トゥフィとTaum島の踊りと衣装：　ニューギニア一周クルーズ（４）

2015/03/28 - 2015/03/31

トゥフィは火山地形が浸食されてでき、一見フィヨルドのように入り江が山を削って入り込んでいる。3月28日。このフィヨルド状の入り江を現地人のカヌーに乗って遡った。歓迎の踊りに現れた人たちは、貝殻の首飾りと極楽鳥の羽などを使った冠で見事に着飾っていた。

３月30日に訪れたTaum島では、精緻な貝殻の装飾をまとった人たちがダイナミックな踊りを披露した。海の民の文化に浸った日々だった。3月31日、船はマダンに到着した。

エリア トゥフィ(パプアニューギニア)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 船

3月28日朝。トゥフィに到着し、現地人のカヌーに乗り込んだ。写真は漕いでくれる人。

もう一人の漕ぎ手。

すれ違ったカヌー。乗客は中央部のいかだの様なところに乗る。

カヌーを降りて少し歩くと恐ろしげな格好の人が槍を持って飛び出してきた。もちろんこれは余興である。

着飾った男が出迎えている。貝殻の首飾りが立派である。腰から下げているのは木の皮から作った布状のものでここのお土産にもなっている。これで頭に飾りをつければ正装となる。

村では刺青の様子をデモンストレーションしていた。

木をこすって火をつける様子。すぐに煙が出たのには驚いた。

こちらではサゴ椰子の幹からデンプンを取る様子を実演していた。

まず木を細かく砕く。

木の破片はこちらに運び水をかけて練る。

しぼり汁を集めて放置する。

しばらくするとデンプンが沈殿していた。

突然、踊り手たちが出てきた。頭の飾りが見事である。

頼んで正面から写真を撮らせてもらった。頭の上の飾りは鳥の羽でできていて、一番上の部分には極楽鳥の羽が使ってある。

楽しい時が終わって帰る時となった。またカヌーに乗る。

今度の漕ぎ手は女性である。貝殻のネックレスと花で美しく着飾っていた。

午後、丘の上にあるトゥフィ・リゾートを訪ねた。眺めがいい。

調度品もセンスが良い。

庭にオオルリアゲハ（ユリシス）が来ていて嬉しかった。

3月29日朝。Fly島でシュノーケリング。ソフトコーラルが目についた。

色鮮やかな小魚も。

午後はLababiaに上陸。再びカヌーに乗って観光したが時間が短いため、トゥフィほどの感動はなかった。

3月30日。DregerhafenのGingala村へ上陸の予定。ところが珍しく雨が降ってきたので私たちは船にとどまった。これは失敗だった。しばらくして雨は止んだのである。その後シュノーケリング。

午後Taum島に上陸した。写真のようにアダンと思われる木が茂っている。

ここでは3つの踊りを見ることができた。まずいかにも南方風のもの。

しかし拡大してみると、衣装は凝っている。

やはり拡大してみた。

次は紙の兜のようなものを被った踊り。

最後のグループが最もダイナミックで迫力があった。

身に着けた貝細工は精巧なものだ。

お土産物も豊富だ。私は黒曜石を買った。

3月31日。マダンに入港した。バスでBilbil村を訪問。歓迎のダンスが始まった。

その後マダンに引き返した。コウモリが多い町だ。博物館を見学したが撮影禁止だった。

巨大なベンガルボダイジュがある。

近くで見るとイチジクの仲間であることがわかる。

午後、港をクルーズ。写真のように、きれいな所もあるが、ごみが目につく所も多い。現代化すると問題が出てくる。

こうして海の民の地を巡る旅は完結した。明日はセピック川である。

この旅行記へのコメント （2）

• miracleさん 2015/06/13 15:12:04

  幸運と金運を呼ぶという・・・

  Takashiさま
  
  こんにちは！
  いつもありがとうございます。
  
  今回も素敵な旅でしたね。ダイナミックな自然の中に入り込むような旅！
  
  Taum島の海の民の踊り、躍動感にあふれていますね。
  
  そして、ユリシス・・・！
  
  神秘的なブルー・・・
  美しいです〜！
  
  オーストラリアでは、幸運と金運を呼ぶ蝶と言われていますよね。
  以前、キュランダで見たことはありましたが・・・
  
  庭に来ていた、自然のユリウスに出合われたとは、なんて素敵！
  
  運がうんぬん（ダジャレではありません〜）以前に、嬉しくなりますよね！
  子供のころ、捕まえたかった昆虫を見つけたときのように・・・
  
  見せて頂き、ありがとうございました。
  また伺いますね。
  
  miracle

  Takashiさん からの返信 2015/06/13 17:34:01

  RE: 幸運と金運を呼ぶという・・・

  Miracleさん
  
  こんにちは。
  
  お便りありがとうございます。ユリシスは私もびっくりしました。昔、ユリシスを捕まえた感動を書いた文を読み、どんな蝶かと思っていました。キュランダで初めて見て、確かにきれいな蝶だと感激しました。
  
  今回、庭にいる蝶が青い閃光のように飛ぶのでユリシスらしく思ったのですが、他の人は誰も騒ぎません。写真を撮って、ダーウィンでネットで見て（船ではネットはつながるのですが遅いです）やっぱりそうだと確認した次第です。
  
  ユリシスのおかげか、その後もいい旅でした。
  
  海の民の文化にはすっかりはまってしました。原住民のところに行くとたいていは幻滅する私ですが、今回は違いました。一種のカルチャーショックを覚えたほどです。
  
  今後ともよろしくお願いします。
  
  Takashi