Essen～ツォルフェアアイン炭鉱業遺産群～

2015/03/09 - 2015/03/09

ルール工業地帯の中心だった街、エッセン。
あまりガイドブックに載らない街だが、ここに産業遺産として世界遺産に登録されているツォルフェアアイン炭鉱業遺産群がある。
"建築的にも技術的にも傑作とされるバウハウス様式の第12採掘坑が見どころ"
「いやいや意味わかんないから」となる、そのかなりお堅いイメージに、家族連れで行くものではないか。。と敬遠気味だった我が家。
ただ今回は旅行の帰り道ということで。
一度は見てみたいと思っていたことだし。

「世界で最も美しい炭鉱」へ。
ドライブの休憩がてら、ちょっと立ち寄ってみよう（失礼）。

エリア エッセン(ドイツ)

• 旅行の満足度: 4.0

チェレから二時間半くらい。そろそろドライブ疲れも限界。娘も限界。チャイルドシートにずっと座ってるのも疲れるよね。
そこで見かけたEssenの表示。
「そういえば炭鉱跡の世界遺産があったよね、でももう時間も遅いかな」
「。。ここで行かなきゃ、もう絶対行かないよ」
というママの後押しで、アウトバーンを降りる。

時刻は15:00。陽も傾きかける。
廃墟のようなところを想像していたので、危なそうだったらやめようね、と話していたのだけど、行ってみると意外や意外、綺麗に整備された公園になっていた。

写真の下側は全部無料の駐車場。

これが"第12採掘坑"。
建築的にも技術的にも傑作がどうかは正直良くわからないが、めちゃくちゃでかい、ということはわかる（当たり前）。

この炭鉱群の敷地は全て綺麗に舗装されていて歩きやすい。
予想に反して家族連れやカップルが多く、みんながのんびり散歩を楽しむ憩いの場となっているよう。子供の自転車の練習にも広くて良いようだ。

複雑に立体交差するコンベア室。
整然と並ぶ鉄柱。
敷かれた何本ものレール。
そびえる第12採掘坑の鉄骨。
廃墟マニアじゃなくとも、男の子ならばぐっとくるものがある。

かつてはきっと真っ黒だっただろうこれらの工場を、綺麗にした上で建築物として残し、その下を公園にしてしまうとは。
ドイツ人、なかなかやる。

炭鉱群と言うだけあって、敷地は非常に広い。第12採掘坑だけ見て帰るつもりだったが、結構居心地が良く、娘も喜んで歩きまわっているので、ちょっと散歩してみることにした。

周辺の道路も綺麗に整備されている。歩道も広いので、子供連れでも歩きやすい。

逆さ富士ならぬ。。。
逆さコンベアだ！
ほら、見てママ、逆さコンベアだよ。
いや〜、まさに逆さ。。

言い過ぎて怒られる。

これもまた、ぐっとくる光景。

「すごいねー、うわ、いいところー」
娘も見上げて飛び跳ねる。
いいところかは良くわからないけど、すごいねー。

こんなところをヘルメットなし、引率なしで歩き回れるところが一番すごいのかもしれない。安全は自己責任かな。でもやっぱり、これを一般開放の公園にしたドイツのセンスが素敵だと思う。

ガイドツアーと思われる一団を発見。ツアーに参加してもドイツ語だとわかんないね。でも日本語でもきっと寝てしまうかも。

錆びた機械群の中のカフェ。
今回はパス。でもこれも日本にはない発想。

自分としては結構満足。
ママ、もう一回くらい散歩に来るのもいいんじゃない？ダメかな。