2015/07/04 - 2015/07/04
685位(同エリア1273件中)
遊子さん
いつかは行きたいと思っていた大塚国際美術館。
急に娘と行こう!という事になり、雨でしたが出かけてきました。
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金曜の朝、翌日の土曜日に大塚国際美術館に行こうと話がまとまり、私と娘の二人で行くことになりました。
高速に乗る前に、ローソンによってロッピーで前売り券を購入。
窓口だと大人3240円ですが、少し安く3100円で買えます。 -
鳴門北で高速を降り、専用駐車場へ。
アイパッドで高速を降りてからの道順が写真で説明されているので、それを見ながら来ました。 -
専用駐車場で無料のシャトルバスに乗り換えて、美術館に向かいます。
駐車場のチケットは館内で機械に通すと駐車料金が無料になります。
同じバスに乗ってきた家族連れ、言葉を聞くと中国人?
バスがまだ発車していない時に、駐車券を車に忘れたらしくジェスチャーで取って来たいと。
取って来てから駐車場の係りのおじさん「館内で機械に通してくださいねぇ〜。通したら駐車料金が無料になりますよ〜。」
日本語で説明していますが、中国人の家族に通じたかな??? -
大塚国際美術館の正面入り口。
入口の右側には身障者用の駐車場がありました。 -
「愛のパワー」と書いて「いやしのパワー」。
2015年4月1日から9月30日までの春・夏のイベント中です。
あとででてきますが、館内の名画から男性女性、それぞれ美術館のスタッフが10人選んで、その中から来場者が「この人が美男美女」と投票するようになっています。 -
入口でコンビニで買ったチケットを渡し、長いエスカレーターに乗ります。
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長いエスカレーターがついたそこはなぜか地下3階。
インフォメーションや売店があるロビーを過ぎるとそこにシスティーナホール。
本当にイタリアのシスティーナ大聖堂にいるみたいに感じます。 -
目の前で見ると太さや均等がおかしいようですが。
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遠く下から見上げた時にきちんと見えるように描かれています。
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最近流行りのロボットがここにもいました。
大塚アート君。
一日に何度か館内を移動しながら案内・解説してくれます。
この時は「充電器に戻るから近寄らないでね」と言いつつゆっくりと移動していました。 -
充電器に戻った大塚アート君。
充電中は休みなのかと思いきや、来館者の顔写真を撮って館内の名画から似た顔を探してくれます。
顔写真を撮って男性か女性か選びます。 -
私はこの人に似ているようです。
この絵がどこにあるのかも教えてくれます。 -
娘はこの人に似ているようです。
何と言えばいいのか・・・・・。
写真の感度が何重にもフィルターがかかっていませんか?
私も娘も全然似てないような。
写真の枠にきちんと顔が写らなくても「似ているよ」とでてくるのはナゼ? -
売店でイヤホンガイド500円を借ります。
絵の番号を入力すると説明してくれて、絵によってはここが見どころよって詳しく説明してくれます。 -
昨日ネットで調べたら「怖い絵ツアー」がこの日ありました。
当日の朝、電話での申し込みで参加できました。
定員20名です。
この日は15名ほどの参加でした。
11時30分スタートまで時間があったので売店でぶらぶら。
大塚国際美術館、なので絵画にちなんだグッズとともに大塚食品のボンカレー販売中。 -
11時30分になったので「怖い絵ツアー」スタート。
まずはシスティーナ礼拝堂の中から。
「クマエの巫女」
筋肉隆々で女性に、まして巫女という風には見えませんが。
アポロンから求愛された時、一握りの砂を掴み「その砂の数の命をくれたら(つまり永遠の命)をくれたら応えよう」と。アポロンから永遠の命をもらったらさっさと心変わり。一度神様たちとした約束は破られないので永遠の命は手に入れたまま。が、怖いのはこれから。「永遠の命が欲しい」とは言ったが「若い姿のままで」とは言わなかったので、年を取り老婆の姿で永遠に生きることになった。
あの時、もう一言付け加えていたらよかったのに。 -
クマエの巫女の若い頃の絵もありました。
こちらがアポロンに出会う前の姿。
このまま長生きできたらよかったのでしょうね。 -
「夢魔」
夢の中に入り込む悪魔の絵。
男性には女性の悪魔、女性には男性の悪魔が入り込む。
怖い顔の悪魔ですが、夢の中では夢を見ている人の理想の容姿に変貌しているそうです。
悪魔の絵ですが、この絵を描いたのは牧師という皮肉。
好きだった女性と結ばれず、その叶わなかった恋を描いたのではないか、という説明でした。 -
「空気ポンプの実験」
科学者が裕福な個人の家に招かれて実験を見せる、という事が流行った頃の絵。
中央上の丸いガラスの中を空気を抜き真空にする、という実験。
中にいるのはこの家で買われていた鳥のよう。
右に鳥が死ぬのを悲しむ少女達。
左に鳥が死ぬのを興味津々と見ている男性。
左端に何が行われようと興味がない女性。
中央下の大きなグラスの中にある黒い塊は頭蓋骨。 -
ゴヤの絵。
宮廷画家になる前はタペストリーの下絵になるこのような明るい絵を描いていた。 -
宮廷画家になり、国王一家の肖像画などを描くようになる。
しかし40代で聴覚を失ってしまいます。 -
スペインで内戦が起こり、政治的な絵を描くようになり宮廷画家の地位を追われ70歳過ぎに隠遁生活。
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隠遁生活を過ごしていた食堂の壁に描かれた黒い絵のシリーズ。
「棍棒での決闘」
殴り合いする男達。
お互い膝まで土に埋まっているので、どちらかが死ぬまで殴り合うという絵。 -
「食事をする二老人」
自分の食堂にこんな絵があるって・・・。
ゴヤの家族はどう思っていたのかなぁ。 -
この絵の何が怖いのか?
「砂に埋もれる犬」
さらさらと砂が落ちてくる。
首まで埋まった犬はもう抜け出せなくて、埋もれて死んでしまう。
自分の運命を知っているのか、表情がないように見える。 -
「わが子を食らうサトゥルヌス」
このツアーで一番怖い絵、です。
サトゥルヌスを英語読みするとサタンになるそうです。
娘と二人「へぇ〜」
サトゥルヌスは母に言われて父を鎌で殺す時、父に「お前もいずれ自分の子供に殺される」と言われ、生まれてくる子供5人までを飲み込んでいたが、6人目は石とすりかえられた。6人目が父を殺し、5人の兄たちを助けた。
サトゥルヌスが父を殺す前に男性器を切り取るが、それを海に投げ、その男性器が海の泡となり、その泡から生まれたのが、ヴィーナスだという。 -
このヴィーナスの産まれの謂れがそんなことは・・・。
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「ヴィーナスの誕生」
この絵のヴィーナスに布をかけようとする女性の足元にある花はアネモネ。
アネモネは命には限りがある、という意味があるそうです。
「誕生」の絵に「死」の意味が描かれているとは知りませんでした。
この絵も「怖い絵ツアー」の中の一枚でした。 -
78歳でフランスに亡命したゴヤ。
最後の絵は「ボルドーのミルク売りの娘」。
黒い家の時代の絵とは変わって明るい色調になって、見ている方もほっとします。
服や背景に沢山使われているブルーの色は聖母マリアのシンボルカラーだそうです。 -
「怖い絵ツアー」の最後の絵。
「髭の女の肖像」
ナポリに住んでいた女性とその夫の絵。
髭が生えているので男性かと思いきや、よく見ると胸をはだけて赤ちゃんに母乳を与えています。
ナポリがスペインの領土だった時代、ナポリの副首相からスペインの首相へこんな珍しい女がいると、嫌がるこの夫婦にモデルをさせ、その絵を贈ったとか。
女性なのに髭が生えているのは、ホルモンのバランスが崩れていたのではないか?という説明でした。
このツアーで説明を受けなければ、見過ごすか見ても変な絵、と思うだけでしょう。 -
詳しい説明が二人の右にある石版に描かれているそうです。
石版の上に描かれているのは糸巻とカタツムリ。
糸巻は女性の仕事、つまり髭が生えているけれど女性だと。
カタツムリは雌雄同体を示唆しているとか。
強制的に見せ物のようにされては、この絵のように表情も暗くなりますよね。
ここで「怖い絵ツアー」終了。 -
最後の晩餐。
修復前と修復後が向かい合わせに展示されています。
これは修復前。 -
これは修復後。
全体に明るくなっています。 -
「モナリザ」
ルーブル美術館と違って、ものすごく近づけて、触る事も出来ます。 -
雨の中の「モネの大睡蓮」。
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地下3階から美術館に入り、エスカレーターで上がったり下りたり。
今何階にいるのかわからなくなりました。
これは1階の庭園。
芝生の向こうに高速道路が見えます。 -
ゴッホの「青いひまわり」。
かつて日本人が今の2億円ほどで買い取り、日本にあったが空襲で焼失したそうです。
何ともったいない。
残っていてバブルの頃なら恐ろしい値段がついたでしょうね。 -
日本にあったという証拠写真。
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この「ひまわり」はよく見ますね。
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お腹が空いたので、1階の庭園が見えるレストランに。
運良く窓際の席に案内されました。 -
席から大塚国際美術館を設計した方たちと施工した方たちの名前が刻まれた碑が見えました。
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大塚国際美術館の春・夏のイベント「愛のパワー」にちなんだメニュー、「愛のランチ」1000円を頂きます。
「いやしのランチ」と読みます。 -
娘はチキンの柚子胡椒風味。
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マネの作品に描かれているビールを」飲む事も出来ます。
私は飲めないし、娘は帰り運転するし飲めません。
残念。 -
レストラン前にて。
3枚扉の大きなエレベーター。
このエレベーターで作品を搬入するのかな。
左にあるのが普通のエレベーターなので、比べるとどんなに大きいかわかります。 -
午後2時から毎週金土日曜日にある週末ギャラリートーク「こっそり教えます!胸キュン絵画」というものがあると当日知り、参加してみることにしました。
午前と違い、フェルメールの優しい絵から始まりました。 -
光の描き方で人物の内面まで表現しています。
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現存数が少ない画家として知られています。
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「モネの大睡蓮」の周りにある池に睡蓮の花が咲いています。
午前中通ったところをまた通ったり、同じ絵でも、「怖い」「胸キュン」とテーマが違うと解説も全く違います。
「ヴィーナスの誕生」では午前中ヴィーナスの誕生の謂れを聞いた後に、午後は結婚式のために描かれた絵、という解説。 -
「無原罪の御宿り」
来館者が選ぶ美女投票で、ぶっちぎりの1位のマリアさん。
「無原罪の御宿り」という絵は何枚かありますが、頭に12個の星の冠が輝き、三日月の上に立つ、というのが決まりだそうです。
このマリアは三日月に立っていますが星はありません。
あどけない表情が親しみがあり、美女投票1位になるのもわかります。 -
部屋から部屋に移動する際に見かけたこの絵。
プラド美術館で見たねと娘と話しました。
駆けっこの途中で男性がわざと落とした金の林檎に気をとられて、駆けっこに負けちゃうという話、ざっくり言うと。
母娘でルーブル美術館、ウフィッツイ美術館、プラド美術館に行っていますが、美術館で実際に見たのか時間の関係で見れなかったが、テレビなどで見たことがある絵なのか…。
沢山の絵がありすぎてわからなくなります。 -
「クリムトの接吻」
胸キュンのテーマにピッタリ。
が、一説には二人がいるのは断崖。 -
「アデーレ・ブロッホ・バウワーの肖像。」
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来館者が選ぶ美男部門でぶっちぎりの1位をとっている男性がこちら。
「エデンの園」
顔が見えないのに、美術館のスタッフが10人のうちに選び、ぶっちぎりの1位をとっているという不思議。
顔より、優しく女性の分もまとめて傘を2本持ち優しく女性を見つめていることが手をつなぐ女性の表情で伺えます。 -
顔が見えないのに「イケメン」と言い切っています。
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私たちも投票してきました。
この人、と思う絵の下にシールを貼ります。
母と娘、男女ともに同じ絵に投票しました。
参加するのは楽しい。 -
歩き回って疲れましたが、最後に二人が見たい絵を見に行きます。
私はポンペイに行ったときに見れなかった秘儀の間。 -
ポンペイ赤と言われる壁の赤色が鮮やかです。
娘はだまし絵の展示室。
絵に止まっているかのように見える蠅を描いた絵とか、階段の絵の前に1段分の階段があるのとかがありました。 -
お手洗いにも絵が楽しめるようになっていました。
これが欲しかったら売店で売ってるよ、という意味かも知れませんが。 -
1日では到底見れない数の展示数です。
今度は晴天の日に来たいです。
大塚国際美術館は屋内展示とはいえ、ドライブ中に鳴門海峡の海の青が見たいです。 -
大塚国際美術館正面玄関前の向こうにあるのも、大塚関係。
大塚製薬、潮騒荘。 -
駐車場へのシャトルバスを待つ待合室で娘が買ったすっきり果実ごろ。
見たことのないジュースだな? -
どこの製品かな?
おぉ!大塚食品だぁ!
歩き回って喉が渇いていたので二人で美味しく飲み干しました。 -
高速に乗り家路へ。
お疲れ様でした。
また来ようね。
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