2014/05/24 - 2014/05/25
157位(同エリア932件中)
ハンクさん
オスロその1でオスロで体験した文化活動について書いた。その2では今回訪れたオスロの博物館や建築物について備忘録代りに書き留めておこうと思う。
ノルウェーの人口は約500万人と日本の20分の1、国土面積は日本より若干広い約38万km2、立憲君主制の王国であり、東側にスウェーデン、ロシア、フィンランドと国境を接し、西側の北海、ノルウェー海などに面する海岸線には、多くのフィヨルドが発達しノルウェー1の観光名所になっている。もちろん今回このフィヨルドの絶景を訪れるだけの時間はない。オスロ港はオスロフィヨルドの一番奥にあるが、ここでは名高いソグネフィヨルドのような絶壁を見ることはできない。
ノルウェーは強国のスウェーデンとデンマークに長く干渉を受けた。オスロの起源は1000年頃とされ、2000年にはオスロ1000年祭が行われた。1300年頃にオスロが公式に首都となったが、後にノルウェーはデンマークと連合し、連合の王宮はコペンハーゲンに置かれ、オスロは州都に降格、デンマーク本土に比べて都市の成長は停滞した。1814年にデンマークとの連合が解消され、スウェーデンとの連合下での自治を獲得すると、オスロは再び首都となった。宮殿、議事堂、オスロ大学、国立劇場などの建物はこの時代に建築され、1925年にノルウェーは完全独立を果たした。
さて、ノルウェーと言えばヴァイキングが思い出される。ヴァイキング時代(800 - 1050)と呼ばれる約 250 年間に西ヨーロッパ沿海部を侵略したスカンディナヴィアの武装船団(海賊)のことである。オスロ市庁舎前の船着場から乗船し、約20分で到着するビュグドゥイ地区の「ヴァイキング船博物館」で「ロングシップ」と呼ばれるヴァイキング船を見ることができる。ヴァイキングは海賊を生業としていた訳ではなく、漁業者、手工業、航行術に優れ、主として交易により収益を得ていた、と自国の先住民を弁護するような解説がされていた。ヴァイキング研究の中心であるそうだが、展示そのものはそれほど興味を惹かれるものではなく、足早に見て回った。
ヴァイキング船博物館から徒歩10分の距離にあるノルウェー民俗博物館に向かった。広大な敷地に木造の教会、農家、納屋などが移築された野外博物館であり、こちらの方が見応えがある。ロシア、キジー島の野外博物館と同種の展示がされている。ただしロシアと違うのは、英語が通じ、民俗衣装を着た女性たちがにこやかに迎えてくれ、解説をしてくれることだ。
時間的には前後するが、前日の夕方に市庁舎の近くのノーベル平和賞博物館を訪れた。ここに詳述することはできないが、受賞者にはキング牧師、マンデラ大統領、ワレサ議長、ゴルバチョフ大統領、アウン・サン・スーチー女史、オバマ大統領など時代を反映した受賞者たちの展示があり興味深かった。
なお、オスロ市内の博物館や建築を見て回るには、オスロカードを購入すると多くの博物館は無料になり、メトロ、バスも乗り放題で圧倒的に便利で安い。物価の高いオスロでは、メトロや博物館の料金も極めて高いが、小生は24時間有効のオスロカードを使って、半分以下に抑えることができた。皆さんにもお勧めしたい。なお、宿はセントラル・ホステルをパソコン予約した。相部屋のホステルでさえ7,000円以上であった。とても長居ができる街ではない。
オスロからサンクトペテルブルクへの帰途は、行きと同じフィンランド航空でヘルシンキへ、そして特急アレグロで3時間半である。土日としては効率のいい旅であったが、もう1日を使ってベルゲン特急でフィヨルドを見てベルゲンの世界遺産を訪れることは叶わぬ夢であった。もう1度ノルウェーを訪れる機会が来るだろうか?
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 3.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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オスロ大聖堂のファサード
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オスロ大聖堂の内部
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オスロ大聖堂の内部のパイプオルガン
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オスロ大聖堂の内部のステンドグラス
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オスロ大聖堂の内部の祭壇
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ノーベル平和賞博物館のファサード
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スノーデンは英雄か?裏切り者か?
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ネルソン・マンデラ、アウン・サン・スーチー女史、ゴルバチョフ大統領など
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カーター大統領、ワレサ議長など
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市庁舎のファサード
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オスロ港の帆船
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岸壁に建つアーケシュフース城
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アメリカ大統領、フランクリン・ルーズベルトの座像がある
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オスロ港の風景
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オスロ港近くの近代建築
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ヴァイキング船博物館のファサード
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再現されたヴァイキング船の展示
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発掘されたヴァイキング船
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ヴァイキング船の先頭の装飾
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ノルウェー民俗博物館のファサード
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ノルウェー民俗博物館の入り口
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高床式の納屋、奈良の東大寺、正倉院を思い出す
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木造の農家
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サーメ人の住居であるテント、フィンランドのロヴァニエミでも見た
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民俗衣装を着た女性たちが案内してくれる
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民俗衣装を着た女性たちが案内してくれる
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ノルウェー民俗博物館の最大の教会建築
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教会の内部の祭壇
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木造の納屋
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ノルウェー民俗博物館の土産物売り場の人形
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ノルウェー民俗博物館で生演奏する若者たち
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ノルウェー民俗博物館の売店の入る建物
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オスロ国際空港の天井は木目を強調した内装
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オスロ国際空港のラウンジ
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オスロ国際空港のターミナルは拡張工事中
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旅の最後には特急アレグロでヘルシンキからサンクトペテルブルクへ、3時間半くつろげる
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