はじめての1人旅 9日 　桂林①～貴陽②～昆明③ 【 桂林①編 ： 木の民 - トン族に会いに 】

2015/05/02 - 2015/05/04

最初ワゴン車にのる人数６人で旅友を募集しましたが、なかなか集まりません。続いて団長がドタキャン。しかし、ふくらんだ夢は押さえようもなく1人旅になりました。中国語はまったく分かりません。予算もなくガイドは節約してます。どうなることか。。。。以下は準備の一部

・Windows8 タブレット　国際 Wifi契約　050プラス（IT電話）契約
ガラケイ 中国対応契約　　　指差し中国語会話の本

・航空券の手配　HND羽田空港ーSHA虹橋国際空港 乗継ぎ
　 　　　　　　　PVG浦東国際空港ーKWL桂林空港　　56,660円（2,833元）
　　　　　　　　行きはDENAトラベルで購入しました。
　
時間にゆとりのある人は、hopper.com（比較・最安値の時期の検索/英語）で、自由に休みがとれない人は、Sky Scanner（比較・月間の価格の変化）等で調べると良いそうです。航空会社の直販サイトが一番安い場合もあるそうなので最後にこちらをチェック。

■ 旅行日程
5月2日 HND羽田空港-上海SHA虹橋国際空港（13：30/16:10）乗継18.5Ｈ
5月3日 上海PVG浦東空港-KWL桂林空港（14:20-17:05)
5月4日 三江トン族日帰りツアー　
　　　 三江南-貴陽　貴広高速鉄道（17:02/18:39 2等）
↑桂林①編

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5月5日 貴陽 西江千戸塞
↑【 貴陽②編 ：ミャオ族に会いに 】 1日目へ
http://4travel.jp/travelogue/11020419

5月6日 貴陽 西江　雷山　空申塞　郎徳上塞　　　　　　
　 7日 凱里　
↑【 貴陽②編 ：ミャオ族に会いに 】 2日目
　　　　　https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/11021023/

5月8日　昆明
　 9日　昆明
10日　香港　東京
↑ 【 昆明③編 ：昆明から香港 】
http://4travel.jp/travelogue/11020740

エリア 桂林(中国)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• ショッピング: 4.5
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 飛行機
• 航空会社: 中国東方航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

【５月２日（土）上海　地下鉄 老西門駅下車　東台路古玩市場 】

中国は空前の旅行ブーム。中国の観光地は、５月２〜３日あたりの労働祭はたいへんな混雑になります。そこで、ど田舎と言われる桂林の程陽橋に、まず行くことにしました（後で分かりますが正解でした）。
関西からの直行便ではなく、上海に18.5時間滞在する乗継便を利用することにしました。SHA虹橋空港とPWG浦東空港は、羽田と成田くらい離れています。

写真は両空港の中間位にある骨董街。ヨーロッパ人が多かったです。清朝時代と思われる古い建物もあります。

＜地下鉄の切符の買い方が分かりません。駅には必ずX線検査とオフィサーがいるので、少し遠いですが助けてくれました。＞

【 上海 景悦99ホテル 】

この旅一番のお値打ちホテル 1741円です。ぞっとする外観ですが、口コミもよく、PWG浦東空港にも近い。朝は空港までリムジンバスで送ってくれます。中にはコンビニがあり、１階には定食屋があります。マーボー定食 12元（約240円）を頂きました。
　
＜★この旅1番目の洗礼：どうやってホテルまで行くかが問題に★　もよりの地下鉄駅で旅行鞄をもった中国人がたくさん降り、駅外で男の人に呼び止められ、次々とついて行きます。メータタクシーはありません。大通りもない。19:00頃ですが真っ暗ｗｗｗ。　駅にもどりX線のオフィサーや窓口の人に聞くと「男の人について行け」と言います。安全と言っているようです。

＜次第に分かるのですが、現在、中国では白タク（ノーライセンス）タクシーは当たり前ということです。降りるとき料金で少しモメマシタ。金額は筆記してもらいましょう！！　エクアドルの新婚殺人事件が頭をかすめます。＞　

※　しかし、明るいうちにホテルに着く計画にすべきですネ。

Jingyue 99 Hotel - Jiangzhen ホテル

【PVG浦東空港】

リムジンバスの運転手は中国人です。空港には、ふつう第1ターミナルと第2ターミナルがあります。しかも、ここは離れています。景色の漢数字をみながら降りますが、上下に変な漢字があるのが気になります。ボーディングボードをチェック、カウンターでも確認し「ここで良いとのこと」。ほっと少しだけ気が緩みます。

上海浦東国際空港 (PVG) 空港

【 国内線で桂林へ 】

搭乗口で、苗族とおぼしき人達が横入りしてきます。素朴なので腹はたちません、14:20 飛行機に乗りました。約3時間でKWL桂林空港に着きます。中国人はどこの空港でも多くのお土産をもっています。

桂林両江国際空港 (KWL) 空港

【 KWL桂林空港から出たところ 】

右側がタクシー乗り場、隠れた左側がリムジンバス乗り場です。情報によると暇な時期は、マイクロバスになるとのこと。マイクロバスでした。　飛行機から降りた客は、次々と男の人について行きます。白タク？分かりません。メータータクシーは暇そうです（黄色のバックのお姉さんはメータータクシ−の客引きです。断りました）。　
　15分ほど待ちましたが、バス停に並ぶ人も運転手さんもいません。バスは満員にならないと出発しないと聞いていたので、声をかけてきた２人目の男の人についていきました。メータータクシーだというのですが、白タクに乗ってしまいました。車内からバスの終点「民航大酒店」で待つ予定のガイドさんに電話し事情を説明しました。〜中国2回目の白タク。80元（約1600円）。通常は40〜60元？　多分まぁまぁです。

桂林両江国際空港 (KWL) 空港

【 お世話になったChina8桂林のガイドさん】

夕刻待ち合わせたガイドさんと、明日乗る中国の新幹線、貴広高速鉄道２等車の切符を、パスポートをもってとりに行きました。　中国での列車の手配はガイドさんなしでは困難なようです。

最初、「三江〜従江〜 榕江〜雷山〜西江千戸苗寨の山道」をバスで行きたいと考えました。しかし、『突然バスが中止し山道をトボトボと・・・』と、中国語を話せる人が苦労しているのを読みやめました。　arachinaとchaina8に全旅行行程の相談をしました。arachinaは良い提案をして下さったのですが、いかんせんメールの対応が遅い。その間にchina8とやりとりが進みました。
　
china8は、各々独立した旅行会社が共同運営するサイトです。桂林と貴州、それぞれに相談する必要がありますが、その分細やかです。「三江」と「肇興・従江」は近いのですが、貴陽から出発して貴陽に戻る観光ルートが確立しています。貴陽からの片道の無駄なお迎えが発生するため、山道はあきらめました。　

最後に確認のため3社目の見積りをとりましたが、china8桂林・貴州の両社に依頼することにしました。

三江トン族日帰りツアーは、1人のため割り高です。2000元（約40000円）。
貴陽への2等切符は140元（約2800円）になりました。

【桂林市内】　

中国も南とあって、雰囲気はベトナムのようです。カルスト地形の大きな山と、超高層のビル群が肩を並べる姿は圧巻です。ガイドさんは小さな街と言いますが人口は500万人（名古屋は230万人）ですから、日本から見れば大都会です。

AUの携帯を中国対応にしました。固定電話にはかかるのですが、ガイドさんの携帯につながりません。電話の向こうで中国語のアナウンスがながれます。困りました。

【桂林瓦舎酒店】　

初めてのドミトリー（大部屋に2段ベッド）が混在したホテルです。私はダブルベッドの個室へ、178元（約3546円）でした。ヨーロッパやアメリカのバックパッカーが多い。ネットで予約するとき、ロービーの楽しそうな写真をみて心配でしたが、年齢層もいろいろで、各自が勝手に楽しむといった雰囲気でした。英語の達者な愉快なお兄ちゃんが、「もう1人日本人来たよ」とか気をつかってくれて嬉しかった。　便利な繁華街にあります。　

【桂林瓦舎酒店】

もう1枚。誰もいない朝のシーン。

【ファーストフード店の晩御飯】

桂林瓦舎斜め前の大通りをわたったファーストフード店。23元（約460円）。水3元（約60円）。物価は日本とあまり変わりません。右上の牛肉は柔らかいです。15年前「中国の牛肉は固くてマズい」と聞きました。これは、穀物を食べさせた牛肉です。

近頃、牛丼の吉野屋は、中国に牛肉を競り負けるそうです。

【近くの繁華街】

桂林瓦舎付近の繁華街。この30倍くらいにぎやかです。若者向けのファッション店やスニーカー店・桂林のお土産店・中華料理店・屋台　etc。

物価は日本と変わりません。

【三江 古宜鎮 : 三江鼓楼 】 桂林から３時間。

三江鼓楼は、三江トン族自治県50周年記念に2002年に建てられたもの。 高さ42.6ｍ、27層、全て伝統のまま建築されているとのこと。トン族伝統建築家 楊似玉 氏による。日本でいうところの無形文化財にあたる人物で、まだお元気だそうです。

桂林は、春秋戦国時代に百越（越族）の住む地でしたが、秦の始皇帝が征服して桂林郡を設置しました。山へ逃げた一部の百越がトン族であるらしい。さらには、日本に稲作をもたらしたのは…、中国もしくは朝鮮半島からやって来た百越とも言われています。遺伝子分布統計によれば、Y染色体FR-02bという共通性も見つかっています。

三江鼓楼を中から

「トン族の各種建造物は貫構造であり日本の貫構造に類似している。しかし、楔代がないことが特徴であり日本建築との相違点である。通常、楔代がないことは仕口に集まる複数の部材を勘合させることが困難である。トン族の構築システムはこの困難な仕組みを【 部材構成法とハップ 】という架構の建て方において【 建物全体を揺すりながら形を整えていく手法 】で解決しているとのこと。」　 中部大学教授　片岡靖夫

これまで、技術の漏洩を防ぐため竹尺（大工がつくる寸法の覚えが入ってた物指）は償却されてきましたが、片岡教授は架構体を精工な模型とＣＧで記録されたそうです。トン族も技術の低下が著しいらしい。

【三江 古宜鎮 :闘牛場】

鼓楼の反対側にある闘牛場です。トン族は水牛の闘牛を楽しみます。２頭戦わせ逃げ出した方が負けです。

【三江 古宜鎮 : 街並】

グーグルの地図を少し大きくすると、〇と地名が山の中に点・点・点とでます。そういうところは役所の所在地で、ちょっと前は知りませんが、今はどこへ行っても超高層のビル群です。役所・裁判所のまわりにデパート等ができ、人々は週末遠くから遊びにくるそうです。投資用のマンションも建っています。

ガラケーから聞こえるアナウンスを、ガイドさんに翻訳してもらいながら、日本のＡＵと何度もやり取りします。完全な中国対応になっていないからです。自動でなく、手動でchinaユニコムに設定して解決。ガイドさんがいなかったら、どう伝えるの？　

【広西チワン族自治区 三江トン族自治県　/　程陽風雨橋】

「木の民」トン族の村。ＴＶドキュメントで見て、ずっと行きたかった。 中国のアカデミー賞をとったリィウ・イェ主演「山の郵便配達」は、トン族の居住区を巡る話です。

三江から1.5時間サファリラリーの様な悪路をへて、程陽風雨橋にたどりつきました。40?角位の落石が落ちてます。山崩れを直す間バスが待つ写真をみたことがあります。　

観光客はヨーロッパ人が多いです。ここにゆっくり滞在すれば８つの村の鼓楼・橋が見学できます。残念ですが、私は中国の新幹線にのって貴陽にむかいました。

＜この悪路と並行に、西江の観光地への高速道路が工事中です。貴陽からも造っています＞

程陽風雨橋 史跡・遺跡

程陽風雨橋を中から

お土産屋さん。お婆さんの売り込みが執拗と聞ききましたが、そんなことはありませんでした。

程陽郷　鼓楼と広場　

同じ苗字の１つの村に、鼓楼と広場と風雨橋がセットで存在します。

風雨橋は社のようなもので、皆が座われる様になっています。鼓楼は人々の集う場所。綺麗な石のならんだ広場は、踊り等祭りの場所です。

程陽郷　鼓楼　

文化大革命の頃に多くの鼓楼が壊されました。

程陽郷　鼓楼のそば

　

程陽郷　鼓楼のなか

片岡靖夫 教授の言われる「楔代がな貫構造」・「楔代がないことは仕口に集まる複数の部材を勘合させることが困難なので、「部材構成法」と「ハップという建て方」において 建物全体を揺すりながら形を整えていくとのこと。

日本の木造の「廻り階段」で、これ程ではないですが、柱の周囲に仕口を設けることがあります。柱は折れます。今はもうできる大工さんはいないでしょう。　

程陽郷　鼓楼の中

老人の男性は、鼓楼のなかでたくさん集ってます。

　

老人の女性は、こっち。いいですネ。藍染の衣装。

村の中に、２〜３ケ所ほしてあります。藍染。良い色です。

こっちは、少し色が違います。

階段　　

蹴上は、丸い石が２段になってます。踏面も石。村の中の道はすべて石張りです。
田んぼのメインの畦道も石になってます。・・・・トン族は非常に働きもので、働きものの水牛をとても敬っています。

風雨橋の瓦　　

かるく留めています。

【三江南から、広貴高速鉄道で貴陽へ】

2011年7月に、浙江省で40人が死亡する高速鉄道の事故がありました。世界が驚いたのは、実況見分もせず即行に車両を埋めたことでした。

このときは、この事故を忘れていました。

＜　駅外でChina8桂林のガイドさんとお別れです。駅はどこも、天井までの檻とX線があります（桂林では、昆明駅でのウイグル族自爆テロ以降と聞きました）。＞

【羅漢果】

桂林の山岳の斜面でしか育たない貴重な羅漢果。
ヤオ族の王が持ち出しを禁止しました。今も生果は輸出禁止で、大切に育てられます。

皮をむいて（むかない人もいますが）20分位煎じます。ガムシロップができます。甘いのにほぼカロリーで、糖尿病の人等に良いとか。

＜続きは、まもなく　貴州②編で　＞
http://4travel.jp/travelogue/11020419

この旅行記へのコメント （2）

• infantasyさん 2016/03/23 15:56:50

  桂林へ行きたいなぁ

  桂林へ行ったことはもう21年だ。来月俺はそこへ旅行したい。

• infantasyさん 2016/03/21 02:17:05

  すごい

  中国語がさっぱりわからなかったけど、勇気を出した1人で旅行した、すごい！俺は中国人です、20年前桂林へ行ったことがある。この旅行記の写真を見た、懐かしい! ありがとうございます。