ラスベガス (ネバダ州) 旅行記(ブログ) 一覧に戻る
2013/12/29、10時までたっぷり眠った朝。 <br />外の景色はロマンチックなオレンジ色の光など最初からなかったかのように、透き通る青空に変わっていた。 <br /><br />機嫌悪げな連れがハンバーグと卵の入ったサンドイッチと珈琲を買って部屋に戻ってきた。 <br />聞けば、レイトチェックアウトができないから、あと1時間ほどで部屋を出なければならないのだと言う。 <br /><br />急いでサンドイッチを食べながら、私のリクエスト通りに買ってきてくれたラテを飲む。 <br />アメリカのテレビが珍しくて、つい連れが見ている横で見てしまうと、早くしろと、煽り声がきた。 <br /><br />2人分の荷物の入ったサンドバッグみたいにパンパンに膨れ上がったカバンのチャックが中のものを噛まないように注意しながら閉めて、連れに報告。<br />彼はテレビ画面を&quot;Do you want to check out?&quot;(チェックアウトしますか?)という画面に変えて、&quot;yes&quot;を選んだ。 <br />ハイテク!!(驚) <br /><br />それから、名残惜しげに窓からの景色を見てから、2人で駐車場に向かった。 <br />エレベーターの中で、連れは悔しそうに俺はゴールドカードメンバーなのに、今日はもうすでに部屋がないとかでレイトエックアウトができなかった、あいつらはもういいサービスをしてくれない、と。 <br />あぁだから朝機嫌が悪かったのね、というと、違う、と返ってきた。 <br />もーぅ、面倒臭いなぁ。 <br /><br />お昼前のベガスのメインストリートはすでに観光客で賑わっていた。 <br />昨日とは違う方向のエリアを見て回る。 <br />あとでわかったんだけど、連れは私が興味を持った建物全部を覚えていて、全部回ろうとしてくれてたのね。 <br /><br />途中、とある映画館の前で、ここで昔ターミネーター3を見たのだと連れが言い出したり、だいぶ機嫌は良くなってきた様子。 <br /><br />どこのホテルも必ずと言っていいほどスタバが入っていて、それもホテルによっては3軒くらい見ることもある。 <br />一体ベガスにはいくつのスタバがあるんだろうかとあとで調べたら、50店舗もあった。 <br /><br />お昼過ぎに、とうとう歩き疲れて、ベェラッジオホテルでランチを、なんて言っていたのに、実際はどこのレストランも混み合っていて、時間もなくなってきてしまったので、ホテルの噴水ショーだけ見て、ベガスを出ることになった。 <br /><br />噴水ショーは日本でも何人かに勧められたものだったけど、やはり圧巻。 <br />ショー以外の時間は水中に沈んでいるレールのようなものが静かに出てきて、隣のホテルと並ぶくらいの高さの水を噴き出すのだ。 <br />光の角度で2重の虹が見えた時はエライ感動だった。 <br /><br />連れの中のスケジュールが押し気味になっているらしく、再びいささか不機嫌に。 <br />それでもベガスを離れる時には少し名残惜しそうにしていた。 <br /><br />道に迷いながらもやっとのことで着いたベガス近郊の南に位置するアウトレットモールに着く頃にはもう午後3時くらいになっていて、ジェルを敷いたのにも関わらず、また足裏タコさんが痛くて歩くのがしんどくなっていた。 <br /><br />連れにしがみつくようにモールを歩いて回り、途中何かとんでもなく甘いものが食べたいという彼がシナモン味のチュロスを買い、pumaで平べったくて歩きやすいちゃんとした靴を買い、もうひとつ気になったヒールの高い可愛い靴を一足買った。 <br /><br />他のお店を見て戻ってきた連れが私の斜め後ろに立って静かに待っている。 <br />私の選んだ靴のお会計をしてくれた男性の店員さんが連れにビビり過ぎ、途中から急に態度が変わったのに気がついた。 <br />日本でも怖がられるけど、この人本国でも怖いのか? <br /><br />ちょうど夕日が綺麗な午後4時頃、これから家まで4時間のドライブだ、なんて意気揚々としていたら、フリーウェイに乗って10分くらいのところで、車は物凄い減速を強いられた。 <br /><br />事故だったら、それを過ぎたら普通に走れるようになるだろうと、しばらくノロノロ進んでは止まる、といった状態を繰り返していたが、環七や環八を思い出させるようなひどい渋滞は一向によくならなかった。 <br />その間太陽はすっかり山あいに沈みこみ、やがて天然のプラネタリウムが現れた。 <br /><br />あまりの美しさにお星様にちゃんと今回の滞在中に連れにプロポーズできますように、なんてお願いしみたりして。 <br /><br />途中本当に故障で止まっている車や渋滞に疲れたのか幅寄せしている車を何台か通り過ぎる。 <br />フリーウェイを跨ぐように設置されている電光掲示板にまだ新しい渋滞がこの先にあるから、「遅れる準備をせよ」という文字が光っているのが見えた。 <br />信号もないただの一本道でこんなに渋滞する理由がなかろうと戸惑うこと約1時間。 <br /><br />途中でこの辺のホテルに泊まって、明日朝4時に出発するかなんて話も出たけど、フリーウェイは少しずつ快調さを取戻し、出発から5時間後にようやく家に着いた。 <br /><br />行きと違ってトイレに行きたい、とかお腹が空いた、なんて言えるような状態じゃなかったから、一度も休むことなく、ひたすらに走り続けて夜の9時過ぎだった。 <br /><br />私ももちろん疲れたけど、連れはずっと運転しっぱなしで、さぞ疲れたろうと思い、寝る前にマッサージをしながら、ベガスに連れて行ってくれてありがとね、と言ったら、あんなに長時間寝ないで車にいて、大丈夫だったの?と言い返された。 <br /><br />一瞬、あんなに長時間運転しといて、よくそんな発想が出るなぁ、と驚かされたけど、これは思いやり対決か?!と思うほど、優しい時間で、こんな気持ちになれるなんて、生まれてきて良かったな、と思った。<br /> <br />

ラスベガスでデート!!2

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2013/12/28 - 2013/12/29

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satki

satkiさん

2013/12/29、10時までたっぷり眠った朝。
外の景色はロマンチックなオレンジ色の光など最初からなかったかのように、透き通る青空に変わっていた。

機嫌悪げな連れがハンバーグと卵の入ったサンドイッチと珈琲を買って部屋に戻ってきた。
聞けば、レイトチェックアウトができないから、あと1時間ほどで部屋を出なければならないのだと言う。

急いでサンドイッチを食べながら、私のリクエスト通りに買ってきてくれたラテを飲む。
アメリカのテレビが珍しくて、つい連れが見ている横で見てしまうと、早くしろと、煽り声がきた。

2人分の荷物の入ったサンドバッグみたいにパンパンに膨れ上がったカバンのチャックが中のものを噛まないように注意しながら閉めて、連れに報告。
彼はテレビ画面を"Do you want to check out?"(チェックアウトしますか?)という画面に変えて、"yes"を選んだ。
ハイテク!!(驚)

それから、名残惜しげに窓からの景色を見てから、2人で駐車場に向かった。
エレベーターの中で、連れは悔しそうに俺はゴールドカードメンバーなのに、今日はもうすでに部屋がないとかでレイトエックアウトができなかった、あいつらはもういいサービスをしてくれない、と。
あぁだから朝機嫌が悪かったのね、というと、違う、と返ってきた。
もーぅ、面倒臭いなぁ。

お昼前のベガスのメインストリートはすでに観光客で賑わっていた。
昨日とは違う方向のエリアを見て回る。
あとでわかったんだけど、連れは私が興味を持った建物全部を覚えていて、全部回ろうとしてくれてたのね。

途中、とある映画館の前で、ここで昔ターミネーター3を見たのだと連れが言い出したり、だいぶ機嫌は良くなってきた様子。

どこのホテルも必ずと言っていいほどスタバが入っていて、それもホテルによっては3軒くらい見ることもある。
一体ベガスにはいくつのスタバがあるんだろうかとあとで調べたら、50店舗もあった。

お昼過ぎに、とうとう歩き疲れて、ベェラッジオホテルでランチを、なんて言っていたのに、実際はどこのレストランも混み合っていて、時間もなくなってきてしまったので、ホテルの噴水ショーだけ見て、ベガスを出ることになった。

噴水ショーは日本でも何人かに勧められたものだったけど、やはり圧巻。
ショー以外の時間は水中に沈んでいるレールのようなものが静かに出てきて、隣のホテルと並ぶくらいの高さの水を噴き出すのだ。
光の角度で2重の虹が見えた時はエライ感動だった。

連れの中のスケジュールが押し気味になっているらしく、再びいささか不機嫌に。
それでもベガスを離れる時には少し名残惜しそうにしていた。

道に迷いながらもやっとのことで着いたベガス近郊の南に位置するアウトレットモールに着く頃にはもう午後3時くらいになっていて、ジェルを敷いたのにも関わらず、また足裏タコさんが痛くて歩くのがしんどくなっていた。

連れにしがみつくようにモールを歩いて回り、途中何かとんでもなく甘いものが食べたいという彼がシナモン味のチュロスを買い、pumaで平べったくて歩きやすいちゃんとした靴を買い、もうひとつ気になったヒールの高い可愛い靴を一足買った。

他のお店を見て戻ってきた連れが私の斜め後ろに立って静かに待っている。
私の選んだ靴のお会計をしてくれた男性の店員さんが連れにビビり過ぎ、途中から急に態度が変わったのに気がついた。
日本でも怖がられるけど、この人本国でも怖いのか?

ちょうど夕日が綺麗な午後4時頃、これから家まで4時間のドライブだ、なんて意気揚々としていたら、フリーウェイに乗って10分くらいのところで、車は物凄い減速を強いられた。

事故だったら、それを過ぎたら普通に走れるようになるだろうと、しばらくノロノロ進んでは止まる、といった状態を繰り返していたが、環七や環八を思い出させるようなひどい渋滞は一向によくならなかった。
その間太陽はすっかり山あいに沈みこみ、やがて天然のプラネタリウムが現れた。

あまりの美しさにお星様にちゃんと今回の滞在中に連れにプロポーズできますように、なんてお願いしみたりして。

途中本当に故障で止まっている車や渋滞に疲れたのか幅寄せしている車を何台か通り過ぎる。
フリーウェイを跨ぐように設置されている電光掲示板にまだ新しい渋滞がこの先にあるから、「遅れる準備をせよ」という文字が光っているのが見えた。
信号もないただの一本道でこんなに渋滞する理由がなかろうと戸惑うこと約1時間。

途中でこの辺のホテルに泊まって、明日朝4時に出発するかなんて話も出たけど、フリーウェイは少しずつ快調さを取戻し、出発から5時間後にようやく家に着いた。

行きと違ってトイレに行きたい、とかお腹が空いた、なんて言えるような状態じゃなかったから、一度も休むことなく、ひたすらに走り続けて夜の9時過ぎだった。

私ももちろん疲れたけど、連れはずっと運転しっぱなしで、さぞ疲れたろうと思い、寝る前にマッサージをしながら、ベガスに連れて行ってくれてありがとね、と言ったら、あんなに長時間寝ないで車にいて、大丈夫だったの?と言い返された。

一瞬、あんなに長時間運転しといて、よくそんな発想が出るなぁ、と驚かされたけど、これは思いやり対決か?!と思うほど、優しい時間で、こんな気持ちになれるなんて、生まれてきて良かったな、と思った。

旅行の満足度
4.5
観光
5.0
ホテル
4.5
グルメ
4.0
ショッピング
4.0
交通
3.5
同行者
カップル・夫婦
一人あたり費用
1万円 - 3万円
交通手段
レンタカー 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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