2014/03/27 - 2014/03/30
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いしいやすなりさん
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今回の帰国は、たくさん飛行機に乗りたい、航空会社を選びたい、安く上げたいという3つの思いで、あえて逆向きの遠回りの経路を考えましたが、さてどの航空会社を使ってどこを経由して行こうかと考えると、パーフェクトに条件のそろった100点満点の案などあるはずがありません。散々思い悩んだ末、経由地を決めたキーポイントは、意外にも「会いたい人がいる」でした。実は、13年ほど前にシドニーで出会った人が、今マドリッドにいるという情報を探し当てたのです。こんなのも旅のロマンというか醍醐味なんですねえ・・・。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- エア・リンガス ルフトハンザドイツ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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アメリカのバーモント州からマドリッドまで行くのに、航空会社を選びたい、たくさん飛行機に乗りたい、安く上げたいの3つを満たそうと思ったら、航空会社3社、全部別チケットというすごいことになってしましました。まず、バーリントンからニューヨークへの国内線に、ジェットブルーを利用しました。別にしないと、その先国際線の航空会社の選択肢がなくなってしまうので、仕方がありませんが、別チケットということは、「乗り継ぎ」扱いにならないので、一旦「到着」してから、再度カウンターに行ってチェックインなどの手続きがあり、時間的に十分余裕を持たせるように注意が必要と同時に、飛行機が遅れたりキャンセルになったりしたらアウトなので、ちょっとリスクが伴います。
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ジェットブルーは「LCC」という位置づけではありますが、値段が安いということはない代わりに、荷物をただで預けられること、ご覧のようにE190の小さい機材にも関わらず、なんと個人モニターがあって衛星テレビなどが楽しめること、それとスポテトチップスやクッキーなどのナック類が無料で提供されるとなど、サービスレベルはレガシーキャリアよりずっと上です。
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ジェットブルーで無事JFKに着き、そこから乗った国際線エアラインは、ジャーン! ルフトハンザでした。20年ほど前、東京で某ドイツの銀行に勤めていた頃、ドイツ人スタッフが優雅にルフトハンザで帰国しているのを横目で見ながら、憧れていました。そのルフトのB747に初めて搭乗します。
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選んだ座席は一番後ろから3列目の窓側席。最後部に3列だけ2人掛けの列があって、特に2人連れにはおすすめです。この日は割とすいてたので、2席独占で大変快適でした。
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後ろから3列目、2人掛け列の一番前は、窓側席と壁の間にこんなに隙間があります。荷物などを置くスペースとして重宝します。壁に頭をもたれかけて寝たい人には向かない席ですが、余分なスペースがあるという点では大変快適な席でした。
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お待ちかねの機内食です。メインはパスタに野菜のトマトソース、サイドディッシュはシーザーサラダ、ローズマリーパン、デザートはティラミスでした。他にチーズとクラッカーもついています。もう一つは「チキン&ライス」でしたが、こちらの方が大好きな赤ワインに合うと思い、あえてベジタリアンの方を選んだわけです。まあ、エコノミーの機内食としてはこんなもんでしょうか。でも飛行機に乗ったワクワク感が勝って、楽しくいただきました。
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朝食ということですが、ミニマ・ブルーベリーフィンとミニ・フルーツ、グラノラバーと、ほんの申し訳程度ですね。8時間弱のフライトなので、仕方がないです。飲み物はコーヒーとオレンジジュースをくださいと言ったら、気持ちよく2つくれました。このコーヒーは、飛行機で飲んだコーヒーとしては今までで一番おいしかったです。
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フランクフルトに早朝に到着し、5時間くらい空港でうだうだしてから、今度はマドリッドではなく、ダブリン行きの飛行機にのりました。ダブリンまでのチケットがバカ安かったからなんです。ルフトでマドリッドまで行こうと思ったら、値段がかなり違っていて、これなら200ドル程度で別チケットを足してダブリンからマドリッドまで行っても、その方が安く上がるし、余計に飛行機に乗れるからと安易な決断をしました。
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ダブリンから乗ったのは、エア・リンガス。アイルランドの立派なフラッグキャリアですけど、うーん・・・。しかも搭乗口付近におびただしい子供の軍団がギャーギャーと騒いでいる。嫌な予感・・・。
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機内販売のメニューです。テレビにも出てくる美人シェフとのコラボが始まったばかりで、メニューが変わり、ちょっとおしゃれなかわいい感じになっていました。
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夕食の時間帯だったし(本当は時差ボケで時間帯もへったくれもないんですけど、やっぱりお腹がすいたのでしょうがないです)、カプレーゼ・パニーニと赤ワインを注文してみました。パニーニはホクホクと温まって出てきました。たいしたもんじゃないですけど、まあこれも旅の楽しみです。
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空港でギャーギャー騒いでいた小学生の軍団は後ろの方に行って静かになったのですが、気が付いてみると前にスペイン人の高校生のグループがいて、シートベルトも締めずにギャーギャーと騒いでいます。本当に箸が転んでもおかしい年頃ってこのことを言うんですね。スペインは若い人の失業率が50%を超えているほど、望みのないところなのに、そんなのはお構いなしですね。若いっていいことだ。
そんなことを考えながら、やっとこ暗くなったマドリッドに到着しました。アイルランドはシェンゲン協定外なので、そこからマドリッドに着くとまた入国審査があります。はやる心を抑えつつ、ドキドキしながら審査を通過して、人でごった返している到着ロビーに出て行きました。右、左をキョロキョロ。あ、いました。13年前シドニーで出会ったあの人、こちらを向いて手を振っていました。全然変わってない・・・。 -
懐かしい人と一日を過ごしました。まずはプラザ・マヨール。朝なので人はまばらでした。
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開いたばかりのマーケット。見事なハムが一杯ぶら下がっています。
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山積みになったオリーブ。本当においしそうですね。
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ロイヤルパレスに出かけました。ここはぜひとも外したくなかった場所。楽しみにしていたので、心ワクワク。
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実は、館内は写真撮影禁止で、入ったところでこの写真を取ったら、警備の人に怒られてしまいました。だから写真が取れなかったのがとても残念でしたけど、ロイヤルパレスは本当にすごいの一言です。スペイン王国の底力を感じさせます。音楽の好きな僕にとっては、ストラディバリの部屋があって、バイオリンからチェロから何台も楽器がそろっていたのが印象に残りました。しかし、各部屋の壁や天井に描かれた壁画、家具類は装飾品など、どれもため息が出ました。
向かいに、Armory(武具)の展示もあるので、そちらもお見逃しなく。 -
午後は、Joaquin Sorolla美術館を訪れました。ここは彼が住んだ家を美術館にした小さい場所で、1時間もかからずに全部見れてしまいます。マドリッドには、大きな素晴らしい美術館もあるのですが、ロイヤルパレスを見た後では重すぎるので、ちょっとした午後のティータイムのような感覚でこちらを訪れたわけです。もう少し滞在日数があればよかったです。
でも一芸術家がここに暮らして、家族の絵を描いた日々のことを思うと、しんみりしてしまいます。 -
さて、夜はフラメンコを見に出かけました。この店は、レストランの奥に劇場のようなスペースがあってフランメンコのライブを毎日やっています。食事をしてから、席を移動してフラメンコが楽しめるので一石二鳥です。予約をして指定席を確保するので、時間ぎりぎりまで食事をしていても安心ですし、それほど大きいスペースではないので、後ろの方だからと言って悪い席ということもありません。食事は、素晴らしいレストランと言うわけではなく、ガヤガヤとした雰囲気を楽しみながら、一通りスペインの味を楽しめる程度です。
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フラメンコは詩吟のような嗚咽するような歌と、かき鳴らすギターと、踊りです。日本でも盛んなフラメンコですが、踊りは外国人にもできても、歌はスペイン人じゃなきゃ無理だと言われるくらい、難しいのだそうです。この人、自分の歌の先生が観客の中にいると言って、緊張しつつ熱唱していました。
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フラメンコダンスのエネルギーは見事です。前の席にいると、汗が降りかかってくるとかって聞いたこともあります。
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顔の表情も非常に情熱的です。
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一人ずつ踊りを披露した後、全員が舞台に戻ってきて、フィナーレの演技になっています。
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周りの人たちは、ギターのリズムに合わせて手を叩いていて、観客も思わず手を叩きます。フラメンコは庶民の芸術で、語源は「土地を追われた百姓」というような意味だそうですが、イスラム系の移民がスペインに入ってきて、苦しい生活をしていた時代に生まれた文化なので、歌などにも中央アジアとかイスラムっぽい色が現れていますね。
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フラメンコを生で見たのは生まれて初めてでしたが、本当に感動しました。素晴らしいマドリッドでの一日は、興奮の中で夜が更けて行きました。
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