2015/02/11 - 2015/02/11
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miharashiさん
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2015年の冬、四度目の海外スキー旅行は、初めて冬のドロミテでスキーに挑戦。目的はスキーヤーあこがれのセラロンダを滑ること。ツアーに参加することも考えたが、とても皆のペースには付いて行けそうもないので、これまでの世界一周旅行でたまったマイルを使って、直前に航空券と宿を予約して決行。天気予報を見て時期を選んだ甲斐あって、ドロミテに滞在した5日間すべて好天に恵まれ、絶景のもとでのスキーを楽しむことができました。ドロミテに入って三日目には、いよいよ念願のセラロンダにガイドなしで挑戦。現地でもらった資料で、リフトやテレキャビンの順番や滑走コースを入念に調べてから滑ったおかげで、迷うことなく時計回りコースを完走することができました。第三部はそのセラロンダ時計回りコースの完走の記録です。(表紙写真は、コースから望むサッソルンゴ)
- 旅行の満足度
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 航空会社
- オーストリア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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2月11日、朝から快晴。宿の外にでると、サッソルンゴが朝日で赤くなっているのが見えた。残念ながらセルヴァからだと前山が邪魔になって頭の部分しか見えない。
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セルヴァからセラロンダ時計回りコースに入ると、まず最初にガルデナ峠に上がることになる。ここは、2012年の夏にもドライブで訪れたところで、今日が2度目だ。冬はどのような景色になっているのか楽しみだ(写真は、ガルデナ峠から見たサッソルンゴ)。
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カステルロットの宿に置いてあったドロミテのゲレンデマップ。セラロンダのコースが描かれている。オレンジ色が時計回りコースで、緑色が反時計回りコースだ。当初どちらを滑るか迷ったが、反時計回りの方が難しいスロープが多いと書かれたブログがあったのと、ガルデナ峠はコースの北側にあるため、朝方に行った方が順光になるとの判断で、時計回りコースを滑ることに決定。
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同じ資料にあったセラロンダで乗り継ぐリフトやテレキャビンの順番。右が時計回り、左が反時計回りで、いずれもセルヴァが起点になっている。時計回りでは、全部でチェアリフト7基、テレキャビン6基、Tバーリフト1基を乗り継ぐようになっている(実際にはTバーリフトは使わなくても完走できた)。この順番を見ながら滑ったので、途中で迷うことはなかった。
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8時の朝食を済ませ、9時ごろセラロンダ滑走に出発。時計回りコースの最初は、セルヴァから31番リフトで、Costabellaまで上がる。このリフトはセルヴァの町中にあり、セラ峠方面から時計回りコースを滑ってきたスキーヤーは、いったんスキーを外して写真の歩道橋を歩いて行かなければならない。過去のブログでは、このリフトはスキーを外して乗ると書いてあったが、実際には普通のリフトだった。人気のスキーエリアなので、どんどん設備が更新されているようだ。
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Costabellaからいったん滑り降りて、今度は30番のテレキャビンでガルデナ峠のDantercepiesまで上がる。テレキャビンの中からは、ガルデナ峠からセルヴァに下る反時計回りコースのスロープが見えた。眺望の無い谷間のかなり急なスロープで、あまり滑りたくないスロープだった。
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イチオシ
Dantercepiesに到着。朝なのでサッソルンゴが順光になっていて、しょっぱなから絶景に出会う。
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サッソルンゴの右側遠くに、シウジ高原のSciliarも見える。
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パノラマで(画像をクリックしてください)。
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テレキャビンの頂上駅の北側を見る。
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その左側。写っているスロープは、反時計回りコースのセルヴァへの滑り出しのスロープだ。ここも結構な急斜面だった。
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駅のむかいにあるコースの表示版。時計回りは左右どちらにもいけるようになっているが、右方向に滑り降りた。
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Dantercepiesから右側の滑り出しのスロープ。
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さらにその下のスロープを見下ろす。
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滑り降りてきたゲレンデを振り返る。ゲレンデの上に聳えるガルデナ峠の北側の山々の眺めも素晴らしい。
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パノラマだとゲレンデの広さがわかる(画像をクリックしてください)。
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2012年の夏にガルデナ峠に来たときの写真。このときはサッソルンゴに雲がかかっていた。
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前方の景色。この場所は2012年夏に来たガルデナ峠と同じ場所のようだ。今日はサッソルンゴがきれいに見える。
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赤いスキーウェアがすごく映えていた。
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ここは、左の時計回りと右の反時計回りに分かれるところだった。
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時計回りは広々とした緩やかなゲレンデだった。
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右横にセラ山群北側の峻険な岩峰を見ながら快適に滑走。
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一休みして岩峰をバックに記念撮影。
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2012年夏の写真。偶然バックに同じ岩峰が写っていた。冬の方がテレキャビンにより近いところで撮影していることもわかる。
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さらに緩やかな斜面が続く。このゲレンデは、ガルデナ峠からコルヴァーラの手前のColfoscoまで一気に滑っていけるようになっていて、時計回りコースの中では、滑りがいのあるゲレンデのひとつだ。
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Colfoscoに到着。ここからコルヴァーラまでは、ほぼ平坦な34番のテレキャビンで平行移動だ。写真に写っているリフトは、反時計回りコースで峠に上がるためのリフト。反時計回りコースでは、ここからガルデナ峠に上がるのに、全部で5基のリフトとテレキャビンを乗り継ぐ必要がある。
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Colfoscoまで滑ってきたゲレンデを振り返る。最後の方は本当に緩やかなスロープだった。セラ山群北側の岩峰群の眺めもすばらしい。
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コルヴァーラまで行くテレキャビンの中から撮影した、コルヴァーラの北に聳えるSassongher(2665m)。
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コルヴァーラに着くと、すぐそばに次の19番のテレキャビン乗り場があり、そのまま乗り継いで、標高2000mのBoeまで一気に上がる。終点のBoeからは、Sassongherをはじめとするコルヴァーラの周囲の山々がきれいに見えた。
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Boeのテレキャビン駅を後にして滑走開始。
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遠くに、コルヴァーラの東に聳える岩峰群(名前は良くわからないが、Lavarela/Cassiano?)も見渡せた。
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しばらくはほぼ平坦なスロープを移動。右側遠くにも高い山が見えるが、方向から考えるともしかしたらチベッタか?
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ここから滑走開始。Campolongoまで中級者コースを下る。やや急斜面なので迂回して滑って行った。
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Campolongoから標高2160mのBec de Rocesまで上がるリフト。時計回りコースの唯一のTバーリフトと書かれたブログがあったが、実際には4人乗りのチェアリフトだった。ここも更新されたようだ。ただ、かなり混んでいて、乗るまで結構待たされた。
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Bec de Rocesの頂上駅に到着。結構長いリフトだったので、Tバーリフトでなくて本当に良かった。
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BMWの自動車が置いてあった。2013年に訪れたグリンデルワルドのメンリッヒエンの頂上にもBMWが置いてあった。何の意味があるのかよくわからないが、BMWが大スポンサーであることは間違いないようだ。
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これから滑っていく方向を見ると、ドロミテの最高峰・マルモラーダの姿があった。
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反対側には、セラ山群の岩壁が迫っている。
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ここからアラッパ目指して滑走開始。前半は中級者用でやや急なスロープが続いた。スロープの横にセラ山群の岩壁をまじかに見ながら滑走。
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後半は初級者用になり、緩やかなスロープに変わった。滑べり降りたあとで振り返ってスロープを撮影。
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アラッパに着くと、スキーを外してしばらく歩き、セラロンダの最高所・Porta Vescovoに上がる20番&21番のテレキャビン駅へ。天気が良いせいか、雪がぐしゃぐしゃ状態で非常に歩きにくかった。駅に着くと、入り口が二つあり、右の方の入り口を入ったが、待っていたのはテレキャビンではなく、ゴンドラだった。実は、アラッパからは、テレキャビンのほかに、ゴンドラでもPorta Vescovoに行けるようになっていて、こちらの方の入り口に入ってしまったのだった。混んではいたが、乗り継ぎがない分早く頂上に着くことができた。
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Porta Vescovo。標高は2478mでセラロンダでは最高所だ。ただし、反時計回りコースではここは通らない。ここにはレストランもあり、その野外の椅子に座って昼食タイム。コーヒーでも飲もうと思ったが、遠くはなれた建物まで注文に行くのが面倒なので、座るだけにしてしまった。
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南の方角には、マルモラーダ(3342m)を望む。ドロミテの最高峰だが、形が地味なため、迫力はサッソルンゴやセラ山群には及ばない。
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北の方角には、セラ山群の最高峰・Piz Boe(3151m)が聳えている。こちらの方が近い分大迫力だ。この後に滑っていくスロープが写真の下の方に見える。かなり手ごわいスロープのようだ。
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パノラマで撮影(画像をクリックしてください)。
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Piz Boeの右側のSassongherを拡大。
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さらにその右側のLavarela/Cassiano?
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Piz Boeの左側に小さく顔を出しているサッソルンゴを拡大。
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その右側。台形の岩山の頂上にはゴンドラの駅も見える。ポルドイ峠から山の上に上がるゴンドラだ。
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休憩後、ポルドイ峠に上がる126番リフトの下駅Pont de Vauzまで滑り降りる。このスロープは、たぶんセラロンダ時計回りの中では最も急なスロープだった。特に最上部の傾斜はかなりのもので、シニアの我々は横滑りで降りていかざるを得ないほどだった。
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その急斜面を滑り降りた後で撮影。大分下ってから撮ったので、上の一番急なスロープは写っていない。二つの岩山の間に、Porta Vescovoのレストランの建物が写っている。なお、コルチナダンペッソからセラロンダに入ると、通常アラッパからのスタートになるが、時計回りではいきなり先ほどの急斜面を滑ることになり、初めての人にはちょっと厳しいかもしれない。
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急斜面の後は、普通のスロープになり、Piz Boeを前面に見ながら順調に滑走。
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126番リフトの下駅の手前で、Piz Boeをバックに記念撮影。
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126番リフトでポルドイ峠(2239m)まで上がる。夏のドライブでは、この峠が次のセラ峠まで行くための分水嶺になるが、セラロンダでは、いったん下ってから、次の124番リフトで、ポルドイ峠より高いSas Bece(2395m)まで上がるようになっている。
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124番リフトに乗っているときに撮影。リフトの下は広々としたゲレンデで滑りやすそうだったが、セラロンダ完走を優先してパス。
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Sas Beceに到着。ここはおそらくセラロンダの最高のビューポイントだろう。正面に見えるサッソルンゴの形もここからがベストだ。ただ、多くのスキーヤーが立ち止っていて、なかなか風景だけの撮影ができない。
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スキーヤーの中に割り込んでなんとか記念撮影。
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スキーウェアが景色に映える人がいたので入れて撮影。
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イチオシ
人がいた方が立体感が出て、かえっていい写真になったかも知れない。
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やっと人がいなくなった。
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その右側。Piz Boeに続く大きな岩の塊が見える。
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人が少ない時を見計らってパノラマ撮影(画像をクリックしてください)。
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ここにもレストランがあり、さっきPorta Vescovoでコーヒーを飲み損ねたので、このレストランでコーヒータイム。二人で5ユーロ。山の上にしては安いが、自分で席まで運ぶように言われてしまった。コーヒータイムの後、滑りだす前に再びサッソルンゴをバックに記念撮影。
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Sass Beceからは、セラ峠に上がる155番のテレキャビンの下駅まで滑り降りる。写真のリフトは、反時計回りコースからSass Beceに上がってくるリフトで、これから滑るスロープは、このリフトの下を下るようになっていた。出だしはやはりかなりの急斜面だったので、リフトの下を横に巻くようにして迂回しながら下って行った。
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Sass Beceから下ってきたスロープ。出だしのあとは適度な斜度で、前面にサッソルンゴの雄姿を見ながら滑ることができた。
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さらにスロープは続く。
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スロープの前面に聳えるサッソルンゴがひときわ高く見えた。写真の左側に見えるサッソルンゴから下ってくるスロープは、反時計回りコースでセラ峠から下るスロープだ。
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しばらく滑ると、時計回りと反時計回りの分岐点があり、時計回りは左方向に滑っていく。
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さらに下ると、カナツェイ方面に分かれる分岐点に到着。カナツェイは、ファッサ谷からセラロンダに入る起点となる町で、過去のブログには、カナツェイの方向に入らないように注意が必要と書かれていた。もっとも表示がはっきりしているので、まず間違うことはないだろう。
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上の分岐点を右方向に155番のテレキャビンの下駅まで滑り降りる。
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下駅の前で撮影。前方に見えるセラ山群の山容が実に堂々としている。
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パノラマで(画像をクリックしてください)。横の駐車場には車がいっぱい駐車している。ここまで車で上がれるくらいに、今年は雪が少ないということなのだろう。
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2013年の夏にドライブしたときに、セラ峠から下る途中で立ち寄ったカフェから撮ったセラ山群。上の写真と山容が全く同じだ。
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155番のテレキャビンに乗り、セラ峠に到着。実際はこの場所はドライブで訪れるセラ峠ではなく、その少し南にあるLupo Biancoという場所だ。テレキャビンを降りると、目の前にサッソルンゴの堂々たる姿があった。夏のドライブでセラ峠から見たのと同じように、きれいな三つの岩峰が目の前に聳えていた。
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滑る前にセラ山群をバックに記念撮影。人物の頭のすぐ右に、ドライブで通るセラ峠のホテルが写っている。
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テレキャビンの駅も入れてパノラマで(画像をクリックしてください)。
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サッソルンゴの前にもレストランがあり、ここでライブ演奏が行われていた。
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次の154番リフトまで滑る途中で撮影。サッソルンゴの裾まで2本のリフトがあり、154番は右側の方のリフトだった。
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154番リフトでサッソルンゴの裾まで上がったあと、セラ山群を前に見ながらセルヴァ目指して下っていく。時計回りコースの最後の行程だ。
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イチオシ
サッソルンゴを背にして滑り降りるスキーヤー達。
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途中のレストランで休止して記念撮影。
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この先はなだらかなスロープが続く初級者用コースだった。
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初級者用コースを滑り降りると、48番リフトの下駅に到着(写真)。このリフトには昨日も乗っている。ゲレンデマップのガイドでは、このあと48番リフトでPiz Seteurまで上がり、プラン・デ・グラルバまで滑り降りるようになっている。しかし、セラロンダの表示はなかったが、写真の右側には、そのままプラン・デ・グラルバまで滑っていける初級者コースがあり、次の日にこのコースを滑ったが、緩やかだが適度な斜度で、眺望も良いコースだった。こちらのコースもお勧めだ。
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この日は、資料の通り48番リフトでPiz Seteurまで上がり、そこからプラン・デ・グラルバ目指して滑り降りた。このコースは前日にも滑ったコースだ。ただ、そのままプラン・デ・グラルバまで行ってしまうと、Tバーリフトを使うことになるので、その手前にある分岐点(写真)を左方向に分かれて滑っていき、セルヴァまでの最終スロープに入ることができた。
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セルヴァまでの最後のスロープは、狭くて見通しの効かないスロープが続き、しかも混雑していて、とても快適とは言えなかった。おまけに、セルヴァの町に入る前に、コースが左右に分かれていて、左の方に行くと途中から平らなスロープになり、スキーを履いて歩く羽目になった。右に行くべきだった。何はともあれ、最初に乗った31番リフトに行く歩道橋前に到着して、セラロンダ時計回りコースは終了。Porta Vescovoからの急斜面には多少てこずったが、コースに迷うことなくセラロンダを完走することができた。
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ここに着いたのは、午後3時ごろで、ちょうど6時間かけてセラロンダを一周したことになる。反時計回りは完走しなかったのでわからないが、少なくとも時計回りコースは、日本のスキー場で普段滑っている人であれば、難なく滑り通すことができるコースだった。ただ、天気が良かったこともあり、セラ峠やポルドイ峠付近では多少ガリガリした雪質であまり良い状態ではなかった。セラロンダの最大の魅力は、なんといってもコースの周囲に展開する抜群の山岳景観にあるので、できるだけ天気のいい時期を選んで挑戦することをお勧めする。
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