶とBerly'sのチョコレートとホワイトコーヒーを買いました。ニュータウンなどで探すより確実かもしれません。
当たり前ですが、駐車場から店内・売り場まで日本のイオンそのままです。

イオン イポー& キンタシティ ショッピングセンター ショッピングセンター

帰国後、シンガポールの書店で"PERAK good food guide"という、イポーを含むペラ州のうまいものガイドブックを購入しました。
これによると、自分たちが知らなかった美味しい食べ物屋があるようで、俄然再訪への思いが募ります。
（ちなみに、あれだけ感動していたチキンのLou Wongはこちらのガイドブックでは星１つでした…（3点満点）なんというハイレベルな競争…！）

この旅行記へのコメント （1）

• k.sさん 2016/10/07 00:36:34

  イポーのグルメ情報　有難うございます

  thumbさんへ
  
  初めまして。
  
  イポーのK10 Claypot Chicken Riceの土鍋料理の写真を見て、これは絶対美味しいぞ！と確信しました。生姜醤油味のチキン！イポーに12月に行こうと予定していますので、タクシーを飛ばしても是非賞味したいと思っております。
  
  写真付きの貴重な情報　有難うございました。
  
  k.sより