2015/05/28 - 2015/06/07
43位(同エリア276件中)
アーサーさん
偶々目にした 格安クルーズに 思いつきで申し込んだ、老齢夫婦のクルーズ初体験記。
バルセロナ発着 定番コースの西地中海11日の旅。
幸いなことに 天候に恵まれ、それなりに道中いろいろ有りましたが 同席になった方々も好印象の人が多く、期待通りの楽しい船旅となりました。
(旅行記を長々と書いてしまい、操作が重たくなって来たので 一旦7日目のマルタ島のバレッタで 一部を終了し、 8日目のパルマ・デ・マヨルカからは この続編にしました。)
本編のURL http://4travel.jp/travelogue/11013794
写真は乗船した 巨大なMSCファンタジア号の屋上デッキ・プール等
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 観光バス
- 航空会社
- ターキッシュ エアラインズ
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
-
(8)6月4日(木)
①
マルタ島のバレッタを13:00頃出航し スペインのマヨルカ島のパルマに 予定より早く翌日の19:00過ぎ着く。
(最初の旅のスケジュールでは ここで 朝 例のチェニスに行くはずであった。)
それで 航行距離が延び 30時間を超える連続航行時間になった。
確かに 単調でダルくは感じた。
それでもジムで運動したり、ゆっくり食事を楽しんだりと 終日航海の過ごしようはありそうだった。
尚 5日の午後 シアターで日本語の下船案内会が有り、それに参加。面倒だが荷物の出し方、部屋の仕舞い方など 参考になる。
写真は もうすぐ夕暮れのパルマ港。 -
②
待機しているシャトルバスに乗り込み、パルマ中心部へ。
(往復一人13ユーロー。高いと言ったら高いが。) -
③
ここでも 徒歩で市内観光に出かける多くの人を見かける。(写真のガラス施設の中の通路を歩く姿が バス車中から見える。)
(ひょっとしたら 西欧人と日本人の観光に対する見方が違うのかなぁと思った。日本人は折角だから観光の目玉を見なければと思っているが、西欧人は 自然体で船の寄港地を楽しむほうに重点を置いている。)
港には 他にもクルーズ船が停泊し、此処パルマが年間で300日程度が晴天日という気候にも助けられ、多くの客を集める観光都市として成長しているらしいのが分かる。 -
④
バスは 20世紀初めにアントニ・ガウディの設計によって王室礼拝堂が改修されたことでも知られる有名な観光地「大聖堂」の近くで停まる。 -
⑤
時間的にか聖堂の内部の見学は敵わず、周辺を散策。
夕やみが近づき 暑くは無くて 街自体か凄く心地が良い。 -
⑥
大聖堂を始め、街がライトアップがされ 浮ついた気分。 -
⑦
荷物の整理もあるので 残念だが早めに船に帰り、しばしフルーツを頂きながら光り輝くパルマを写す。
パルマ出航が翌朝5時なので 最終乗船時刻まで遊び倒すのが一つの方法らしいが、老人夫婦は いつもの時間で寝る前に ここで捨てるものは捨て 軽くして荷造りをし、ドアの外にスーツケースを出す。(指定された下船時間帯別の色に区分された荷札を付け) -
(9)6月5日(金)
①
朝 レストランで 同じ世代の老夫婦と最後の朝食を取ろうとしていた時 何故かウエイターに案内され 西欧の婦人が同席を求められてきた。勿論 空席だから了解をした。
その女性も英語が得意ではないのか 精一杯の笑顔で私達を見た。馬鹿な日本人男性の瞬間対応の例として 私も初対面の人には取りあえず真面目な顔をして 様子を見るやり方で応対したら 婦人は顔を伏せられた。ちょっとまずいなぁと思いながら、話しかけるきっかけもつかめず 気まずい沈黙が続く。
すると 妻と同席した日本人夫人が 決して上手な英語ではないが、それなりに話しかけ、そのドイツの婦人と途切れ途切れだけれど会話が成立する。男たちも加わり、朝食のテーブルが お互いの思いやりで満たされる。 デザートを楽しみ お礼を言って終了する。ホッとする。
再度 直後の階段でその日本人夫妻と会った時、お互いにヤッターと声を上げる勢いで 笑顔一杯で称えあった。夫人は日頃から 食事の時に西欧人と無言で食べる様な 又は日本語会話だけでの無作法なことはしたくないと思っていられたらしい。それが適えられたと喜んでいられた。私達にも 良い思い出になった。
午前中 船内をもう一度 ゆっくり回ってみた。相変わらず デッキには多くの人。 -
②
早朝 部屋にクレジットカードのインボイスが届けられる。
チェックしたら 問題は無し。サインして部屋の机の上にに残す。
前日の18時にミニバーは施錠される。原則として それからは使用できない。
金庫は開放して、10時に部屋を明け渡す。以降15時までレセプション脇で手荷物一時預かり所が開設され 携帯品はそちらを利用するようになる。
ランチはビュッフェが利用できる。私達は行くところが無く ゆっくりと お茶を飲みながらビュッフェで過ごす。 指定の下船時間誘導案内はシアターで行われるが、遅れ気味で少し不安。
10分位遅れ 15時ごろ私の下船グループの色が呼び出される。
何事もなく船を降り、ターミナルの色別スーツ置き場で荷物を受け取り、7日前に乗船手続きをした 同じターミナルの出入り口から今度は出て行く。
全体に飛行機の空港着陸時と同じで ビジネスライクで旅の情緒のようなものはない。
写真は近づいてくる バルセロナのMSCターミナル。(最後の接岸の様子でカモメが一杯飛んでいた。) -
③
ターミナルの外では HISの現地添乗員さんが待ってくれていて、バスに誘導される。一応全員の乗車が確認されて バスは本日の宿泊先「DERBY HOTEL」に向かう。
写真はバスの窓から振り返り お世話になったMSCファンタジア号。今日もまた マルセイユに向かって出航して行くのかと思い、 ご苦労さんと呟く。 -
④
「DERBY HOTEL]は街の中心部から ちょっと離れ、地下鉄の駅からも少しだけ不便な立地だった。それと建物が古いので団体客には不向きなこじんまりしたホテル。
ホテルのロビーでWIHIの方法を書いたメモを貰い、早速ネットに接続。(無料)
エレベータは2台のみなので、大型のスーツケースはレセプションで預かって貰い、小型のスーツケースのみで 歩いて上がり部屋に向かう。
一息ついて 早速外出。ホテル前からタクシーで 20時までは入場可能な カサ・バトリョに行く。ネット予約でチケットは日本で入手済み。
写真はホテルの窓から見た風景。街中の裏側。
-
⑤
カサ・バトリョの前はチケットを求める人の列。私達はそこをパスして入場受付へ。受付で日本語案内の機器を借り、入場。
写真はチケットを求める人達と建物正面。
(なんか私の記憶と違っている感じは受けたが。) -
⑥
ガウディの作品。曲線が普通に使われている。 -
⑦
光りの利用。 -
⑧
建物外観の主張。
と 感動の連続。建築が芸術であることを あらためて知る、 -
⑨ 約2時間堪能して 軽く夕食をと入った店。
以前来た時、この近くに有名なマーケットが有り そこで食べたいと思い 探したが無かった。
美味しかったが 銀座で食べたのと同じことか そこそこの金額。 -
⑩
ホテルに帰り、大型スーツケースを受け取って部屋に帰り、風呂に入り眠る。
やはり 日本人は 足を伸ばして お湯につかるとホッとする。
ベッドに横たわると久し振りで安定して眠る気分。意識していないつもりだったがどこかで漂っている気持ちで備えていたのかなぁと思う。
良く眠れた。
伝え聞いた話では 今回のツアー旅行の半分位の方は飛行機の座席確保の関係で 翌日早朝深夜ホテルを出て日本に帰られたとか。クルーズ旅行の乗船、下船前後の行程も旅行を楽しくする大事な要素かなぁと思った。
写真は久しぶりのバスタブ。 -
10)6月6日(土)
①
思いがけず ホテルで美味しい朝食を頂く。スペインのジュースも美味い、
9時頃 ホテルを一旦チェックアウトして 荷物はホテルに預け 観光に出かける。 -
②
日本で予約しておいた「カタロニア音楽堂」に行く。
前回 訪れたが 予約していなかった為 先客が一杯で参加できなかった 案内ツアーに今回は参加。
写真は 10時前 音楽堂正面の小さな窓口で予約バウチャーと参加券を交換。かなり分かり難い場所にあった。 -
③
ツアーは音楽堂の控えの間のような所で ガイド者から最初に映像を見せられ、建物内の見学案内に入る。建物は「20世紀初頭のバルセロナにおけるアールヌーボー様式を伝えるものとして世界遺産に登録」された姿がいかんなく発揮されている。 -
④
音楽堂の舞台方向を写す。小規模だけれど息をのむ美しさ。
現役の音楽堂らしいが ここで演じられるものを 実際に経験してみたいと思った。
舞台上では近日催される バレーの位置確認の為か 熱心に一人の女性がその用意をされていた。
約一時間のツアー。 -
④
それから カタルーニャ広場に出て、昼時分なので 近くの「サン ジョセップ市場」へ行く。
大体私の記憶の位置に市場はあり、土曜日なのでか 客で一杯。 -
⑤
前回気おくれして食べれなかった 市場内のスタンドで昼ご飯を食べる。今回は椅子席に空きがあった。ラッキー。
(前回は築地市場に行って 見学して何も食べずに帰った気分だった。) -
⑥
魚介類は ちょっと手が出ず、肉を挟んだサンドイッチ等を食べる。
満足。 -
⑦
それから カタルーニャ広場に一旦戻り、ホテル集合時間に余裕が有ったので、グラシア通りに「カサ・ミラ」が有った記憶が残っていたので スマフォの「MAPS.ME」の助けも借りながら そちらに歩いて行く。
途中 昨日訪れた「カサ・バトリョ」が現われ愕然とする。後日日本に帰って、調べたら 私は「グエル邸」の記憶と間違えていた。
カサ・ミラは予約していなくて、かつホテル集合時間の制約もあったので 勧められるままに「ファストパス」を購入。予定外の行動なので残念だが仕方が無い。
写真は そのカサ、ミラの建物。 -
⑧
屋上の排気塔の作品。 -
⑨
向こうに「サクラダファミリア」の建築が見える。 -
⑩
ちょっと駆け足の見学だが堪能できた。
こうして偉業が継続しているのだから ガウディも幸せな人だなぁと思う。 -
⑪
それから タクシーでホテルに戻り、集合時間14時40分を考えて ホテルの周辺で時間を過ごす。
写真はホテル近くの食料品店でジュースを買い 暫し一時を過ごした公園。 -
⑫
それから バスでバルセロナ空港に向かう。
バスの中で
男性の現地ガイドの方が 旅の案内とは無関係な 本日夜 欧州サッカーのチャンピオン戦が行われ バルセロナのチームが出場するとのことを話される。
もう旅も終わりだなぁと実感する。
写真はバルセロナ空港の管制塔。 -
⑬
トルコ航空のチェックインカウターの男性職員も親切で、ANAのマイレージを登録してくれる。少し搭乗まで時間が有ったが 無事に17時40分ののバルセロナ発イスタンブール行の飛行機TK1856便に搭乗。機内はほぼ満席だった。
今回の旅は バルセロナ観光を含めて 当初の予算 11日間で一人25万円でほぼ実現できた。クルーズは必ずしも高くはないことが分かった。(ツアーのメンバーの話によると 今回のツアー募集は2日で満杯になり 締め切られたそうだ。)
カジュアル船クラスの旅は どちらかと言うと欧米の感覚では 庶民の旅のイメージではないだろうか。乗船している人達を見ているとそう思った。
日本の旅行社は 乗り継ぎなどの組み合わせとか 添乗員の費用だとかで クルーズ一般が 高い価格帯の商品イメージを作ってきたが 実際はそうでもなくこれからは 経験・普及するにつれ サービスによる価格提供が分解されて 安価なものも 増えていくのではないかと想像した。
写真は TK1856便の機内。 -
⑭
客の側も クルーズの旅ジャンルが独立してあり、その楽しみ方も独立して経験・開発して行かなければいけないと思った。
A 船での過ごし方、楽しみ方。
B 寄港地での観光の仕方。事前寄港地情報の入手の仕方。
C 乗船・下船前後の行程の組み方 過ごし方。etc
これからの身に着けて行く課題は多い。それによってクルーズの旅の面白さが随分と変わるだろう。
特に 船内でどういう人間関係を作れるかが クルーズの楽しみに大きく影響しそう。今回の旅は 幸運にも良い人達に囲まれて楽しい旅を続けられた。
特に レストランで同席するいつものメンバーは楽しかった。これからはそう上手くも行かない気がする。その時どう対応するか。
私ももう少し クルーズの経験をして 自分の考え方を持っても良いのではないかと思った。クルーズは ある面 歳とっても続けられる可能性があることは分かったから。
写真は TK1856便の機内食。 -
⑮
TK1856便は予定通り22:00にイスタンブールに到着。イスタンブールは夜の雨が少し降っていた。成田行きTK052便の搭乗口はまだ表示されていなくて暫し待機。
搭乗口が表示され 空港内を長く歩き、搭乗口付近で待つ。ボトルの水を買おうと自販機でお金を入れると、エラー。此処はユーローでは駄目でトルコリラの自販機対応。約3時間半の乗り継ぎ待機時間 深夜で眠れず 結構しんどい。
やっと 定刻1時15分のTK052便の成田行きが搭乗開始。機内はほぼ満席。 -
11)6月7日(日)
①
日本語の機内映画を一本見て、食事を取り眠る。
朝 また機内食が出る。さすがに全部は食べられなかった。
(自宅に帰り 体重計で測ったが 意外に体重は増えていなかった。階段を登ったり、観光に出かけたりで 運動量もそれなりにあったということか。)
成田に定刻18:30到着し、みなさんと挨拶して 東京の日曜の夜を電車で自宅に帰る。 -
②
成田空港で大型スーツケースを 行きと同じく宅配に預けることにする。空港の外れの宅配預け所までスーツケースを預けに行った。ヤマトの受付の女性が 受付のカウンターから 数歩出て私達を迎えてくれた。そして 預けなかった妻の小型のスーツケースのタグのゴミを受け取り、快く処理を申し出てくれた。
日本の素晴らしさに改めて感銘。
カウンター迄持ってくるのは客の行動範囲。料金を受け取っていないことは サービス対象外。の外国から帰ってくると ホッとする。
個々の日本人が 普通に提供しているこの素晴らしさを いつまで日本が維持できるか 年寄りとしては いらぬ心配を感じた。
帰宅した翌朝 我が家の庭にアマリリスが咲き始めていた。お帰りなさい。と言っている様だった。
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