2014/10/20 - 2014/10/23
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kiro184さん
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大韓民国・韓国。日本の隣国ではあるが今まで未訪になっていた。
私の旅行は鉄道に乗ることだけが目的であるが、今回の旅行は現地で動けるのが実質2日間ということもあり、全路線への乗車はハナから諦めて「韓国にある静態保存車両を見学すること」を目標にした。それでもソウルから釜山まで韓国を南北に縦断するように乗車出来たため充実した旅になった。
日程的な都合から、有名観光地へは一つも行かない旅になってしまったが、日本から近いこともありまた来ればいいかという思いもあったためだ。そのため多くの人にとっては参考にならない旅行記だと思うが、ご覧頂ければ幸いである。
【大まかな行程】
1日目 新千歳空港→仁川(インチョン)空港→ソウル(ソウル泊)
2日目 ソウル→釜山(プサン)→大田(テジョン)→西大田(ソテジョン)→全州(チョンジュ)(全州泊)
3日目 全州→谷城(コクソン)→義王(ウィワン)→ソウル(ソウル泊)
4日目 ソウル→仁川空港→新千歳空港
※多忙のため10月の旅行を12月に投稿することをお詫びいたします。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
◆1日目
【韓国へ向けて出発】
新千歳空港を出発する直行便で仁川国際空港へ到着した。北海道旅行は韓国でも人気があるようで、乗客の6割程は韓国人だった。日本人は韓国へ行く人の他に、仁川空港で乗り換えてさらに遠くへ向かう人もいるのであろう。
仁川空港で到着したのは搭乗棟だったため、ターミナルへは「スターライン」という新交通システムで移動する。全く予備知識が無かったが、韓国での初乗り鉄はこれになった。
無人運転の電車は1分強走るとターミナルへ到着した。こんな短距離なら動く歩道でもいいのではないかとも思うが、帰国後に調べると将来的に空港が拡張された際には空港内を循環する路線になるそうなので、そのために鉄道が選ばれたのであろう。 -
その後は入国審査を通過し、空港鉄道(A´REX)の乗り場へ向かう。
今回の旅行ではコリアレールパス(3日用)を使用するが、予約と決済は日本で行っているためプリントアウトしたバウチャーを韓国内でパスに交換するのである。てっきりソウル駅まで行かなければ交換出来ないのかと思っていたが、空港鉄道乗り場へ向かう途中に「Rail Pass」と掲示されたKORAIL(韓国鉄道公社)のカウンターがあった。そこで尋ねてみると、パスの交換だけではなく指定席の予約もできるという(コリアレールパスで指定席を利用する場合、現地でパスの交換を行った後でなければ指定席を発券出来ない)。
カウンターには誰も並んでいなかったため、2日間計5列車の指定券を発券してもらう。事前に出発駅と到着駅を漢字・ハングル・英語で書き、さらに時刻と列車番号も書き込んだものを日本で準備しておいた。
希望する列車のうち、2日目のソウル9:00発→釜山11:41着のKTXと、同じく2日目釜山13:35発→大田16:37着のムグンファ号が満席であったため、ソウル8:50→釜山11:23のKTXと釜山13:55→大田15:34のKTXに変更した。
空港鉄道の乗り場へは17:55頃に到着した。ソウルまでの空港連絡に特化したノンストップのエクスプレス(全席指定・8000ウォン)の次の発車は18:34であり、少しでも早くソウル市内へ行きたいため各駅停車タイプ(4550ウォン)に乗車する。
しかしこの選択が失敗だった。オールロングシートの座席がほぼ全て埋まっていたためにソウルまで立ちっ放しだった上に、日勤終業時間帯だったため通勤客で混雑していた。定刻なのか遅れが出たのか不明だが、ソウルには50分程かかって到着した。
さらにソウルから地下鉄1号線に乗り、鉄路3街で下車し近くの宿へ到着した。 -
◆2日目
この日から韓国を南北に縦断するような乗り鉄の旅が始まる。ソウル8:50発のKTX119号に乗るため、余裕を持って7時半頃に宿を出る。
ソウル駅の長距離列車用ホームは地上にあり、大きな駅舎は2階にある。通路からは広く開放的な構内を望める。指定された席は進行方向窓側だった。このKTXは車内の半数の席が進行方向とは逆向きになるいわゆる集団見合い式であり、窓側であっても柱がある席もあり、今回はかなり運が良かったと言えるだろう。座席が9割程埋まった状態で出発した。 -
編成両端の機関車がプッシュプル牽引するスタイルの列車のため、加速は電車と違って鈍い。ソウルを出てすぐは近郊電車も走る路線をのんびりと走るが、高速線に入ると快調な走りになった。
その後は特筆するような事は無かったが、大邱(テグ)手前で高速線から地上線へと移る。大邱駅へ進入する直前の箇所で線路の付け替え工事を行っており、そこでは車輪がレールの継ぎ目を通るたびに車体がバキバキと音を立てる。走っている途中で車体が分解するのではと思うほどの大きな音であり、若干不安になる。
東大邱を過ぎると再び高速線へと入って行き、釜山には定刻の11:23に到着した。 -
釜山では、市内に保存されている釜山市電の車両を見学するだけである。駅のコインロッカーに荷物を預けてから地下鉄1号線に乗り土城で下車した。
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土城駅から5分程歩くと、東亜大学の校舎前にお目当ての車両が置かれていた。門には守衛所があるが昼休みでどこかへ行っているのか誰も居なかったため、勝手に入って撮影する。アメリカ製の電車だそうだが、日本風の塗装も相まって不思議な雰囲気を醸し出している。
保存車両を見た後は釜山駅へ戻る。あいにく天気は雨であり、釜山駅へ戻ってきた頃には道路の排水が追い付かないほどの土砂降りになる。予定の列車までまだ1時間程あるが、おとなしく駅舎内をブラブラして時間を潰した。 -
釜山から乗車するのはKTX236号であり、車両はKTX山川だった。当初の予定では往路に高速線に乗車したので変化を付けるために復路は地上線を走るムグンファ号に乗ることにしていたが、冒頭で記したように満席だったため仕方なくKTXに乗車することにした。車内は最初に乗ったKTXより明るい感じで、座席も広いように感じた。
釜山を定刻の13:55に発車した。この車両の難点として、窓の日除けが座席2列分の幅がある大きなものが付いている。つまり、前列(または後列)の人が勝手に日除けを降ろしてしまえばこちらの窓からも外は見えなくなってしまう。後ろの席のおばちゃんが日除けを降ろしてしまったが、あいにく「外を見たいから少し開けてくれ」と伝える語学力が無いためおとなしく我慢する。この日除けは現地の人同士でトラブルになる事は無いのだろうか。
外を見にくくなったことと午前中に乗車した路線であることから、次に下車する大田到着の直前まで寝てしまった。 -
大田には定刻の15:34に到着した。ここから湖南線に乗り換えるのであるが、大田の優等列車ターミナルは京釜線は大田駅、湖南線は西大田駅に分かれている。両駅は直線距離で約3km程離れており、大田駅から湖南線へ向かう列車は早朝の一部を除いて存在しない。
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大田駅と西大田駅を結ぶように地下鉄が走っており、これに乗って移動する。大田駅では駅舎から出る必要があるものの鉄道駅とほぼ直結された地下鉄駅がある。
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地下鉄の西大田ネゴリ駅で下車し、約10分歩くと西大田駅が見えてくる。大田駅から西大田駅までは順調に行けば約45分で到着する。地下鉄列車が到着するタイミングにもよるが、この経路で乗り換えをする場合は最低1時間は確保しておきたいところだ。
次に乗車するKTXの発車時刻までまだ1時間程ある。17時ぐらいではあったが、昼飯を軽くしか食べていなかったことと次の目的地の全州駅前にまともな食堂があるか不明だったため、西大田駅の中にある食堂で早めの夕食を取った。
17:56に乗車するKTX709号が到着した。車両はKTX山川であり、この時点では2編成併結の状態で発車する。途中の益山で木浦行と麗水エキスポ行に分割されるのである。指定された席は、当然ではあるが全州を通る麗水エキスポ行の車両だった。 -
すでに日没後であり車窓が真っ暗な事から、車内WiFiを使ってスマホをいじりながら暇を潰す。
全州には定刻の19:08に到着した。全州駅は全州の市街地から離れている事もあり、駅前には食堂やコンビニ等は見当たらない(これを想定して西大田で食事を済ませておいた)。今夜の宿は全州市街地ではなく、全州駅から1km強離れた場所に予約済みである。駅から徒歩で行ける安い宿がここしか無かったためであり、日本でプリントアウトしてきた地図を頼りに歩いて行く。
駅から少し離れると車通りは多いものの人がほとんど歩いていない道になる。治安が悪い感じはしなかったが、何かあっても対処する術が無い。さらに進むとラブホテル街があり、その中に予約したホテルがあった(このホテルはラブホテルではなかった)。
酒を買うためにホテルから出てみたが、すぐ近くに日用品を扱う個人商店があった以外はコンビニや食堂は見つけられなかった。その個人商店で酒とお菓子を売っていたため(弁当や総菜の類は置いていなかった)無事に入手し、ホテルへ戻った。
(画像の全州駅は、翌朝撮影したもの) -
◆3日目
全州(チョンジュ)7:14発のムグンファ号に乗るため、余裕を持って6時半過ぎにホテルを出る。
全州駅には6:55頃に到着した。すでに駅舎内では数十人の乗客が列車を待っている。麗水方面への次の列車は7:14発、ソウル方面への次の列車は7:40発なのだがずいぶん早くに駅へ到着している人が多い(この付近で通勤通学列車に当たる列車があるのかは不明)。
乗車するムグンファ号は、電気機関車が4両の客車を牽引していた。定刻に発車すると貨物牽引もこなすこの機関車には軽い荷なのだろう、グイグイと電車並みの加速で突っ走る。
車内は半数ほどの座席が埋まっているが通勤や通学途中と思われる乗客はおらず、旅行や所用で出かけるような格好の人ばかりだ。通勤通学輸送は鉄道以外でさばいているのであろうか。 -
谷城(コクソン)には定刻の7:58に到着する。この付近の線路は谷城駅ともども築堤上に移設されたため、駅は新しくきれいだ。
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谷城へ来たのは、ソムジンガル汽車公園に保存されている車両を見学するためだ。前述の移設された鉄道線の旧線部分が広大な鉄道公園に整備されている。
管理棟は9時からの営業だが、公園自体は自由に入ることが出来るため保存されている車両をじっくりと見学した。 -
これは園内を周回する観光用列車。外見はSLだがディーゼルエンジンで走行するレプリカである。これも9時以降の運転であるため走行している所は見られなかった。
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谷城駅へ戻り、9:24発のITXセマウル1192号に乗車する。
事前に予習はしていなかったが、帰国後に調べたところこの電車は2014年春にデビューした新型車両だそうだ。赤色を主体とした洗練された外観、車内は旧来の車両よりも日本の在来線特急に近い感じなど、それまでの韓国の車両とは違った印象だ。
益山で乗客が半分ほど入れ替わる。その他の駅ではポツポツと乗車があるぐらいだ。益山を過ぎたあたりから車窓に高速高架線が見えるが、こちらは地上の在来線を走る。
12:37に水原(スウォン)に到着した。水原では京釜電鉄(近郊列車。ソウル地下鉄1号線直通)に乗り換える。今回の旅行では韓国内の鉄道が乗り放題になるKORAILパスを使用しているが、これは長距離列車でのみ使用出来るもので、近郊列車や地下鉄は別途乗車券を買う必要がある。水原駅の改札口も長距離列車と近郊列車では別になっている(と言うより、長距離列車ホームには改札口が無い)。 -
水原から近郊列車に乗車し、13:10頃に義王(ウィワン)に到着した。義王で下車したのは駅から徒歩10分程の場所にある鉄道博物館を見学するためだ。
ここは韓国一と言っても過言ではない数の保存車両があり、韓国鉄道公社直営の施設である。広い園内にはSLや日本製のディーゼルカー、日本統治時代の車両も保存されている。 -
この車両は9900系という優等列車用の電車。日本の485系電車を参考に日立製作所の協力で製造され、塗装も日本の国鉄特急色にそっくりだ。1980年頃に製造されたらしいが、それにしては古めかしいデザインに見える。
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周囲をシートで覆われていた謎の車両。搬入した直後で整備中なのか、解体する準備なのかは分からない。かなりクラシカルな車両で、優等列車用の電車かと思われるが不勉強のため形式等は分からない。
鉄道博物館で1時間程過ごし、再度京釜電鉄に乗り14:30頃に義王を出発する。
この後はソウル市内で3件の保存車両を見学する予定だ。義王で昼飯を食べようかと考えていたが義王からソウルまで1時間程掛かること、この時期のソウルの日没は18時頃であることを考えると昼飯を食べている場合ではないことに気付き、空き腹を抱えながら以降の行程をこなすことになった。保存車両の撮影が目的であるため、行って暗ければ何の意味も無いのである。 -
義王から乗った列車はソウル地下鉄1号線に直通するため、新吉(シンギル)で地下鉄5号線に乗り換える。そして西大門で下車して5分程歩くとお目当ての保存車両が見えてきた。
この場所はソウル歴史博物館だ。博物館前の歩道上にソウル市電が保存されている。この車両はソウル市内のオリニ大公園(詳しくは後述)で保存されていたが、2008年にここへ移設されたそうだ。 -
ソウル歴史博物館を出発したのが16時少し前であった。西大門駅まで戻り、地下鉄5号線に乗車して峨嵯山駅で下車する。近くのオリニ大公園に保存車両があるという事はインターネットで事前に調べている際に発見したが、一番新しい情報で2011年頃のものしか発見出来なかった。現在も車両が保存されているのか半信半疑だったが、駅から5分強歩いた所に車両が置かれており、標準軌のSLとナローゲージのSLと客車が保存されていた。
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あまり日本語の情報が無いようなので記しておきたい。地下鉄5号線峨嵯山駅の4番出口を出て、真っすぐ進むとオリニ大公園に入る。そのまま5分程歩くと少し木の陰になるような場所にこれらの車両が置かれている。オリニ大公園はとても広い公園のため峨嵯山駅以外の駅(オリニ大公園駅など)から歩く場合は、この保存車両まではかなり歩かなければならないかと思う(画像はナローゲージのSLと客車)。
前述のソウル歴史博物館に保存されている381号電車は、かつてこのオリニ大公園に保存されていた。381号電車の移設に併せてSLは撤去されたかもしれないと思っていたが無事に保存されていた。 -
17:10頃にオリニ大公園を後にし峨嵯山駅から地下鉄5号線に乗車、東大門歴史文化公園駅で4号線に乗り換えて恵化で下車した。ここから10分程歩いた国立ソウル科学館にも車両が保存されている。
科学館はすでに閉館している時間のため敷地内に入れないという最悪の事態を覚悟していたが、車両は科学館裏手の山の上にあり見学可能だった。
電車はソウル市電で活躍していたもの、SLはナローゲージ用で水原〜驪州の水驪線、水原〜仁川の水仁線で活躍していたそうだ。
時刻はここで18時ちょうど。日没直前でありシャッタースピードがかなり落ちたがなんとか撮影することが出来た。これで予定していた韓国での鉄道旅行は全て終了した。あとはソウル市内のホテルへ行くだけである。 -
◆4日目
この日は旅行最終日であるが帰国便が仁川を午前10時に出発するため、ソウル市内のホテルから空港へ移動するだけである。余裕を持って6時半頃にホテルを出発し、地下鉄でソウル駅までやってきた。
韓国に到着した日は各駅停車タイプの空港鉄道を利用したため、帰りはノンストップタイプに乗車してみる。ノンストップタイプは全席指定で片道8000ウォンである。各駅停車タイプで同区間を乗車した場合は4550ウォンなので2倍近い料金差がある。ノンストップタイプの運賃はキャンペーン中なのでこれでも割り引かれているらしい。差額の3450ウォンは日本円に換算すると¥400程度なので、日本の基準で言えば座席指定券を買うのと同じ程度でしかないのだが、ほぼ半額で移動出来てしまうとなると各駅停車タイプを選ぶことになるだろう。
7時半頃に乗車したが、案の定車内はガラガラで1両に5人程度しか乗っていない。しかもその乗客のほとんどは韓国人ではないようだ。
車内が空いてる事もあり静かで快適な移動であった。40分程で仁川空港に到着した。 -
空港には早めに到着したため、土産物を物色してから帰国便に乗り込んだ。
初の韓国鉄道旅行は無事に終了した。韓国は多くの日本人が旅行していることと思うため、私が特に記すような点は無いであろう。列車については、乗車したもののほぼ全てで定時運行だった。
今後はソウル都市圏の路線での延伸や新規開業、客車のムグンファ号が電車に置き換えられるなどの動きがあると思う。韓国の鉄道にどのような車両が登場してどのように変化していくのか、興味深いところである。
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