2015年のアラビアン・ナイトそしてフライト

2015/02/15 - 2015/02/23

カタール航空がセールをしていたので
クウェート・バーレーン・オマーン・UAEに行くことにしました。
航空券などすべて手配をし終えた後
衝撃の映像とコメントが連日、TVに映し出され……。

シリアではないにしろ
この時期、わざわざ中東へ旅行するのはいかがなものか?
いろいろと考えましたが
航空券のリファンドが効かないことと
中東＝危険と、ひとくくりにしてしまうのも違う気がして
日本を旅立ちました。

VISA代の高騰に『えっ?』
ゴキブリ軍団に『げっ!』となりましたが
猛暑ではないアラビア半島を堪能しました。


①　2/15 【QR811 HND/DOH】【QR1070 DOH/KWI】　★空港泊
②　2/16 【FZ072 KWI/DXB 】【FZ072 DXB/BAH 】 ★バーレーン泊
③　2/17 【KL438 BAH/AUH】★アブダビ泊
④　2/18 【BA073 AUH/MCT】★空港泊
⑤　2/19 　★マスカット泊
⑥　2/20　マスカット→→ドバイ　★ドバイ泊
⑦　2/21　　★ドバイ泊　　
⑧　2/22 【QR1027 DXB/DOH】
⑨　2/23 【QR806 DOH/NRT】　

エリア クウェート(クウェート)

■□■第一夜■クウェート　1KWD＝\401　

ドーハを経由し
午前１０時にクウェートに到着した。

整理番号取得→換金→収入印紙購入→VISA取得→入国スタンプ
なんだかんだで空港を後にしたのは１時間後
6KD(\2400)

空港から市内のバスターミナルまで
0.25KDで結んでる。

乗客の顔ぶれは、私を含め外国人ばかり。。。

空港から市内へ続く道の両脇
ただいま、工事真っ只中。

何が出来るんだろう。

外国人のタクシードライバー
異邦人の自分が面倒くさいらしく、
何度も乗車を拒否られた。

そこらへんの銀行で札をくずしてもらう。
『シュクラン』と礼を述べたら
クウェート人女性、ビッグスマイル。

拒否られるにしろ、
受け入れられるにしろ
人との絡みが面白い。

クウェート自体
観光スポットが少ない、普通の街。
しばらく街中をぷらぷら歩いて
空港へ戻った。

地味だったけれど
この国を垣間見れてよかった。

■□■第二夜■バーレーン　1BHD＝\315

クウェートから一度ドバイに飛んで
そこで乗り継ぎバーレーンに向かう。

クウェートではLCC専門の小さなターミナル
ドバイまでは、日に何本も飛んでいた。
深夜のフライト
B737-800の機材で乗客は私の他に７人。
初プチ貸切体験。

ちなみに
ドバイ→バーレーンは普通に混んでいた。

知らなかった。。。
去年の秋、バーレーンのVISA代が跳ね上っていたこと。
$15を握りしめ、イミグレに臨んだら
$45だと言われ、心が折れた。
７２時間のVISAをその場でゲット。

空港の駐車場を出た右手方向に
市内へ向かうバスが走っていた。

行き先が書いてあるのでわかりやすい。
ムハラクのバスターミナルまで0.2BD
そこからマーナマ行き＠0.15BDに乗り換え。
公共機関は財布にやさしい。

クウェートから来ると
バーレーンがとてもシステマチックに感じられた。
バスも、ジモティが普通に利用している感じ。

『Awal Hotel Bahrain』からは小さなマーナマの町
スークやバスターミナル、博物館どこでも歩いて行けた。

サウジアラビアはもう目と鼻の先

裏路地にある食堂で男性陣に混じって、
鶏肉を串に刺して炭火で焼いたシシュタウークを食べた。
4串にホブスそしてチャイ
おなかいっぱい食べて1.5BD

今回、あちこちの国で
へんてこなビルをいっぱい目にしたけれど
水辺にひっそりただずむ『ねじりこんにゃく』
みたいなこのビルが、一番のお気に入り

おっちゃんたちの社交の場

バーレーン
他の国よりも若干規制が緩いからか
なんか人もどこかゆったりして
想像していたよりも居心地がよかった。

■□■第三夜■UAE・アブダビ　1AED＝\33

今回、KLとBAを利用。
クウェート→バーレーンをUAで飛んだら
スカイチーム・ワンワールド・スターアラアインスと
夢のアライアンス三連チャンだったのに……なんて
どうでもいいことを思う。

深夜1:00
『Abu Dhabi International Airport Premier Innn』にチェックイン。
第1.3ターミナルからそのまま通路で繋がっているのでとても便利。
空港泊も考えたけれど、荷物の預かりと
シェイク・ザイード・・・モスクへのシャトルバスのおまけが
付いていたため利用してみた。

翌日　チェックアウトした後
11:30のシャトルバスで出発。

聞いた通り、贅を極めた豪華絢爛なモスクだった。
しかし、何かいまひとつ響いてこない。
観光地化してしまっているから?

一通り観て
早々とその場を後にした。
＃54のバス＠Dh2で市内へ向かう。

アブダビの街は
カラカラに乾いたアスファルトの上
顕示欲が強いビルが連立。
銭のチカラを見せ付けられる。

目抜き通りから一歩、路地に入ると
庶民の暮らしが広がっていた。

焼きたてほかほかのホブス＠Dh1を購入。
はふはふしながら頬張る。

暑い。。。
２月でこんな感じだと真夏は本当に大変そう。

紫外線と戦いながら
シティエアターミナルまで歩き
そこから空港行きのバス＠Dh4に乗る。
途中、豪華絢爛モスクの前を通過。

今回利用した空港ラウンジは
どこも食事が充実していて質が高かった。
プライオリティパスの存在が一段と輝く中東。
早めに出国して、アルコールとともに
そこで夕食をいただくのが飛行機移動日の日課となった。

■□■第四夜■オマーン　1OMR＝\308

真夜中近く、マスカット到着。
VISA代　＄17を専用カウンターで支払い
そのレシートを持ってイミグレに並んだ。

真夜中、宿の予約もなしに
市内をうろつきたくなかったので
その晩は空港泊。
しかし、マスカット空港、とてもこじまりしていて
ゆっくり出来そうな椅子などが見当たらない。

行き場がないので、コーヒーショップに入り
１ドリンクでそのまま5時間、うたた寝させてもらった。
長居しちゃってごめんちゃい。

朝６時過ぎ
白々と夜が明けてきた。
大通りを歩道橋で渡ったところから
ルイ行きのルートタクシー＠0.5に乗る。

ルイにあるONTCで明朝発のドバイ行きのバスチケットを購入。
料金はRO5.5(\1700)
しかしおっちゃん、私が出したRO10札をRO5札と勘違い?して
おつりをよこさなかった。

おばちゃん、釣りよこせと催促。
おっちゃん、居直る。
おばちゃん、居座る。
おっちゃん、売り上げのトータルを数え直す。
おばちゃん、釣り銭、無事ゲット。
おっちゃん・おばちゃん　笑顔で和解。

みんながみんなそうではないけど
なかには、あわよくばお釣りごまかし隊がいて
５都市中、支払いに気をつかったのがマスカットだった。

海辺の町、マトラまでルートタクシー＠RO.1で移動。

歩き方に出ている『Naseem Hotel』が
まさかの満室で、そこらへんにあったホテルへ投宿。

そこでゴギブリ軍団に遭遇。
ブラックな奴らだけど、南京虫みたいな悪さは
しないので、一晩、仕方なく部屋をシェアした。

マスカット
西洋人のツーリストでいっぱい。

さすが港町
フィッシュマーケットには魚が溢れ

スークで出会った
これぞまさしくMuscat

日が傾くと
ハバナのマレコンみたいに
市民が涼を求めて憩うコルニーシュ(海岸通り)

潮風が気持ちよかった。

翌日は金曜日
早朝、車があまり走っていない。
やっと来たタクシーに乗車拒否をくらう。
空港までじゃないとダメだとか。。。

まいったなぁと思っていると
制服姿の休日出勤らしき兄さんがルイまで乗せてくれた。

おかげさまで
６時発のドバイ行きのバスに、無事、乗車。

オマーンのイミグレは出入国のカウンターが一緒で
時間がかかり
UAEではアットランダムな荷物チェックに
時間がさかれ……。

砂嵐の中、駆け抜けたバスは
13:00前、ドバイに着いた。

タイミングよく動き始めたメトロに乗って
シェラフDG駅前にある『Pride Hotel Apertment』へチェックイン。
キッチン付だったので、地味〜に自炊した。

■□■最終夜■UAE・ドバイ

ここだけは、今まで旅したアラビアンとは別世界
ギャップが大きすぎる。

欲するものは

雪だって氷だって、

なんだって手に入っちゃう。
魅了する観光客。

私の思考回路もショート。
量り売りで\660!もするソフトクリームに、
つい手が出てしまった。
ドバイ・マジック?のなせる技。

まるでSF映画のセットに紛れ込んだかのよう。
地に足がつかない感じ。

ドバイという竹林で『金』を栄養分に
すくすくと育つ竹のようなビルディング。
砂漠の世の夢は継続中。

一歩外に出ると
容赦ない砂埃に襲われた。
肌はじゃりじゃり、目はしょぼしょぼ。

ごちゃごちゃしているデイラ地区やバールド・ドバイ。
地球に舞い戻って来たようで
不思議と落ち着いた。

うまくいえないけれど
これが私が感じたドバイのすべて。

バイバイ、またね。と
ブルジュ・ハリファは軽く言うけれど……。

クウェートシティから始まった私のアラビアンナイトは
ドバイという近未来都市で幕を閉じました。

近い将来
再びシリア・イラク・イエメンに平和が戻り
今回旅した国々みたい
アラビア半島の風に吹かれ
アザーンを聞けますように。。。

イスラム教の国々はこれまで通り
旅人に優しく、旅しやすさ断トツでした。

　　　　　　　　　　　　　　　終わり

弥生３月は台湾に行きたい病。。。