![さて、空港から寄り道なしでレーゲンスブルクに直行し、いよいよビアライゼの開始である。レーゲンスブルクを訪れるのは4回目であるが、今回はこれまで行ったことのない、レーゲンスブルク近郊の醸造所を回るのが目的だ。<br />ネットを使いいろいろと検討した結果、まずはタクシーでアイヒホーフェン醸造所に向かい、次に2.5Km離れたゴス醸造所に徒歩で向かう。ついでに時間があればプランク醸造所にもちょっと顔を出し、電車でレーゲンスブルクに帰還するとゆう体力勝負の計画を立てた。<br />写真はこのあたり一帯のところどころに掲示されている立て看板で、黒ラーバー川に沿ったハイキング・コースの地図。見ての通り、3つの醸造所は川沿いに、ほぼ等間隔で並んでいる。<br />のっけから体力を使う展開の結果は如何に?<br /><br /><br />](https://cdn.4travel.jp/img/thumbnails/imk/travelogue_album/10/93/79/650x_10937986.jpg?updated_at=1440176080)
2014/06/07 - 2014/06/07
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fuchiさん
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さて、空港から寄り道なしでレーゲンスブルクに直行し、いよいよビアライゼの開始である。レーゲンスブルクを訪れるのは4回目であるが、今回はこれまで行ったことのない、レーゲンスブルク近郊の醸造所を回るのが目的だ。
ネットを使いいろいろと検討した結果、まずはタクシーでアイヒホーフェン醸造所に向かい、次に2.5Km離れたゴス醸造所に徒歩で向かう。ついでに時間があればプランク醸造所にもちょっと顔を出し、電車でレーゲンスブルクに帰還するとゆう体力勝負の計画を立てた。
写真はこのあたり一帯のところどころに掲示されている立て看板で、黒ラーバー川に沿ったハイキング・コースの地図。見ての通り、3つの醸造所は川沿いに、ほぼ等間隔で並んでいる。
のっけから体力を使う展開の結果は如何に?
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 2.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
レーゲンスブルク駅前でタクシーを拾い、アイヒホーフェン醸造所に向かってもらう。運ちゃんは70才のベテランで大変話好き。英語も通じる。
ビアライゼを始めたことを告げ、せっかくなので贔屓のビールを聞いてみた。それによると、レーゲンスブルクでは クナイティンガー、バイエルンではアウグスティナーが一押しとのこと。特にアウグスティナーケラーには良く行ってる、お前も必ず行けよ!と熱弁された。
これから行くアイヒホーフェンについては、ドゥンケルがオススメだそうだ。
また、プランク醸造所のことはもちろん知っていたが、そこのビールが日本に輸出されていることは知らず、ましてや大人気になっていると聞いてビックリしていた。 -
他の情報として、今レーゲンスブルクでインディアン ホーリーフェストというのをやっている、という情報をもらった。なんでも カラーパウダーをお互いぶっかけ合う祭りなんだとか・・・なんじゃそりゃヒアリングミスか?と思ったが、事実らしい。
レーゲンスブルク駅からアイヒホーフェン醸造所までは,国道3号線を使って20キロほど。国道を使って30分ほどかかった。 -
アイヒホーフェンに到着。アイヒホーフェンはシュロスブラウエライ、すなわち昔の城館(シュロス)がそのまま醸造所になっているつくりだ。そのためか広い敷地と多くの建物がある。
天気は快晴で、16時を回ったとゆうのに日差しが痛いほど強い。運ちゃんによると明日はもっと暑くなって、予報では32度まで達しそうとのこと。 -
レーゲンスブルクで何回か見たアイヒホーフェンのトラック。こちらに積むビールケースも山積みされている。結構な生産量っぽい。
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ガストホフはこの時間まだ閉まっており、手前のビアガーデンのみの営業だった。強い日差しの中、ビールと料理を運ぶウェイトレスさんと、スキンヘッドのお客。
メニューを見ると、アイスクリームとかパフェとかのデザートが充実している。 -
カルテを確認。アイヒホーフェン ツヴィッケルビア が、現地限定の樽出しオンリーと書かれていたのでこれを注文。
その下は食前酒のカクテルらしい。ワインだけでなく、ツヴィッケル、メルツェンもカクテルも源酒として使われている。たとえばメルツェンはアペロールとゆうイタリアのリキュールと、ツヴィッケルはレモンを付けた蒸留酒とカクテルされているようだ。こういったビールの使われ方は、あまり目にしなかったので新鮮。 -
アイヒホーヒェン ツヴィッケル。stw11.8 で 度数は5.0度。黄色でほどよく濁っている。
香りはおだやかなモルトの香り、エキスが濃いのか、ちょっと粘つくテクスチャーがある。
でも味自体はあっさりしており、柑橘風味の酸味があってさわやか目。
ビアガーデンのみで出していてボトル詰めはしてないらしい。
オリジナルグラスが大変凝った図案でかっこいい。これによると1840年からの創業のようだ。 -
暑い日差しの下で一人飲んでると、隣席で食事をとっていた夫婦の旦那が話しかけてきた。
中国人ですか?と聞いてくるので日本人と答える。すると、自己紹介で、自分は漢字マニアだと言ってきた。なかなか珍しい趣味だと驚きつつ、会話を楽しむ。
なにか漢字を教えてくれ、というので自分の名刺を渡し、自分の名前に使われている漢字や部首の意味や由来について教えると、大変喜ばれた。
会話は英語だったが、そのあと旦那さんが奥さんにドイツ語で、仕入れた知識を早速解説している様子がほほえましかった。 -
ツヴィッケルを飲み終えたので、タクシーの運転手に勧められたアイヒホーヒェンドゥンケルを注文する。 豊かなコーヒー風の香りとコーヒーの苦味、甘味、酸味が感じられる風味。温度は15度で少しぬるめ。濃いめの味でキレはちょっと悪いけど、豊かな味を舌で転がして、ゆっくり楽しむことができた。
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ここは川沿いのビアガルテンで、木陰は意外と涼しい。そんなに広いビアガルテンではないが、若いのからお年寄りまでお客はそこそこ入っておりビールを楽しんでいた。若者はバイクでツーリング中らしい。
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17:00にアイヒホーフェン醸造所を後にして出発。グーグルマップで地図を確認しながら、ゴス醸造所のあるドイエルリンクを目指して歩き始める。
風景を楽しみながら、てくてく歩くと、いろいろと見慣れない奇妙なものも目に入ってしまう。たとえば岩の上ギリギリに立てられた民家。ちょっと不安定そうでドキドキする。背後に大きく暗い森が迫っているのも少し不気味。なにか出てきそう。 -
川沿いに歩けば迷わないだろうと思っていたのだが、あいにく道がなく、一旦ラーバー川を離れて歩く必要があった。
森と草原にはさまれた道をてくてく。前には犬を放し飼いで散歩する夫婦がいてほのぼのする。光を通さないほど密集した森が強い日差しをさえぎってくれて、快適に歩くことができありがたい。 -
このラーバー谷コースはサイクリングする人も多いようだ。何人もすれ違ったり追い越されたりした。この二人はマウンテンバイクでかなり乗り込んでいる様子。
一度、大変驚いたことに布面積の少ないビキニにサングラスとヘルメットのみというスタイルで自転車に乗ってる女性が現れた。肌は全身日焼けで真っ赤で、正直やけどしてるんじゃないの?と心配になったほどだ。どうもドイツ人は野外で裸になることに抵抗が少ないらしい。ゲルマンの血なのか、日光浴への信仰なのか。
あまりに驚いたので写真を取り損ねてしまった。 -
黒ラーバー川に再合流したところでパノラマ写真を撮影。ワゴン車で釣りに来ている人たちがいた。何か甘い香りが周囲に漂っている。
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舗装されてない道を川に沿ってひたすら歩く。草原の中にポツリと3人うずくまってる人が居たが、あれは何をしていたのだろうか? 行く手の遠くにようやく赤い屋根が見えはじめ、森と草原を抜けて次の集落へと近づいていった。
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ヒルローエ村に到着。いままで歩いてきた道から、Labertal通りに入って進む。この村は見たところ坂が多そうな印象。ここには醸造所はないので、そばを通り過ぎるだけであった。近くにはラーバー川を渡る橋もある。
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草原にロールサイレージが転がっているところを見ると、どこかでウシか馬を飼っているのだろうか・・・・。のどかな農村の風景で、丘の上にぽつぽつと民家が見える。
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遠くに教会の玉ねぎ頭が見えてきた。あれが目指すドイエルリンク村か?
手前に照明が立っているのが見えるが、街灯ではない様子。 -
照明はこの”子供のための広場(ドイエルリンク)”の運動場を照らすためにたてられたようだ。ここは森の真横だがちょっとした遊具のある公園と、サッカーゴールやネットがあるスポーツ広場とログハウスがあり、なにやら運動をしている人が大勢いた。
土地はたくさんありそうだからこんな村はずれでやらんでもと思わんでもないが。 -
そこからドイエルリンク村の入口に到着。アイヒホーフェンから約30分ほどの徒歩時間であった。
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ドイエルリンクはアップダウンが結構激しい村。建物にちょっと年季が入ってて結構雰囲気がある。左手の建物にはメッツゲライ(肉屋)の文字が確認できる。
18時近くになったが、まだ日差しは強く影がくっきりとしており、子供たちが自転車に乗って遊んでいる。 -
ゴス醸造所(Goss Josef Brauereigasthof)に到着、看板には馬のマークが見られる。
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あまりに暑いのでさっそく中に入ると、空調がよく効いていて涼しい。ガストハウスはちょっと小さ目だが、写真や絵、鉢植えがたくさん飾られており、清潔で明るく居心地が良い感じ。タップは一つだけ。
時間は17時半だったが客は誰もいなかった。ビールを注文すると、外で飲むか、ここで飲むか聞かれたので、汗がひくまでは中で飲むことにした。 -
隣村のプランクが有名だが、ここゴス醸造所も、メルツェンで ワールドビアカップ の金賞や銀賞を取っている。
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さらにユーロスター ゴールドも受賞している。いずれもメルツェンでの受賞だ。
背後にある王冠と栓抜きで作られたボールがかっこいい。 -
さて、そのゴス・メルツェン 。
赤銅色クリアー、モルトの甘い香りがしっかり漂い、どっしりとしたコクがあり、煮詰めた麦芽風味の濃い味がする。濃厚で満足感のある味でたいへん美味しい。
これはボトルで出してもらった。ここのタップは一つだけで、今はへレスだけがファス(樽)で提供されている。ファスのへレスも飲みたかったが、このあとの行程を考え自重。 -
メルツェン瓶を出してくれたマダムが自分用にへレスを一杯注ぎ、外のテーブルに向かったのが窓から見えた。いつの間にかそこには数名が座っている。せっかくなので自分も飲みかけのメルツェンの入ったグラスを持ち、外のテーブルに入れてもらうことにした。
一人はここゴスのマイスターさんとのこと。名刺を配って挨拶をする。どうやら直近に迫った2014ワールドカップの話で盛り上がっていたらしい。
外でマイスターらと記念写真。テーブルを囲んだみなさんをTHETAで撮影し、その場で360度パノラマ写真を見せると大いにウケを取ることができた。 -
メルツェン1杯を飲んでゴス醸造所の皆さんにおわかれを告げる。
最後に醸造所全体の写真を取ろうとカメラを向けると、手を振って挨拶してくれた。気のいい人たちだ。
現在時間は6時前でまだまだ驚くほど明るい。まだ電車まで時間があるので、再び徒歩にてプランク醸造所を目指すことにした。 -
ドイエルリンク村の様子。いろんな高さの家が緑とまじりあって建てられており、カラフルだが、若干古めな建物もあるような印象。
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ドイエルリンク村の端の高台に、玉ねぎ頭の教会が見えた。手前には自動車販売店と、右手には先ほど訪れたアイヒホーフェンのロゴが付いたガストシュテッテ(食事処)がある。
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ドイエルリンク村を完全に抜けて、ラーバー村のプランク醸造所に向かって、ふたたび徒歩の旅に出た。道は先ほどより森の影が濃くなっており、岩場も多く谷の中という印象が強い。写真はラーバー川を渡るために小さな橋だが、その先はどう見ても真っ暗な森の中にしか見えない。これら脇道を無視して舗装された道を北西に進む。
今まで多くすれ違ってきた自転車はほとんどなく、車の交通量が増えてきた。 -
半ばほど歩いたところで、ラーバーの方向にゆっくり走る自動車に遭遇。何気なく手を挙げてみると、なんと止まってくれる。ラーバーのプランク醸造所に行こうとしている、と告げると気さくに乗せてくれ、ヒッチハイクに成功してしまった。まさかうまくいくとは思ってなかったので驚いた。乗っているのはご年配のご夫婦だったので、ある程度安心して乗せてもらう。
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ヒッチハイクした車は旦那さんが運転しており、奥さんがいろいろ聞いてくるのでなんとかドイツ語で受け答え。彼らもこの近所の住人でプランクにはよく飲みに行くとのこと。おかげで予定よりだいぶ早くラーバー村に早く到着することができた。
写真はプランク醸造所の前の広場。噴水の赤ライオンとは半年ぶりの再開である。
左側の店でアイス売りますの旗が立っている。 -
4回目の訪問となるプランク醸造所だが電車を使わず来たのは初めて。
写真はプランク醸造所ビアガーデンのパノラマ写真。たくさんのテーブルがお客で埋まっている。醸造長のミヒャエルさんが飲んでいるのを見つけて挨拶。半年もおかずに訪問したのでちょっと驚かれたようだ。一週間後に訪問されるインポーターさんと、あとで合流する予定だ、と告げる。 -
どうやら地元サッカークラブの打ち上げをやっていたらしく、ビアガーデンは大入りで、ガストホフのウエイトレスさんは注文さばくので精一杯の様子。次から次へと大皿の料理やビールを運んでおり大変そうだ。
おかげでこちらに注文取りに来てくれない・・・・。 -
ぼっち状態に気づいたミヒャエルさんが、見かねて自らプランクへレスを注いでくれた。香りが豊かでうまみが濃く、なおかつドリンカブルな、安定したへレスの味を楽しむ。
ついでに少し差し向かいで会話する。この旅の予定や、今後の日本向けの商品などが話題に。今飲んでるへレスは、日本には8月から輸出するよ!との話を聞いた。
美味しいへレスが日本でも飲めるようになったのは、みなさんご存知のとおりである。 -
ポテトフライの大皿を運ぶ店員さんを目で追ってみると、子供だけのテーブルがあった。テーブルの上はジュースの空き瓶やピザ、ポテトでいっぱい。TSG Laaberと背中に描かれたユニフォームを着ている子がいるが ラーバー村のユース倶楽部なのだろうか。練習か試合の帰りみたいな様子。見てるとスプライトやオレンジジュースのペットボトルをラッパ飲みしていた。
真ん中にいる黄色の服の子がミヒャエルさんの第二子のマックス君である。
中にはThetaに興味?があるのか、遠巻きに寄ってくる子もいたが、話しかけようとするとすぐ逃げられてしまった。南ドイツ人は基本フレンドリーなんだけど、若いときは意外とシャイなんだろうか? -
ビアガーデンの様子。大勢の子供のほかに、サッカーユニフォームを着た青年や、赤ちゃんを連れた主婦、ご年配の方々。みんな楽しそうに議論を交わしていたり、ビールをじっくり楽しんだりしている。ドイツのビアガーデンは老若男女、家族ぐるみで集い、楽しむ場所なのだ。
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忙しいためか営業はビアガーデンのみのようで、ガストホフの中には誰も人が居ない。ここでもパノラマ写真を撮影させていただいた。
これがプランク・ガストホスの全景だ!
赤い壁に飾られているのは全部金賞銀賞の賞状である。 -
へレスを一杯味わい、19時半にビアガーデンを退去。ミヒャエルさんが杯を掲げて見送ってくれた。さすがに子供たちは帰っていったが、大人たちは、これからさらにグラスを空け続けるのだろう。
常連さんの話では、0.5lを10杯くらいはざらにあるらしい・・・ -
駅に向かう階段にて、木の隙間から見える教会と、カラフルなラーバー村の民家と、くっきりした緑のコントラストが色鮮やかでまぶしい。この時期のドイツはやはり風景の色合いがいいなあ。
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19:40の電車に乗るべく、緑に包まれた階段を上る。こんな時間なのに、まだ暗くなる気配がない。時間通り来た電車に乗って、レーゲンスブルクに帰還した。
ビール累計 6種/2.8l
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