2015/04/07 - 2015/04/07
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j-ryuさん
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☆我が家から車で30分ほど、春寒のなか阿武隈山地を流れ下る山鶏渓谷&山鶏滝へ行ってきました。
今年の春は例年より暖かく里の桜が五分咲きになった矢先、思いもよらぬ寒の戻りと冷たい雨。
せっかくの休日、花見どころではありません。
寒いだけならともかく雨模様では野の花の撮影には最悪。
さてさて、どうしようかと悩んだすえ曇天や小雨程度なら滝や渓流の撮影には好都合なので近場の山鶏渓谷に行くことにしました。
あいにく曇天どころかそぼ降る小雨になってしまいましたが、
春まだ浅く目覚めたばかりの山野草と雨に潤う清らかな渓流に癒されてきました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
PR
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☆福島県平田村 山鶏滝へのルートマップ。
※Google Map に加筆
https://www.google.com/maps/@37.2166961,140.5013177,8759m/data=!3m1!1e3
山鶏滝へは“あぶくま高原道路”の母畑石川インターチェンジor平田西インターチェンジで降り約5,6分です。
または県道42号線(矢吹・小野線)から4分ほどです。
“あぶくま高原道路”は東北道矢吹インターと磐越道小野インターを結ぶ高速道路ですが、玉川IC〜小野IC間は現在無料で利用できます。
というか、東北道と連絡する矢吹町以外の全区間無料です。
“あぶくま高原道路”は首都移転構想があったころ阿武隈高地に首都を誘致しようとしたインフラ整備の一環でしたが、バブル崩壊ともに首都移転構想も頓挫し、人口の少ない阿武隈高原でやや浮いた存在の道路になってしまいました。
我々は便利なので重宝していますが、正直もったいない道路かも(^_^;)。 -
☆山鶏渓谷
あぶくま高原道路を利用した場合は、石川母畑インターで降り、福島県道42号矢吹小野線に入ります。
インター出口に平田村&母畑方面への標識があるので指示通り直進します。
途中、母畑温泉方面への右折道路をやりすごすと母畑湖(千五沢ダム)が見えてきます。さらに県道42号を1km直進すると平田村の表示板があり、そこが山鶏滝方面への右折道路です。
右折し道なりに進むと母畑湖に架かる1車線の橋があり、渡ってさらに道なりに1kmほど行くと左手に山鶏滝への案内板があるので、左折します。
細いながらも舗装道路を500mほど進むと北須川に架かる橋にでます。
橋を渡った左手が山鶏滝遊歩道の駐車場で、10台くらい止められ、簡易トイレもあります。
橋の左手(上流)が北須川沿いの山鶏滝遊歩道で、入り口には絵図案内板があり、コンクリートの遊歩道が山鶏滝まで250mほど続いています。 -
☆山鶏渓谷
いつもは橋左手の遊歩道を行くのですが、今回初めて橋の右手に回ってみました。
橋の右岸側は舗装された遊歩道はありませんが、大雑把に下刈りされていてたので
行ける所まで行ってみることにしました。
同じ渓谷でも左手から見る景色と右手から見る景色はかなり違った印象です。 -
☆山鶏渓谷
新芽が伸びてきた苔の緑が鮮やかです。 -
☆山鶏渓谷
左岸の遊歩道からは見えなかった細い階段状の小滝があり中々フォトジェニックです。 -
☆山鶏渓谷
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☆山鶏渓谷
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☆山鶏渓谷
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☆山鶏渓谷
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☆山鶏渓谷
右岸に遊歩道は無いと思っていたのですが、この小滝の右手になんと7,8m石畳の歩道がありました。
なんとも中途半端な長さの歩道ですが、どうやら以前は渓谷右岸にも遊歩道があって、山鶏滝の橋を渡って折り返せるようだったみたいですが、いつの間にか藪に覆われ通れなくなっていたようです。
おそらく昨年の紅葉シーズンに再び下刈りされたのでしょう。
昨年の紅葉時も来ましたがまさか右岸も通れるとは気付きませんでした。 -
☆山鶏渓谷
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☆山鶏渓谷
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☆山鶏渓谷
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☆山鶏渓谷
渓谷の岩石はほとんど黒ですが、この辺りの石は赤みのある岩でとても鮮やかです。
岩石に精通していませんが赤色花崗岩(赤みかげ)でしょうか。 -
☆山鶏渓谷
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☆山鶏渓谷
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☆山鶏渓谷
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☆山鶏渓谷
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☆山鶏渓谷
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☆山鶏渓谷
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☆山鶏渓谷
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☆山鶏渓谷
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☆山鶏渓谷
陽が射さないと全開しないキクザキイチゲ(菊咲一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)は花を固く閉じてしまっています。
桜の開花前の暖かさが嘘のような寒さと小雨です。 -
☆山鶏渓谷 ヒトリシズカ(一人静/センリョウ科チャラン属)
小雨などまったく気にしないヒトリシズカ(一人静/センリョウ科チャラン属)が咲き始めていました。
ヒトリシズカは日本各地の山野に自生し、その姿を源義経の愛した静御前の舞う姿にたとえてヒトリシズカ と名づけられた優美な花です。 -
☆山鶏渓谷 ヒトリシズカ(一人静/センリョウ科チャラン属)
ヒトリシズカの仲間に6月上旬に咲くフタリシズカ(二人静/センリョウ科チャラン属)がありこちらの由来はやはり源義経が愛した『静御前』が名前が由来となっていて、江戸時代の「和漢三才図会」によれば、2本の花穂を静御前とその亡霊が二人で舞う姿に重ね合わせたと、あるそうなので花穂の数からすると命名はフタリシズカが先なのかも知れませんね。 -
☆山鶏渓谷 ヒトリシズカ(一人静/センリョウ科チャラン属)
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☆山鶏渓谷 ヒトリシズカ(一人静/センリョウ科チャラン属)
名前はどちらも〇〇〇シズカですが大きさも花も全然違います。
ヒトリシズカは10cm前後で開花し、花後30cmくらいまで成長します。
フタリシズカは30cm前後で開花し、花後40cmくらいまで成長します。
ヒトリシズカも花が終わって大きくなるとフタリシズカに似てきます。 -
☆山鶏渓谷
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☆山鶏渓谷
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☆山鶏渓谷
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☆山鶏渓谷
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☆山鶏渓谷
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☆山鶏滝
山鶏滝のまん前に架かる橋を左に見て少し登ると右手に山鶏滝不動堂があります。
その山鶏滝不動堂辺りから山鶏滝を下ろしました。 -
☆山鶏滝
滝の手前に黄色い細かい花が見えます。
アブラチャンかダンコウバイです。
アブラチャン(油瀝青/クスノキ科クロモジ属)は本州〜九州の山あいの半日陰に自生する落葉樹で樹や実に油成分が多く昔は灯火用の油をとったのが名前の由来だそうな。
『瀝青=チャン』とは油桐の油に松脂を加えたもで防水用の塗料に用いたそうです。チャンそのものは外来語ではないかと言わてるそうです。
ダンコウバイ(檀香梅/クスノキ科クロモジ属)に良く似ますがアブラチャンには枝と花の間に短いながら花序(茎)がありますがダンコウバイは花序がありません。葉っぱも違います。
アブラチャンは桜の葉っぱのような形ですがダンコウバイは葉先が3つに割けています。
でも、花の時期は近づいてよ〜く確認しないと判別がかなり難しいです。
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☆山鶏滝
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☆山鶏渓谷
渓流沿いにはあちこちカタクリも自生していますが気温が低く小雨が降っていたせいか、花は固く閉じていました。 -
☆山鶏渓谷 女滝
山鶏滝不動堂から右岸を上流に80mほど行くと女滝があります。
女滝は細い部分は落差4mほどですが、その上の渓流瀑を合わせると落差は8mほどあります。
川幅10mほどの北須川が一気に狭まり最も狭い場所ではわずか1mの幅で落下します。名前こそ女滝ですが名前とは裏腹にけっこう荒々しい滝です。 -
☆山鶏渓谷 女滝
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☆山鶏渓谷 女滝
女滝の上流にわずかに男滝も見えています。
上流の落差が小さな滝がどうして男滝で、下流の豪快な滝が女滝なのか良く分かりませんが、私が勝手に想像するに女滝の細く落下する部分を産道に見立てのではと思います。
山岳信仰では岩石の隙間や穴をくぐり抜けるのを女性の産道に見立て霊界と現世の境界とし、それをくぐることにより穢れが浄化される信仰を『胎内くぐり』と言いますが、この山鶏滝も古来より修験場だったことからそれらに習ったのかも知れません。 -
☆山鶏渓谷 女滝
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☆山鶏渓谷 男滝
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☆山鶏渓谷 男滝
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☆山鶏渓谷 男滝
男滝は落差3mほど、女滝ありきで後付で男滝と呼ばれたのかも。 -
☆山鶏滝
男滝の上流にも堰堤まで渓流は続いていますが、ごくふつうの渓流なの山鶏滝へ引き返します。 -
☆山鶏滝
山鶏滝のまん前に橋が架かっていて、その橋からの眺めた滝です。 -
☆山鶏滝
山鶏渓谷や山鶏滝は阿武隈山地を源流とし、平田村を流れる北須川の標高400mほどの場所にあります。
渓谷というといかにも山奥のイメージですが、平田村役場のある村の中心地や村の主要道路の国道49号線は山鶏渓谷の上流にあり標高は470mと渓谷より高い場所にあります。
渓谷全体は素晴らしい景観ですが、渓谷が生活圏の下流にあるため所々に生活ゴミが少し見られるのが玉に瑕です。 -
☆山鶏滝
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☆山鶏滝
山鶏滝は滝幅、落差ともに約8mと大きな滝ではありませんが、四方から眺められので豊かな表情を見せる優美な滝です。 -
☆厳寒の山鶏滝
真冬でも滝が全面結氷したのは見たことがありませんが、渓流や滝の所々が凍りつき緑や紅葉の季節とはまた違った美しさを見せてくれます。 -
☆山鶏滝
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☆山鶏滝
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☆山鶏滝
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☆山鶏滝
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☆山鶏滝
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☆山鶏滝
滝のまん前に橋が架かっていて、橋を渡ると小さなお堂が建っています。
ここは古くは修験の場であったそうで大宝元年(701)、文武天皇の時代に山鶏滝不動堂が建立されました。(現在のお堂は明治41年に再建されたもの) -
☆山鶏滝
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☆山鶏滝
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☆山鶏滝
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☆山鶏滝
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☆山鶏滝
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☆山鶏滝
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☆山鶏滝
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☆山鶏滝
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☆錦秋の山鶏滝
春夏秋冬それぞれに魅力ある山鶏滝&渓谷ですが、やはり錦織り成す秋が一番美しいと思います。 -
☆山鶏滝
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☆山鶏滝
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☆山鶏滝
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☆山鶏渓谷 ヒトリシズカ(一人静/センリョウ科チャラン属)
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☆山鶏渓谷 ヒトリシズカ(一人静/センリョウ科チャラン属)
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☆山鶏渓谷 ヒカゲシミレ(日陰菫/スミレ科スミレ属)
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☆東野の清流 コセリバオウレン(小芹葉黄連/キンポウゲ科オウレン属)
山鶏滝を後にし、次は隣り村(玉川村)の東野の清流に向かいました。 -
☆東野の清流 シュンラン(春蘭/ラン科シュンラン属)
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☆東野の清流 コセリバオウレン(小芹葉黄連/キンポウゲ科オウレン属)
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☆東野の清流 シュンラン(春蘭/ラン科シュンラン属)
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☆東野の清流 シュンラン(春蘭/ラン科シュンラン属)
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☆東野の清流 シュンラン(春蘭/ラン科シュンラン属)
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☆東野の清流
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☆東野の清流 ミズバショウ(水芭蕉/サトイモ科ミズバショウ属)
ミズバショウは本州中部以北〜北海道の雪の多い山地や亜高山の湿地や沼のほとりなどに自生します。
奥羽山系では良く見られるミズバショウですが阿武隈山系は雪も湿地も少ないのでミズバショウはあまり見られません。 -
☆東野の清流ミ ズバショウ(水芭蕉/サトイモ科ミズバショウ属)
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☆東野の清流 ミズバショウ(水芭蕉/サトイモ科ミズバショウ属)
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☆東野の清流 ミズバショウ(水芭蕉/サトイモ科ミズバショウ属)
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☆東野の清流 ミズバショウ(水芭蕉/サトイモ科ミズバショウ属)
この後雨が少し強くなってきたので渓流の撮影は取り止め帰宅することにしました。
いつもご覧いただきありがとうございます。
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