2014/08/22 - 2014/08/25
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さすらいの食いしんぼうさん
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クルーガー国立公園に隣接する私営動物保護区モディトロ(Moditlo)でたくさんの動物と南アフリカの人の心にふれた4日間。
ボクがこの4トラをはじめた頃に見たシンバさんの南アフリカ旅行記。
http://4travel.jp/travelogue/10289591
遥か遠くにあったアフリカをぐっと身近にしてくれました。
「そう、ふつうのサラリーマンでも行けるんだ!だったらオレも!」
今回はそのシンバさんの足跡を追ったアフリカです。
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彼の名はアゥレラ (Aurela) 。4日間ボクのゲームドライブのレンジャーを務めてくれました。
彼の父もその父も代々この土地で狩をしていた猟師だったそうです。そして白人のハンターたちのガイドも務めていました。
そして今、彼はその逆の動物たちを守るガイドレンジャーです。
Best guide ever! My guide at Moditlo was this guy - Aurela. His motto was "happy guest, happy ranger". -
彼、アゥレラ (Aurela) は流暢な英語も、高い学歴も無い代わり、父から教えられた豊富な動物の知識と自然から学んだたくさんの知恵を身につけていました。
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ガイドにありながら巧みな言葉やお世辞は苦手。しかし寡黙に真剣に動物を探す。そして何よりアフリカのレンジャーとしての誇りを大切にしている....。
そんな彼の姿から動物のことだけじゃなくて多くのことをボクは学びました。それではその4日をつづります。 -
クルーガー国立公園の玄関口のひとつホエドスプリット(Hoedspruit)空港に着きました。着陸直前に機は再び上昇して着陸のやり直し。「滑走路にイノシシ(Warthog)の群れがいたから」だって...。
まさに「野生の王国へようこそ!」だな。 -
こんな辺鄙なところの空港なのに滑走路の長さはなんと10キロもあります。10キロ!だぞ。実はこの空港はスペースシャトルの緊急着陸地を兼ねているんですね。
なんでこんなところに緊急着陸なのかはわかりませんが。 -
今日から4日間滞在する私営動物保護区のひとつ「モディートロ リバーロッジ」
http://www.moditlo.com/index.php -
客室数わずか16室の小さなサファリロッジです。
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フロントやレストラン、バーなどがある本棟から橋をわたると(川は乾期でごらんのようにカラカラでした。)
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8棟(16室)のコテージが点在しています。
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広いデッキ、ゆったりとしたスペースそして森が丸見えのガラス貼りのシャワー、トイレ...寝室にはこれまたバスタブがドーンと。
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アフリカではもっと野趣に富んだロッジを予想していましたが、モダンで豪華なのにはちょっとびっくり。
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但し日没後は客室からの単独での外出は禁止されています。用事があるときはブザーでフロントから人を呼んで先導してもらうのがルールです。建物の屋根や木の上にヒョウやヤマネコが潜んでいて襲われる危険があるため。
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自分の部屋へ向かう途中にも、ホラ、イボいのしし(Warhog)が2匹ボクの先を歩いてるし
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二アラやインパラもあちこちにウロウロしています。それを狙ってライオンやチータもやって来ます。
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ここ「モディトロリバーロッジ」の宿泊料金には3回の食事と朝夕2回のゲームドライブが含まれています。
それではサファリロッジでの1日(8月23日)の過ごし方を時間とともにご説明しながら動物たちをご覧にいれますね。 -
早朝5時30分にスタッフが部屋まで迎えに来ます。(その前の5時にスタッフが部屋のドアをノックして廻ります。モーニングコールです。)
そしてロビーで用意されたコーヒーやマフィンでとりあえずの腹ごしらえ。 -
6時から朝のゲームドライブに出発。ゲームドライブは動物たちが活動する朝と夕方の2回、それぞれ4時間ずつ。オープンのランドクルーザー(四輪駆動車)でサバンナや森を動物を求めて走ります。
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ガイドレンジャーのアゥレラ (Aurela) に「初めてかい?何が見たいですか?」と訊かれて「キリン!」と答えたボクです。
そしたら早速、「こんにちは!」 -
ゲームドライブには見逃せない動物の「ビッグファイブ 」(Big 5)というのがあって、ライオン、ゾウ、サイ、チータ、バッファローを指します。
でもボクはやっぱ、キリンが一番好きだなぁ。 -
そうしたらいきなり2匹のチータがウォーターバックを殺して食べているシーンに遭遇。シーンもすごいが匂いや音もすげっ!
同乗してたイタリア人のカワイ子ちゃんは卒倒! -
ちょ、ちょっと待て!
オレだってまだこういうのを見る心の準備ができていない!
ただ、ただ唖然。だっていきなり最初からこれじゃあ....。 -
獲物をボクらに横取りされると思ってこっちを睨みつけながら唸るチータ。すごい迫力!お口のまわり血だらけ!
ナショナルジオグラフィックの世界だぁ!!!! -
これがチータの餌食になってたウォーターバック(Waterbuck)。チータよりガタイははるかにデカイ。オマエら角突き合わせてる場合じゃねぇぞ。
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アンテロープ君、キミも気をつけなさいね。
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いきなりチータの大物2頭をカメラで仕留めた初日の朝のゲームドライブ。興奮さめやらぬままロッジへ戻り10時に遅い朝食を取ります。
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こちらはゲームドライブはしないでロッジでまったり一日を過ごしてたお金持ちそうな南アフリカンレディたち。1時から用意される昼食を「ごいっしょのテーブルで...」と誘われました。
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でも興味があったのはボクが着ていた和物デザインのTシャツだったみたい。やたら写真を撮られました。(Tシャツの。笑)
I have met many wonderful people this trip and today and yesterday I said good bye to some new friends. I miss you and wish you safe travels. -
サファリロッジでのもうひとつの魅力はゲームドライブや食事のテーブルを他の人たちとシェアするのですぐに打ち解けてお互いが友達になれることです。
おかげで旅を終えた今、ボクのFacebookにはわけの分からないイタリア語やスペイン語やドイツ語が飛び交ってる。(笑)
It's sad to meet people and became friends in a few days or hours even if you know from the beginning it will be difficult to meet again. Anyway, we are lucky we have social networks and a lot of other ways to keep in contact in our lives. I'm sure we will be at least good "ciber-friends". -
のんびりデッキで過ごしたり、ちょっと昼寝をしたりした後、3時30分から午後のゲームドライブに出発。
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20キロ四方ある広大な私営動物保護区には30頭のゾウ、6頭のライオン、サイ、チータなどほとんどの種の動物たちが生息しています。
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そしてその保護区の周囲は電圧フェンスで囲まれています。これは動物が逃げないように、そして密猟者の侵入を防ぐため。
ライフルを背にしたレンジャーが常にパトロールをしています。彼らは貴重な動物を狙う密猟者をもっとも怖れています。 -
ガイドレンジャーのアゥレラ (Aurela) ライオンの足跡を見つけました。
「まだ新しい。みんな声を立てるな」追跡が始まります。薮の中を1時間.... -
いました、いました!堂々たるオスのライオン。
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国立公園では禁止されている道路以外のヤブの中でも草地でも、四輪駆動車で動物を追跡します。これが国立公園とここ私営動物保護区のちがうところ。
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こんなムチャな使われ方をされても平気なTOYOTA!走行メーターを見たら30万キロだった。さすが日本のTOYOTAです!
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アゥレラ (Aurela) が車を止めてこう言いました。
「あと30分ほどでここにゾウが現れる。声を立てないように。」
何でそんなことがわかるの? -
半信半疑だった自分。でも10分ほどすると遠くでパキパキッと木の枝が折れる音がしはじめました。
5分、10分、その音はだんだんとゆっくりですが近づいてきます。ボクらは声を殺して薮の一点を見つめていました。何とも言えぬ緊張感。
あっ!薮の中に白い牙が2本見える.... -
そして目の前に現れたゾウ。悠々と目の前を横切っていきました。
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白サイの群れ。
I have been up close to cheetahs, rhinos, elephants and lions to name a few. -
「動物がボクらを襲ってくることはないの?」と尋ねました。
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「彼らはこの車を動物だと思っている。うなり声がうるさくて(エンジン音)ヘンな臭いがして(ガソリン臭)危害は加えて来ないがあちこちにやたら出てくるデカくてウザい生き物。そう思っている。だから車にちゃんと座っていれば大丈夫。危険なのは席から立ち上がったり車から離れて動物が人間の形を見とがめた時だ。」
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「ハイ、わかりました。この写真のようにならないように気をつけます。」
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だいぶ前のことですがサンコンさんというアフリカ出身のテレビタレント(本職は大使館の職員だったと思う)がいましたね。彼がこんなことを言っていました。「アフリカには視力4.0、5.0の人なんてザラです。」
その頃、ボクは視力0.8か0.6かを往々していたのでタマゲた思い出がありますが、きっとこのアゥレラ (Aurela) はそうだと思います。だって動物や鳥の発見、ドライブしながら足跡の発見はまだしも、闇夜の中の動物を走っている車で見つけるなんてのは人間ワザじゃないもの。
この写真は、「乾燥しきったゾウの糞。これは蚊取り線香になります。頭痛がした時この煙りを吸えば頭痛は治ります。」なんて説明をしてるところ。 -
身のこなし軽やかにヒョウがいました。
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5才のメス。きれいです。
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やがてアフリカの大地を真っ赤に染めて日が沈み、
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闇の中をナイトサファリをしながらロッジへ戻ります。
「暗闇の中に光る目が青色なら大丈夫。インパラやシマウマだから。気をつけなくちゃいけないのは赤い目だ。ライオンやヒョウの肉食獣の目は赤く光っている」 -
ロッジに戻ると玄関ではスタッフが熱いおしぼりと冷たいカクテルで出迎えてくれました。日本旅館並みのおもてなしです。
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夕食は宿泊客みんながたき火を囲んでのアフリカの料理。
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朝の光の中でキリンも朝ごはんです。今日も朝6時からゲームドライブ。
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ボクがキリンが好きと言ったからかそれとも見つけやすいのか、ガイドレンジャーのアゥレラ (Aurela) は朝イチの動物はいつもキリンでした。
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親子のキリンです。
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キリンってその場を離れるとき、いつもこっちを見送ってくれるよーな気がします。
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アゥレラ (Aurela)が車を止めました。「じゃあ、車から下りて。声を立てないように。チータを見に行こう」
ボク「こっちに飛びかかってくることはないの?」 -
アゥレラ (Aurela)は低くこう言いました。
「大丈夫。昨日ウォーターバック(Waterbuck)を食べてたチータだ。満腹だから寝ているはずだ。」
なるほど、そのとおり。
This is the same cheetah - during dinner yesterday and then later in the afternoon. -
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次は大きなメスのライオンです。
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よく見ると彼女はオナカに何か動物の牙で突かれたようなケガをしています。
ボクはアゥレラ (Aurela) から「どうもケガが化膿しているようだからその部分をズームで写真に撮らえてくれないか。獣医の診断を仰ぎたい。」と頼まれました。 -
そして「本当だったら子どもが2頭、そばにいるはずなんだが...。」
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「子どもライオンは何かにヤラレてしまったのかもしれない。」とアゥレラ (Aurela) は言いました。
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襲われた子どもを必死で守ろうとしてケガを負った母ライオン。
表情もどこか悲しげに見えました。 -
「百獣の王」でさえ安泰とはいえない自然のきびしさを見た思いです。それにくらべたらボクなんか何とノホホンとだらだら生きていることか。
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最後のゲームドライブでアゥレラ (Aurela) は湖畔の高台で車を止めました。そしてこう言いました。
「明日はここを出発するあなたにぜひ見ておいてほしい私のとっておきの場所です。どうぞこの景色を忘れないでください。」
忘れるものか!この景色。この空気。動物たちだって。そしてアゥレラ (Aurela) 、あなたのことも!胸が熱くなりました。
遠くでライオンの遠吠えが聞こえました。 -
そしてアゥレラはこう言葉をつなぎました。「ほとんどのゲストはライオンを見せろ、ビッグファイブを見せろと要望されますがここは動物園ではないのでそれはなかなか難しい。あなたはキリンが見たいと言った、私はつい笑ってしまいましたが、薮の中にいるゾウを辛抱強くじっと待ち続けたり星が見たいと寒空をいつまでも見上げているそんなあなたにこちらも4日間楽しくガイドをやらせてもらいました。」
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夕食を終えて部屋に戻ると....。
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ベッドサイドに冷えたシャンペン!ベッドはハート型に花で散らしてあります。
何これ?? ボクはあわててフロントへ連絡しました。
「部屋をまちがえてハウスキーパーさんがボクの部屋をハネムーン用に飾られちゃったみたいなんですけど....。」 -
「いいえ、まちがいじゃありませんよ。貴重なライオンのケガをちゃんとカメラに捉えてくださった支配人からのお礼です。」
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ハート型だった花びらを、翌朝ボクは置き換えました。
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翌朝、ボクを空港まで送るはずだったアゥレラ (Aurela) の姿がありません。
「彼の弟がマラリアにかかって入院したので急いで病院に行きました。病院へはヒッチハイクで行かなければなりませんから、お客様の出発には間に合わないと思います。」
When I left I found out his brother had just been admitted to the hospital with malaria. I am hoping he recovers. -
「マラリア」「ヒッチハイクで病院へ」まるでボクにとっては別次元のような言葉が現実として目の前にありました。
ボクは自分が持って来たマラリアの抗生剤をアゥレラ (Aurela) に渡してくれるようフロントに頼みました。「本当にありがとう。どうぞ体に気をつけて元気でいてください。そしてまたいつか会いましょう。」と心の中でつぶやきながら。
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この旅行記へのコメント (3)
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- きなこさん 2016/03/15 18:44:23
- THANK YOU
- はじめまして
何という最終章
自然も感動しましたが、人の心のひだに感動、感涙です
本題です
旅行記とっても興味深く拝見しました
先日タンザニアに行って興奮冷めやらずで「さて次は何処に行こう」って皆さんの旅行記を拝見しています
南アフリカ良いですね
私設の公園が多くて何処が良いのやら・・・
是非是非アメリカン スピリットを感じてみたいです
きなこ
-
- 天星さん 2014/09/09 12:41:16
- いいお話
- 最後の方はいいお話ですね〜
さす様も動物愛護に一役、また、ガイドの方にも
あたたかい心の気遣い.........何気なく情が深い、日本の心
自分も見習わなくてはいけないなぁ〜
さすがのさす様!
アフリカの方って4km先のものが見えるとか
音が聞こえるとか、よく言ってたの聞きましたが
実際、サファリで動物が近くにいるとか、いないとか
察知できる現場を見ると納得できますね〜
超人ですね......
密猟ハンターの取材でアフリカをずいぶん昔に
歩きましたが、まだまだ、いるのでしょうね
キリン派のサス様、ワタクシはゾウ派なのでございます。
夕陽の中を歩く、親子ゾウの姿が忘れられないのであります。
ライオンやチータに食べられなくてよかったですね(ハハ)
大感動のアフリカでございました!
天
- さすらいの食いしんぼうさん からの返信 2014/09/10 06:06:41
- 天さんって...いったい何者?
- 天さんって...いったい何者?
書き込みをありがとうございます。
> ガイドの方にもあたたかい心の気遣い.........何気なく情が深い、日本の心
いやいや、情が深いのはアフリカの心かもしれません。このレンジャーはライオンを追跡した時もオフロードにジープで突っ込み、何度も下りて足跡の行方をさがし、薮の中にひとりで分け入って1時間以上も....こちらが「もういいよ。他を当たりましょ」といいたくなるくらい執拗に真剣に探してくれるんです。そしてライオンを見ることができました。ゾウの時も足跡の向かった方向へ先回りしてじっくりと待つわけですが、相手は動物なんだから「ここに現れる」なんてわけがない、というのは素人考えで、マジで「ここに現れ」ちゃうのがスゴいです。30分以上レンジャーも忍耐、こちらも忍耐でひたすらジッと待たされましたがあの緊張感は忘れられないです。「こういうのボクは好きだな」と言うとレンジャーはニッコリ微笑みました。あの辺からボクがサファリに求めているのは動物をただ数見ることじゃない、ということが分かってくれたみたいでボクに対するガイドが変わってきたようです。本当にいいレンジャーに恵まれました
> 密猟ハンターの取材でアフリカをずいぶん昔に歩きましたが、まだまだ、いるのでしょうね
私、かねがねから天さんの奥の深さは感じておりました。4トラで時々小出しに出てくるものにもたまげるような写真がありますし、大分県の冴えないオヤジを演じているけれどホントはタダ者ではないことは薄々わかっておりました。「叩けばホコリの出る...」じゃなかった。え〜と「能ある鷹は爪を隠す」でした。
密猟ハンターの取材...いろいろレンジャーからもそれについては聞かされましたが、身にせまる危険もあったことだと思います。すごいな。またその方も「小出し」で驚かせてくださいませ。
サス
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