2015/06/13 - 2015/06/13
55位(同エリア195件中)
naoさん
滋賀県長浜市西浅井町塩津浜は、琵琶湖最北部の湊塩津と越前の敦賀湊を結ぶ、古くから人や物の往来に使われていた塩津海道の起点となる町です。
三つの入り江を形成する琵琶湖最北部では、古くから琵琶湖水運の要衝として、それぞれの入り江に東から塩津、大浦、海津の湊が造られ、各湊から敦賀に通じる道が開かれました。
平安時代初期より、越前、加賀、能登、越中、越後、佐渡の各国から敦賀に陸揚げされた都への貢物は、陸路により塩津あるいは海津へ運ばれ、さらに湖上を船で渡って大津へ集められ、京都まで運ばれていました。
江戸時代になると、京、大坂から湖上交通路により運ばれてきた茶、陶器、漆器、反物などの物資は湊塩津から敦賀方面へ、逆に、敦賀から山越えで運ばれてきた日本海や蝦夷地で採れた塩、ニシン、昆布などの海産物は、湊塩津から琵琶湖を下って京、大坂へ運ばれており、これら物資輸送の動脈として、湊塩津や塩津海道が果たしてきた役割は計り知れないものがありました。
しかし、寛文12年(1672年)に北前船の西廻り航路が開かれると、北国からの物資はこれまでのように敦賀〜塩津〜大津の経路を通ることなく、瀬戸内海を通って直接大坂に届けられるようになり、塩津は徐々に物資輸送の拠点としての地位を奪われ、徐々に衰退の憂き目を見ることになります。
現在の塩津浜には、賑やかだった往時の面影を今に伝える町家が点在し、宿場町の風情ただよう町並みが続いています。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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奥琵琶湖に面して社を構える塩津神社にやって来ました。
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塩津神社は、塩津海道の起点となる塩津浜の町の南端に位置しています。
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手水舎の龍の吐水口。
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拝殿の前に鎮座する阿形の狛犬と・・・
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吽形の狛犬。
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境内奥の、石垣で一段高く築かれた基壇上に建つ本殿。
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扉の格子を透かして見た・・・
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本殿と・・・
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本坪鈴。
では塩津神社はこれくらいにして、塩津海道の起点、塩津浜の町並みを歩きます。 -
先ず現れたのは、焼杉板と荒壁の土蔵です。
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所々にベンガラ塗の名残が残っている町家。
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こちらは下見板張りの土蔵です。
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片側に引き込み式の大きな玄関扉のある、妻入りの町家。
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雨戸が閉まっているのに、その手前に板が立て掛けてあるのは、何が目的なんでしょうか・・・。
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下屋の外壁に張られた杉板が、風雨にさらされて「杉皮」を張ったようになっています。
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こちらの外壁も同様ですね。
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外壁の木組みをそのまま見せる町家。
構造材の規則正しい美しさが印象的です。 -
かつての茅葺屋根を鉄板で覆った町家。
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いろんな納まりの屋根が架かる町家。
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かつての旅籠屋さんに付帯していた土蔵。
今も使われているそうです。 -
こちらもかつての旅籠屋さんです。
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塩津浜の町並みです。
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町並みの所々に塩津海道の石標が立てられています。
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こちらの、とても目を引く大きな建物は・・・
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この町並みを代表する元造り酒屋さんの建物です。
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何段にも組み上げられた木組みが、この建物の大きさを物語っています。
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主屋と土蔵をつなぐ長屋門の屋根越しに、見越しの松が町並みを見下ろしています。
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琵琶湖の水運が盛んだった頃には、水運問屋や旅籠屋も兼ねておられたそうです。
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こちらもかつての旅籠屋さんです。
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こちらの総二階建ての洋館は・・・
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半世紀に亘って町の人々に親しまれてきた元塩津郵便局舎です。
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元塩津郵便局舎の裏手の敷地に建つ物置。
右手の外壁の手すり窓には、上吊りの開閉式雨戸が付けられています。 -
慶応4年(1866年)に建てられた道具蔵。
いたるところに細工瓦が使われています。 -
こちらもかつての旅籠屋さんです。
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2階には手すりが付けられています。
かつての旅人は、ここから身を乗り出して町並みを眺めていたんでしょうね・・・。 -
2階に大きく突き出た出格子の窓がある町家です。
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1階の手すりも、とても個性的なデザインがなされています。
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道端に咲くルドベキア。
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この町家は、アングルの関係で「屋根と屋根に挟まれた」と云う風に見えてしまっていますね・・・。
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はっきりとベンガラが塗られていることが判る商店です。
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この町家の2階に見えているのは柱だけで、横方向の貫がありません。
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間口の広い玄関には、2枚の引き分け戸がついています。
左側の3枚引き戸はガレージでしょうか・・・。 -
竹の外格子を外壁面にはめ込んだ町家です。
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こちらの町家は、ナマコ壁や駒寄せがしつらえてあります。
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こちらの町家は、3枚引き込みの間口の広い玄関です。
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それにしても、ここの町並みは妻入りの町家の比重が高いですね。
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この町家も、どちらかと云えば妻入りです。
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国道8号と合流する手前にある稲荷神社。
風情ある町並みはこの辺りまでなので、ここで引き返します。 -
川側から見た塩津浜の町並みです。
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長浜市と併合前の、旧西浅井町の排水枡の蓋です。
「西」の字をデザインした町章に、町の鳥・ウグイス、町の花・ツツジ、町の木・サザンカがモチーフになっています。 -
海道を外れたところにも風情ある町家がありました。
こちらは、下見板張りの土蔵です。 -
かつての茅葺屋根を鉄板で覆った町家もあります。
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こちらの格子には、ベンガラが綺麗に塗られています。
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緩やかに弧を描くように続く・・・
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塩津海道の町並み。
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元造り酒屋さんまで戻って来ました。
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こちらはかつての旅籠屋さん。
よく見ると、2階の格子の屋根は板葺です。 -
かつての旅籠屋さんが使っていた土蔵が見えてきました。
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この町家の破風の両端には、木彫りの装飾が施されています。
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海道に面する畑で花菖蒲が咲いています。
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この町家の庭先では・・・
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南天の蕾が膨らんでいます。
かつて琵琶湖と日本海を結ぶ物資輸送の動脈として活躍した塩津海道は、今も当時の面影を漂わせる、とても良い町並みでした。
では、次の目的地へ向かいます。
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