2014/10/11 - 2014/10/11
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オータムリーフさん
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2014年10月11日につくば市に行きました。目的は筑波実験植物園です。筑波山の南に広がる筑波研究学園都市にあり、国立科学博物館が植物の研究を推進する為に設置された植物園です。植物の多様性を知り、守り、伝えることを目的に活動している植物園です。ここには日本に生育する植物は勿論、世界の色々な環境に生育する植物等、3000種類の植物を観ることが出来ます。つくば実験植物園まで散策しながら、つくばの自然も堪能出来た旅でもありました。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JRローカル 私鉄
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JR北千住駅で9時01分発「つくばエキスプレス」に乗り込む。幸い、電車は空いていて全員座れたのである。自分はつくばエキスプレス初体験、中々快適な電車である。
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つくばエキスプレスは東京秋葉原駅と茨城県つくば市のつくば駅を結ぶJR鉄道である。2005年8月24日開業して、58.2kmを最速45分で結んでいる。
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そうこうしていると、9時42分につくば駅に到着した。つくば駅は地下に有るのです。
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筑波実験植物園に行くには、つくばバスセンターから10分程度バスに乗るのだが、生憎、この時間帯はバスが無い。歩いて行こうと言う事になりました。改札口の近くに、つくば市総合案内所に寄り地図をゲットして、植物園までの行き方を教えて貰いました。
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つくば駅から地上にでる駅の出入口です。
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地上に出ると、そこはつくば市の中心であろうか、整然とした都市計画に基づいた街が広がっています。非常にすっきりした街並だが、良く観ると景観を台無しにする電柱が無いのである。この街を作る時に、そのような物は地下に埋めてあるらしい。
つくば市総合案内所 名所・史跡
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教えてもらった通りにつくば公園通り(遊歩道)を歩いて、植物園方向に進む。中央公園沿いにある遊歩道である。この遊歩道は幅広く、人と自転車が通れる道だ。
中央公園 公園・植物園
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公園の中には、やたらと「梟(フクロウ)」の彫刻が多いのはなぜだろうか。調べてみると梟はつくば市の鳥だそうです。その選定理由として「農村・人里環境を代表する鳥で森の哲学者ともいわれています。 知恵と技術の象徴であり,学園都市を擁するつくば市にふさわしい鳥です。」と有りました。
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いたる所に、梟のモニュメントがあります。
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ここにも梟さんが居ました。
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歩いていて気持ちの良い遊歩道は更に続きます。
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広い遊歩道を進むと左手に太陽系の惑星を表わした記念碑が建っています。太陽から始まり水・金・地・火・木・土・天・海・冥の順番に並んでいましたが、最近は惑星の冥王星と海王星が入れ替わっていますが、ここでは修正していません。面白いものを観ました。
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これはその1つのモニュメント、土星です。太陽から土星までの距離や土星の性質など細かに解説しています。
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その先には「つくばエキスポセンター」があります。ここは1985年「人間・居住・環境と科学技術」をテーマに筑波研究学園都市で「国際科学技術博覧会(科学万博―つくば’85)」が開催され、我が国各界各層の協力と世界各国の参加を得て、開催趣旨である科学技術に対する国民的な理解の向上、科学技術を通した国際親善への貢献、筑波研究学園都市の育成等において多大な成果を上げました・・・と書いて有りました。ちょっと難しい説明です。
つくばエキスポセンター 美術館・博物館
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つくばエキスポセンターも科学万博を記念する恒久施設として建設され、我が国の科学技術の研究開発の現状などを紹介しましたが、 博覧会終了後は、最新の科学技術や身近な科学などに親しんでもらうことを目的に科学館として再オープンし今日に至っているそうです。
今でも、ここにロケットが立います。約30年前の科学万博が開かれた会場です。自分も、この科学万博を観に行った記憶が有るのですが、電車で行ったのか、車で行ったのかも覚えていません。つくばエキスポセンター 美術館・博物館
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そこを過ぎると、筑波学院大学前を通ります。この辺りのケヤキの木はうっすらと紅葉が始まっていて、やがて、大きな道路の橋を渡ります。
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ここは県道244号線、片道3車線と大きな道路ですが、計画的なつくばの都市家計画がなせる業でしょうか。
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その先には「松見公園」が有りましたので、ここでも植物観察に余念が有りません。珍しい植物もありました。
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ここ松見公園は緑豊かな芝生広場と、日本庭園がある公園。芝生では家族連れで賑わいます。ちょっと変わった展望塔がりました。上ると、筑波研究学園都市から筑波山まで360度のパノラマが楽しめるそうですが、登ってみたかったなア〜。
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松見公園にはスモークツリーが有りました。面白い花ですね。
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この鮮やかな花は何でしょうか。
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筑波大学キャパスの横を通ります。この沿道にも沢山の樹木があり、珍しいものを探しながら進みます。
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筑波大学のキャンパス脇には「関東ふれあいの道」の看板があります。茨城県地域の関東ふれあいの道でしょう。今、関東ふれあいの道を歩いているので、大いに参考になりました。茨城県の関東ふれあいの道は未だ歩いていませんがいずれ歩いて見たいと思います。
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植物観察をしていたら、しらかしのドングリの実が付いていました。
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これは、しらかしの脇にあったアラカシのドングリです。比較してみましたが、その区別が良く分からない。
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これはヘクソカズラの実です。花は良く観るのですが、実は初めて観るものです。それにしても「ヘクソカズラ」とは何と可哀想なネーミングでしょうか。
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この赤い実は食べられます。
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コムラサキシキブの実もきれいですね。
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こんなところにオリーブの実がなっています。食べてみたら、「ぺっ!」渋かった。
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その道は、やがて、T字路になってしまいます。右折して少し行くと目的の「筑波実験植物園」の正門が有りました。
筑波実験植物園 公園・植物園
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入園料は310円ですが18歳未満と65歳以上は無料とは有りがたい。でも、誰かさんは65歳以上なのに、310円を支払って入園していました。何故だろうか!
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入園すると、そこは教育棟で、植物園に係わる物品のショップとクラフト教室が開かれています。トイレをお借りしていよいよ園内の探索と観察の開始です。これは筑波実験植物園の全体地図です。色々なブロックに分かれていて、効率よく植物を育てています。園内は非常に広く、観て歩くだけでも丸1日は掛かるでしょうし、ましてや、色々と観察しながらだと相当な時間が必要と思われます。
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まずは、プロムナードに出ます。ここにはセコイアとメタセコイアの巨木が交互に植えてあり、セコイアの並木道になっています。
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これはセコイアです。
セコイアは北アメリカ西海岸が原産で樹高100mにもなる常緑針葉樹だそう。 -
これはメタセコイアです。
メタセコイアは中国が原産と書かれていますが、実際は北米に多く分布していたそうで、日本でも、その化石が発見されて、セコイアとは違う樹木と言う意味で接頭語の「メタ」を付けて呼ぶようになったそうです。しかし、中国にこの木が現存することが分かり、今では中国原産と書かれる様になったそうです。針葉樹ながら秋には紅葉して落葉する樹木です。木肌が全く違うのです。 -
次に観たのは「温帯資源植物東エリア」です。ここには衣食住に利用される植物の他、垣根に用いる植物や行事に利用される植物そして文学に出てくる植物が有る場所ですと書いて有りました。 ヒョウタンやヘチマのトンネルがあります。ここを潜ってみました。小さなヒョウタンや大きなヒョウタンもあって、見事でした。
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これは、「温帯資源植物東エリア」のヘチマのトンネルです。
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隣には「絶滅危惧植物温室」に入ってみます。ここでは絶滅危惧に瀕している植物を集めて育てている温室でした。
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次は「シダエリア」を観る。良く分からなかったので、植物園のHPに依れば次の様に解説されています。
ここには約210種類1000株以上のシダが見られ、以下の6コーナーと解説があります。
1.1. 筑波学園都市周辺(筑波山を含む)に見られるシダ
2.2. シダの分類、形態、繁殖法の解説
3.3. 無配生殖をするシダ
4.4. シダの自然雑種と推定両親種
5.5. ヒマラヤ(日華区系)のシダ
6.6. シダの侵入と定着(林床のシダがどのように侵入定着するか池の浚渫土を入れて実験) -
これはクジャクシダと云います。クジャクの羽が開いた形に観えるからでしょうか。
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次は水生植物エリア、池があってその中には河川に生えるハンゲショウ、ミズバショウ、アサザ、コウホネなどが観られるそうです。余りにも広いし、橋の上からだと、花の季節も終わったので、どれがどれだか良く分からなかった。
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常緑広葉樹林エリアに進む。観察路はしっかりしていて、歩きやすい。
葉に光沢がある照葉樹林で、海岸付近のヤブツバキ、スダジイ、タブノキ林や内陸のアラカシ、シラカシ、アカガシ林があります。沖縄から東北地方南部まで広がる林です。 -
冷温帯落葉広葉樹林エリア
中部日本の800〜1600mの山地に見られる森林で、ブナ帯と呼ばれます。ブナ、イヌブナ、ミズナラ、カエデ類の落葉樹からなり、林床が明るく低木層のツツジ類や草本層の種類が豊かです。チドリノキ、ウリカエデ、カジカエデ、ヒトツバカエデ、カラコギカエデ、ハウチワカエデ、メグスリノキ、ウリハダカエデ、コハウチワカエデなど日本固有のカエデ属の種が多く生育します。 -
熱帯資源植物温室
高温多湿の熱帯に分布するバナナ、パインアップルなどの果実をはじめ薬用、香料、観賞に利用される植物が植栽展示されています。 -
ここは熱帯資源植物温室内部です。
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熱帯雨林温室
植物の生育に必要な光、水、温度が豊富なためもっとも多様性に富んだ森林をつくります。この温室は東南アジアの低地林室と山地林室に分けて再現しています。低地林は高木層のフタバガキ科、クワ科、マメ科を中心に着生植物、つる植物などいろいろな生活型を持った植物が見られます。1000mを越える山地林は,常に霧がかかり、ヒメツバキの仲間、マレーシアシャクナゲ類などの樹木に、ラン、シダ、コケのなかまなど着生植物が目立ちます。 -
熱帯雨林温室の内部はこのようになっていました。
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ここでの見ものは「ショクダイオオコンニャク」でしたが、実物は枯れていました。写真が展示されています。別名スマトラオオコンニャクと呼び、7年に1度、2日間しか咲かない、世界一大きな花だそうです。実物を観たかったなア〜。しかし、既に、芽が出ているもを観ました。筍の様に土から顔を出しています。
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これで筑波実験植物園巡りは終わりです。駆け足の見物でしたが、じっくりと観るためには何日も掛かると思います。植物や樹木に興味のある方は必見でしょう。
帰りは歩く元気も無くなったので、バスでつくば駅に戻りました。
筑波実験植物園物語をお終いにします。お読み頂き有難うございました。
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