北海道の素晴らしき秘湯「幌加温泉 鹿の谷」

2014/11/01 - 2014/11/02

また是非行きたい秘境
ひと月近く前、タウシュベツ橋梁を見るために糠平温泉に泊まったのですが、その際に立ち寄ったのが幌加温泉です。残念ながら営業時間外で入れなかったのですが、高齢の女将さん姉妹がきりもりしていて、いつ営業が休止してもおかしくないと聞き、今回は泊まろうということでやってきました。

エリア 糠平湖・然別湖周辺(北海道)

• 旅行の満足度: 4.5

帯広空港からまず帯広駅前へ。

帯広駅前のカモシカ（違うかな）の像

駅近くにある長崎屋のフードコートでちょっと早めの昼食です。帯広名物インデアンカレーをいただきます。

濃厚な味で旨いです。しかも安いですね。

幌加温泉までは糠平国道を飛ばすと1時間半位で着くと思いますが、まだ時間はたっぷりあるので、その前に雌阿寒岳の西山麓にあるオンネトーに立ち寄ることにします。
帯広から一部高速道路を使って、足寄国道を阿寒湖方面へ。オンネトーの案内を右折します。なかなかいい感じですね。

国道を右折して程なく北海道三大秘湖の一つオンネトーに到着。寄り道にしては少し遠かったのですが、この景色を見て感動。来てよかったです。

左は雌阿寒岳、右は阿寒富士です。とにかく素晴らしい景色。

湖面の色も時間態によって変化するらしいです。

オンネトー温泉景福で日帰り温泉を、と思って立ち寄ったのですが、冬季休業に入っていました。ちょっと残念。
さあ、ここからは一路幌加を目指します。

旧国鉄士幌線のコンクリートアーチ橋梁群は先月タウシュベツに来た時にじっくり見ているので、今回はパス。
幌加温泉鹿の谷に到着、既に車が数台停まっています。

早速鹿がお出迎え。

人に慣れているのか逃げません。

古い建物ですが、ロビーはきれいに手入れされています。

寝具なしでの宿泊もできますが、用意していただきました。

早速、温泉へ。

更衣室は男女別ですが、中は完全に混浴。女性専用の内湯が一つあるだけで、他はすべて混浴です。

内湯に三つの浴槽と、打たせ湯があります。三つの浴槽はすべて源泉かけ流しですが、それぞれ泉質が異なります。

いや、この浴槽の年季の入り方、これだけでも素晴らしいと感激すること請け合いです。

洗い場らしい洗い場もなく、金だらいでお湯を汲んで体に掛けます。

内湯それぞれに泉質が表示されています。

温泉素人のため、泉質の違いはよくわかりませんが、3種類楽しめるのは間違いありません。

打たせ湯もあります。

内湯の奥のドアを開けるとその先に解放感たっぷりの露天風呂があります。
これまた素晴らしい。先客が何名かいらっしゃいましたが、皆さん口を揃えて最高だと。

露天風呂からの景色も最高。

こちらは唯一混浴でない女性専用の内湯。

旅館に食事は付きませんので、自炊か持ち込みになります。
ちゃんとした自炊設備もあります。

冷蔵庫や電子レンジも使えるので長期滞在でも大丈夫です。

食器も用意されています。

私は面倒なので持ち込みでしたが、

次回は自炊してもいいかなと。

夜中の内湯を独り占めし、何回も入ってしまいましたが、早朝の露天風呂も独り占め。
お湯は薄い緑色がしているような気もしますが、無色透明に近いお湯です。ほんのり硫黄臭がします。湯温は水で薄めないといけないくらい高いそうで、女将さんが毎朝湧水を引いたホースで温度調整をしているようです。
内湯も露天も本当に素晴らしいのですが、遮るものがないお風呂の作りと透明の湯なので女性にはちょっとハードルが高い混浴かもしれません。

しかし、こんないいお湯に入らないのは勿体なさすぎます。内湯も露天も24時間入れますので、宿泊して夜中や早朝に入れば、日帰り客がいませんので、まだ入りやすいかもしれません。ただし、夜は真っ暗です。
わずか一泊二日でしたが、ぜひまた来てゆっくり過ごしたいと思わせる温泉でした。