2015/05/07 - 2015/05/07
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j-ryuさん
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☆前回、夏も近づく八十八夜云々とのたまっていたら、あっという間の立夏。
今年ほど“立夏”を現実感をもって感じた年はないかも知れません。
山野草をメインに自然を追っかけるている身にとって、季節の進行が早すぎ
あっちも行かなきゃ、こっちも行かなきゃ花が散ってしまうのではと
毎週のごとく慌てふためいています。
今のところ何とか予定の8割はこなしていますが
この慌しさはいつまで続くのやら・・・・・
今回は定番ですが福島県天栄村羽鳥湖高原の山野草と明神滝、立矢川の滝、涌井の清水を巡ってきました。
高原では先週までは残雪が所々に残っていましたが、今週は残雪があったなどまるで嘘のように新緑が芽吹き春から一気に初夏の装いでした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
-
☆立矢川の滝&明神滝へのルートマップ。
※Google Mapに加筆。
https://www.google.com/maps/@37.2876207,140.1168405,8778m/data=!3m1!1e3 -
☆明神滝
明神滝へは118号線沿いの大平集落からだと、猪苗代湖方面に向う県道235号羽鳥・福良線( 馬入峠)に入ります。
道なりに川沿いを2kmほど進むと明神滝の案内板があるので左折します。
また道なりに1kmほど行くと橋があり、その橋の右下に明神滝が見えます。
橋手前の路側帯に車3台ぶんくらいの駐車スペースがあります。 -
☆トウゴクミツバツツジ
今回、明神滝への目的はこの写真のような鮮やかなトウゴクミツバツツジが見頃だろうと予想したのですが、はい、大ハズレでした(ーー;)。
昨年より10日以上も早く訪れたのにどういうこと・・・・。
トウゴクミツバツツジ (東国三葉躑躅/ツツジ科ツツジ属)は樹高1〜4m、
本州(南東北〜中部)に分布し関東の山地(標高1000m以上)に多いことからトウゴクの名がつきました。
代表種ミツバツツジのオシベは5本ですがトウゴクミツバツツジは10本あるのが見極めポイントです。
-
☆2014年5月の明神滝とトウゴクミツバツツジ
今年の山野草の花は例年より7〜10日も早く開花しているので
トウゴクミツバツツジもかなり早いだろうと予想し、
10日も早く訪れて葉桜ならぬ、葉ツツジとは・・・・(ーー゛)〆。
こんな美しい景色のはずだったのですが・・・・ -
☆明神滝
トウゴクミツバツツジが見られなくて残念は残念でしたが
新緑が一段と濃くなり、これはこれでまた美しいものです。 -
☆明神滝
明神滝は会津布引山に源を持つ黒沢にある滝で落差、幅とも8mほどの小ぶりな分岐瀑で、通常の滝は2筋に分かれ落ち小さいながらも中々優美な滝です。
前回訪れたときは前夜の雨と雪解け水で増水して、真ん中の岸壁が隠れるほど岩肌全体を豪快に流れ落ちていました。 -
☆明神滝
明神滝は橋に上から見下ろせるお手軽滝なので、老人や障害者の人も簡単に滝を見ることができます。
上記の写真4点は橋から見下ろした構図で、ここから下は橋の下に下りてから撮ったものです。 -
☆明神滝
明神滝の名前の由来は滝の左岸頂上にある直立した大きな一枚岩の傍らには、宗像三神の一つ田心姫命が祭られています。その御神体は蛇体であるとされ、日照りの時でもこの社に祈ると、必ず雨が降ると言い伝えられ、いつしか明神滝と呼ばれるようになったそうです。
田心姫命が明神と言うより、中世頃から神が本来の名前で呼ばれることは少なり、神様の名前を省略し通称で「明神」や「権現」などと大まかに言うそになったそうで、天栄村の明神滝も神のご利益がある滝という意味で『明神滝』と呼ばれたと思われます。 -
☆明神滝
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☆明神滝
橋の下をくぐり抜け、右手の土手からは滝を真横から見ることができます。 -
☆明神滝
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☆明神滝
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☆明神滝
滝の左手にある部分的“ひょんぐり滝”が真横からだと飛び出し具合が良く分かります。 -
☆明神滝
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☆明神滝
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☆明神滝
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☆明神滝
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☆明神滝
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☆明神滝
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☆明神滝
予定では明神滝を見た後は羽鳥湖の湿地に向うつもりでしたが、
天気が滝の撮影にはもってこいのうす曇りなので、尾根一つ向こうにの川にある立矢川の滝にも立ち寄ることにしました。 -
☆立矢川の滝 上段ひょんぐり滝
立矢川の滝に到るルートは幾つかありますが、一番分かりやすいのは更目木集落の赤石川と立矢川の合流地点から立矢川を沢登りすれば迷うことなく到達できます。が、長靴では少し厳しく胴長のほうがベストです(危険な場所はありません)。
もう一つは合流地点脇の山道から途中の畑や森を抜けて行くルートです。
胴長は必要ありませんが、分かり難いルートです。
立矢川林道からもアクセスできますが、基本的には一般車両は進入禁止です。 -
☆立矢川の滝 上段ひょんぐり滝
立矢川は郡山市と天栄村の界にある会津布引山(10,82m)を源流とし郡山側の川は猪苗代湖に注ぎ、日橋川を経て阿賀野川となり新潟で日本海に注ぎます。
天栄村の立矢川は赤石川、黒沢などと合流し、鶴沼川、大川、阿賀野川を経て日本海に注ぎます。
立矢川の滝は滝幅が8m、落差は上段と下段合わせ12mくらいの段瀑です。
けして大きな滝ではありませんが、観る位置により様々な表情を持った魅力的な滝です。 -
☆立矢川の滝 上段ひょんぐり滝
“ひょんぐり滝”はあまり一般的な言葉ではありませんが
滝マニアの間では滝が前方に大きくジャンプしている状態の滝を
“ひょんぐり滝”と呼んでいます。
前回訪れたときは雨と雪解けで増水し豪快で迫力はありましたが
“ひょんぐり”は埋没し、美しい緑の苔は水没状態。
見る分には水量が多いほうが豪快ですが、繊細でシルキーな滝の撮影には
水量は少なめの方がベストだと思います。 -
☆立矢川の滝 上段ひょんぐり滝
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☆立矢川の滝 上段ひょんぐり滝
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☆立矢川の滝 上段ひょんぐり滝
何百、何千年前にこの滝ができたかはわかりませんが
絶え間なく流れ落ちる滝が固い岩盤を少しずつU字型に削り
“ひょんぐり滝”を作り上げてきたんかと思うと
しばし悠久の美しさに見いってしまいます。 -
☆立矢川の滝 上段ひょんぐり滝
上段から中段のテラスを見下ろすと複雑な流れで上段の滝ができているのがわかります。 -
☆立矢川 更目木の滝
上段ひょんぐり滝の少し上流に落差1mほどの小さな“更目木の滝”があります。 -
☆立矢川 更目木の滝
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☆立矢川 更目木の滝
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☆立矢川 更目木の滝
とても小さな滝ですが、滝の上に古木や岩が張り出し、やさしい流れと相まって心安らぐ美しい小滝です。
豪快な滝も捨てがたいですが、滝はけして大きければいいもんではないと思います。 -
☆立矢川 更目木の滝
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☆立矢川の滝 上段ひょんぐり滝
更目木の滝の浅瀬を渡り“上段ひょんぐり滝”を反対側から見下ろしてみました。
もう何度も訪れている立矢川の滝の上段ひょんぐり滝ですが、対岸から見下ろしたのは初めてです。
視点が違うとまた新鮮な感覚です。 -
☆立矢川の滝 上段ひょんぐり滝
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☆立矢川の滝 上段ひょんぐり滝
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☆立矢川の滝 上段
苔むす滝の岸壁がとてもキレイです。
何を隠そう、私くしけっこうな苔フェチでして、
渓流や滝のしっとりした緑の苔が特に大好きです。
自宅では苔玉や苔盆栽も作るんですよ。 -
☆立矢川の滝 上段
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☆立矢川の滝 上段ひょんぐり滝
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☆立矢川の滝 上段ひょんぐり滝
立矢川の滝にもトウゴクミツバツツジがあるのですが、やはり花は残念ながら終わっていました。
楽しみは来年までお預けです。 -
☆立矢川の滝 上段
上段のひょんぐり滝から急斜面を下って中段のテラスに降り立ちました。
立矢川の滝は川の流れが45度に曲がって流れ落ちる段瀑で上段と下段の間にある中段のテラスに立つことができます。
水深は10cm程度なので長靴でも大丈夫です。
以前から流木があったのですが、この冬新たな倒木が加わりました。
滝の崖から根ごと崩れ落ちたようで、新芽を開こうとしていましたが恐らく切花と同じようにやがて力尽きて枯れてしまうでしょう。 -
☆立矢川の滝 上段
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☆立矢川の滝 上段
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☆立矢川の滝 上段
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☆立矢川の滝 上段
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☆立矢川の滝 上段
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☆立矢川の滝 上段
苔むした滝の岸壁から芽生えたリュウキンカ(立金花/キンポウゲ科リュウキンカ属)の名残り花がわずかに咲いていました。 -
☆立矢川の滝 上段の滝とリュキンカ。
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☆立矢川の滝 上段
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☆立矢川の滝 上段
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☆立矢川の滝 上段
上段の滝は真横から見ると小さな“ひょんぐり滝”の三段重ねのようになり繊細かつ優美な滝です。 -
☆立矢川の滝 下段
下段の滝は落差5mほど。
中段のテラスから簾状になって流れ落ちます。
黄色い花はリュウキンカの名残り花。 -
☆立矢川の滝 下段
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☆立矢川の滝 下段
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☆立矢川の滝 下段
下段の滝は裏側が窪んでいます。
通り抜けは出来ませんが、裏見の滝のように滝の斜め後ろから簾状の滝を撮影できます。 -
☆立矢川の滝 下段
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☆立矢川の滝 下段
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☆立矢川の滝 下段
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☆立矢川の滝 下段
明神滝と立矢川の滝を見た後は羽鳥湖の湖岸道路を通り、レジーナの森方面にある湿地でハルリンドウを見て来ましたが、花の写真はあらためて『福島・四季・彩々』で紹介することにし、その後訪れた同じ天栄村の新緑の『涌井の清水』を紹介します。 -
☆涌井の清水へのルートマップ。
※Google Mapに加筆。
https://www.google.com/maps/@37.2871358,140.113621,10104m/data=!3m1!1e3
涌井の清水へは
羽鳥湖高原からは国道118号線を須賀川方面に進み、鳳坂峠を下りきり、国道294号線との分岐点近くから目指します。
国道118号線と国道294号線が羽鳥湖方面と猪苗代湖方面に分岐する八十内集落の少し手前の京谷原集落に進みます。
京谷原集落に入ると防火用水のある分岐路に涌井の清水への看板があるので、それに従い500mくらい進むとダートの無料駐車場(約15台分)あがり、その右奥手が涌井の清水です。 -
☆涌井の清水とシモクレン
シモクレン(紫木蓮/モクレン科モクレン属)は元々は中国原産だそうですが
古い時代に渡来したそうで、ここの紫木蓮は自然に芽生えたのか誰かが植えたのかは分かりませんが回りの自然にうまく溶け込んでいます。 -
☆涌井の清水とシモクレン
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☆涌井の清水
山桜の花柄が水面を覆っています。 -
☆涌井の清水とリュウキンカの名残り花。
今年は例年になく早く3月上旬に咲き出したリュウキンカ(立金花/キンポウゲ科リュウキンカ属)が最後の名残り花を咲かせていました。
比較的花期の短い山野草の花ですが、リュウキンカは次から次に花を咲かせるので、清水全体としては約2ヶ月間も花が見られます。 -
☆涌井の清水とリュウキンカの名残り花。
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☆涌井の清水とリュウキンカの名残り花。
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☆涌井の清水とリュウキンカの名残り花。
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☆涌井の清水とリュウキンカの名残り花。
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☆涌井の清水とリュウキンカの名残り花。
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☆涌井の清水
水芭蕉も何株かは花(苞)がみられましたが、葉っぱが大きき育ち花は葉に隠れています。 -
☆涌井の清水とは・・・・・
案内板によると
この清水は、湧水量毎分2,200L、面積約500?と言われ、
水底から途切れることなく砂が浮き上がる様子は神秘的で、
日照りで降雨の少ない気候でも水量に変わりなく、魚も生息し、
昔から魚を獲ったり、池をかき回すと洪水となって襲ってくると言い伝えられ、人々から恐れられていました。
また、その昔、成務天皇のころ、この沼に住む大蛇が水を湯の如く熱し人々に害を与えるので、この池を治めた石背国造初代の建美依米命がこれを憂え、沸湯御前神社を祀り、人々の平和を願ったといわれています。
江戸時代には、この沼が雨乞いの霊地として領主の白河藩主の耳にも入り、慶安元年(1648年)の大早魃のときに藩主榊原忠次の命により、また、宝永元年(1704年)の旱魃には藩主松平基知らが領民を救済するために、大祈祷を行わせた記録があります。 -
☆涌井の清水とリュウキンカの名残り花。
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☆涌井の清水とアギスミレ
アギスミレ(顎菫/スミレ科スミレ属)はニョイスミレの変種でニョイスミレの湿地型で葉の形が花後に三日月状になります。
主に東日本〜北海道に自生し、草丈はニョイスミレより大きくなります。
(和名のアギとは顎のことで、葉の基部が左右にはりだすことに由来です。 -
☆涌井の清水とハルリンドウ
日当たりが良くないせいか数はそう多くありませんが、ハルリンドウ(春竜胆/リンドウ科リンドウ属)も咲いています。 -
☆涌井の清水とハルリンドウ
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☆涌井の清水とハルリンドウ
ハルリンドウ(春竜胆/リンドウ科リンドウ属)は本州〜九州の平地や山あいの湿地などに自生しますが、当地では平地ではあまり見られません。
フデリンドウと良く似ていますがフデリンドウは全国の平地〜山地のやや乾いた草原や土手に自生し草丈は5〜7cm、根生葉がなく本の茎の先が枝分かれし花が咲きます。
ハルリンドウは草丈7〜8cm平地〜山地の湿地などに自生し、根生葉があり茎は根本から枝分かれし花が咲きます。 -
☆涌井の清水とハルリンドウ
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☆涌井の清水とハルリンドウ
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☆涌井の清水とハルリンドウ
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☆涌井の清水
涌井の清水は四季折々湿地性の山野草が見られるお気に入りの場所で、天然記念物に指定されていますが訪れる人もなくいつも静か、ほとんど貸し切り状態。
ま、天然記念物指定と言っても村の指定ですが・・・(笑)
でも村指定と言っても馬鹿にできません
森や清水の美しさはもとより、リュウキンカ、ミズバショウ、ハルリンドウ
サワオグルマ、オタカラコウ、イガタツナミソウ、ハンゴンソウ等々
株数はどれもそう多くないもの、次から次とたくさんの植物が見られます。 -
☆涌井の清水
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☆涌井の清水
泉は深い森に囲まれているので風の影響が少なく、
水面はとても穏やかで水は限りなく透明なのに水底が黒土なので、まさに水の鏡状態です。
時々水面が小さく波立つのは地下から湧き出る湧水が気泡となり水面に小さな波紋を作るからです。
我が家から近いこともあり、毎度の明神滝、立矢川の滝、涌井の清水シリーズでしたが、四季折々いつ訪れても静かで心安らぎます。
いつもご覧いただきありがとうございます。
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