高千穂の秋景色　幸多き秋の実りに　感謝の旅 　（後半：天岩戸編）

2014/11/21 - 2014/11/22

宮崎 高千穂
10月に予想外の台風で、１泊で終わってしまった　宮崎ひとり旅
　http://4travel.jp/travelogue/10939749

行くはずだった　高千穂巡りが心残りで....
このまま年を越すのもな〜なんて思っていたら、会社の健康診断のお知らせが...
これを利用して　紅葉の高千穂へ行っちゃおう♪
秋の高千穂は、大人気！道路渋滞に　高千穂峡のボートなどは３時待ちを越えるとか...
金曜日の午後から高千穂へ入り　土曜日の朝早くから観光しようと計画〜
友人を誘って出発〜

羽田　13:05 JAL便 →　熊本空港　14:55着
熊本空港でレンタカーを借りて　高千穂方面へ

10月の時に泣く泣くキャンセルした　高千穂のホテルに宿泊
夜は宿の送迎付きで　夜神楽鑑賞

翌日は、高千穂神社に高千穂峡　そして天の岩戸へ　
帰路は、神話街道を延岡方面へ向けて 紅葉の山並みをドライブ
延岡から「特急にちりん」で宮崎空港へ

＊後半：天岩戸→神話街道→延岡→宮崎　です。

エリア 高千穂・五ヶ瀬(宮崎)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 友人
• 交通手段: レンタカー JALグループ JR特急
• 旅行の手配内容: 個別手配

時間を忘れて　ずっと眺めていたい　紅葉の美しい高千穂峡に
後ろ髪をひかれつつ　長閑な棚田を抜けて　次の場所へ

*高千穂 前半の旅は こちら
　　http://4travel.jp/travelogue/10954473

天岩戸神社に向かいます。
太陽神である天照大神が隠れ、世界が真っ暗になった 岩戸隠れの伝説の舞台。

朝は、霧が少し出ていましたが、とっても良いお天気になりました。

天岩戸神社に到着です。
天手力男命（あめのたぢからおのみこと）のお出迎え

ちなみに、タヂカラヲが放り投げた岩戸の扉は、長野県の戸隠まで飛んでいったとか。
なので戸隠と言う地名なんだそうです
しかし、どれだけ力持ちなんだ〜！？

こちらも紅葉が綺麗です。

天岩戸神社の案内板

天岩戸神社は、宮崎県高千穂町に鎮座し、日本神話(古事記・日本書紀)の中に書かれております,天照大御神様のお隠れになられた,天岩戸と呼ばれる洞窟を御神体として御祀りしており、天岩戸神話の舞台となった場所でございます。
岩戸川をはさんで西本宮と東本宮が鎮座し、両社とも天照大御神様を御祭神として御祀りしております。
川上には,八百萬の神々がお集まりになり、御相談をされた天安河原がございます。
【天岩戸神社HPより】

【天岩戸神社　西本宮】
御祭神：　大日霎尊(おおひるめのみこと)　（天照皇大神の別称）
御神木：　招霊(おがたま)の木

天岩戸御案内】
御神体の天岩戸の洞窟は、西本宮から谷を挟んで反対の壁の中腹にあります。
西本宮拝殿の裏側に天岩戸が見える天岩戸遥拝所があり、神職がご案内というかたちでお連れ致しております。
ご案内ご希望の方は授与所にて受付をお願いいたします。

で、社務所で申し込むと、通常、御神域のため立ち入り禁止区域の
本殿の裏手にまわって天岩戸を宮司さんのガイド付き案内で拝謁することが出来ます。
これがとっても勉強にもなりました。

最初のお話は、
「ここは八百万の神様が　お集りになられる場所
皆様のルーツ,ご先祖様を遥かにたどっていくと　いずれかの神様にあたります。
その神様の御子孫が皆様です。今日、ここに ご参拝の機会を得たと言う事は　
そのご先祖にあたる いずれかの神様からの,ご招待があったから ということになりましょう。」

こんな感じのお話から始まり　この場所に来ることができた事に感謝しなければ...
ありがたいご招待を受けたんだ〜と　何だかとっても心が洗われるような気持ちになりました。

ちょっとした きっかけで 遠い昔、学生時代に読んだ「古事記」を再読する機会があり　
宮崎、高千穂の地を巡ってみたくなって　
10月に宮崎入りしたものの台風で高千穂までは来られず...　

次の機会を伺いながら　もう少し詳しく知ろうと
古事記関連や神話の本を数冊　読み進めていました。
何とか 沢山登場してくる神様の名前やいわれに系図　初代天皇の登場までが やっと頭の中で出来あがったかな〜？？
きっと　そのタイミングでの　ご招待だったのでしょう
先月では、まだまだ早い と 神様のお許しがでなかったのかもしれませんね〜
そんな気がしました。

ご神木の解説もしてくれました。
こちらの神社のご神木は、杉ではなく、「招霊の木（オガタマの木）」だそうです。
主に九州地方〜西日本に生息している木で、アメノウズメが岩戸の前で
踊った時に手に持っていたのが、オガタマの木の枝なんだそうです。
例年春先に白い小さな花が咲き、秋には赤い堅い実を結びます。

そう言えば、昨夜の神楽でも　手に持って踊っていました。

古代銀杏(こだいいちょう)
古代銀杏は長野県諏訪と二ヶ所しかないと言われており特異な葉・実の形をしております。
この銀杏の実を陛下の御料として御指定になり献納したことがあるそうです。

このあと、立ち入り禁止の扉を開けていただき、拝殿の裏手に回り
天岩戸を拝謁させていただきました....が　ここは撮影禁止です。
したがって　岩戸の写真はありません　
山の中腹にぽっかり空いた洞窟　誰も立ち入ってはいけない御神域を拝謁
遠い遠い古代から続く、壮大な歴史ロマンを感じ大感動でした。

私の家は神道で、実家には、仏壇にあたる「祖霊舎（それいしゃ）」といわれる
祭壇があります　三種の神器のひとつ 神鏡（しんきょう）が上段中央にあり
見慣れていますが...
こちらの　神鏡の輝きは別格（当然ですが..)　神々しくて最強のパワーを感じました。

【天安河原宮】
御祭神：　思兼神(おもいかねのかみ)　
　　　　　八百萬神(やおよろずのかみ)

天岩戸神社西本宮から岩戸川に沿って徒歩で約10分、
天照大神（アマテラスオオミカミ）が岩戸にお隠れになったさい、
天地暗黒となり八百万（やおよろず）の神がこの河原に集まり神議された
と伝えられる大洞窟（奥行き25ｍ、間口30ｍ）。
別名「仰慕ヶ窟（ぎょうぼがいわや）」があります。

道のりは、思ったより長かったですが
緩やかな遊歩道になっていて、比較的 楽に往復できました。

ただの　ひかりの加減でしょうが
何枚かの写真に　この真っすぐな光が差し込んで写っていて
この光に導かれて　ここに来られたのかも〜なんて　
ちょっぴり,神がかり的なことを思ってしまう場所でした。

八百万の神々が集まった場所
「確かにココに集まったかも。」と納得ができる 雰囲気のある道を進みます。

ここでも、何かの取材をしていました。

八百万（やおよろず）の神がこの河原に集まり神議された
と伝えられる大洞窟（奥行き25ｍ、間口30ｍ）。
以前は社のみがあり 信仰の対象となっていたそうですが、いつのまにか
願い事がかなう場所と広まって
祈願を行う人たちの手によって 石が積まれていくようになり
現在では 無数にある積まれた石が、天安河原の 神秘的かつ幻想的な雰囲気を
一層引き立てているようです。

見学は、午前中〜お昼位の明るいうちがいいかも...ですね。
暗くなると、ちょっと怖そう…。

私は、どうしても、賽の河原(三途の川)をイメージしてしまいます。
が、朝昼の光が差し込む洞窟、河原なら、とても荘厳な感じがすると思います。

遊歩道を戻ります。

【高千穂焼　五峰窯】
天岩戸神社から天安河原へ行く途中にある、ギャラリーに隣接する
カフェ『華幸望』ここで　ひと休みします。

眼下には岩戸渓谷が見え、ほっと休まる最高のロケーションです。

宮崎といえば〜チキン南蛮！
南蛮酢甘辛チキンの下に タルタルソースたっぷりの「チキン南蛮ドッグ」をいただきました
美味しかった〜☆

再び、神社にもどり　頼んであった御朱印帳を受け取って
天岩戸を後にします。

天照皇大神（あまてらすすめおおかみ）、あるいは皇大御神（すめおおみかみ）
神職が神前にて名を唱えるときは天照坐皇大御神（あまてらしますすめおおみかみ）
皇室の祖神で、日本民族の総氏神　　太陽を神格化した自然神
ご参拝させていただいて　ありがとうございました。
あなたに会えて良かった〜　近くに感じることが出来て嬉しかったです。

日本神話の故郷「高千穂」
熊本市中央区から、宮崎県延岡市に至る国道Ｒ２１８が 高千穂神話街道。
昨日、熊本から入り高千穂の里に１泊、高千穂峡に天岩戸をめぐり
ゴールの延岡へと のんびりレンタカーを走らせて　最後まで神話街道の
秋景色を楽しみます。

街道の、この農村風景は、もっともっと、ゆっくりと時間をかけて回りたくなる
とっても魅力ある風景でした。

岩戸川の右岸と左岸をつなぐ橋を何本もわたる快走路。
雲海橋そばのレストハウスで　しばしの休憩〜

カメラマン風の方が　何枚も撮影していた　橋の上からの景色を
真似して撮影...

廃線となった高千穂鉄道の 日本で一番高い場所にあると言われている
旅情感たっぷりの鉄橋が眺められます。

快走ドライブは　まだ続きます。

神話街道のゴール延岡に到着　
ここで レンタカーを返却して列車に乗り換えます。

特急「にちりん」日豊本線の特急。
博多と宮崎空港を結ぶ特急で783系および 787系が使用されています。
これに乗って　終点の宮崎空港まで　
山間の紅葉ドライブから　海岸線を走る列車の旅へと変わります。

延岡駅 - 宮崎駅間 (84km)約60分間の旅です。

最近話題の　九州の列車　この特急もなかなか豪華な列車でしたよ。

ちょっと贅沢に　グリーン車にしてみましたが　お値段お安くて嬉し〜ぃ。

平坦で曲線の少ない海岸沿いを走り、時折 防風林の隙間から 日向灘が見え隠れ
夕暮れ時の海が とってもいい感じでした。

そろそろ　終点です。

終点の宮崎空港駅に到着です。

ここ宮崎空港から　福岡空港へ向かいます。
実は、前回の福岡の旅も　半日の弾丸で終わってしまったので　福岡で１泊して
夜の福岡　呑み食い倒れに　太宰府天満宮などに行こうと計画していましたが...

この日の福岡市内のホテルが　何度検索しても０件（空室なし）システムエラーかと....
そのうち１件くらい出てくるだろうと思っていたら　
なんと、福岡４日間(10/20〜23)のＳＭ●Ｐ コンサートがある事が判明
直前になっても宿がとれないので　やむなく福岡から羽田へまっすぐ帰京した次第です。

神に匹敵する　恐るべし最強パワー〜　
旅の計画の前に、ジャニーズの動向もチェックが必要と...教訓になりました（笑）

またまた、１泊２日の弾丸九州の旅になってしまいました。。　
次回こそ　ゆっくり行きたいな〜？？

実りの多い大収穫の　美しい秋の高千穂旅でした。