大学の街ボローニャ

2014/11/05 - 2014/11/06

2006年9月に夫婦でイタリアを訪れ、その際ボローニャにも立ち寄った。
https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/10129495/
しかしその時は直前に高速サービスエリアで掏摸にあい、その対応に追われて全く街を見ていない。
今回はそのリベンジである。

エリア ボローニャ(イタリア)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

朝。目が覚めたらもう10時。
昨日は夜半に目が覚めて、モデナで調達したパルミジャーノレッジャーノを肴にウィスキーを飲み始めたら止まらなくなってしまい、4時ごろまで飲み続けてしまった。
当初の予定では、今日はラベンナに行こうと思っていたのだが、方針を変えてボローニャの街歩きをすることにした。
たまたま雨も降っているし、ポルティコ(回廊)のあるボローニャなら、歩きやすいということもある。

駅前にあるホテルからポルティコを通って15分ほど歩くと街の中心マジョーレ広場につく。
中央にはトリトンの像が。

マジョーレ広場に面した、聖ペトロニオ大聖堂。
計画当初はローマのサン・ピエトロ大聖堂を上回る規模の大伽藍を目指していたようだが、途中で挫折。
真ん中ぐらいまでは大理石も貼れたが資金が続かず、上部は煉瓦造りになってしまい、彫刻の装飾もままならなくなってしまったようだ。

サン ペトローニオ聖堂 寺院・教会

付近を歩くとさすが美食の街、食料品店が目に付いた。

ランチで選んだのが、パッパガッロというレストラン。

パッパガッロ 地元の料理

NTVのウーマンオンザプラネットという番組で、南から北までイタリア中のパスタ10種類を食べまくる企画があった。
ボロネーゼのパスタを秋元才加が食べていたのがこの店。

パッパガッロ 地元の料理

12時20分ぐらいに入ったが、12時半開店ということで、席でしばらく待たされた。
レストランのランチが12時半スタートとは！
日本とずいぶん文化が異なる。

パッパガッロ 地元の料理

チョイスしたのは上から3番目。ボローニャ風ミートラグーのタリアッテレ。

パッパガッロ 地元の料理

12時半を回ってもなかなか他のお客さんは入って来ない。

パッパガッロ 地元の料理

暇そうな店のホールスタッフに写真を撮ってもらった。

ソムリエに勧められた赤ワインをグラスでいただく。

パッパガッロ 地元の料理

アクアはガス入り。

パッパガッロ 地元の料理

ベジタブルスープ。

パッパガッロ 地元の料理

豆や野菜など食感の異なる素材が入っており、噛みしめるのが楽しい。ちょっと山椒っぽい刺激のある揮発性の香りがのどに広がる。
大変よろしい。

パッパガッロ 地元の料理

これがお目当てのパスタ。
手作りのタリアテッレに牛の肩肉と肩ロース、豚のパンチェッタとイタリアンソーセージで作ったラグーがかかっている。
ラグーは肉の繊維が感じられ、パスタは手作りのソフトな舌触りで美味しい。

パッパガッロ 地元の料理

店名のパッパガッロはイタリア語でオウムの意味。
天井からオウムが店内を見渡していた。

パッパガッロ 地元の料理

店を出て少し北上すると塔がそびえていた。

マッジョーレ広場 広場・公園

サンジャミーノほどではないが、ボローニャにも何本か塔が残っている。街の中央にあるのが双子の塔。
手前のガリゼンタの塔は大きく傾いている。

ボローニャの斜塔 (アシネッリの塔 ガリセンダの塔) 建造物

高い方のアジネッリの塔は昇ることができる。
らせん状に階段が延々と続いている。

ボローニャの斜塔 (アシネッリの塔 ガリセンダの塔) 建造物

すり減った木の階段は何とも心許ない。
特に下りは滑らないように神経を使う。

ボローニャの斜塔 (アシネッリの塔 ガリセンダの塔) 建造物

いつまでも階段が続き、一息には登れない。
途中で外の写真を撮りながら一休み。
たまらず、カバンと上着を会談の裏に隠し、身軽になって挑戦を続ける。

ボローニャの斜塔 (アシネッリの塔 ガリセンダの塔) 建造物

漸く頂上が見えてきた。
階段は全部で498段。高さは97メートルある。
皇居前の東京海上のビルが99.7メートルだから、ほとんど変わらないじゃないか。

ボローニャの斜塔 (アシネッリの塔 ガリセンダの塔) 建造物

頂上に着いた時には、昼に飲んだ赤ワインが効いて、既に青息吐息である。

ボローニャの斜塔 (アシネッリの塔 ガリセンダの塔) 建造物

周囲には赤い屋根のボローニャの街が広がっている。

ボローニャの斜塔 (アシネッリの塔 ガリセンダの塔) 建造物

東側には町の向こうに丘が見える。

ボローニャの斜塔 (アシネッリの塔 ガリセンダの塔) 建造物

塔を降りてホテルに戻る途中のモンタニョーラ公園。

公園を抜けると街を守った城壁の遺構だろうか。

ガッリエラ門 史跡・遺跡

Piazza XX Settembreという広場にはテントが張られ、古本市が開かれている。さすが大学の街。
42万ボローニャ市民の3割近くが学生だという。
そのせいか市民の6割が独身で夜な夜な美食を尽くし呑んだくれているとか。

ガッリエラ門 史跡・遺跡

ホテルに戻りシャワーを浴びて、乳酸がたまり切った足腰にバンテリンを塗りたくって、疲れを取る。
4時に昨日世話になったSol Levante TourのSATOKOさんに来てもらい、改めてボローニャの街を案内してもらう。
最初はボローニャ大学。

旧ボローニャ大学 城・宮殿

マジョーレ広場から少し南に下ったところに昔の大学の本部がある。
壁面には卒業生の紋章が所狭しと飾られている。

旧ボローニャ大学 城・宮殿

随分荘厳な大学だ。

旧ボローニャ大学 城・宮殿

見どころは解剖学教室。
階段教室の中央にある白い机が解剖台だ。

旧ボローニャ大学 城・宮殿

スタッフによる補修が行われている。

旧ボローニャ大学 城・宮殿

サンドメニコ教会。
ここには聖ドメニコが葬られている。

写真は禁止だったが、サンステファノ教会には若き日のミケランジェロの彫刻が残っていた。

サン ドメニコ教会(ボローニャ) 寺院・教会

そしてサンステファノ教会。
ボローニャ最古の教会。

サント ステーファノの教会群 寺院・教会

中でも洗礼堂は当初イシスの神殿として建てられ、400年ごろキリスト教会となり、11世紀にイエスの墳墓に見立てられたという。

サント ステーファノの教会群 寺院・教会

時代とともに増築を重ね、異なる建築様式が集まり、7つの教会とも呼ばれる。

サント ステーファノの教会群 寺院・教会

昼食が重かったのでがっつり系は無理。
そこで夜はバールでボローニャ食を肴にランブルスコのワインをたしなむことに。

マジョーレ広場の東側は旧市場。食料品店やバールが集まっている。
その中のLa Baita Dei Formaggiという店。

一階は食料品売り場。

天井からはプロシュートがぶら下がっている。

おいしそうなものが並んでいる。

季節のポルチーニ茸

パスタ各種

階段で二階へ。

ワインの品ぞろえ。

ここで軽く食事できる。
SATOKOさんに付き合ってもらった。

ワインはランブルスコをチョイス。

パルマの生ハム。

ポルチーニ茸のオイル漬け

サラダの中には地図も隠れている。

どれもおいしい。