ホタルを追い求めて九州に。

2014/06/01 - 2014/06/01

私がまだ小学生の頃、家の近くでホタルを見た。
その時に親が言ったのだと思うが、「昔はもっといたのに・・・」という言葉。
農薬の使用なのか環境の変化なのか、ホタルは少なくなり、
子供心に「もうホタルは全く見れなくなってしまうんだろうな・・・」と思った記憶がある。

それから20年が経ち、東京に住んでいるのだが、
ホタルの話題を目にすることが増えた。

さすがに都心では見れないが、郊外に行けば見ることが出来る。
そこで目にしたのが長野県の辰野。

私の息子は都心育ちなので、実際のホタルを見たことがない。
じゃあ、見せてやるかと思い出かけたのが数年前。

「うお〜！凄い！！」　1万匹を超えるホタルの乱舞に大興奮をした。
そのことも４Traの旅行記に載せました。

しかし、後にその旅行記にどなたからの書き込みが。
「辰野のホタルは養殖されたものである。以前にいた種のホタルは駆逐されてしまった。
そのことを知ってほしい」と。

・・・
都心でなかなか見ることが出来ないホタルが手軽？に見れることはある意味、素晴らしい。
また、ホタルを育て、保護することで地方の町に多くの観光客が訪れる。
これも町おこしであり、これを否定するつもりもない。
ただ、作られた水路を周回するように遊歩道が作られて、
状況によってはホタルを見に来たのか観光客を見に来たのか分からない、
さらにはホタル見る人の車で渋滞する。。

これってどうなの？
又、写真を撮ることから考えても、
これって自然のホタルじゃないよね。。。

昔、うちの田舎を1匹だけ、すぅ〜っと飛んでいたホタル。
その儚さこそ自然のホタルでは・・・？
なんてことを思い、又、自分勝手な満足を追い求めて、
たどり着いたのが九州。。。

さて、自らの臨んだ風景はみつかるか？

エリア 福岡

• 旅行の満足度: 3.5

ホタルの発生場所として知られる地に到着した。
ほどなくして日は暮れ、す〜っとホタルが舞い始めた。

月は半月。
明るいとホタルはあまり飛ばないというが、
山の影だからなのか非常に多くのホタルが舞い始めた。
月に照らされた椎の木がぼんやりと白く輝いている。

8時を過ぎてホタルの舞はピークを向かえた。

それぞれがバラバラに光っていたホタルが、
同調してして光りだすとき、そこに儚いドラマがあることに気付く。

・・・

さて、これが自らの追い求めていたホタルの地か・・・？
というと、そうではない。

小さな小川、自然の川。遠くに古民家の灯り。
そこにホタル狩りの浴衣姿のお姉さん。
他に野次馬はいない。

それが私の追い求めるホタルの地。
この場所は違っていた。
多くの家族連れが訪れ、
舞うホタルをバンバン虫網で獲っていた。

「え〜？獲っちゃだめでしょ〜」と思いつつ、

バッタ、カブト虫は獲っていい。
ホタルは獲っちゃダメという理由が説明できない。

クジラを獲る獲らないとは違う次元の話なのだが、
可哀想でしょとしか言えない。
じゃ、バッタは可哀想じゃないのか？

その時、フラッシュが光った。
「あれ〜、写らないや〜」
写るわけないのである

・・・

とにもかくにも、ここは私の求めるホタルの地ではなかった。


って、じゃ、「ホタルの発生地」として有名なところに
行っちゃだめだって。



旅行記になっていませんが、終わり。