2014/12/18 - 2014/12/20
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Dwind_999さん
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ジョードプルから南へ約250km、山あいの古都ウダイプルに来ました。
川をせき止めて造られた人造湖「ピチョーラー湖」を中心に栄えたこの湖の町は、白い建物が多いことから「ホワイトシティ」とも呼ばれています。
16世紀に遷都された、ウダイ王のプル(城壁に囲まれた町)は、かつては11の城門からなる城壁に囲まれていたそうですが、現在は旧市街に5つの城門を残すのみ。
豊かな水をたたえた湖とその水面に映える白亜の宮殿、旧市街を埋め尽くす白い建物、そして緑豊かな自然、それらが織りなすインドらしからぬ風景は高原のオアシスとして人々を魅了するようで、他の町に比べて欧米人観光客が多かったです。
しかし、ジャイプル、ジョードプルに続いてこのプルの町も、旧市街の路地を走り回るバイクが多く、町歩きが好きな私を悩ませます。
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12月18日(木)6時半、ジャイプルのゲストハウスをチェックアウトしてから、オートリキシャ(Rs100)に乗って、カルパトゥル・シネマ前にある[Jain Travels]のバス乗り場へ向かいました。
7時30分発の[Jain Travels]のウダイプル行きのバス、所要6時間半となっていましたが、時間通りにいかないのがインド。当てにはできません。
Lower(下段)が普通の座席で、Upper(上段)が寝台になっています。
下段のシートは左側が1座席、右側に2座席が10列あり、上段の寝台は左にシングル、右側にツインの寝台が5列あります。
私は下段の左側シート。昼間走るバスなので、寝台に寝ている人はあまりいなかったような。 -
出発して3時間半ほどで15分の休憩。
途中でちょっと停まった時には、熱いチャイを入れたポットを手にして子供たちがバスの中に乗り込んできます。私も1杯Rs10のチャイをいただきました。 -
長距離バスであってもほとんどローカルバス感覚、バス停でもないあちこちの道ばたで客を拾いながら走って行きます。
野を越え山を越え、ウダイプルへと向かうバス。
峠道では野猿をよく見かけます。
この辺は大理石の産地なのか、途中の道路脇には、Marble(大理石)と書かれた大理石の加工工場が何十軒も連なっていました。 -
約1時間遅れの15時頃、ウダイプルの[Roadways Bus Stand]付近にバスは到着しました。
宿へ行く前に、次の目的地「アーメダバード」行きのバスチケットを買っておこうと思い、あらかじめ調べていた[Parshwanath Travel]を探しますが、GPSマップでもよくわからないので何人かの人に聞いて回りましたが、それぞれ言うことが違って、通りを行ったり来たりしました。
結局、暇を持て余していたオートリキシャの男が言ったことが正しく、ようやく見つけることができました。
この小さなトラベル会社で、8時半発のアーメダバード行きバスチケット(Rs500:1000円)を購入。
スタッフの男がオフィスのパソコンで名前やパスポート?を入力して、「これでいいか?」と私に確認を求めたのち、チケットを印刷するためにPCのEnterを押した途端、パソコンがダウン。
もちろん男は「ノープロブレム」と言ってパソコンを再起動し、何とか無事にバスチケットを手にすることができました。
先ほど道を教えてもらったオートリキシャがまだいたので、それに乗って宿に向かいます。Rs80で交渉しましたが、チップをRs20あげました。 -
ブッキングコムで予約した、[Mewari Villa]の「Standard Double Room」。3泊でRs1500(3000円)。全部で6部屋の小さな宿。
しかし、ここでも予約サイトの情報と食い違いがり、部屋設備の件で一悶着ありました。
私の部屋には、WEBに記載されていた「デスク」と「ダイニングテーブル」がなく、物の置き場所に困りました。
宿のオーナーは、それはブッキングコムの記載間違いで、向こうに責任がある、今の英語表記ではないはずだ、と言い張り、誤るということをしません。
※私が予約した時は、英語表記でもまだ[Desk]と[Dining Table]は書かれていた。
現在の英語表示ではたしかに「Room facilities」(部屋設備)の欄にはデスク、ダイニングテーブルは記載されてないですが、当然私は日本語表示で見て予約したわけで、やはり文句の一つや二つは言いたくなります。しかも現在もまだ記載されたまま。
おまけにチェックイン時には、宿泊客のデータ管理として、パソコンに備え付けたカメラで私の顔写真を撮影し、パソコンに取り込んだりします。最初、写真には写りたくないと抵抗しましたが、みんなしてもらっている、それがここの決まり事だというので降参。インド人はなかなか強気で後に引きませんね。
この40歳前後の宿のオーナー、人柄はなかなか良くて、私の顔を見るたびに、ミスター○○と名前を呼んで話しかけてきたり、挨拶したりします。 -
部屋からは湖も少し見え、狭いながらも清潔に保たれていて居心地はあんがいいいです。
デスクがなかったのは不満ですが、二人の男のスタッフもフレンドリーで、この時は宿泊客も少なくのんびりと過ごすことができました。 -
移動して新しい土地に着いたら、まずはビールです。
日没前の午後5時半頃、通りにあった3階のレストランでRs150(300円)のビールと、エッグカレー。
Rs90(180円)のエッグカレー、ゆで卵がすでにつぶされた状態で出てきました。お味の方は、う〜ん、といったところですが、店の男が「美味しいか?」と聞いてきたので、仕方なく「グッド」と答えてしまいました。
プレーンライスはRs70(140円)で、かなりの量。
インドでご飯を頼むと、けっこうな量がくる場合が多く、食いしん坊の私でも残すことがよくあります。 -
ピチョーラー湖の北の方に位置するウダイプルの中心地。
日が暮れかかった頃の、ヒンドゥー教の「ジャグディーシュ寺院」前。 -
ピチョーラー湖沿いには所どころに祠があり、灯明が炊かれてお参りする人の姿が見られます。
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夜の旧市街。
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「Jag Niwas Guest House」の屋上レストランで、チキンフライドライス(Rs90)の夕食を取りましたが、べっちゃりとしてかなりの濃い味で食べるのに一苦労。
少し残してしまいました。 -
宿泊している[Mewari Villa]の屋上レストランで朝食。
眼下にピチョーラー湖とウダイプルの町並みや山が展望でき、気持ちの良い朝を迎えました。
朝の部屋の中は18度前後と肌寒く、9時をすぎた頃になってようやくお日様がこのテーブルにも光を射し、そのぬくもりがありがたかったです。
[Egg bhurji]Rs110、[Toast Butter/Jam]Rs75、[Masala Chai]のスモールポットがRs45。マサラチャイは4杯分くらいはあるので飲みごたえがありました。 -
屋上の一番上の狭いスペースには3つのテーブルがありますが、他に宿泊客は見かけず、貸切状態。
レイクビュー、リバービュー、シービュー、やはり水辺の風景というのは見ていても気持ちがいいですね。
※正面の山の上にある白い建物、[Monsoon Palace](モンソアン・パレス)へは翌日行きました。 -
バイクがひっきりなしに走って行く、旧市街の道を歩いて行きます。
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ウダイプルの1番の観光名所、「シティ・パレス」へ入って行きます。
シティ・パレスの入場料はRs115ですが、カメラ持ち込料がRs225とかなり高め。 -
御影石と大理石で造られた壮大な宮殿。
この敷地には今でもマハラジャの子孫が居住していて、そこへは入ることができず、宮殿の一部が一般公開されているそうです。 -
博物館の中の、武器などが展示されている所。
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シティ・パレスから見たウダイプルの町。
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ガラス工芸も盛んなウダイプル。
シティ・パレスにもステンドグラスなどの装飾が施されていました。 -
シティ・パレスから見る、東方向のウダイプルの町並み。
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左端にジャグディーシュ寺院の塔も見える、ホワイトシティーを感じさせる北方向の町並み。
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壁に孔雀の装飾を施した、モル・チョーク(孔雀の中庭)。
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子供の団体見学が多くて騒がしく、ゆっくり見て回ることができなかったシティ・パレスを出て、ジャグディーシュ寺院にやってきました。
1651年に建てられたヒンドゥー寺院。 -
入場料無料で、靴を脱いで入ります。
ヴィシュヌの化身の一つ「ジャガンナート」を本尊として祀っているそうです。 -
ジャグディーシュ寺院の壁面はびっしりと彫刻で埋められ、カジュラホの寺院にも似たその景観は、よくわからないながらも見ごたえのあるものでした。
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ピチョーラー湖をまたぐ小さな橋を渡った右下(ハヌマーン・ガート)に、2軒のカフェ・レストランがあり、欧米人たちや韓国人たちがよく利用していました。
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その橋のたもとにある「Jasmine」という、若いお兄さんたちが切り盛りしているローカルなレストランで遅い昼食。
マサラチャイRs30とベジ・フライドライスRs90。
ケチャップ味のスパイシーなフライドライス。 -
レストラン前では洗濯に励む女性の姿が。
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そして、昼下がりのひと時をトランプ遊びに講じるおじさんたちが。
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橋のたもとで食事した後は一度宿に戻って出直し、宿のオーナーお勧めの「Sajjan Garh(Monsoon Palace)」へ向かって歩きました。
オートリキシャに乗れば簡単ですが、歩くのが好きな私は土ぼこりにうんざりしながらも、タブレット片手にてくてくと足を運んで行きます。革靴をホコリまみれにしながら。
モンソアン・パレスへの途中、歩きはじめて2.5kmくらい来たところで、道路脇の食堂に立ち寄ってちょっと一休み。
Rs8(16円)のチャイとRs8の揚げ物。
いずれもこの二人の子供の手になるもので、店先の長椅子に座っていただきました。 -
一休みしたあとさらに歩いていてしばらく行くと、山道へ入る前の所にゲートがありました。ここまで宿から約4km。
16時以降はこのゲートから歩いては入れず(帰りが暗くなって危険だからだろう)、往復Rs90の乗り合いタクシー(普通のワゴン車のようなもの)で行くしか選択肢がない。それに外国人は入場料がRs160。 -
くねくねした道を上がっていき、ゲートから車で約8分、サジャンGarhの宮殿として知られているモンソアン・パレス(モンスーン宮殿とも言う)に到着。
19世紀末に建てられたかつてのマハラジャの宮殿は、現在はラジャースタン州政府・森林局の管理下に置かれているそうです。 -
眼下に広がるウダイプルの町はもやがかかったように視界が悪く、ちょっと残念。
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17時40分、お猿さんの向こうの山に太陽が沈んでいきます。
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夕陽の名所も、クリアな視界というには今一つだったので、少し物足りない感じでした。
まあカメラも今一つなので、見たままのきれいな夕陽を捉えることはできませんがんね。 -
ウダイプルの旧市街に戻ってきて、酒屋でRs110のビールを買って帰り、宿の屋上レストランで食事しながら飲もうと思っていたところ、アルコール持ち込みでの食事はダメとのお達し。この宿のレストランはお酒がない。
家族経営の小さな宿なので、大目に見てくれるだろうと考えていたのは甘かった。仕方ないので、部屋でビールを飲んでから食事に出かけました。
回転ゲートを通って橋を渡り、例の橋のたもとのローカルレストランへ。 -
今度は橋のすぐそばにある「The little Prince」。
こちらのベジ・フライドライスはRs120(240円)と少し高め。
ここもトマトケチャップを使っているのか、トマト味の少しベッタリしたフライドライスでした。 -
ウダイプル3日目の朝、やはり朝食は宿の屋上で。
この日は欧米人らしき夫婦も開放感あふれるルーフトップでの食事を楽しんでいました。 -
朝食を終えたのち、旧市街を南に向かって歩いて行きました。
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旧市街は少しアップダウンのある狭い道が入り組んでいますが、相変わらずバイクがクラクションを鳴らしながら走り抜けていきます。
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1時間くらい歩いて、近くに池のある[Manik Lal Verma Park]の所までやってきました。
目指すはmachla magra (fish hill:魚の丘)と呼ばれる海抜750mくらいの山の頂上。
店の人に聞いて教えてもらった登り口。
ここから公園の中を通って行きます。 -
公園の中に入って歩いていると、地元の若者6人組から呼び止められ、集合写真を撮りたいのでとスマホを渡されました。
スマホを使ったことがない私は、慣れない手つきで画面をタップして写してあげました。
今度は私も加えて撮りたいというので、こんなオジサンと写ってもしょうがないだろうと思いながらも彼らと一緒におさまります。
ついでに私のデジカメを渡して、1枚パチリ。 -
登って行く途中で写した、ピチョーラー湖とシティ・パレス。
左の、湖の中に浮かぶ白い建物は「タージ・レイク・パレス」という、かつてのマハラジャの離宮。
現在は、私などには縁がない高級ホテルとして営業しているそうです。
ちなみに、映画「007・オクトパシー」の舞台の一つにもなっているとのこと。 -
一汗かいて、ようやくmachla magraの上に着きました。
ロープウェイで簡単に上がってこれますが、自分の足で登りながら時おり振り返っては景色を眺めるのもなかなかいいです。 -
デジカメのズームで写したシティ・パレス。
山の上から見るシティ・パレスの全体像、その壮大さにかつてのマハラジャの権勢を改めて思い知らされます。 -
別名「Fish Hill」、魚の丘と言われる通り、頂上付近は幅数メートルの細い稜線で、北西から北側に向けてピチョーラー湖と旧市街、東側ではウダイプル・シティ駅や新市街を望むことができます。
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丘の南側を向くと、その先に「Karni Mata Temple」があります。
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丘の頂上にある小さなヒンドゥー教の寺院、Karni Mata Temple(カルニ・マーター寺院)へは、靴を脱いで入りました。
カルニ マタ寺院 寺院・教会
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眼下にピチョーラー湖を眺めながら下って行きます。
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「Fish Hill」から一般道に下りてきて旧市街の中心地へ戻る途中に見かけたお猿さん。
道路脇の壁にちょこんと座っていた猿、何だか人間のような座り方ですね。 -
レンガを運ぶロバたち。
来る日も来る日も、こうやって黙々と荷を運んでいるんでしょうね。 -
ちょっとした坂道の多いウダイプルの旧市街。
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そしてバイク様のお通り。
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旧市街の狭い道では、時どき車やオートリキシャがガチ合って、なかなか通り抜けできない時があります。
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宿に戻って洗濯を済ませ、シャワーを浴びてさっぱり。
そのあと屋上で遅い昼ご飯。
最上階のテーブルでは日差しが強くて暑いので、下のスペースで食べることに。 -
フライドライスと同じく、これまた私の定番「エッグカレー」Rs90。
プレーンライスはRs50。
スープのようなカレー、味の方はちょっと・・・・でしたが、料理を作った男が私のそばに来て「どう?」、と尋ねるので、またもや親指を立てて「グッド」という始末。 -
18時前、太陽はそのやわらかな残光を湖の水面(みなも)に照らし、山の稜線を赤く染めながら沈んでいきます。
異国の地において、旅情をかきたてられるひと時です。 -
ガンゴール・ガートの近くにある「バゴーレ・キ・ハヴェーリー」という博物館の一角で19時から1時間行われるナイトショーを見学。
入場料Rs100とカメラ持ち込み料Rs100。
雰囲気のある古い館で行われる、パペット(操り人形)ショーや音楽と伝統舞踊。 -
ナイトショーのトリは、貫録十分のおばちゃん。
少しずつ積み重ねていく壺を頭の上に乗せて歩き回るおばちゃま。
もうこれで終わりだろうと思っていると、さらに壺を乗せ、そのたびに場内から歓声が上がる。
壺を支えるおばちゃんの首、さすがに太かった。 -
ナイトショー見学を終えると、ライトアップされたシティ・パレスを横目に見ながら橋を渡り、食事に向かいました。
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