2014/05/19 - 2014/05/19
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世界攻略者さん
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海に囲まれ山に恵まれた紀伊半島。その風光明媚なテラインを、熊野古道を巡りながら、自由奔放に歩きまわってみたい。より速く、よりワイルドに、そしてより効率的に。構想2日実行1日。未だかつてないスピード感溢れる熊野古道トレックが、今始まります。
** 情報は、2014年5月中旬のもの。
==クレージー紀伊半島 シリーズ一覧==
①最速の熊野古道 馬越峠編 <==
http://4travel.jp/travelogue/10890170
②最速の熊野古道 松本峠編
http://4travel.jp/travelogue/10891106
③最速の熊野古道 通り峠編
http://4travel.jp/travelogue/10890160
④大峰山 (執筆予定)
⑤飯福田寺 (執筆予定)
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[目次]
イントロ
旅のルート
アクセス
便石山
馬越峠 + 天狗倉山
熊野古道センター
まとめ -
[イントロ]
三重県は、はっきり言って地味な都道府県です。一般の人が持つ三重のイメージなんて、伊勢神宮や鳥羽一郎くらい。一部の子供向け遊園地を除けば、ワクワク感の欠片もありません。しかし、それも熊野古道が世界遺産に認定されてからは、徐々に変わりつつあります。ロングテールで続く熊野古道人気のおかげか、観光インフラは整備され、今では名古屋から熊野まで高速でわずか2時間半。週末サクッと出かけて日帰りできるほど便利になっています。
ただ、熊野古道に関して言えば、少々下調べが必要です。なぜなら、伊勢神宮は1つしかないけど、熊野古道を名乗る道や峠は沢山あるからです。一体どの熊野古道を歩けばいいのか..。ネットで検索してみるも、ただの「一覧」だったり、各都道府県ごと(三重・奈良・和歌山)のオススメだったりと、どうも相対比較が難しい。誰か主観でランキングして熊野古道ウォーカーズとか出してくれないかな。
このモヤモヤとした状態を乗り越えて、私が最終的に辿り着いたのが、三重県南部を集中的に回る旅。その理由は、アクセスの良さに加え、みどころが多いから。各熊野古道のすぐそばに著名な観光地やビューポイントがあるので、旅程が組み立て易いのです。
写真: 三重県南部の熊野古道。主要な熊野古道には、毎日名古屋からシャトルバスが出ています(4800円)。帰り、各古道で客を拾っていくスタイルなので、名古屋から遠い場所ほど、滞在時間が短くなります。
http://www.kumanokodo-bus.jp/ -
[旅のルート]
そして、全部で12個もある三重県・熊野古道の中から私が選んだのは、次の3つ。馬越峠(尾鷲・紀北町)、松本峠(熊野)、通り峠(熊野)。
1. 馬越峠
周辺見所: 天狗倉山(眺望)、便石山(眺望)
2. 松本峠
周辺見所: 鬼ヶ城(景勝地)、獅子岩(奇石)、花の窟(神社)
3.通り峠
周辺見所: 丸山千枚田(棚田)、湯ノ口温泉(温泉、トロッコ)
いずれも眺望が素晴らしく、海のそばの熊野古道という点に他県にはないアドバンテージを感じます。さらに、これらの熊野古道は距離的にそれほど離れていないのでハシゴも可能です。この点に注目した私は、これらすべてを一日で回ることにしました。そう、たったの一日で。三重南部のみどころのすべてを! クレージーでしょう〜? ヘンリーハイでしょう〜?
地図: 黄色い点 - 上から馬越峠、松本峠、通り峠 -
[アクセス]
頭おかしいんじゃないの? という声は無視して出発です。構想に2日費やした私には、何しろ勝算がある。自宅から尾鷲までは、高速を使って2時間ちょい。東名阪->伊勢自動車道->紀勢自動車道と名前は変わりますが、全部つながっているので同じです。 -
この三重県を縦断していく道は、私のお気に入りハイウェイのひとつ。基本的に高い場所を走るため、途中で通過する村々がいつもダイナミックな形で現れます。特に、大台町・大宮町辺りの眺めは、何度見ても素晴らしい! この紀勢自動車道は紀伊長島(紀北町)が終点。そのまま無料区間が尾鷲まで続きます。
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私の最初の目的地である便石山+天狗倉山は、尾鷲(おわせ)の少し手前にあるため、海山(みやま)で高速を降り、国道42号線に合流します。ここまで快適なドライブでした。
そこから道なりに走ると、3キロほどで道の駅海山(写真)が出てきます。普通は、ここに車を駐車して熊野古道を散策します。 -
そしてそのすぐ後に馬越峠への登山道(写真)が現れます。ここにも駐車スペースが少々。天狗倉登山ならここからスタートなのですが、私は最初に便石山に登るため、さらに先に進みます。
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[便石山]
==イントロ==
便石山(びんしやま、599m)と聞いてピンと来る人は少ないでしょう。ほとんどの人は、馬越峠経由で天狗倉山にしか登らないですからね。私自身もつい最近まで知りませんでした。
便石山は天狗倉山から見てトンネルを挟んで西側に見える山。運転中も42号線の右側にチラチラ見えているはずです。目印は、山頂近くで白く輝く反射板。 -
スペック的には、高くもない普通の山なのですが、一部の登山者に大変人気です。その理由は、山頂付近にとてつもなく眺めがよくてフォトジェニックな岩の出っ張りがあるから。通称「象の背」。ネットでその写真を見るにつれ、私も行ってみたくなりました。正直言えば、熊野古道と直接関係ないこの山に登るのは、スケジュール的にかなりきつい。それでも登ることにしたのは、私には秘策があるからです。
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便石山への登山ルートはいくつかあり、代表的なところだと
1. 麓のキャンプイン海山(写真)から登り始め、同じ道を下りる。単純往復コース。
2. 道の駅海山からスタートして、馬越峠->天狗倉山->馬越峠->稜線->便石山->キャンプイン海山と歩き、最後道路を3キロ歩いて道の駅まで戻る。時計回り一周コース
3. #2を逆に回る。逆時計回りコース。
4. #2でキャンプイン海山に下りずに、馬越峠に戻る。寄り道お疲れちゃんコース。
写真: アウトドア施設のキャンプINN海山
http://camp-inn-miyama.com/ -
目安時間は、2つの山を登る#2、#3、#4のケースで最低5時間。バカ正直に歩いてたら、ここだけで半日終わっちゃいます。そこで、歩行距離を短縮する荒業が必要になってきます。私は事前調査でグーグルマップを見ている時、山の中腹まで林道が伸びているのを見逃しませんでした。つまり、そこから登り始めればいいのです。オレ頭いい〜!
写真: キャンプイン海山にある地図: ピンクの点は、左から道の駅、種まき権兵衛の里、キャンプイン海山、林道と登山道の合流地点。黄色い点 - 左が42号線から林道への入り口。右がキャンプイン海山から林道への入口。 -
==登山口への道==
朝8時半に海山に到着した私は、林道への進入口を探します。最初、種まき権兵衛近くの橋(写真)をチェックしたのですが、現在ここは高速道路に置き換わっていて川を渡れず。次にキャンプイン海山までぐるっと回って同じ入り口を試すも、管理人に止められ断念。
写真: 種まき権兵衛の里から見た便石山。手前にかかる橋は高速道路と歩道橋。 -
結論から言えば、42号線を走り、尾鷲トンネル直前の小道から入るのが最も一般的かつイージーな方法なのでした。この辺の情報は、現地に来てみないとわからない。何しろ、こんなインチキして登る人、ほどんどいませんからね。圧倒的に情報不足です。
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素直に42号線まで戻り、尾鷲トンネル直前の小道を右へ。その後、橋を越え道なりに走ると、写真の分岐が出てきます。ここを左上へ。右下の道は、おそらくキャンプイン海山につながっているはずです。
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この後、道幅は狭いですが、舗装された普通の道が続きます。
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しばらく走ると写真のような展望櫓が出てきて、舗装部分の終了。ここには車3-4台分の駐車スペースがあり、3分ほど歩いた先で登山道と合流します。入り口を見つけるのに小1時間費やしておきながら、林道を走ったのはわずか数分。本当に時間の節約になったのか疑問です。
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ちなみにこの展望台ですが、現在は使用禁止の張り紙が貼られています。無理して登る必要ないですよ。ここからの景色なんて、木々の上に海山の集落が小さく見えるくらいですから。でも、このどうでもいい眺望のために道路が舗装されていたとすると、ちょっとだけ感謝しちゃいます。
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==便石山登山==
さて、ここからが本番。登り始め地点の標識によると、ここから山頂まで1時間。麓のキャンプイン海山まで50分。この便石山への山道は熊野古道を名乗っていませんが、合流地点より下は石畳で悪くない感じでした。ただ、ここから上は普通の山道(一部シダの葉がボーボー)。後半は整備され人工丸太階段(写真)が続きますが、これはこれで味気ない。途中、中電の鉄塔をくぐり、25分ほどで山頂に到着しました。 -
山頂っても、こんな感じですけどね。何から何までパッとしない便石山です。がしかし、前に紹介したように、ここには象の背という最強の展望ポイントが控えているのです。
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頂上から少し歩くと、まず最初に尾鷲を見渡せるビューポイントが出てきます。今日一発目の見晴らしポイントで、手前の木が邪魔だけど悪くはない。象の背に乗らない人は、これで我慢しときましょう。
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==象の背==
そして次に出てくるのが、お待ちかね便石山が誇るキラーコンテンツ、象の背です。これは森の中から突き出た巨岩で、それ以上でもそれ以下でもないのですが、そのロケーションが素晴らしい。
写真: 象の背。右端にNTTの反射板。 -
まずは、こんな感じで現れます。岩の先端は切り立っているものの、両サイドはややなだらか。それほど危険ではなさそうです。
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さっそく岩の先まで歩いてみると、そこにはすばらしいパノラマが広がっていました(クリックで拡大)。天狗倉山を中心として、右に尾鷲湾と尾鷲の街並み。左側に海山。つまり、右が尾鷲市、左が紀北町。遮るものが殆ど無く、朝っぱらら目が覚めるような素晴らしい景色です。この感覚は、実際に象の背に立った者でなければ、いくら説明してもわからないでしょう。
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詳しく見てみましょう。これが右側に見える尾鷲市街。少し前の展望ポイントと比べ、手前に邪魔な森がありません。
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次に、こちらが左奥に見えている海山とその周辺の入り組んだ岬。当然ながら、登山口の展望櫓よりは、ダイナミックに見えます。いずれも遠いですが。
このように象の背はとても印象的なビューポイントなのですが、問題は、基本的に岩の上に乗っていないと景色が見えないことです。だから、まったり系ではなくインパクト重視の一撃必殺系といえます。 -
ひとつ残念なのは、私がひとりで来ているため、自分を被写体とした「俺すごいだろ」的な写真が撮影できないことです。この日は一番乗りのため、他の登山者も不在。さらに言えば、誰かにお願いしたからと言っていい写真が撮れるとは限りません。象の背で撮る写真には、コツがあるからです。
より空中感を出すためには、正面の天狗倉山は構図から隠した方がいいでしょう。でも、両サイドの海は入れた方がいい(例: 一列目右から2つ目)。この条件を満たすには、象の背の上を少し歩いたあたりから撮るのがベスト。そうなると不安定な岩の上にミニ三脚を立てるのも難しい。やはりカメラマン役はひとり必要ですね。あー、自分もマリオジャンプがしたかった!
写真: 「便石山 象の背」で画像検索。 -
でも私は諦めない! 自分の写っている写真を適当に探してきて画像編集ソフトで合成しちゃいます。影が写っているだけで違和感なし! ピッケルは見なかったことで..。
その後、25分ほどで車まで戻り、今日最初の目的地・便石山登山の終了です。1時間ちょっとで往復できたのだから、まずまずでしょう。 -
[馬越峠 + 天狗倉山]
==林道ルート==
次のターゲットは、隣に見えている天狗倉山(てんぐらさん、522m)。前に述べたとおり、普通は、道の駅に車を停めて、熊野古道を歩いて馬越峠(まごせとうげ)へ。そこから尾根づたいに天狗倉山に登るのが一般的なルートです。私も最初はそのつもりでした。しかし、私の頭の中の悪魔が、「林道使え、林道を使え..」と繰り返し囁くのです。
時間が押しているので、彼の助言に従うことにします。林道を42号線まで戻ると、そのすぐ直前に未舗装の道が出てきます。地図で確認すると、それこそが天狗倉山に向かう林道で、トンネルの上を越え、山の中腹で熊野古道と交差しています。随分と都合のいい場所にあるものですね。つまり、便石山への林道と天狗倉山への林道は、主要道路を経ることなく、つながっていたのです。
写真: 赤い線が天狗倉山への登山ルート。黄色い線が林道。 -
ここからは、未舗装の道が続きます。道幅はともかく、地面はガタガタ。枝は車のボディに当たりまくりで、決して車にやさしい道ではありません。途中、右に分岐する道が出てきますが、そこは直進。
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10分ほど走り熊野古道に合流。ここは場所が開けているため、すぐにわかるでしょう。一応、駐車場スペースがあり、車1.5台分くらい。そこに先客がいれば、道幅のある場所を見つけて駐車します。
と、こんな不便な場所ではありますが、この近道は体力のない年配の人達にはかなり有用です。半分以上距離稼いでますからね。熊野古道は、道路から30メートル歩いても熊野古道ですが、天狗倉山からの眺望は、最後まで歩いた人でないと見られません。それなのに、どの熊野古道サイトにも、途中までは車で行きましょう、などとは一言も書いてありません。やはり、天狗倉山頂は、熊野古道のおまけ的な扱いなのでしょうか。 -
==天狗倉山登山==
何とか狭いスペースに車を駐車し、トレッキング再開。その場に居合わせた若いトレッカーから、「こういうのありなの?」的な冷たい視線を浴びながら、足早に石段を登っていきます。この馬越峠への道は、大部分が写真のような正統派の石畳で埋められています。だから、この熊野古道はトレッキング・ツアーなどでも人気。ただ、それは合流地点前までの話で、その後は、途中から普通の山道へと変わります。つまり、私は最も熊野古道らしい部分をスキップしたわけです。 -
7分ほど登って、馬越峠(325m)に到着。ここには休憩ベンチや説明版があります。明治中頃までは、この平地にも茶屋がありました。いわゆる水戸黄門みたいな。一度でいいから、ああいう茶屋に入ってみたいものですね。今となれば叶わぬ夢ですが。
この峠は十字路のようになっていて、そのまままっすぐ下ると、尾鷲へ。右に行くと、稜線沿いに便石山へ。左の道を登ると、天狗倉山山頂と続きます。もちろん、ここは左へ。 -
案内板によると、ここから天狗倉山までは600メートル30分。これまでの道と比べ、やや傾斜が急になります。道は一本道なので、迷うことはないでしょう。頂上少し手前で南道(右回り)と北道(左回り)の分岐があり、右回りは途中で尾鷲湾が見下ろせる場所を通過。左回りは途中でオチョボ岩への分岐が出てきます。最終的には、どちらの道を選んでも頂上の岩場で合流します。私は景色のいい右回りを選択。
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==山頂からの眺め==
峠から15分ほどで歩き、お堂と巨石、絶壁の岩で囲まれた場所で出ました。どうやらココみたいですね〜。絶壁の岩に登り尾鷲側を覗いてみると、そこには尾鷲湾を高所から見下ろす見事な眺めが広がっていました。ここは便石山とは違い、登山者も多く賑やか。そして景色が明るい! -
視界を遮るもののない180度ビュー。私的には、この場所こそが、馬越峠+天狗倉山トレックの最大の見どころ。熊野古道なんて、ただの通過点です。
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中電の火力発電所目立ってますね。
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何しろ180度ビューですから、普通に撮ったら両端が映りません。そこでパノラマモードを使うと、こうなります(クリックで拡大)。右端の便石山、写ってますね〜。左端の湾の入口、写ってますね〜。この景色を見た人とそうでない人とでは、尾鷲のイメージがかなり違うはずです。
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これらの景色は、象の背同様、基本的に岩の上にいなければ見れません。幸い、象の背よりは広くて安全なため、4-5人程度なら、ここでランチも可能です。
ところで、ここに設置されている大きな羅針盤、気になりますね〜。どっちが北なんて気にする人いるんですかね。これをあえてテーブルとして使うのが、私からの提案。絶景を見ながらのエクストリーム麻雀、誰か挑戦してみませんか(外側の人だけ気が抜けませんが)。 -
==巨石==
絶景を楽しんだ後は、すぐ隣にある巨石へ。上には何があるのでしょう。この梯子、岩と接している部分はつま先しか掛からないけど、まあ普通に登れます。でも、怖い人は怖いでしょうね。特に下り始め。 -
上まで登ってみると、思ったより広いスペースの岩場でした。ランチやピクニックするのに十分な広さ。ただ、景色はいまひとつ。ここには、頂上を示す小さなプレート(533m、矢印下)があります。つまり、この岩の上に登って初めて登頂したことになるわけです。
よく見ると、奥に登れそうな尖った岩(矢印上)もあります。岩と岩の隙間50センチほどジャンプする必要がありますが、景色はあの場所がベストかな。 -
この天狗倉山のある山稜には、オチョボ岩と呼ばれるもうひとつのビューポイントがあります。こちらも岩の上から眺める絶景で、写真で見る限りでは、象の背より安全。眺めは海山側の島々(のように見える岬)。ぜひ行ってみたかったのですが、帰りに分岐ポイントを見逃してしまい行くことができませんでした。同方向にも林道が伸びているので、もしかして近道できるのでは、と考えています。その検証は今後の課題にしておきましょう。
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その後、車を停めた場所まで下山して、天狗倉山トレックの終了。最後に、今回のルートを振り返ってみます。黄色い点は、左から便石山、キャンプイン海山、馬越峠、天狗倉山、道の駅海山。赤い線が、本来の登山道。ピンクの線が2つの山の縦走ルート。青い線が林道です。
私は林道を使うことで、便石山で約半分、天狗倉山で6割程度距離を節約しています。さらには、道の駅を起点に一周した場合と比べ、歩いたのは約3分の1。大いに時間を節約できたはずです。ただ、皆さんお気づきのように、私は林道と引き換えに、熊野古道的な区間をほとんど歩いていません。だから、これは短時間で2つの山を登りたい人向けのコースと言えるでしょう。決して、インチキ・ルートとは呼ばせません(きっぱり)。 -
[熊野古道センター]
時刻は正午を過ぎたばかり。便石山+天狗倉山というダブル・トレックを終え、次の目的地・熊野市へと向かいます。林道を戻り、42号線に合流。トンネルを抜け、今日何度も上から見ている尾鷲市に入ります。
尾鷲といえば漁業で有名というか、漁業だけが有名。もっと熊野古道の方もアピールした方がいいんじゃないの。あれだけ景色がいいんだから。 -
そう考えながら運転していると、「熊野古道センター」なる施設を見つけました。ちょっと寄り道してみましょう。私があれこれ言うまでもなく、ちゃんと考えてたんですね。熊野古道が「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として世界遺産認定されたのが、2004年。このセンターはその3年後の2007年に設立されました。ちなみに、この建物のすぐ近くから、「八鬼山越え」という別の熊野古道が始まります。
熊野古道センター: http://www.kumanokodocenter.com/ -
尾鷲湾を挟んだ南側から見ると、先ほど登った2つの山の位置関係がよくわかります。黄色い点が、左から便石山、馬越峠、天狗倉山。こう見てみると、大岩のあった場所は、真の天狗倉山山頂ではない気がしてきました。最高点は、NHKの電波塔があるあたりか。
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[まとめ]
こんな感じで、最速の熊野古道トレック第一部の終了です。私は当初、一日分の内容すべてをひとつの旅行記に詰め込もうと考えていました。スピード感を強調する形で。でもそうすると、どうもしっくりこない。そのため、方針変換して旅行記を3つに分けることにしました。そうすれば、より細かい情報が載せられるし、何より三重のスローな雰囲気が伝わりやすい。つまり、急ぎ足で旅しながらも、私は三重の魅力が牧歌的でスローな点にあると気づいていたのです。
[リンク集]
==国内旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/?dmos=dm&sort=when&view_mode=list
==海外旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&sort=when&view_mode=list
==国内登山==
日本名山大周遊の旅①奥穂高、②槍ヶ岳、③燕岳、④八ヶ岳、⑤北岳、⑥富士山
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10706064/
日本の凄すぎる紅葉登山①立山・室堂、②白馬岳・栂池、③駒ケ岳・千畳敷、④穂高・涸沢
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10717801/
屋久島と山ガール、そしてヤバすぎる雨の日①太鼓岩、②縄文杉、 ③宮之浦岳
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10690816/
SUNQパスで行く九州②普賢岳、③阿蘇山
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10718279/
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