初冬のレッサーパンダ紀行【３】 かみね動物園　おひさしぶり、１年９ヶ月ぶりの神峰ＺＯＯ！！ 変わらず元気なイチ君とほぼ初めましてのさくらちゃん

2014/12/20 - 2014/12/20

エジプト・カイロでの出張も無事完了し、今朝、成田に戻ってきました。
今日は土曜日で、もちろん明日まではフリーなので関西に帰りがてら動物園巡りをしようと思います。

今年は、北は旭川市の旭山動物園から南は鹿児島市の平川動物公園まで、日本全国１７園で２７匹のシセンレッサーパンダが、１園で２匹のニシレッサーパンダがすくすく成長してくれており、なんとか今年中にその全員に会いたいと頑張ってきたのですが、今日現在で、市原ぞうの国の一郎君と石川県いしかわ動物園のマリンちゃん、スミレちゃんには会えていない状況です。

そこで、今日は成田から同じ千葉県内の市原ぞうの国を訪問し、夜のフライトで小松に入り、明日いしかわ動物園を訪問するプランを考えていたのですが、人工哺育で育っているのであろう市原の一郎君が既に公開されているかどうかについて確たる情報を掴めなかったので、一郎君に会いに行くのは確実な情報をゲットしてからにすることとして、今日は長らくご無沙汰していた日立市かみね動物園を訪問することとしました。


これまでのレッサーパンダ旅行記はこちらからどうぞ→http://4travel.jp/travelogue/10652280

エリア 日立(茨城)

今朝６時過ぎに成田空港に帰着。
当初は市原ぞうの国で今年生まれたレッサーパンダの一郎君に会いに行こうと考えていたのですが、一郎君が既に展示されているかどうか確証が取れなかったために、急遽予定変更、１年９か月ぶりの訪問となる日立市のかみね動物園に行くことにしました。
成田空港から京成の「スカイライナー」で上野駅へ、ＪＲ常磐線「スーパーひたち」に乗り継いで日立駅へ、日立駅からは路線バスで神峰公園へ。

かみね動物園の入園料は大人５１０円です。

入園するとすぐ会えるのがアジアゾウのスズコさんとミネコさんです。

大震災で被災したかみね動物園ですが、近隣の被災された皆さんを元気づける、特に被災した子供達を勇気づけるために、震災後僅か１１日で営業を再開させました。
その時に、この２頭のゾウがどれほど人の心を和ませたことか・・・想像するだけで、ここにいてくれることへの感謝の気持でいっぱいになります。

こちらはコツメカワウソ舎。

けして大きくはないですが、コッツーが間近で見れて個人的には好きな放飼場です。

前回、１年９ヶ月前の昨年３月に来た時にはこの放飼場には神峰生まれのアンズちゃんが１匹だけが暮らしていました。
その後、サンシャイン水族館からジュン君がお婿入りして、アンズちゃんとのペアリングが期待されたのですが・・・アンズちゃんは昨年４月の大きな雷が落ちた日に天国に旅立ってしまいました。
近くへの落雷にビックリしたの原因とも言われていますが、これからと言う時でしたので本当に残念だったことを今でも覚えています。
アンズちゃんの死がショックだったのか、一時は体調を崩しかなり痩せていたジュン君ですが、その後、那須どうぶつ王国からなつこちゃんがお嫁入りしてきて精神的にもだいぶん落ち着いてきているようです。

仲良く消防ホースのハンモックの上で寛いでいました。
来年あたり仔コッツーを期待したいですね。

コツメ舎のお隣がカピバラエティハウス・・・カピバラ舎です。

こちらも昨年３月に来た時に、ちょうど茨城県初のカピバラの誕生に沸いていたのですが・・・さすが、超巨大とは言えネズミの仲間！！
あれから１年９ヶ月の間に、９月に３匹、５月に２匹、１０月に４匹と順調に増え続けています。

かみね動物園で生まれたカピバラはブリーディングローンの契約で半数が那須どうぶつ王国の所有となるために成育した全数がいるわけではないですが、それにしても賑やかになっています。

１０月１３日生まれの４匹のうち２匹は既に那須どうぶつ王国に移動し、残ったおはぎちゃんとおもちちゃんはお母さんからおっぱいをもらっていました。

様々な園でカピバラを見てきましたが授乳は初めて見たかも。

こちらニホンアナグマ舎。

かみねには４匹のニホンアナグマが暮らしています。
他の３匹はぐっすりお昼寝ですが、アグ君がとことこ歩いてきてくれました。

僕をキーパーさんと間違ったのか、暇で遊び相手が欲しかったのか・・・なんかとても愛想のいい子でした。

越冬時期なのでコロコロでとても可愛いです。

園内の高台からカバ舎、サイ舎を望みます。
左奥にキリン舎があり、その奥にレッサーパンダ舎があります。

かみね動物園でＮｏ．１の人気者はなんといってもカバさんです。
動物園のマスコットであるかみねっちょもカバなんです。

１９６３年３月１２日生まれで国内最高齢のバシャンおばあちゃんと、１９９１年１２月１８日生まれでバシャンおばあちゃんの１４番目の末娘のチャポンちゃんの２頭が暮らしています。

８月２２日に生まれたアミメキリンのシゲキ君がお母さんのキリナちゃんとメイン放飼場に出ていました、まだ訓練中とのことで放飼場で会えてよかったです。

放飼訓練が順調に進むと次のステップはお父さんのシゲル君との同居となるようです。

そして、やっとレッサーパンダ舎に到着です。

以前はアクリルの壁に色が入っており壁越しに観察するのが難しかったのですが、今は透明な壁になり観察が容易になりました。

かみね動物園にはイチ君とさくらちゃんの２匹のレッサーパンダが暮らしています。

さくらちゃんには広島市安佐動物公園でも会っているのですが、その時はすでにさくらちゃんは神峰への移動のためにバックヤード暮らしでしたので遠くから横顔を見た程度・・・僕にとってはほとんど初めましてのさくらちゃんなのです。

こちらがレッサーパンダの屋内展示室です、今日は２匹とも放飼場に出ていますのでこちらは空室です。

夏場にこの展示室のクーラーが壊れて涼しくなるまでイチ君とさくらちゃんがクーラーのある動物病院に疎開し展示中止になったのが、平穏な神峰レッサーズの今年最大のニュースとなりました。

神峰レッサーズをご紹介。

まずは２００４年７月２３日広島市安佐動物公園生まれのイチ君です。
ブリーディングローンの関係でイチ君の所属園は長崎バイオパークとなっています。

吊り橋の上で寛ぐイチ君。

前妻の麻麻（マーマー）ちゃんが広島市安佐動物公園に移動しイチ君の兄弟のマツ君とペアを組み、代わりにマツ君の前妻のさくらちゃんが神峰に移動して来ました。
どちらのペアも上手くいくといいですね。

そして、その昨年１２月２１日に広島市安佐動物公園からやってきたのがさくらちゃんです。
さくらちゃんは２００４年６月１７日多摩動物公園生まれ、こちらもブリーディングローンの関係で所属園は長野市茶臼山動物園となっています。

神峰にきてそろそろ１年のさくらちゃん、環境にもすっかりなれてのんびり暮らしているようです。

気持ちよさ気にかいかいっ！！

吊り橋でお昼寝していたイチ君がひょっこり起き上りカメラ目線をくれました！！

どうやらキリン舎へキリナちゃんとシゲキ君を収容に向かうキーパーさんの様子が気になったようですね。
さくらちゃんは毛繕いに専心です。

優しい顔立ちでいわゆる多摩顔のさくらちゃん、富山市ファミリーパークの花ちゃんに似ていますね・・・花ちゃん

優しい顔立ちでいわゆる多摩顔のさくらちゃん、富山市ファミリーパークの花ちゃんに似ていますね・・・さくらちゃんも花ちゃんも多摩の永遠のお嬢様、花花（ファンファン）さんの子供だったと記憶しています。

なんとも可愛らしいさくらちゃん。
もう今年で１０歳なので正直言って厳しいかもしれませんが、出来れば来年はさくらちゃんのお母さん姿を見てみたいものです。

麻麻さんに続き、別嬪さんのお嫁さんをもらったイチ君、君は果報者だね！！

目尻の下の色柄が濃いいわゆる安佐顔のイチ君、出来れば君の子供を見てみたいな・・・。
次の恋のシーズンが最後のチャンスかもしれなね。
頑張ってね、イチ君！！

レッサーパンダ舎のすぐ上にはサル山がありました。
とっても広く遊具もいっぱいで楽しいサル山です。

今日は寒いのでサル団子！！

ベンガルトラのさわちゃん、２００９年７月１３日秋吉台サファリ生まれの女の子です。

今年の夏に一部で話題になったＺＯＯ ＪＥＡＮＳの製作者の一人です→http://www.doubutsu-no-kuni.net/?p=21832

こちらもＺＯＯ ＪＥＡＮＳの製作者さんです。

大震災の５日後に３兄妹で生まれたきぼう君、いまや立派な雄ライオンです。

もう１頭いた雌の方はお母さんのバルミーさんかきぼう君の妹の１頭か？
２０１２年生まれの妹達もずいぶん大きくなっているので区別がつきませんでした。

この子はお尻のあたりを怪我していますね、まあ、野生動物ですからこの系統の怪我はあっと言う間に治っちゃうんでしょうね。

動物資料館があったので何か面白い資料はないかと入ってみたのですが、子供向けの本ばかりでした、

でも、資料館の片隅で剥製君に会えました。
個体名は不明でしたが神峰に縁のあるパンダなのでしょうか？
これからはこの様に剥製になり後世の貴重な資料になっている子にも出来るだけ会っていこうと思っています。

帰りはちょうどいい時間のバスがなく日立駅まで歩きました。
日立駅からは「スーパーひたち」で上野駅へ、今日は羽田空港から小松空港に入り福井で宿泊の予定です。