2014/11/11 - 2014/11/12
556位(同エリア3465件中)
玄白さん
先月に引き続き、友人所有の山中湖ロッジへ。12月になると来春までロッジを閉鎖するというので、今回が今年最後の滞在です。前回はロッジ周辺をうろうろして過ごしましたが、今回は遠出もする滞在となりました。相変わらず、紅葉と富士山がテーマです。
ロッジ到着の翌日は、午前中は紅葉のピークを過ぎた旭丘湖畔緑地公園を散策し、午後は天気が回復してきたので、河口湖へ。北岸の美術館通りにあるもみじ回廊の昼と夜の紅葉、そして久保田一竹美術館で見事な辻が花染めと庭園を見てきました。
2014年の紅葉シリーズはこれにて終了です。(たぶん・・・)
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
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11月11日。
いつもは、東富士有料道路の山中湖ICで高速道路を降りるのだが、今回は明日以降のどこかで河口湖まで来るつもりなので、その下見で中央高速河口湖ICで降りて、河口湖北岸へ。
河口湖の紅葉は山中湖より1週間から10日ほど遅いので、今頃が紅葉のピークを迎えている。ライトアップされるモミジ回廊の様子を見て回る。 -
想像していたより、ちょっと小規模な紅葉。コンクリートで固められた梨川という水が流れていない川の両岸に60本ほどのイロハモミジが植えられている。
すでに午後5時近くなったので、いったん山中湖ロッジに入り、天気がよければ明日再訪するかな。 -
11月12日
あいにく、どんよりと曇っている。午前中、旭丘湖畔緑地公園に行ってみる。ここの紅葉の見頃は10月下旬、ライトアップイベントも3日前に終了している。 -
紅葉祭りが終わり、訪れる観光客はほとんどいない。宴の後の寂寥感にも似た、名残惜しさとものさびしさが混ぜ合わされたような雰囲気が漂っている。どんより曇った天気がそんな気分をいっそう増している。しかし、こういう紅葉の情景も味があっていいものだ。
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だいぶ落葉が進み、少しばかりの残紅葉。
残紅葉、この言葉から石田三成の辞世の歌が連想される。
「散り残る紅葉はことにいとおしき秋の名残はこればかりとぞ」
某大河ドラマでは、すっかり悪者扱いされてしまっている三成だが・・・ -
落ちモミジのじゅうたん
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ケヤキもすっかり葉を落としている。葉が落ちると、あちこち宿木が取り付いているのがよくわかる。宿木は、珍しいものかと思っていたが、意外とどこでも見られるものなんだな。
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残紅葉と宿木
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誰もいない。見えるのは、連れ合いの後姿ばかり・・
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イチオシ
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座る人がいなくなった園内のテーブルとベンチ
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蔦のような植物の実。なんという植物なのだろうか?
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イチオシ
湖に浮かんでいるのは、水陸両用バスKABA号かな?
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マリモ通りの歩道にも落ち紅葉が積もっている
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イチオシ
わかさぎ釣りのボートも浮かんでいる。
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遊覧船「白鳥の湖」号が湖面をすべるように進んでいく。観光客は何人くらい乗っているんだろうか?
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一旦ロッジに戻り昼食。天気予報では午後になれば晴れるということだったが、なかなか天気は回復しない。2時過ぎになってようやく雲が消えてきた。
予定通り、河口湖まで行ってみよう。 -
まず、美術館通りの湖岸に行ってみる。少し霞んではいるが、雲が取れて富士山が姿を見せている。
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梨川河岸のもみじ回廊へ。
こちらは紅葉が身頃なので、大勢の観光客でにぎわっている。山中湖とうってかわって、こちらはまさに宴たけなわ。 -
久保田一竹美術館へ。着物の美術館だというので、あまり乗り気はしなかったが、連れ合いの「どうしても見たい!」という強い要望に負けてしぶしぶ中へ・・・
しかし、中に入ってオドロキ! 展示されている着物は絹の生地をキャンバスにした絵画のごときアートなのである。見事というしかない。ただし、館内は写真撮影禁止なので、ここで見せられないのが残念。 -
美術館の敷地は庭園として整備されていて、正門から入ったところの一部の庭園だけならタダである。
紅葉が身頃を迎えている。 -
正門をくぐって、すぐ右側にある大滝という人工の小さな滝
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奥の本館展示室と受付、ショップ、休憩スペースがある新館と、建屋は二つある。
こちらは新館。ここで入館料\1,300を払う。ただし、美術館のHPにアクセスして割引券の画像をスマホで提示すると¥100引きになる。 -
庭にステージもしつらえられていて、ミニコンサートなどのイベントも行われるようだ。ステージの脇から見た新館。
<辻が花染めと久保田一竹のこと>
着物の染め技法としては、京都の伝統工芸として京友禅が有名である。これは江戸元禄時代に扇絵師の宮崎友禅斎が考案した技法で、現代にも連綿と続いている技法である。しかし、それよりはるかに古い室町時代に遡り安土桃山時代に隆盛を極めた辻が花染めという染め技法があった。防染に糊を使う京友禅に対して、辻が花は縫い締め絞りによるもので、絵柄の自由度が少ない、工程が煩雑ということで急速に廃れてしまい、現存する辻が花染めは300点くらいしかない幻の染物といわれている。
久保田一竹氏は、戦前生まれの染物師。最初は京友禅をやっていたが、20歳のとき、辻が花染めを見てその美しさに感銘し、独自の辻が花染めの研究に没頭した。単に昔の辻が花を復活させるだけでなく、縫い締めの糸にナイロンを使ったり、現代の化学染料を利用したりして現代技術も取り入れ、重厚な重ね染めの技法を編み出したりして新しい「一竹辻が花染め」を確立。苦節40年、1977年に初めて銀座で個展を開催した。その後フランスやアメリカのスミソニアン博物館で個展を開催したりして、世界的にも、その芸術性を高く評価されている。2003年に83歳で逝去。 -
本館展示室の一角に「茶房一竹庵」という喫茶コーナーがある。そこから外の庭園が眺められる。ここで庭園の写真だけは撮ってよいことになっている。
庭園の人工の滝「龍門の滝」
久保田一竹氏は、インド、アフリカ、東南アジアなどのエスニックなインテリアグッズが好きでコレクションしていたという。茶房内や庭園のところどころに集められた小物が展示されている。 -
外に出て庭園を散策。
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写っている建物は本館の屋根。
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散策路の奥まったところに溶岩でできた洞窟があり、仏像が安置されていた。久保田一竹氏が亡き母を想い、インドの仏師に彫ってもらった普賢菩薩だそうだ。
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インド系の置物かな?
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竹垣に落ち紅葉が絡まっている。和の雰囲気とエスニックな小物が融合して不思議な感覚を覚える庭園である。
純然たる和の塊のような染物に生涯をささげた一竹が、アジア・アフリカの民族芸術のような彫刻に魅かれたのはどんな心境だったのだろうか。彼の心象風景を覗いてみたい気がする。 -
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野外ステージでは明日から2日間のイベント「一竹舞衣夢2014 木村弓ミニコンサート」のリハーサルが始まった。
歌手であり作曲家である木村弓さんを一躍有名にした宮崎駿監督の名作アニメ映画「千と千尋の神隠し」の主題歌「いつも何度でも」を歌っていた。リハーサルとはいえ、思いがけずライアーという竪琴で弾き語りをする木村弓さんの生演奏を聞けてラッキー! -
日が暮れてきた。連れ合いは、もう一度辻が花染めの着物を見たいというので、ここで別れて、一人紅葉のライトアップ撮影に行く。
まず、湖岸で夕暮れ時の富士山の撮影。 -
イチオシ
月並みな構図だが、紅葉の下、茜色から濃青に変わるグラデーションの夕暮れの空に浮かぶ富士山のシルエットがとてもきれいだ。
宝永山の出っ張りがなく左右対称になだらかに山裾が広がる河口湖からの富士山は、たおやかでまことに美しい姿である。 -
ボート乗り場を入れた構図にて
河口湖大橋の照明も灯った。 -
湖岸での富士山撮影を終え、ライトアップされたもみじ回廊へ。
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梨川の両岸の細い歩道から眺めるので、撮影ポイントが限定され、自由度があまりない。照明の当て方も、ちょっと雑な感じがする。紅葉ライトアップは、2週間前の山中湖緑地公園の方が均一に光があたってきれいだった。
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イチオシ
美術館通りから少し入ったところに、もみじ回廊で唯一富士山と紅葉の組み合わせが撮影できるポイントがある。
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梨川の川底に積もった落紅葉。
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上空を見上げる。モミジの上に聳える木は風に揺られてブレている。
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午後6時前だが、撮影は切り上げて山中湖ロッジに戻る。
9月下旬に奥日光小田代ケ原から始まった今年の紅葉追っかけは、これにて終了。今年の紅葉は、全般に早く染まり出しタイミングが合わない時もあった。少なくとも玄白が行ったところでは例年より色づきは必ずしも良くなかったように思える。来年に期待しよう。
飽きもせず2014年紅葉シリーズをご覧いただいた4トラベラーの皆様、ありがとうございました。
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この旅行記へのコメント (2)
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- 蔦之丞さん 2014/11/29 17:07:25
- Best shutterPOINT
- 玄白様
こんばんは!
富士山・紅葉・落葉
素晴らしい画像をありがとうございます!
落葉の深さからは迫力と自然美が伝わって来ました
蔦之丞
- 玄白さん からの返信 2014/11/29 22:00:19
- RE: Best shutterPOINT
- 蔦之丞さん、こんばんは
いつも、玄白の旅行記訪問、いいね投票ありがとうございます。
自分の旅行記録とボケ防止のために4Travelの旅行記ブログを利用させていただいているだけなのですが、こうして他の方に見ていただき、書き込みまでしてもらえると励みになります。
今後ともよろしくお願いします。
玄白
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