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今日は岐阜県揖斐川町の蕎麦粒山(そむぎやま。1297m)に登ってきました。2008年から毎年この時期にシャクナゲを見るために登っています。登山道に沿ってシャクナゲが咲き乱れる山です。それ以外にも、トケン類(カッコウの仲間)やアカショウビン(カワセミの仲間)も楽しみです。(山の名は山頂が蕎麦の実のようにとがっているから付いたようです)<br /> <br />暑くなるとの予報があったので、朝早く登ることに。早朝の4時半ごろ家を出て、現地登山口に着いたのは6時半でした。駐車スペースにはすでに3台の車が停まっていました。谷で釣りをしている人がいましたから、登山客は2台のようです。そのうち1台は大宮ナンバーでした。<br /> <br />この山は旧道(ほとんどのガイドブックはこのルートを取り上げている)と2008年に開かれた新道の二つしか登山道はありません。わたしは最初から新道を登っています。新道は駐車スペースからすぐに登り始めることができますが、旧道は崩れた林道を1時間歩いてからの登りになります。また旧道は垂直に登る箇所が多い上に、ひどい藪漕ぎを強いられます。特に最近は旧道が廃道化してほとんど全行程の藪漕ぎが必要です。上りは新道を、下りは旧道を歩くことにします。<br /> <br />すぐ近くの谷(カジカガエルが涼やかな声で鳴いていました)を渡って新道を登り始めると、「ビビビビ」と甲高い鳥の声が聞こえました。聞いたことがない声で、何だろうと思っていたら、すぐ「ジューイチ、ジューイチ」の大きな声。ジュウイチでした。今年もやってきてくれました。ツツドリも各所で鳴いているのが聞こえます。最初から急登続きのルートで、足首が痛くなるくらいです。ブナの新緑が目にしみる美しさです。写真に撮りましたが、あのすばらしい色は再現できません。レンゲツツジが登山道沿いに咲き乱れています。気温は10度ぐらいで、普段なら汗が吹き出るのですが、今日は乾いた北風が強く吹いており汗はかきません。快適そのものです。空は真っ青で、新緑がいっそう美しく映えます。シジュウカラやヒガラが盛んにさえずっています。最初は支尾根を登りますが、1時間半ぐらいで主尾根に入ります。風がいっそう強く吹き、寒いくらいです。休憩すると寒くなるので、歩き続けました。2008年にはササが刈り取ってありましたが、今ではまた元に戻るくらいに背が高くなってきています。でも藪漕ぎが必要なほどではありません。主尾根を1時間ぐらい歩くと突然シャクナゲの花が咲き乱れる場所に来ます。ここからは「シャクナゲ遊歩道」と名づけた楽しい道が頂上まで続きます。でも木の枝、根などにつかまりながら登るので、気楽な遊歩道ではありません。残雪がところどころにあります。ホシガラスが近くで鳴いています。頂上が間近に見えるのですが、なかなか到着しません。シャクナゲの写真を撮りながら、急ぎます。車から3時間5分で頂上に到着。このタイムは、手帳を見ると2011年5月のタイムとまったく同じでした。<br /> <br />頂上には先客がありました。男性二人組で、新道を登ってきて、1時間ここで休憩をしているとのことでした。わたしより1時間早く登り始めたそうです。旧道にはシャクナゲが多いが藪漕ぎがすごいとわたしが話すと、かれらはまた新道を下っていくと言って下山を開始しました。わたしはランチです。寒いので、風が当たらない場所で日向ぼっこをしながらの食事でした。と、そこへ旧道から男性が一人登ってきました。埼玉県から1週間の予定で来て、奥美濃の山を毎日登っているそうです。自由業という60代後半の男性でしたが、登山靴の古さや日焼けの色から、かなりの山慣れた人と思いました。周囲の山々を見て、ほとんどの山の名前を知っていました。旧道は想像以上に藪漕ぎがひどかったらしく、二度と歩きたくないと言っていたので、わたしが新道を教えると、新道から下ると言っていました。入れ替わりにわたしは旧道を下山開始。<br /> <br />いきなり藪漕ぎが待っていました。ササが3m以上に伸びてどこが登山道か分かりません。ササだけでなく、同じぐらいの高さの木も横に枝を伸ばして生えているので、かき分けるのが大変です。さいわい以前の登山者が藪に取られたタオル、ペットボトル、ペットボトルホルダー、帽子などが落ちていたり引っかかっていたりするので、それが目印になります。藪の下にはカタクリ、イワウチワ、イワナシなどの花が咲いています。ササの藪が1時間半ぐらい続くと、今度はシャクナゲの枝が広がって登山道を防ぐやっかいな道になります。シャクナゲの花はきれいですが、行く手を阻まれると迷惑です。しかも垂直に下りるような場所の連続で、気を緩めると転落の恐れがあります。こんないやな道が3時間ぐらい続いてやっとくずれた林道に着きました。この旧道は年々登る人が減って廃道化しており歩きにくくなっています。それが分かっていても歩きたくなるのは不思議です。<br /> <br />くずれて歩きにくい林道を谷川沿いに歩きます。クマが多いと聞いているので鈴をジャンジャン鳴らしながら歩きます。谷にはカワガラスがいましたし、オオルリの声はどこからでも聞こえます。個体数が多いからでしょう。ミソサザイもたくさん鳴いていました。タラの芽はまだ小さく、今年は生育が遅れているようです。紫外線防止と虫除け、ササが目に入るのを防止するためにサングラスをかけていましたが、はずして新緑を見ると「ウワー」と歓声が出るくらいすばらしい新緑です。本当に自分自身が緑に染まってしまうくらいの迫力です。<br /> <br />登り始めて7時間で車に戻りました。残っていた車はわたしのものだけでした。今日登ったのは結局4名だけだったようです。ハード過ぎて敬遠されているのでしょう。でもまた登りたくなるのはなぜでしょうね。<br /> <br /> <br /> <br /> <br /> <br />

シャクナゲ咲き乱れる 蕎麦粒山(そむぎやま)登山記

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2014/05/10 - 2014/05/10

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地酒大好きさん

今日は岐阜県揖斐川町の蕎麦粒山(そむぎやま。1297m)に登ってきました。2008年から毎年この時期にシャクナゲを見るために登っています。登山道に沿ってシャクナゲが咲き乱れる山です。それ以外にも、トケン類(カッコウの仲間)やアカショウビン(カワセミの仲間)も楽しみです。(山の名は山頂が蕎麦の実のようにとがっているから付いたようです)

暑くなるとの予報があったので、朝早く登ることに。早朝の4時半ごろ家を出て、現地登山口に着いたのは6時半でした。駐車スペースにはすでに3台の車が停まっていました。谷で釣りをしている人がいましたから、登山客は2台のようです。そのうち1台は大宮ナンバーでした。

この山は旧道(ほとんどのガイドブックはこのルートを取り上げている)と2008年に開かれた新道の二つしか登山道はありません。わたしは最初から新道を登っています。新道は駐車スペースからすぐに登り始めることができますが、旧道は崩れた林道を1時間歩いてからの登りになります。また旧道は垂直に登る箇所が多い上に、ひどい藪漕ぎを強いられます。特に最近は旧道が廃道化してほとんど全行程の藪漕ぎが必要です。上りは新道を、下りは旧道を歩くことにします。

すぐ近くの谷(カジカガエルが涼やかな声で鳴いていました)を渡って新道を登り始めると、「ビビビビ」と甲高い鳥の声が聞こえました。聞いたことがない声で、何だろうと思っていたら、すぐ「ジューイチ、ジューイチ」の大きな声。ジュウイチでした。今年もやってきてくれました。ツツドリも各所で鳴いているのが聞こえます。最初から急登続きのルートで、足首が痛くなるくらいです。ブナの新緑が目にしみる美しさです。写真に撮りましたが、あのすばらしい色は再現できません。レンゲツツジが登山道沿いに咲き乱れています。気温は10度ぐらいで、普段なら汗が吹き出るのですが、今日は乾いた北風が強く吹いており汗はかきません。快適そのものです。空は真っ青で、新緑がいっそう美しく映えます。シジュウカラやヒガラが盛んにさえずっています。最初は支尾根を登りますが、1時間半ぐらいで主尾根に入ります。風がいっそう強く吹き、寒いくらいです。休憩すると寒くなるので、歩き続けました。2008年にはササが刈り取ってありましたが、今ではまた元に戻るくらいに背が高くなってきています。でも藪漕ぎが必要なほどではありません。主尾根を1時間ぐらい歩くと突然シャクナゲの花が咲き乱れる場所に来ます。ここからは「シャクナゲ遊歩道」と名づけた楽しい道が頂上まで続きます。でも木の枝、根などにつかまりながら登るので、気楽な遊歩道ではありません。残雪がところどころにあります。ホシガラスが近くで鳴いています。頂上が間近に見えるのですが、なかなか到着しません。シャクナゲの写真を撮りながら、急ぎます。車から3時間5分で頂上に到着。このタイムは、手帳を見ると2011年5月のタイムとまったく同じでした。

頂上には先客がありました。男性二人組で、新道を登ってきて、1時間ここで休憩をしているとのことでした。わたしより1時間早く登り始めたそうです。旧道にはシャクナゲが多いが藪漕ぎがすごいとわたしが話すと、かれらはまた新道を下っていくと言って下山を開始しました。わたしはランチです。寒いので、風が当たらない場所で日向ぼっこをしながらの食事でした。と、そこへ旧道から男性が一人登ってきました。埼玉県から1週間の予定で来て、奥美濃の山を毎日登っているそうです。自由業という60代後半の男性でしたが、登山靴の古さや日焼けの色から、かなりの山慣れた人と思いました。周囲の山々を見て、ほとんどの山の名前を知っていました。旧道は想像以上に藪漕ぎがひどかったらしく、二度と歩きたくないと言っていたので、わたしが新道を教えると、新道から下ると言っていました。入れ替わりにわたしは旧道を下山開始。

いきなり藪漕ぎが待っていました。ササが3m以上に伸びてどこが登山道か分かりません。ササだけでなく、同じぐらいの高さの木も横に枝を伸ばして生えているので、かき分けるのが大変です。さいわい以前の登山者が藪に取られたタオル、ペットボトル、ペットボトルホルダー、帽子などが落ちていたり引っかかっていたりするので、それが目印になります。藪の下にはカタクリ、イワウチワ、イワナシなどの花が咲いています。ササの藪が1時間半ぐらい続くと、今度はシャクナゲの枝が広がって登山道を防ぐやっかいな道になります。シャクナゲの花はきれいですが、行く手を阻まれると迷惑です。しかも垂直に下りるような場所の連続で、気を緩めると転落の恐れがあります。こんないやな道が3時間ぐらい続いてやっとくずれた林道に着きました。この旧道は年々登る人が減って廃道化しており歩きにくくなっています。それが分かっていても歩きたくなるのは不思議です。

くずれて歩きにくい林道を谷川沿いに歩きます。クマが多いと聞いているので鈴をジャンジャン鳴らしながら歩きます。谷にはカワガラスがいましたし、オオルリの声はどこからでも聞こえます。個体数が多いからでしょう。ミソサザイもたくさん鳴いていました。タラの芽はまだ小さく、今年は生育が遅れているようです。紫外線防止と虫除け、ササが目に入るのを防止するためにサングラスをかけていましたが、はずして新緑を見ると「ウワー」と歓声が出るくらいすばらしい新緑です。本当に自分自身が緑に染まってしまうくらいの迫力です。

登り始めて7時間で車に戻りました。残っていた車はわたしのものだけでした。今日登ったのは結局4名だけだったようです。ハード過ぎて敬遠されているのでしょう。でもまた登りたくなるのはなぜでしょうね。





旅行の満足度
5.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
自家用車 徒歩
  • 急斜面を登る新道です。新緑の中にオレンジ色のレンゲツツジが咲き乱れています。<br />ツツドリやオオルリの声が絶えません。

    急斜面を登る新道です。新緑の中にオレンジ色のレンゲツツジが咲き乱れています。
    ツツドリやオオルリの声が絶えません。

  • 頂上に近づくにつれて、尾根にはシャクナゲの花が咲き乱れています。わたしはこの箇所を「シャクナゲ遊歩道」と名づけて、毎年楽しんでいます。でも遊歩道とはまったく言えないほどハードな道です。枝や根にしがみついて登ります。だれにも知られずに咲く花が大好きです。

    頂上に近づくにつれて、尾根にはシャクナゲの花が咲き乱れています。わたしはこの箇所を「シャクナゲ遊歩道」と名づけて、毎年楽しんでいます。でも遊歩道とはまったく言えないほどハードな道です。枝や根にしがみついて登ります。だれにも知られずに咲く花が大好きです。

  • 登山開始から3時間と5分で登頂。2011年5月に登ったときとまったく同じ時間で登りました。<br />頂上からは360度の展望がききます。白山や能郷白山が白い雪をかぶってくっきりときれいに見えます。<br />超ハードな山ですから、年間に100人も登るでしょうか。

    登山開始から3時間と5分で登頂。2011年5月に登ったときとまったく同じ時間で登りました。
    頂上からは360度の展望がききます。白山や能郷白山が白い雪をかぶってくっきりときれいに見えます。
    超ハードな山ですから、年間に100人も登るでしょうか。

  • 下りは旧道を歩きますが、廃道化していて藪漕ぎが大変です。そんな道にもイチリンソウがひっそりと咲いていました。それ以外にもカタクリなどが健気に咲いていました。

    下りは旧道を歩きますが、廃道化していて藪漕ぎが大変です。そんな道にもイチリンソウがひっそりと咲いていました。それ以外にもカタクリなどが健気に咲いていました。

  • この時期は紫外線や虫、ササなどから目を守るためにサングラスが必須ですが、サングラスをはずして新緑を見ると目にしみるような素晴らしさです。思わず歓声を上げてしまいました。<br />写真ではこの素晴らしさは表現できません。

    この時期は紫外線や虫、ササなどから目を守るためにサングラスが必須ですが、サングラスをはずして新緑を見ると目にしみるような素晴らしさです。思わず歓声を上げてしまいました。
    写真ではこの素晴らしさは表現できません。

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