古代高句麗王国の首都と古墳群へ　撫順・通化・集安

2015/06/18 - 2015/06/25

近年国内での古墳探索に嵌り、とうとう高句麗の古墳を目指すことに為りました。
世界遺産・古代高句麗王国の首都と古墳群です。
とは言え古墳だけでは無く北朝鮮国境の鴨緑江や朝鮮民族の霊山・長白山へも廻ります。

エリア 中国

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 社員・団体旅行
• 交通手段: 観光バス 飛行機
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

成田から2時間半、瀋陽桃仙国際空港に15時過ぎ着。中国に3時間掛らずに到着とは今までで一番近い、あっという間です。
機内の隣席には中国人か日本人かチョッと判りずらい老夫婦が座っていて、思い切って話しかけると、一番最後に帰国した残留孤児の方でした。奥様が残留孤児でご主人は中国人、それでどちらの国の人か判らなかったのかと納得。ご主人の兄弟が住む瀋陽へ行くそうです。
残留孤児の人と同席するとは、やはり旧満州の地へ向かうんだな〜と感じます。頭の中で満州・関東軍・侵略の文字が蘇ります。

瀋陽桃仙国際空港 (SHE) 空港

瀋陽桃仙国際空港から瀋陽市内へ向かう、真新しい路面電車が見えました。

空港からの長距離バス乗り場には、鴨緑江の河口の街の丹東の表示が目に留まる。丹東には虎山長城が在るそうですが、当方には寄り道の余地なし、残念！

瀋陽桃仙国際空港

空港からは瀋陽市外を迂回して撫順へ

撫順市内を流れる渾河。渾河に架かる古そうな鉄道橋。

今回最初の中華レストランで夕食です。

最近の中国ではこの様なオープンキッチン？バイキング形式？みたいなのが流行かな？

トウモロコシやイモの粉のお団子に具を入れて食べます。味・・無難だったと思います。

卵では無くトウモロコシの粉のクレープ。ラー油の様なタレに付けると美味しい。

初日の撫順宿泊ホテル、友誼賓館に19時到着。

翌朝のホテル前からの眺望です。

出発前にホテル周辺を覗くと、信号のないこの広い通りで、車も多いのに手信号の警察官。早く信号付けないと・・

ビルの谷間を行くカワイイオート三輪

この旅最初の観光地はなんと撫順露天掘り炭鉱

東西6.6?、南北2.2?、深さ400ｍの巨大な露天掘り炭鉱。手前に石炭を運ぶ線路が在り、長い石炭貨物列車が通りました。孫が喜ぶ動画を撮っていたら、写真を撮り損ねました。

肉眼では炭鉱の底の方は、深すぎて見えません。

撫順から高速道路で3時間、通化に到着。
朝鮮料理のレストランで昼食。出てきたお皿の数が多過ぎてテーブルに載せきれません。朝鮮料理はなかなか皆さんに好評でした。勿論私も！

通化でも新しいマンションが林立してますが人影は無さそう。

通化郊外へ行く途中の踏切待ち

貨車と列車の長い連結で、なかなか踏切は開きません。

この先に通化の駅が在るのか、列車のスピードはとてもゆっくりとしたものでした。

通化ワイナリーに到着。働く人の気配が全く無く、本当に稼働しているのかと思われるワイナリー。案内人の人が居るだけですが、ブドウの季節以外は稼働していないのかな？

1937年日本人の村上正明さんが此処でワイン醸造を始め、その貯蔵庫がそのまま保存されていて、その後拡張された貯蔵施設になっています。

通化葡萄酒有限公司

地下のワイン貯蔵庫に入ります。

800近いワインの樽が在るそうです。

一番奥の1937年当時の樽が保存されています。中身は空です！貯蔵庫は湿度が高く保たれているので、霞んだようになっています。

ワインの原料の山葡萄、粒は小さ目。

ワイナリーの本館でワインの試飲をしましたが、ワインなど到底飲めない私には、味の評価は出来ませんが、アイスワインは甘くて美味しいと思いました。冬は相当寒そうな通化では葡萄が木に生ったまま凍るので、アイスワインが出来るそうです。

その後葡萄畑を見つつ、高速で2時間余り山の中を走り、集安に向かいます。

集安に到着後、鴨緑江から北朝鮮を望む。そんなに広くない川幅の鴨緑江、川向うが噂の北朝鮮！

集安市鴨緑江水資源保護区表示

剥き出しの山と一本の道に行き交う車も無い北朝鮮。

中国側の観光客に見せるために造られたと思われる、綺麗な外観の家が２０軒余りあるのみ。

一際目立つ管理棟の様な建物

この畑は中国側

鴨緑江の向こうで農作業をする北朝鮮の人、以前テレビでもこの様な風景を見ましたが、そのままな感じです。中国側から覗く観光客目当ての、デモンストレーションの様な感じです。

ホテル近くのレストランで夕食を摂った後、ホテルに入ったのは日没間近。ホテルの目の前に国内城の城壁が見えて、一人テンション上がってます！

薄暗く為り始めていましたが、取り敢えず今日の内に城壁を見ておこうと思い、気がはやります。

以前ＮＨＫの高句麗遺跡の番組で見た時には、崩れて城壁とは思えない様な状態だったのが、すっかり補修し公園化されていて、立ち入りできないのは残念。

国内城南城壁

国内城南城壁

城壁前の広場では相変らずダンス天国

民国時代の襟江門跡
暗く為り始めていて、訳も解からず写真だけはと撮っては先へ。

国内城西城壁まで来たものの、暗くてこれ以上は断念、引き返しました。

このホテルに２連泊なのでまだ城壁を巡るチャンスは有りそう、なので安心して休めます。