アムトラック乗車記（②エメリービル～ロサンゼルス）

2014/12/26 - 2015/01/06

年末年始にアムトラックを利用して米国を周遊してきました。
これからアムトラックで旅行を検討している人に少しでもお役に立てればと思い、投稿してみました。

エリア その他の観光地(アメリカ)

• 旅行の満足度: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道 観光バス
• 旅行の手配内容: 個別手配

　この日はエメリービルからロサンゼルスまで「コーストスターライト」号で移動する予定。
　サンフランシスコ市街地から列車の出発するエメリービル駅までコネクションバスで移動します。
　7：10の発車時刻が近づくと、多くの人が集まってきました。

　右手に古い橋を見ながらバスは快調に進んでいきます。

　エメリービル駅の構内。
　近距離列車の乗客が多くいるほか、この後出発するシカゴ行きの「カリフォルニアゼファー」号の乗客もいました。
　

　本来ならば8：20発、ロサンゼルスには同日21：00着の予定でしたが、結果的に「コーストスターライト」号には乗れませんでした。
　予定時刻になっても列車が現れないので駅員に聞いてみたところ、前日シアトルを発ってすぐに遅れが発生し、エメリービルには５時間以上の遅れが見込まれるとのことでした。
　このままではロサンゼルス着が深夜となってしまいます。
　しかしこの駅員氏、私に列車の遅れを「ベリーベリーベリーディレイド！！」と説明してくれたあと、てきぱきと振替列車の切符を手配してくれて、その場で本来乗るはずだった「コーストスターライト」号との差額の精算までしてくれました。
　振り替えて貰ったのは10：15発の「サン・ホアキン」号でベーカーズフィールドへ向かい、そこから連絡バスに乗り継ぐルートで、ロサンゼルスには18：40に到着する予定となりました。
　

　時間ができたので駅前でゆっくり朝食をとってから「サン・ホアキン」号を待ちました。
　客車は２階建て、機関車が５両の客車の最後部から押す形で入ってきました。
　

　車内は明るく座席もゆったりとしています。
　Ｗｉ−Ｈｉの感度は絶好調です。
　コンセントは２人掛けの窓側に１箇所です。
　あらかじめの座席指定ではなく、乗客はまず空席に座り、検札を受けた段階で車掌が「ふせん」に行先と人数を書いて頭の上に貼り付けていき、席が正式に決まるという段取りでした。
　写真の右上に見える青い紙がそうです。
　頭上の収納スペースは狭く、トランクなどの大きな荷物は車端部のスペースに置くことになります。

　列車は一旦海沿いを北上してから大きく右へカーブしていき、内陸部を走って行きます。

　沿線は果樹園や畑、酪農地が多く、平坦で路盤も良い所をすいすい進んで行き、揺れもあまり気になりませんでした。

　定刻16：11に大雨のなかベイカーズフィールド駅に到着。
　年齢も様々な殆どの乗客がここまで乗っていたようです。

　ここで各方面へのバスが接続します。
　ロサンゼルスユニオンステーション行きのバスは２台待機していました。切符に書かれたのと同じ番号が表示されたバスに乗り込みます。
　運転手が一人で検札や荷物の積み込みを賄っており、かなりの重労働に思えました。意外と時間がかかり、出発時点で30分の遅れ。
　車内は満席でした。

　ロサンゼルス市内に近づくと渋滞も発生しており、ユニオンステーションには予定より約１時間遅れの19：30に到着。
　ここでも運転手がすべての荷物を一人で確認しながら降ろしていき、乗客に引き渡していきました。
　予定していた「コーストスターライト」号には乗れませんでしたが、違ったルートを堪能でき、時間的にも早くロサンゼルスに到着しましたので、早めにホテルに移動してゆっくり休むこととしました。

　後で知ったのですが、ＷＥＢでアムトラックの切符を購入した際にｅチケットを受信したメールアドレスに、「コーストスターライト」号が遅れていることについてのお知らせメールが３件も着信していたのです。
　前日寝てしまった後の着信だったのと、パソコン用のアドレスだったため、全く気づくことができませんでした。
　ということで、自分が予約した列車の遅延情報がメールで得られるのだということがわかりました。