2015/05/24 - 2015/05/24
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captainfutureさん
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2015年5月24日(日)
ハンガリー人村のシク村3日目。 村の教会での聖霊降臨祭に、民族衣装で22年前ぶりに参加。 夜には宿中庭でハンガリー舞踏会があると聞いていたが、実際は「外国人向け体験教室」。 戸惑いつつも、保存会の娘さんとお手合わせ願う。
1L ≒ \30
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 航空会社
- カタール航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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今回の宿泊ルート:
2015年 5/20 成田、カタール、ブカレスト → /22 シク村 → /27 シゲット・マルマツィエイ → /29 ポイエニレ・イゼイ村 → 6/4 オクナ・シュガタク→ /8 クルージュ・ナポカ → /14 ブカレスト、カタール → /15 成田
上記を拠点に、周辺の村を訪問。 ピンク色がマラムレシュ地方。 -
朝食(宿泊料込)
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村の民族衣装に着替え(13ユーロ、\1,810)、10:30に教会へ、いざ出陣。
左からミシェル氏、奥さん、着付けを手伝ってくれた近所のおばさん(アコーディオンプリーツのシャツ、ズボンとも特殊で一人では意外に着られない。)。
氏と、オランダ・バージョンとジャパニーズ・バージョンだ、と笑い合う。 -
上 : 昨日も来たプロテスタント系カルヴァン派教会(昨日撮影)
下 : 聖霊降臨祭の式典は11:00から。 今日は2年間の改装後、初めての式典。 正式な開会式は来月6月に改めて行うとのこと。 -
上 : 氏は後で皆に配ることを条件に、教会公認カメラマンだそう。
下 : 同じ門。 1993年8月時は聖母被昇天祭だったが、中に入り切れずに外に座っている人までいた。 -
別の入口には、今日初めて聖餐式(パンとワインをもらう)にデビューする村の若人。
(ちなみに牧師とはプロテスタントにおける聖職者、神父とはカトリックと東方正教会のそれ、なんだそう。 知らなかった!) -
上 : 儀式の補佐をする人
下 : 牧師が見守る中、デビューする若者、補佐の人が入場。 最後に牧師。
(上の2枚は、シク村出身、日本語勉強中リーラさんが撮影提供) -
うっかり帽子を被ったまま入場。 周囲から取るよう手振り。
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上 : あまり目立たないところに座ろうと思ったが、周囲に促されて前から2番目に。
隣の男性は翌日、偶然お宅訪問したマルティンさん御年87。 教会から1kmのお宅から一人で。 お元気。 -
11:00、聖霊降臨祭の式典開始。
明るいパイプオルガンの音に合わせ来場するデビューの若者、牧師一行。
http://youtu.be/oBqynlwWDZ0 -
前列にはデビューの若者。 無音設定、目立たぬようそっと撮らせてもらう。
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同上。 2階にはパイプオルガン。
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牧師は2名いるらしい。
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何度か起立、着席を繰り返し、皆で牧師の言葉を唱和したり、オルガンに合わせて歌ったり。
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隣のマルティンさん。 ハンガリー語の聖書。
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掛物が取り外され、芳醇なワインの香りが漂い始める。
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まずデビューの若者から。 一人ひとりの前に立ち、何か言葉を発した後、パンの欠片を口に入れてあげ、次に聖餐杯でワイン。
この辺りになると、我が子の晴れ姿を撮ろうとカメラを構えた大人達が前へ。 私も便乗、撮らせてもらう。 -
同上。
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次は牧師と見習いふう牧師が手分けし、一般男性の聖餐式。 私もパンとワインの各列に参加、私の時も牧師は同じ様に何かを唱え、口に入れてくれた。 別列の聖餐拝は聖水だと思って並ぶと、ここもワイン。 後でミシェル氏から聞くと、あの日本人は2回ワインを受けに行ったと周囲が驚いていたらしい。 聖水は無いとのこと。
知らぬとはいえ私のまさかのワイン2回目に牧師が少し動転、英語で「just a moment」と体勢を取り直しながらも、何事も無く接してくれた事に感謝。 -
一般女性の聖餐式。 牧師はナプキンで毎回、杯の口を拭き取ってくれる。
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娘さん達
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次に補佐の人、オルガン奏者らが前に出て来て聖餐式。 その後牧師同士で同式。 最後は皆でアカペラで讃美歌を歌い閉会。 信者で無くとも、皆でアカペラでの讃美歌は感動的。
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上 : 13:00に閉会。 興味深い2時間はあっという間だった。
下 : 牧師、見習いふう牧師と。 -
デビューの若者と牧師
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1993年と同じ場所で。 あの時は滞在先ノイジ家お母さんが朝、思いがけず 「これ着て行きなさい」と黒い靴まで用意して着付けてくれた。 ちなみにこの翌日、やっと家を探し出し一家と再会。
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閉会後は当時と同じ賑わい。
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ここでクルージュ・ナポカの大学で日本語を3年間勉強しているリーラさんが声を掛けてくれた。 彼女は発音もとてもきれい。 先生は皆現地の人だという。
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結婚式には頭に被り物をして、教会までパレードするとのこと。(リーラさん提供)。
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こちらは冬物の民俗衣装。(リーラさん提供)。
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リーラさんと日本語で話し込んでしまい、すっかり人が居なくなった帰り道。
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当時の様子
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帰る人々、今と当時。
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14:00、宿に到着。 通りにはいつものハンガリー国旗とともにオランダ国旗。 平服に着替えて、昼食(4ユーロ、\560)。 ・・・これだとちょっと足りない。
午後はオランダ、アムステルダム大学の文化人類学の授業ツアー35人が大型バスで日帰りで来て、ミシェル氏が付属博物館や教会を案内、その後ここで夕食、ハンガリー舞踊会が行われるとのこと。 一緒に行こうと誘ってくれたが、夕食まで少し横になることに。 -
舞踏会に参加するため、再び民族衣装に着替え(今度は何とか一人でできた)、17:30頃、中庭に下りてみると、学生達が団らん、日光浴中。 この暑いのによくやるなあと話しかけると、オランダは雨の日がとても多く、日光に飢えているの、とのこと。 皆気さく。
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再び通りに出ると、宿斜め向かいのお婆さんが階段下に。 入っていいか聞くと、どうぞと2階テラスへ案内してくれた。
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どこからか家畜の鳴き声も聞こえ、のどか。 日陰に入ると、涼しい風が吹く。
左隣は午前中に案内してもらった舞踏博物館。 お礼を言って宿へ。 -
夕食。 最初はアウェー感たっぷり、気後れしそうだったが、皆ゆっくりの英語に切り替えてくれる。 酒が入ったせいか、とても陽気。 女性もビールをラッパ飲み。
「アムスに行ったことは?」「1回だけ」「1回で十分だ」と、どっと笑いが起きる。 私達も彼(ミシェル氏)がオランダ人だと知って驚いた、とも。
皆ゲラゲラ笑いながら食べつつも、ナイフ、フォークの使い方が優雅(に見える)。 正面の男性はチラっと私の手元を見たような。 -
19:00からは保存会4人がハンガリー舞踊の基礎を披露。 村の3人組の楽団が演奏。
http://youtu.be/XUx94TTQvlU -
その後、ミシェル氏がリードして皆で体験。
う〜む、これでは事前に連絡をもらっていた「村人の舞踏会」では無く、「外国人向け体験教室」。 氏がHPに出している最近の写真のシク村の人が民族衣装で大勢参加している舞踏会のものとは違う。
シク村の人は手伝いの人以外は数人。 オランダ人の熱気に圧倒されたか。 ここはオランダのあちこちの大学からのツアーが年中来るところとのこと。 他にはハンガリーからの観光客数人。 -
上 : イメージしていたものとは全然違い、落胆しつつも、私も保存会の人と少しお手合わせ願う。 1時間で終了、保存会の人は帰宅。
下 : 手伝いに来ていた近所の人の子供。 楽団の響きに合わせ兄も手作りのバイオリン、妹もそれに合わせクルクルとダンス。 -
上 : 昨晩と同じ時間に、おじさんと牛が。 学生も歓声を上げてドドッとカメラを持って追いかける。
下 : 小雨の後に、虹。 -
場所を室内ホールに移し、先程の楽団と供にミシェル氏もアコーディオンを弾き出す。
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先日、日本の浮世絵を会場オークションで競り落としたというハンナさん。 一目ぼれしてしまい、結構お金を使ってしまったという。
ハンガリーの観光客は、毎年この時期に旧ハンガリー領だった近くの街郊外でのチクショミヨーという、世界中に散らばったハンガリー人が一堂に集まる行事に昨日参加した帰りだという。 次回は是非行ってみてと、興味深い話しをしてくれた。 -
さっきの男の子が宝物を見せに来てくれた。
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学生たちは21:30帰宅。 その後、ハンガリー観光客のリクエストに合わせ楽団が演奏、22:00まで続き、閉会。
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ここからは1993年8月、聖母被昇天祭 当日夜のこの村でのハンガリー舞踏会の様子。 村では年中、前夜祭、当日夜祭とも事あるごとに開催されていたが、翌1994年にこの村にもディスコができ、以降この古き良き行事は廃れてしまったとのこと。
現在、民族衣装を着る機会は教会での宗教儀式や結婚式の時くらい、ダンスとなると一部の保存会の人達だけ(一応、学校では授業で全生徒に教えているらしい)という。
写真は会場入り口。 ハンガリー語の看板「 TANC TEREM 」(ダンス ホール)。 滞在先ノイジ家長男ピシュタ君(11歳)が学校近くのここに連れて来てくれた。(彼は途中で帰る)。 -
21時から開始、私は翌1時までいたが、翌4時まで続いたという。
ダンス・ホールは溢れんばかりの熱気。 TVの映りもまだ悪かった時代、きっと村人にとっても貴重な社交の場、娯楽だったのだと思う。 -
二人一組になってクルクル回り続けるダンス、四人一組なってのダンス。 皆、激しい動き。
みやこうせいさんの表現を借りればまさに『 音楽によって受け身で踊るのではない。踊りに音楽を従属させるように見える。形容できぬ程に入り乱れるダンダンという足踏みで、男女とも魂を完全に燃焼させているようだ。老人、子供はテーブルに突っ伏したり椅子に丸くなって数時間仮眠をとり、また延々と続く踊りに見入っている。 』(「羊と樅の木の歌・ルーマニア農牧民の生活誌」P.199) -
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音楽も生演奏
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今旅では、このホールはてっきり無くなっていると思い込み、寄らなかったが、現在でも改装後、保存会や授業で使われているらしい。 この絵も健在。
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なんと偶然にもこの会場で、その憧れの「みや こうせい」さんと会う。 雑誌社主催「氏を囲んでルーマニア13日の旅」の案内人として来ていた。道中いつも持ち歩いていた氏の「ルーマニアの小さな村から」と写真集「羊の地平線」を見せ、これに深く感動してこの旅をしていることを話すと、そうか、そうかと笑顔で頷いてくれた。
その後、また首都ブカレストでもばったり会い、なんと居候していた家の斜め向かい宅が氏の友人宅、氏もそこにたびたび滞在する家だった。
また、日本での家も歩いて行ける距離にあり、帰国後、お邪魔したりお手紙を頂いたことも。 とても気さくな方。 -
上 : 輪になってブーツで床を鳴らしなら、両手を叩いたり、手で足を打ったりする独特の激しいリズムのハンガリー(マジャール)・ダンス。
後ろは撮影する みやさん。 年3、4回ペースで訪ルーマニア、もう60回以上(当時)になったとのこと。 現在はもう70歳を越えられているが、著書によると現在もこのペース。 今旅のポイエニレ・イゼイ村でも村人によると入れ違いに来られていたらしい。 -
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6歳のカップル。
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ちょっと外に涼みに来たところ。
翌朝4時まで続くが、午前1時に帰ることに。帰りは今の様に街灯も無く、鼻をつまれても分からない程の真っ暗闇を一人心細く帰る。 おばさんが玄関に明かりを点けてくれていたお蔭で無事帰宅。
明日は、シク村散策を再開。 前回お世話になったそのノイジ家をやっと探し当てることができた。
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この旅行記へのコメント (4)
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- のまどさん 2015/08/02 00:33:20
- キター、一気に6冊!
- captainfutureさん、こんにちは。
ルーマニア旅行記、楽しみにしていました。一気に6冊アップとは恐れ入ります。ゆっくりと読ませて下さい。
まずは経由地ドバイ、無料ツアーいいですね。カタール航空は気に入っているので覚えておきます。
そして、ハンガリー系住民のシク村。旅行記を読んですぐ行ってみたくなりました。牧歌的でのどかな村ですね。写真を拝見するだけでも心が洗われます。言葉が通じなくても家に招き入れてお酒やチーズを振舞ってくれたり、温かいですね。
聖霊降臨祭が行われた教会がプロテスタントというのは意外でした。ハンガリー、ルーマニアは正教会がマジョリティだと思うので。参加者が民族衣装に身を包んで臨む式典は美しいです。
今回もcaptainfutureさん、衣装がお似合いです。確かにアコーディオン風の袖は独特ですね。
私も6月にハンガリーに行き、とある町の音楽祭でハンガリー舞踊が行われていたので、飛び入り参加してみました。音楽があると自然に踊りだすような伝統が受け継がれているのだと思いました。ディスコの伝統破壊力と近代化の波で舞踏会参加者は観光客のみというのは寂しいですが、何らかの形で舞踊が受け継がれていくのだと、期待しましょう。
続きも楽しみにしています。
- captainfutureさん からの返信 2015/08/02 15:55:44
- RE: キター、一気に6冊!
- のまどさん、こんにちは!
カタール航空、いいですよね。エコノミーにシャンパンまであるとは、さすが産油国!と思ってしまいました。
シク村、人々も旅行者に優しくいい村でした。 もし行かれる機会があれば、是非何かの宗教儀式の日に併せて行かれてみて下さい。教会前は華やかな民族衣装で溢れかえりますよ。
ただ行った時期がそうだったのか、一日の中でも天気がコロコロ変わって、ずっと安定していなかったです。
>聖霊降臨祭が行われた教会がプロテスタントというのは意外でした。
おお、そうなんですね〜。この村はほとんどがプロテスタントということで、お祝いしたようです。教会の式典、僕みたいなよそ者が勝手に同じ民族衣装着て前から2番目に陣取ってしまっていて良かったのかなあ〜と考えてしまったのですが、村人もそこのところは、優しく(?)見守ってくれていたようです。
思い切って着てみて良かったです。(笑)
この村の衣装は、よそのハンガリー人村とは全く別物で独自のものなんだそうです。
のまどさん、ハンガリーに行かれたんですね! しかも先々月に。飛び入り参加とは素晴らしいです。 どこでも伝統分野は観光化されてしまうのは仕方ないのかもしれないですね。
「行ってきます」拝見しました。 温泉施設も併せて、のまどさんのレポート、楽しみにしております♪
- のまどさん からの返信 2015/08/02 21:48:44
- RE: RE: キター、一気に6冊!
- captainfutureさん、早速のご返信ありがとうございます。
>まずは経由地ドバイ
ごめんなさい。ドーハでしたね。失礼致しました。
- captainfutureさん からの返信 2015/08/02 22:05:32
- RE: RE: RE: キター、一気に6冊!
- いえいえ♪
ご丁寧にありがとうございます。
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