2014/08/07 - 2014/08/09
5位(同エリア47件中)
ハンクさん
スイス・ドライヴの旅No.1はシャーロック・ホームズ終焉の地マイリンゲン。しかし、なぜロンドン、ベーカー街にいるはずのホームズなのか?シャーロッキアンには説明は不要であろうが、備忘録として少し書き留めておこうと思う。ちなみに小生は、ホームズシリーズの邦訳は全て読破、一部の作品は原文を読んでおり、また1,985年からイギリスのグラナダ・テレビが作成し、NHKでも長期に渡り放映されたジェレミー・ブレット主演のホームズシリーズ41作はほとんど見た。またロンドン、ベーカー街のホームズの家は2回訪れている、家内とともにシャーロッキアンである。
今年の夏の休暇に家族でスイスへ出かけることにした。と言っても、空席待ちだった航空券が直前にやっと確保され、とりあえず6日間のホテルはチューリッヒ、ベルン、ジュネーヴ、ツェルマット、ルツェルン、ジンゲン(ドイツ)をドタバタと押さえた。珍しく息子が同行してくれると言うので、オートマティックしか運転できない息子を考慮してナビ付きのレンタカーを予約、車で走ることにした。スイス全土は九州程度の広さで、スイスの道路はよく整備されていると聞いており、下調べなど不十分なまま空港に向かうことになった
スイス・エーデルワイス航空機は夕方チューリッヒ空港に到着、まずは空港の近くに宿泊し時差を調整、翌日進路を南に取り約2時間、最初の目的地マイリンゲンに着いた。この街は人口約5,000人、アルプス地方への入口で交通の要所として栄えた町 。現在でも峠越えルートの拠点として多くのポストバスが発着している。この街にはシャーロック・ホームズ博物館があり、街中至る所にホームズの記念碑がある。というのも1890年ころ、このあたりを旅していたホームズ生みの親コナン・ドイルが雄大な自然に感動し「最後の事件」の中で、ライヒェンバッハの滝をホームズ終焉の地の舞台に選んだからだ。
ドイルの原作によれば、「犯罪界のナポレオン」モリアーティ教授の組織を一網打尽にした後、ホームズとは親友ワトスンを伴いロンドンを離れフランスに渡り、スイス、マイリンゲンに滞在した。復讐に燃えるモリアーティはホームズの後を追い、ライヒェンバッハの滝で激突する。ワトスンに危害が及ぶのを恐れたホームズは、偽りの手紙を使って彼をホテルに戻し、その間にワトスン宛の書き置きを残してホームズはモリアーティの体当たりによりライヒェンバッハの滝壺に落下した、という設定だ。
小生は昔からこの設定自体に無理がある、と感じていた。ドイルはここライヒェンバッハの滝でホームズを墜落させ、一連のホームズシリーズを終わらせたかったようだ。その後、読者達の強力な抗議により、ホームズを復活させることになる。それはそれでご愛嬌として、グラナダ・テレビが映像に残したマイリンゲンとライヒェンバッハの滝は余りにも美しく、いつの頃からか呟いていた。「マイリンゲンを訪れずしてシャーロッキアンと言うなかれ」と。
さて、ライヒェンバッハの滝にはマイリンゲンの駅の北にあるケーブルカーに乗って約5分で、2段になっている滝の上の滝に着く。落差250mの滝は想像していたほどの規模ではなかったが、ドイルがインスピレーションを得たのも頷ける、印象的な場所だ。滝の眺めが良いこの場所こそ、ホームズが宿敵モリアーティ教授と格闘し、共に滝壺に落ちて失踪した舞台なのである。また、駅近くの英国教会がホームズ博物館となっており、地下室にはロンドン・ベーカー街と同様の、ホームズの家が再現されている。ただし平日は13:30-18:00しか開館しないので要注意である。
念願のマイリンゲンから、スイス屈指の観光地グリンデルヴァルトは近く、車でわずか1時間の距離だ。ユングフラウ、メンヒ、アイガーの名峰が連なる絶景の地であり、ゆっくりしたいのは山々であるが、ここはアイガーの絶壁のみを眺めて、次なる目的地、ベルンに向かう。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道 レンタカー 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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マイリンゲンの風景
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ライヒェンバッハの滝に登るケーブルカー駅前
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ケーブルカー駅前のホームズ記念碑
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ライヒェンバッハの滝に登るケーブルカー
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途中のケーブルカーの行き違い
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ライヒェンバッハの滝がちらりと見える
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イチオシ
水しぶきが飛ぶライヒェンバッハの滝
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ライヒェンバッハの滝の最上部
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ライヒェンバッハの滝の最上部
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ケーブルカー山頂駅からの眺め
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ホームズとモリアーティ教授の撮影状況
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マイリンゲンののどかな風景
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レストランにもホームズの記念碑
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ホームズとモリアーティ教授の取っ組み合いを描いた記念碑
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ホームズ博物館の前のホームズ記念碑
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旧英国教会がシャーロック・ホームズ博物館
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ホームズ博物館前のコナン・ドイルの記念碑
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ロンドン・ベーカー街221Bのホームズの家
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ホームズ博物館内の展示、「空き家の冒険」で使われたホームズの顔
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ホームズ博物館内部の展示、コナン・ドイルの肖像画
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花畑と蝶
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イチオシ
グリンデルヴァルトの風景
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名峰アイガー(3,970m)の絶壁
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グリンデルヴァルトの風景
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グリンデルヴァルトのホテル
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ちょっとえげつない豚の丸焼き
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アイガーを望むホテル
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アイガーを望むホテル
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この旅行記へのコメント (1)
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- tadさん 2014/08/22 11:39:08
- シャーロッキアンの旅
- ユニークな旅でしたね!ここまで徹底していれば、なにも異論はいえません!
高校時代の友人がドイルが好きで、みんな英語で読んだといって凝っていたので、私は読まずじまいでした。ただ、グラナダテレビ版は面白かったですね。
最近の放映版は、現在に設定してあり、まずまずでした。ご覧になりましたか?
ところでグリンデルヴァルトやツェルマットは冬しか見ていないので、不思議な景色に見えました!昔、スキーをやっていたので、雪だらけの景色が好きです。住んでいるところはまったく雪が降りませんし。。。
音響論、まったく賛成です。ニューヨークに行きたがらない理由のひとつです。アメリカのオーケストラがしばしば、うるさい理由だと思います。日本も上野の文化会館やNHKホールできくのは避けるようにしていました。私自身が古楽器をやるせいもあり、必要以上の大きい音はいやなのです。
完全にリタイアした今、演奏にも時間が割けるようになったので、久しぶりに来月、人前で演奏します。12月のウィーンまで、旅は国内に限定しています。
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