2014/04/19 - 2014/04/19
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ミズ旅撮る人さん
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北杜市にある清春芸術村の桜が満開とテレビで知り、即座に出掛けました。
中央道長坂ICに近い清春という場所に造られた美術館などの集合体で、
広い敷地の真ん中にとても珍しいデザインのすてきな建物があるのが特徴です。
芸術の国フランスらしい洒落た外観にひとめぼれです。そして、敷地をぐるっと囲む桜。
生憎と、天気は下り坂。夜には雨になりましたが、堪能することが出来ました。
「清春白樺美術館」と「光の美術館」、それに「ルオーの礼拝堂」や「梅原龍三郎の
アトリエ」などもあり、規模は小さいながらも、粒ぞろいの展示を楽しむことが出来ます。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
駐車場から見たラ・リューシュです。
フランス語で、蜂の巣という意味のこの建物は、十六角形のサーカステントのような外観で、
内部は芸術家たちのアトリエになっています。 -
駐車場にある白い桜です。ソメイヨシノより葉が出るのが早いので、白と緑のコントラストがとても綺麗です。
-
正門です。さすがに芸術的な看板が掲示されています。
蛇足ではありますが、向かって右が「清春白樺美術館」、左が「清春藝術村」と書かれています。
ちなみに、花見の時期のみ、全館共通券1,000円で入場ができます。 -
正門を入ると、ラ・リューシュがどんと建っています。
パリにあるアトリエ兼住居の建物を模して建てられました。
但し、中に入ることは出来ません。現在も居住者がいるためで、外観を見るだけになります。
アトリエらしく、1階の上に張り出した部分はガラス張りで、室内の明るさは如何ばかりでしょう。その造りを見ただけでも、中に入ってみたくなります。HPでは、一部紹介されていました。
向かって左の落葉中の木は、マロニエです。 -
芸術村は昔、小学校だったところで、学校の落成記念で桜が植樹されました。
その学校は廃校となりましたが、今でも桜は敷地全体を取り囲み、桜の絨毯を敷き詰めます。
道路などのために切り詰められることの無かった桜は、枝を存分に伸ばし、地表すれすれまで広がっています。見上げるばかりの桜が多い中、何もしなくても見下ろすことの出来る桜は貴重です。
左手に見える、トーチカのような建物は、白樺図書館ですが、閉館していました。 -
見下ろした桜です。背景は地面に散り敷いた桜の花びらです。
-
白樺図書館の背後には本当の白樺林があります。
図書館で借りた本を、この木立の中で読めたらすてきですね。
右よりの奥に見える一部れんがの建物は、清春白樺美術館です。
左の木立の奥にあるのが、ルオーの礼拝堂です。 -
正門から反対側に来ました。この建物は完璧に点対称に出来ているので、どこから見ても不動の構えですね。
1階の扉が黄色のものと緑のものがあり、それがなんともおしゃれです。 -
臥竜桜とツリーハウスです。なんとも妙な取り合わせですが、このツリーハウスは茶室です。茶室は、にじり口が狭くて入りにくいものですが、はしごで登る茶室はここくらいなものでしょう。現在、はしごは取り外されています。
あの窓から見る臥竜桜は、どんなでしょうね。 -
臥竜桜の枝の間から、茶室「徹」を臨む。
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デザインは洋風のはずなのに、なぜかあるアニメの妖怪の家に似ているような・・・
そのうち歩き出すのかもしれません。 -
光の美術館です。その名の通り、光源は自然光のみで、唯一つの明かり取りからの採光だけで、絵画を鑑賞します。そのため、2階建ての吹き抜けになっていて、作品以外なんら飾り気の無い、コンクリート壁となっています。
主な作品は、アントニ・クラーベという人のものです。
私はまったく知らなかったのですが、ピカソの後継者と謳われたほどの人だそうです。
2階の展示室に、ピカソの大鉢があり、ここを創設した吉井長三が産湯を使う写真が添えられていました。 -
一見、何の変哲も無い螺旋階段ですが、フランス国旗とそばのおじさん(!)が何かを物語っています。これは、エッフェル塔の上部にあった階段の一部です。
老朽化して取り外されたものを24分割して、そのひとつがここにあるのです。
足元のおじさん(失礼!)は、設計者のエッフェルさんです。 -
ジョルジュ・ルオーの礼拝堂。とても小さなコンクリート壁の礼拝堂です。
木の扉を開けると、すぐ左手に小型のパイプオルガンがあります。扉の頭上には、ルオー作のステンドグラスがあります。ルオーらしい、太い黒線によって縁取られた花瓶に生けた花が描かれています。左右の壁面にもルオーの宗教画が飾られ、正面の小さなキリスト像は、ルオーの彩色ということです。 -
小林秀雄の枝垂桜。白い枝垂桜は珍しいです。鎌倉の屋敷から移植されました。
ここは、梅原龍三郎のアトリエの手前です。 -
小林秀雄の枝垂桜です。楚々として、とても品のある桜です。
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梅原龍三郎のアトリエです。新宿から移築されました。
中に入ることは出来ませんが、大きな窓(細かい網目が入っています)から、中を覗くことが出来ます。 -
清春白樺美術館。手前に白樺が植えられているから白樺という名前なのかと思ったら、武者小路実篤らの「白樺」なんですね。館内にはその冊子が何十冊も展示されています。
1階の半分はルオーの宗教画で、2階にかけてゆったりとした階段式の展示ブースを登り、小さな2階部分から1階吹き抜けを見下ろして、また別の階段から降りてくるというユニークな構造になっています。
梅原龍三郎や岸田劉生・児島喜久雄・武者小路実篤らの絵画や、高村光太郎・ロダンの彫刻、バーナード・リーチの陶器などが展示され、関わりの深い人々の作品がまとまりよく紹介されています。
私は、岸田劉生の「代々木風景」という絵画の前から離れられませんでした。なんということのない、平凡な農村風景。収穫の終わった田んぼと畦道の、つまらない情景。の筈なのですが・・・「私も、画家と同じ場所に並んで座って、この風景を眺めていたい。」そんなことを願っていました。
同じように、心揺さぶられる作品が高村智恵子の「樟」でした。高村光太郎の妻で、「千恵子抄」で有名な画家です。画家を断念し、心を病んだ彼女が描いた絵。
私は、その作品を初めてここで見たのです。木を題材にしたのに、青を貴重とした画面で、小品なのに、外へ飛び出していく勢いが溢れています。「東京には空がない」と言った智恵子が、ここにいるように思えたのです。 -
芸術村の入り口脇には、古いシトロエンがありました。
そして、その横には、私が見た映像を写したであろう、NHKのカメラが据え付けられていました。 -
最後までご覧いただいた方々へ、御礼の桜です。
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