2015/06/02 - 2015/06/06
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0712302hさん
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5月の繁忙期中に「6月、どっか行こう」という気分になる→本当はウィーンに行きたいけど、ちょっと遠いなあ→もう少し近いところ、といえば?→福岡から直行便があるオランダだな→じゃあ、それで。
バタバタと航空券と国立美術館のe-ticketだけ購入して、6月のアムステルダムへ。
天気がよくて、人は親切で、芸術は一流品で。
6月のアムステルダムは思った以上に素敵な国、素敵な季節でした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 航空会社
- KLMオランダ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
低い雲が空を覆う今日のアムステルダムは、寒い!
空港から中央駅に向かう電車の中から外を見ると、ダウンジャケットを来ていたり、分厚いマフラーを巻いていたり、と防寒対策は完璧……なのに、何、私のこの薄着っぷり!!
天気予報の「晴れ」マークを信じて上着は持って来てないのに。
今年は、ミッフィー生誕60年。
公園にも特別にミッフィー。 -
優先順位は 自転車>人>車=路面電車
とにかく自転車の通行を妨げることはマナー違反の最たるもの、のようだ。
地元の人ですらかなりの気の遣い様。
「ごめんなさい」とばかりに足早に自転車専用道路を横切る姿を思わずガン見。
「自転車のヒエラルキーはそんな上位に位置しているのか!?」
当たり前だけど、歩行者がいてもお構いなしのスピードで駆け抜ける。
車と路面電車は結構な割合で止まってくれる、というのに!
信号が青に変わったからといって油断は禁物。
ぼけーっと歩き出すと、左から勢いよく走ってきた自転車にぶつかりそうになる&何か文句を言われる。
青になる=自動車は止まるよ、の意味。
自転車は信号ごときに支配されない、別格の存在…らしい。 -
自転車にも一応マナーはある。
小学校(もっと前??)の自転車教室で習った「手信号」、絶滅に近い日本とは違って汎用されていた。
運河があるせいで道幅が狭いアムステルダムの道路。
何よりも優先される自転車を自動車はなかなか追い越せない。
自分が乗った自転車の後ろをノロノロと進む自動車に気づくと、さりげなく右手を斜め下に伸ばし、「もうすぐ右に曲がるからちょっと待っててね」の合図。
この手信号こそオランダ人の優しさ!?。 -
時差ぼけと天気の悪さと寒さ、それに実は体調がイマイチだったせいでテンション低い中、ユトレヒトの「ディック・ブルーナ・ハウス」へ。
それにしてもオランダで観光に関わっている人(駅員さん、インフォメーションの人、美術館の人、ホテルの人……)は例外なく愛想がよくて流暢な英語を話す。
以前、「オランダ人は家では英語を話してるんじゃないか、っていうくらい英語が上手なんだよ」と言っていた友人がいたけど、今回その話を思い出した。
オランダ人の話す英語はどうしてあんなに訛りがないんだろう?
どちらかと言うと言葉自体はドイツ語に近いと思うんだけど……。
本当に、今回の旅では出会った方皆さんに親切にして頂きました。
オランダ、いい国だったなあ。 -
美術館には日本での人気を物語るように、日本語がたくさんあった。
ショップには、日本とコラボしたものも多数ある。
販売されていたエコバックは 「Made in Japan」。丈夫さや質のよさが正当に評価されたようで何とも誇らしい。
ショップの店員さんが「どちらから来たの?」と声を掛けて来た。
「日本から」と答えると、「日本をモチーフにしたものも多くあるのよ。素敵な感性を持った国よね」と褒めてくれた。またまた何とも誇らしい。 -
ユトレヒトには生誕60年を記念して、街の至る所にミッフィー像が鎮座している。
これは、チョイ悪風ミッフィー。
アムステルダムに戻り、ホテルで一休みのつもりだったけど、よっぽど疲れてたらしく、気が付くと夜の10時。
そんな時間なのに外はまだ明るい……。
明日は晴れるといいな、と思いながらまた眠りに落ちる。 -
カーテンの隙間から空を見上げると、覚めるような青空。
私の住む福岡は、PM2.5や花粉のせいで「真っ青」な空を拝める日は随分減った。
こんな青空を最後に見たのはいつだろう。
さっさと着替えて街に出よう。
今日は、歩くぞ! -
2009年9月は国立美術館の再オープンに向けて大規模補修中。
-
2013年4月に再オープン。
6月のヨーロッパは初めて。
日本の6月といえば梅雨、祝日がない月。私にしたら、日が長いのが唯一のいい所。
でも、日本の常識は世界の非常識。
ヨーロッパの6月は爽やかでとても気持ちのいい月だった。
ジューンブライド、という言葉が生まれるのにも納得。 -
ゴッホ美術館は展示された作品はもちろん、白で統一され、吹き抜けの内部造作がとても素敵。
今は違うけど、画家の評価って死後じゃないと分からない、というのが何とも可愛そう。
ゴッホなんて生前1枚とか2枚しか売れなかった、という現実に愕然とする。
今じゃ観光資源としてオランダに多くの観光客を呼んでいる、というのに。 -
緯度が高いせいで太陽の光は刺すような刺激があるけど、湿度が低いから日陰に入るとスッと暑さが引く。
歩き疲れたら、運河沿いにある木陰のベンチで一休み。
青く澄んだ空の下、時間を気にせず、流れる運河をぼんやり眺める幸せ。
人生にも一休みは必要だよね。 -
戦後70年。やっぱりここは行っておきたかった「アンネフランクの家」。
覚悟してたとはいえ、中途半端な時間に行ったせいで、長蛇の列。
1時間? 1時間半? でエントランスに辿り着く。
ヨーロッパの人は待つことには耐性がある人が多い、といつも思う。
列を作って、自分の順番が来るのを(例え前の人が世間話をすることで自分の順番が遅くなったとしても、だ)待つし、店員もそれに対して「お待たせしました」なんて絶対言わない。
そもそも「お待たせしました」なんていう言葉が存在するのかも甚だ怪しい。
「待たせた」ことに対して謝罪する日本と「待つ」ことは当然だと考えるヨーロッパ。
横入りする輩はいないし、故意なく列の途中に入ってしまった場合には誰かがちゃんと咎める。咎められた人は「ごめんなさい」と言って “当然” 最後尾に並ぶ。そこに大人だから、とか子供だから、という理由は存在しない。
「お待たせいたしまして申し訳ありません」という相手を思いやる気持ちは大事だけど、待つことは当然の行為だという考え方も同じくらい大事にしたい、と思ったりも、する。 -
To build a future,You have to learn the past. by Otto Frank
過去に背を向ける者に未来はない…自戒を込めて。 -
オランダで何を食べるか。
正直、ukに匹敵する食のレベルに期待は禁物。
そんな中、自動販売機で売ってるコロッケ(kroket)はどこで買っても外れなし。
チェーン店「FEBO」で1個1.6ユーロ。
厚めの衣の中に具がたっぷり入って、少し油っぽいけど日本人の味覚にも違和感なし。
冷めてるんじゃないかって??
これが恐ろしい回転率。
揚げたてを入れた端から売れていくから、いつ食べても火傷するほどアツアツ。
でもこの自販機、お釣りが出ない。
初めて購入したときそれを知らなくて、確か2ユーロ入れて「損したぜ、チッ(一一")」って思ったことを思い出す。
店内に設置された両替機で両替して、ピッタリの額で購入するのがオランダ人の感性。
両替機を置くよりお釣りの出る自販機を設置するのが日本人の感性。
コロッケ一つ取っても、結果は同じでもそこに行き着く過程は国によって色々違うわけよ…とハフハフとコロッケを頬張りながら考える。 -
みんな大好き「フリッツ」。
ヨーロッパ人お得意の「ジャガイモ」はオランダ人の手に掛かると、こんな姿に変身します。
日本で食べるフライドポテトと違って、よりジャガイモっぽい、というか芋っぽい、というか……。
日本は、細切り×塩味
オランダは、厚切り×マヨネーズ、が基本形。
油で二度揚げ?
マヨネーズたっぷり?
これでスモールサイズ?
コロッケ食べて、フリッツ食べて……毎日続くと、デブまっしぐらだな。
そして、アムステルダムにはコーヒーを飲めるお店が意外と、ない。
チェーン店はスタバくらい。
もっと言えば、早朝、美味しいクロワッサンと美味しいコーヒーをテイクアウトできる店も、探さないと、ない。ようやく見付けた一軒も、残念ながらあまり美味しくなかった。
パリ、ロンドン、バルセロナ、ウィーンで見かけた街行く人を眺めながら、バターたっぷりのクロワッサン(スペインはチュロス、ね)とカフェラテを楽しむ、という朝の風景。
ここでは見ることがなかった。
質実剛健をよしとするお国柄、朝ご飯から外食する、という考え方自体がないのかも。 -
本当にいい天気だったこの日のアムステルダム。
ダム広場には大勢の人が溢れ、ベンチに腰をかけて一休み。
行列の出来ていたアイス屋で、その行列に誘われて濃厚なバニラアイスを購入。
理性が働き、一応Sサイズ。
コロッケ、フリッツ、アイス…嗚呼、デブが加速する。 -
2013年5月に訪れたロンドンを思い出す。
あの日も空が青く澄み、暖かくて、気持ちのいい日だった。
セントジェームズ公園には芝生に寝転んで日向ぼっこする人で溢れていた。
翻って、2015年6月のアムステルダム、レンブラント公園。
ここでも芝生に寝転ぶ人、本を読む人、おしゃべりする人が、やっと訪れた夏を満喫していた。
日本は日差しがジリジリしてて、湿度が高くて、虫(蚊!)が多いから、こういう楽しみ方は難しい。
日焼けも何のその。短い夏を存分に謳歌する姿は本当にカッコいい。
羨ましすぎるぞ、ヨーロッパの夏。 -
アムステルダムに地下鉄はない。
しかも、路面電車は日本風に言うと単線!
狭い路地を走るためには、これが一番効率がいいのだろう。
そもそも海面下にある街だから、地下鉄を建設するには莫大な費用がかかる。
広島市にも地下鉄がなく、未だに路面電車が活躍しているのと同じ理由だろう。
あの街も多くの川が流れ、地盤が弱い。
地下鉄は無理、と聞いたことがある。
地下街だって、ここ10年ちょっと前にできたばかり。しかも何とも中途半端な造りで、お世辞にも使い勝手がいいとは言えない…と私は思う。
それにしてもヨーロッパの首都と呼ばれる街で地下鉄のない街は本当に珍しい。
人を避け、自転車を避け、車を避け、信号に引っかかりながらゆっくり走る路面電車。それはそれで趣があっていい。 -
この時期、夕暮れのアムステルダムを楽しめるのは22時を過ぎてから。
ホテルで一休みしてから運河沿いを歩く。 -
のんびりした一日の終わり。
-
帰国の日は国立美術館、と決めていた。
もっと言えば「ミルクを注ぐ女」、と決めていた。
数年前、東京で見た「ミルクを注ぐ女」に感動して、その後本場で見たいとアムステルダムを訪れたときには貸し出し中で大変残念な思いをした。
その際、ハーグまで足を運び「真珠の耳飾りの女」を見た。
「真珠の耳飾りの女」の背景は暗く、光がない。モデルの女性がじっと私と見つめる。
素敵な絵だとは思ったが、同時に息苦しさを感じた。
今回本場で「ミルクを注ぐ女」を見て、確信した。
私はこっちの方が好きだ。何となく……絵の中に「希望」とか「優しさ」とか「柔らかさ」が溢れている気がして。 -
オランダの至宝とも言える……当時、市庁舎の壁に合わないから、という理由で左側の一部が切り落とされた形で今に残る、レンブラントの「夜警」。
文句なく素晴らしい絵画だけど、あのレベルの、あの大きさの絵画から発せられるエネルギーは果てしなく大きい。
それ見るには、見る側にも大きなエネルギーが必要で、私には少し持て余す大きさだったり、もする。
そういう理由もあって、「ミルクを注ぐ女」の方が私には心惹かれる絵画なのだ。 -
それにしても国立美術館は造りが大変重厚で、贅沢で、素晴らしかった。
そこに居るだけで満たされていく感覚。
また行こう。
またあの絵画を見に行こう。 -
スキポール空港から福岡へ。
空港の入国審査で若い男の子から声を掛けられた。
いかにも学生、旅行者風だったのだけど「実は学会に参加するために初めてヨーロッパに来たんです」とのこと。
学会が終わってから少しだけ、初めてのヨーロッパを楽しんだんだそうで「写真、撮りまくりました」と瞳がキラキラ。
日常では会うことのない爽やかさだったな。青年、頑張れよ〜。
「博士と彼女のセオリー」「グッド・ライ〜いちばん優しい嘘〜」を鑑賞、そのうち睡魔に襲われて気がつくと福岡に到着。
帰国1ヶ月経とうとしている今でも「いい旅だった」と心から思える旅でした。
ありがとう、アムステルダム。
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