2014/08/26 - 2014/08/26
22位(同エリア113件中)
ブンさん
トリエステ発の日帰り旅行。世界遺産になっているアクイレイアの大司教座跡と、干潟の町グラードを探訪しました。
★往路
トリエステ【鉄道】→チェルヴィニャーノ(Cervignano Aquileia Grado = Cervignano A.G.)
チェルヴィニャーノ→【バス/タクシー】→アクイレイア→【バス】→グラード
※バスは SAF という会社が地元路線です。もともと本数は多くありませんが、冬ダイヤになるともっと本数が減ります。冬なら覚悟を決めて駅からタクシーを呼ぶのが良いかもしれません。
時刻表 SAF > ORARI > Grado invernale を参照。http://www.saf.ud.it/cms/data/pages/000150.aspx
※これも本数は少ないですが、APTというトリエステ空港まで運行しているバス会社(E26)もこの区間を走ります。
時刻表 APT > ORARI > linea E 26 (verso Monfalcone e verso Cervignano-Grado)
http://www.aptgorizia.it/code/13808/Consulta-Orari-e-Scarica-pdf
★帰路
グラードから夏季限定運行の長距離バス(APT社のE21番)でトリエステへ直行しました。モンファルコーネやドゥイノを経由して1時間40分ほどです。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- 乳幼児連れ家族旅行
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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トリエステから35分でチェルヴィニャーノ駅に着きました(片道4.7ユーロ)。
電車が駅に着く前にちゃんと「チェルヴィニャーノ〜アクイレイア〜グラードに到着します」とイタリア語で案内がありました。Cervignano A. G. は Cervignano-Aquileia-Grado の略。 -
駅前は駐車スペースがあるばかりで、何もありませんでした。
バスは約1時間後。タクシーは常駐しておらず、電話で呼ぶしかありません。でも電話でイタリア語を話す自信はない……。困り果てて、歩き始めてみることに。これが失敗のもとでした。 -
1時間(4-5 km)歩いて、やっと Terzo d'Aquileia という小村にたどり着きました。これでもまだ目的地まで半分くらいと知ってガックリ(詳しい地図をもっていなかったのです)。とりあえずバールで一休みすることに。
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午前中からビール(しかもなぜかベルギーのもの)。子どもを連れていたので、もうこれ以上は歩けないと思い、バールのおじさんにタクシーを呼んでもらいました。
ここから世界遺産アクイレイアまではタクシー5分、お値段15ユーロ。かなり高いと思いましたが、仕方ありません。散歩も楽しかったけれど、駅からタクシーを呼ぶべきだった… -
イチオシ
タクシーを降りてやっと着きました! 見えているのはバジリカの鐘楼です。ここからフォロ・ロマーノ(ローマ時代の集会所のあと)に行く途中にツーリストインフォがあるので、そこでマップをもらいましょう。
アクイレイアは紀元前181年にローマ帝国に組み込まれた町。ローマ帝国のコンスタンティヌス帝による「ミラノ勅令」によってキリスト教が公認されたのちに大司教座(313年〜)が置かれた初期キリスト教文化の最重要地点のひとつです。また指折りの商業都市でしたが、5世紀にフン族のアッティラにより破壊されました。バシリカは4回に渡って再建され、現在建つのはロマネスク・ゴシック様式。アクイレイアの遺跡地域と総主教聖堂バシリカ 史跡・遺跡
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フォロ・ロマーノ
残念ながら柵越しに眺めるのみ。 -
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ぐるっとまわってバシリカへ戻ってきました。
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見どころはメインのバシリカのほかに洗礼堂(有名な孔雀のモザイクがあります)と地下聖堂(クリプタ、発掘跡が見られる)。鐘楼との組み合わせチケットが売っています。
アクイレイアの遺跡地域と総主教聖堂バシリカ 史跡・遺跡
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洗礼堂。六角形。
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孔雀は初期キリスト教で「永遠の命」を意味する重要なシンボル。
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職員さんに「なんの動物ですか?」と聞いてみましたが、諸説あってよくわからないようです。
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左手の地下聖堂(クリプタ)
ねじねじのパターンもまた「永遠の命」をあらわすシンボル。ユダヤ教のシナゴーグにも見られる模様です。 -
カメとニワトリの世界。闇に住むカメ(キリスト教を知らない人々)と対峙する、光の世界にすむニワトリ(めざめた人々)
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へんな生き物がいます。上のほうにいる目のついたウチワ状の生き物は、ヤマザキマリさんのTwitterでも話題になっていた「シビレエイ」! 海が近いので、海洋生物はかなり克明に描写されています(笑)
http://matome.naver.jp/odai/2140608310322060201 -
かたつむり
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きのこ
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バシリカの中央床(紀元3世紀)
クジラに飲まれるヨナの話。クジラがとぐろ巻いてますけど、この時代はほとんど怪物扱いだったということで。 -
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周りから眺めるようになっています
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修復作業中でした
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フレスコの地下聖堂(バシリカ奥)
11世紀前半 -
聖者の遺骨
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ずいぶん古そうなピエタ像
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ふたたびバシリカへ戻って、クジラに吐き出されるヨナ。吐き出されるっていうか、飛び出てますね。
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漁をする天使たち。海に近い町だけに天使も魚釣りかと思いきや(私だけ?)これも初期キリスト教のシンボルで、天使の網にかかった魚=キリスト教によって救われる信徒という意味だそう。当時は文字を読めない人が多かったので、こんな風に絵であらわしたんだそうです。
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ふたたび、カメとニワトリ。
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鐘楼
入り口付近に少しだけモザイクを見下ろせる場所があります。 -
鐘楼からの町の風景。まぁ特に面白いことはないかな……。鐘楼入り口のモザイクを見たい方だけコンビチケットを買えばいいのではないでしょうか。この鐘楼、石でできた階段の幅が大きくて、私は疲れました。
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ツーリストインフォでグラード行きのバスについて尋ねると、考古学博物館(archeological museum)の近くから出ているとのこと。チケットはバス内で直接買って3ユーロ弱だったと記憶しています。
このルートは両脇を海に挟まれた干潟の細道を通るため、両脇に海がひろがる独特の風景が見ごたえあります。 -
グラードについたら早速腹ごしらえ。このお店はお値段はそこそこしますが、非常に洗練されていて美味しかったです。聖エウフェミア教会とサンタ・マリア・デッラ・グラッツィエ教会のあいだにある Calle Porta Piccolaという通りにあります。お薦め!
タベルネッタ アランドローナ イタリアン
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白身魚とポレンタ
タベルネッタ アランドローナ イタリアン
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聖エウフェミア教会。6世紀。
ロヴィニにもあった、地元の聖女をまつった教会です。 -
床に古いモザイクが残っています。
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ここにも孔雀のモチーフがあります
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祭壇のモザイク(新しめ)は海そのもの
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地下聖堂
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旧市街中心部は小道にも風情があります。
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ビーチのほうへ歩いて行く途中に考古学的な発掘のあとが残っていました。Piazza B. Marin
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マリーナの方へもどってジェラート休憩。あまり美味しくなかったです……
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小さな運河のわきを通って、カルパッチョ広場にあるバスターミナルへ。
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帰りはバス1本(1時間40分)で帰ります。
カルパッチョ広場にある長距離バス APT のバスターミナルはこんな感じ。夏だけグラード〜トリエステ間の直行便があります。値段は6ユーロくらい。観光バスなのでのんびりできました。 -
トリエステに戻り、夕飯は近所でそこそこ評判のナポリ風ピッツェリアへ。
ペペリーノ ピザ & グリル イタリアン
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