刺激と癒しのスリランカ旅行記（４）３日目ダンブッラ～キャンディへ

2014/06/21 - 2014/06/26

数年前から興味を持ち、ずっと行ってみたいと思っていた国・スリランカ。
しかしなんとなく「私にスリランカはまだ早い」みたいな気持ちがあったんですよね。スリランカの観光業界がまだ成熟していなくて、私のようにチケットや送迎の手配を旅行会社にお願いしているような旅行者だと、まだうまく周れないのではと…。そんなわけで数年スリランカのことはスルーしていましたｗ。

しかし去年あたりからスリランカの情報をテレビや雑誌でよく目にするようになり、私の中でスリランカがぐんと近くなってきました。それでここにきて「これは行ってみるしかない！」となり、今年の旅先に決めたわけです。

いつもは終日フリープランが多いのですが、今回は自動車移動と世界遺産等にははガイドがつく（お決まりの土産屋には連れまわされない）自由度の高いツアーを選択しました。さらに移動に時間がかかりそうなので例年より長い４泊６日で直行便を希望し、奮発して１泊はバワのホテルに泊まれるツアーに！
その分効率的な道順を考えて、行きたかった紅茶畑と世界遺産の街ゴール行きは諦めました。残念…。

このツアーはいつも利用している大手ツアー会社ではなく、インドやスリランカ専門の旅行会社で見つけました。ここはツアーの種類も豊富だったし、スリランカに特化しているということで安心感もあったのですが、この選択が大正解だったのは確かです！

旅先が決まると事前に４トラや色々な媒体からの情報収集を怠らない私ですが、今回のスリランカ旅は、情報収集では決して得られない人の優しさや縁をものすごく感じる旅でした。その国の印象は、その旅でかかわった人の印象で随分変わるんじゃないかと実感した旅です。

エリア ダンブラ(スリランカ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

ヘリタンス・カンダラマはダンブッラという町にありますが、ダンブッラには世界遺産があります。旅３日目のこの日は、その世界遺産を見学したあと古都キャンディに向かいます。

道路の脇には陸ガメ。スリランカにはいろんな動物がいるな〜。

ヘリタンス・カンダラマを車で出発して１５分程度で到着したのは「ダンブッラの石窟寺院」。入口には世界遺産という言葉には似つかわしくない、かなりハデハデなB級建築があります。

大仏と資料館らしいですけど、中には入っていません。

ど迫力。

実はこの建物、中国の援助で建てられたものらしいです。これは中国人のセンスか〜（スリランカ人にはあんまり評判良くないらしい）。私は嫌いじゃないですけどｗ、世界遺産にこれはないよなぁ〜って感じ。

こんなのもあるし。

石窟寺院はこの裏の小高い山の上にあります。今日も暑いけど、歩きますよ〜。

ここにもやせっぽち（しかも病気持ち）の犬がいます。猿もいた。
スリランカの野良犬はおとなしくて、噛みつきもしなけりゃ吠えもしない。

アンジェロが花売りからお供え用の花を買ってくれました♪白い蓮は野猿に食べられちゃう（襲われる）ので、猿が食べない青い蓮にしてくれた。そんなところも気が効くねぇ〜。

スリランカのお寺は基本、靴を脱ぎます。
（お寺に入る前に、有料の靴置き場があります。）


日向の石畳はアツアツですが、日陰や洞窟の中は気持ちいい。

自然地形を生かした洞窟の寺院ですが、この窪みは人の手で削ったそうですよ！
この窪みの奥に、横並びで５室の洞窟があります。

洞窟内の仏様も削りだしで造ったんだって。すごいね！

こちら天井の壁画。見にくいですが…

水の染み出るところにはお魚の絵が描いてある。かわいい〜＾＾。

こちらは太陽（左）と月（右）の絵なんだけど、見分けがつくように月にはうさぎさんが書いてある。
月にうさぎって日本と一緒だ、かわいい〜＾＾。

5室の洞窟はそれぞれ内部の作られた年代が2100年前から100年前と、様々な時代のものが一気に見られる貴重な寺院です。

Wアンジェロです。ドライバーアンジェロは寺院には必ず一緒についてくる。敬虔だね。

ここでガイドアンジェロの先輩ガイドさんに会いました。このお方、ドイツ語が堪能でスリランカの書物を翻訳したりしているスゴイ人なんだそう。この方もアンジェロ同様ものすごく柔和で、素敵なおじさまでした。


アンジェロのガイドのおかけでとても勉強になりました！

ここは海外の観光客はもちろん、スリランカ人もたくさん訪れます。ここでお祈りすると願いが叶うとか…（私も、お経を唱えながら手首に紐を巻くお祈りをしてもらいました）。
若いカップルもいましたよ〜。


カップルといえば…、スリランカ人が人生を歩む上でとても重要視されているのがホロスコープ（星占い）で、結婚相手はホロスコープで決めるのが現在でも主流だそうです。特に親世代、高齢者にとって占いは絶対的なものなので、占いで相性が良くない相手とは結婚を認めてもらえないそう。
なのでスリランカでは駆け落ちがとても多いのだとか。
（Wアンジェロの奥さんは星占いで決めたのか、駆け落ちかは聞くに聞けませんでしたッ。）

ガイドアンジェロも幼い頃に自分の人生を占ったらしいんだけど、「一度海外に出る」や「人とコミュニケーションをとる仕事に就く」は予言されていたらしい。さらに「５０歳で人生が終わる」と恐ろしいことも言われたんだって((((ﾟдﾟ;)。でもこれは、死ぬという意味ではなくて「それまでは自分のため、そこからは人のために生きなさい」という意味だ（たぶん）と言っていました。ほっ。。。

さて、ここからはスリランカ第二の都市・古都キャンディへ一気に向かいます！


さてさてこの日のスケジュールですが、旅行会社から事前に渡された行程ではランチは付いていませんでした。キャンディのホテルに到着後は自由行動なので、ホテルで食べるか街に出て食べるか…。
しかしアンジェロによると、キャンディに行く途中にあるスパイスガーデンでランチが出ると言います。色んな方の旅行記によく出てくるこの施設、お決まりの立ち寄りスポットです。私は極力こうゆうところに寄りたくないのですが、タダでランチが食べられるなら話は別。大歓迎ですよ！

さまざまな植物を紹介した後、その植物を使ったスパイスや薬を販売（私は買いませんでしたが）。


早口日本語で捲し立てるガイドさん。

見学の後はランチでしたが、これが正直イマイチでした！
観光客向けでカレーが甘いし、お米が…匂いがキツくて食べるのがツラかった；；。

でもッ！足元にいる猫が超絶かわいかった！！！猫飼いたい中のメイプルは日本に連れて帰りたかったよ〜！！！

キャンディまでの道のりはほぼ一本道を走っていきます。その道中でみられるのはタミル人の（インドっぽい）町やイスラム教色の色濃い町。そんなに遠くない隣り合った町でも、けっこう地域の特色が強いなぁと感じました（スリランカに長く続いた内戦も、そのせいなんでしょうね）。


しょっちゅう「寄りたい場所があったら遠慮なく言って下さい」というアンジェロ。なのでここでひとつ、旅行前から立ち寄りたいなぁと思っていたお店をリクエストしました。
それは、日本の一流陶磁器ブランド「NORITAKE」のファウトリーアウトレットです。ちょうどこの道の途中にあるんですよね。
アンジェロは「そこはまだ一度しか寄ったことがありません」と言っていました。

NORITAKEは生産の拠点をスリランカに置いていて、その工場がここにあります。工場に隣接するショップでは正規品はもちろん、正規品としてはNGになってしまうアウトレット品を販売しているんです。
NORITAKEって私には似つかわしくないラグジュアリーなデザインの超高級品だけど、日本人が認めるスリランカ人の匠の技を超格安で買えるというので、これは絶対に記念に買って帰りたいなと思っていました。

店内の正規品には目もくれず、奥に積み上げられたアウトレット品をあさるメイプル。

正規品コーナーでセットで１０万円くらいする茶器が、なんと１カップ数百〜千円台で買えるんですよ！もーびっくり！見た目どこがNGなのかぜんぜんわからないし！
アンジェロもここでそんなに安く買えると思っていなかったらしく「メイプルさんは金持ち」と思われたみたいだったので、この格安情報を教えてあげました。

買ったものは後ほど紹介しますね〜♪


ファクトリーアウトレットからキャンディまではあと少し！この辺から山深くなり、カーブの多い山道を登っていきます。