2013/02/09 - 2013/02/10
3374位(同エリア27495件中)
のうりかさん
1月も下旬の休日、飼主こと、ニコトラと2週間後にソウル行きの予約を思い出したネコオヤジ。
「え?!私忙しくてソウルなんか行けないわよ!絶対ダメ!」とのたまわく。
確かに失効間際の特典航空券を予約したのが昨年11月。
実のところ予約したネコオヤジでさえ忘れていたくらいだ。
いちおう上の娘に振ってみたが、某テレビ局勤めとなったイヌ娘は、ちょうどイベントが入っていて休めないとエクスキューズ。
そして、3月の卒業式までカウントダウンすることもおこがましく、もうどうしようもなく全世界の人々の時間をたった一人で貪るかのように、小人閑居している下のネコ娘に、はたして白羽の矢がチロリアーン!と当てられた。
そう、ネコ娘くん。
就職前の「自主学習」の一環だ。
京城へ参ろうぞ!
ネコオヤジと一緒に。
ちゃんと焼肉も食わせてやる。
それでは、極寒の、ソウル市民でさえもが「寒いニダ!」と叫ぶ白い国へ参りましょう。
1泊2日のショットガン・ツアー。
(カバー写真はロッテホテル新館のエレベーター天井です)
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 3.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- 鉄道 タクシー
- 航空会社
- JAL
-
2月9日(土)晴れ
モノレールで羽田入り。 -
第1ビルは3連休初日とあって、適度に混雑する出発ロビー。
チェックイン。 -
羽田国内線の日航カウンターでチェックインするのはとても久しぶり。
1泊なので預ける荷物もなく、2人分のいろいろが入ったサムソナイトをキャリー・オンする。
ボーディングパスを受け取って向かったのは、ビッグバードのショッピングエリア。 -
ここには玩具屋がある。
http://www.tokyo-airport-bldg.co.jp/shops_and_restaurants/store/142/ -
入口のロボットに迎えられ、感動のあまり感涙(ホントウか?)するネコオヤジ。
ネコ娘くんが目ざとく、カモノハシだかアヒルだか目つきの悪いキャラクター・グッズに近づいて行く。 -
何、それ?
その名は「カモノハシ・ペリー」だそう。
上のイヌ娘がファンらしい。
http://character.disney.co.jp/phineas-and-ferb/perry
悩んだ末に一個お買い上げ。
姉へのお土産が早々と完了し、満足するネコ娘。
次はネコオヤジのお気に入りの場所へ。 -
もう20年も前にはなるが、羽田がビッグバードと名乗ったとき、新しいターミナル内にマーケットプレイスなるショッピング&ダイニングエリアができた。
このビルの中央、出発ロビー階の床に、航空機ジェットエンジンの正面を型取ったタイルが埋め込まれている。
この円形がエンジンブレードと中央の鳥よけ渦巻きだと気付くには、階上から見下ろさないといけないのかもしれない。
ここで昨年の12月にフラッシュモブがあった。
誰かのためにお土産を、あるいは出発までに腹ごしらえを、と足早に通り過ぎる利用客の中で足をとめ、しげしげとこの円形を眺める旅人は少ない。
事前の予告、告知なしに発生する(?)フラッシュモブは世界中のいたるところでゲリラ的に繰り広げられている感があるが、日本でやるとなんとなく「カッコよさ」はない。
というのが僕の正直な感想。 -
ところが、昨年も晦日を迎えたころ、youtubeで僕がみつけた羽田空港の映像は、大いに心ふるえるものだった。
それは、「国境なき合唱団」によるもの。
http://cwbdai9.com/
毎年、X’masシーズンに日航のCAによるハンドベルが披露されることはニュースでも紹介されているので、ご存じの方も多いと思う。
今回のフラッシュモブは、東北支援チャリティーイベントとして行われた。
https://www.youtube.com/watch?v=7daxgc4v6kY&index=109&list=FLtOFw619Mtd93mc-rLsBK4g
まずは、ご覧あれ。 -
youtubeの映像を見てもらうとわかるが、クリスマスイブ、ハンドベルの澄んだ音色が響く出発ロビーに、各々楽器を手にした普段着のオーケストラメンバーが集い始め、立ったまま音の調律を始める。
指揮者がタクトを掲げると、立ち止まるロビー客や、階上から関心を示す旅人たち。
一つのメロディーへ、セーターの毛糸を織り込むように各パートが入ってゆく。
曲は第9の第四章。
そして、合唱が始まったときにこれがフラッシュモブであることも、さっき階上から見下ろしていたおばちゃんたちが、実はサクラで、合唱するために待機していたことも、なんだかすべて許せるじゃなくて、忘れて、だ。自分も大合唱に加わっているかのような錯覚に陥り、気がついてみれば、高揚したオーディエンスとともにスタンディング・オーベイションじゃないけど、「ブラボー!ブラビー!ブラバ!」と叫んでしまうような・・・。
ね、そうでしょ?よかったよね?すごくきもちよかった。と誰かとにっこり笑顔を交わしたくなる。そんな映像だった。
東北支援チャリティーの趣旨は、
「音楽の楽しさを被災地の子供たちに伝えたい」
音楽が世界を動かすとは若いころから認めていないが、その曲を聴いて、歌を口ずさんだ人々が世界を変えることは確かにあると思う。
歌は世につれるが、世は歌につれてはいない。いや、例外もあるが。
いつもは合唱曲なんて変態が歌うものだと、個人的に信じて疑っていない。
しかし、もしかすると1万回に1回くらいは、なぜかこころのどこかに、確かにとどき、体内の細胞の隅々にまでも響きわたり、聞く人を幸福な気もちにもさせれば、涙までさせることもあると、渋々ながら認めることにやぶさかではない。
そして、フラッシュモブのお約束どおり、パーフォーマンスを終えたメンバーが何事もなかったように退場してゆく。
今夜、自分たちの奏でた音色が、誰かの心を温かくしであろう満足感を少しだけ口元に残して。 -
さて、JMB(日本航空のマイレージ・プログラム)のマイルが失効するのは、慣れているものの、一度決めた同行者が行けなくなることは今までなかったこと。
JMBのレギュレーションは堅い、固い、硬い、どれも難く、予約した旅行者の変更を認めていない。
当初の旅程は2泊3日のソウル往復。
一度、飼主の予約をキャンセルすると当然のように、復路は全便満席というか特典航空券は空きが無い。あらら。
一応、JMBへ電話。
親切なお姉さんがネコオヤジの希望する便のキャンセル待ちは8名と教えてくれた。
失効するマイル分は戻ってこないのだから、残るは日程変更しかないらしい。 -
コースも変更できない。
が、往路は羽田−伊丹/関空−金浦に空席あり。
キャンセル待ちと言えばキャセイ。
マルコポーロ・デスク(香港)の完璧な日本語を話す小姐が、「キャンセル待ちをお預かりしますね」と言って、翌日には「お席がお取りできました!」となるのだが、日航相手にはハナからワガママこくつもりはこれっぽっちもない。
なぜなら、日航にはいままで一度も気分の悪い対応をされたことがないから。
これからも僕はあのエアラインに悪態をつくような客にはならないだろう。
そして迷わず復路のウェイティングはかけず、1泊2日の旅程へ変更。
帰りは往路の逆コースも満席だったので、仁川−成田を予約完了。
実に、実にだ(ニダ?)
2日間で6つの空港を征服だが、制覇するという大望だか、野望だか、スンニカ?だかでしょ。
搭乗は14番ゲーチョン。
本モノの満席らしく、搭乗ゲートでは次の便に席を譲ってくれる乗客には金一封とマイルまで進呈すると案内していた。
残念ながら当パーティーはタイトなスケジュール。
でも、いるんだね。次の便で行ってもいいっていう人。 -
搭乗し、ネコ娘と2人並び席。
D滑走路へ長いタキシング。
毎回、D滑走路からの離陸はテンションが上がってくる。なんと言っても、A滑走路と並行するB滑走路へ着陸しようとする航空機がアプローチしてくるから。 -
そのためにコントロールタワーがあるのだと言ってしまえば、当然のように聞こえる。
が、在日米軍が制限する複雑な空域に位置する、4つの滑走路を捌くという点において、羽田は世界一優秀な管制官が揃っているとしか思えないのだ。
実際、D滑走路を離陸した直後、機窓からそれぞれの方向に進む3機以上の機影を目視できるとき、国土交通省へ使われる国税が無駄でなかったと実感するほどに。 -
冬晴れのフジヤマ。
-
機は順調に?
うとうとする間もなく大阪空港に到着。
ここから関西空港へのバスに乗る。 -
大阪空港から関空へのアクセスを調べて、見つけたのがこのページ。http://www.kansai-airport.or.jp/news/120713/
なんと両空港の発着便利用者(乗継客)はバスの料金が無料になるというキャンペーン。
(Webには20015年3月まで延長とあります)
ちなみに正規の料金は片道1,900円なり。
当パーティーも乗継客。これは利用しないと。 -
で、窓口のおばさんに羽田からの搭乗券とEチケットを提示し、発券された切符に燦然と輝く「運賃 0 円」(輝いてはいない)。
不思議やわ。
「無料」とかの表現を想定しとったんやけど。 -
大阪空港から関西空港への乗継はどんな交通手段をチョイスしても、それなりに時間がかかる。
心地よい高速道路の揺れで睡魔につかまったネコオヤジ。
シティプラザ大阪を通過したあたりまでは覚えているのだが。
http://www.obayashi.co.jp/works/search_purpose/search_purpose7/work_1228 -
目を覚ますとバスは空港への連絡橋を渡っていた。
意外にネコ娘は起きている。ipod-toutchでなにやら聞いていた様子。
ピーチがテイクオフ。
どこ行くのかな? -
関空にはLCC専用に第2ターミナルまでできたそうだ。
第1ターミナルがガラガラなのにもかかわらずだ。
http://www.kansai-airport.or.jp/
関空の利用客が少ない。
その理由だけで当パーティは2週間前の予約でも、特典航空券でソウルへ行ける。 -
ずはチェックイン。
日航のカウンターへ。
カウンターのお姉さんにサムソナイトをキャリーオンすると答えたら、重さを量るので台に載せろと言う。
日航も関西空港ではLCCと同じ仕事をするらしい。
「8.5kg」
ご協力ありがとうございました。とお姉さん。
どういたいまして。
僕も何kgあるか知りたかったのでね。 -
へてからに、テレコムスクェアでWifiルーターをレンタル。
これが、絶対場所教えてもらわないとわからん場所。
http://www.telecomsquare.co.jp/counter/counter.html#kansai
Wifiレンタルは成田でも羽田でも目立つところにあるんだが、関空では利用する人が少ないのかな。
成田でも返却できるというので便利でっしゃろ?
出国エリアに「源吉兆庵」が見下ろせる。
その上にかかる垂れ幕が妙に春節。 -
昼食は「杵屋」
http://www.kanku-city.or.jp/coupon/coupon03
僕たちは蕎麦もうどんも好き。
杵屋は全国どこにもあるだろうけど、関西に来たら「そじ坊」の蕎麦より「うどん」でひょ。
たまたま隣のテーブルには春休み中の大学生とおぼしき男女2人。
お友だちのようではあるが、ステディではなさそう。
当パーティもハタ目(傍目)から見ればかなり怪しい2人組か。
しかしながら、件のお隣さんたちがあまりにもおバカな会話を続けているので、聞くつもりもないのに、外国語さながらの関西の言葉が好むと好まざる以前に、抗いようもなく耳へ飛び込んでくる愉快な気分。(不愉快な気分のときもある) -
大阪に来ると、お金の話を延々とする若い男と、それに適当に相槌をうつ女性の構図に遭遇することが度々ある。僕だけなのか、とにかく不思議と。
それがホテル最上階のバーラウンジだったり、うどん屋だったり、お好み屋だったり、コーヒー店やアイスクリームを売る屋台で、たまたま居合わせた人々の記憶を思い起こしているだけなのだが。そういうことだ。
お金の話題が食事と同じように、いや空気と環境問題と同じくらいに重要かつ身近な話題になる民族が住む国だと思えば、なんの問題もないのだな。
そういえば、台北も香港も同じだったと気づいた杵屋の昼食。
誤解されてもしかたがないが、関西文化圏を関西共和国とか揶揄するのは、僕があの言葉を話す人たちのことが好きだから。
もちろん、外国だなんて思っているわけではない。その理由は、どうしてもPRC(中華人民共和国)の人々と同じと民族ではないと確信しているから。
当たり前だな。日本国市民だから。
たとえば、大阪の人が話す声が、関東のそれより概して大きく、トーンが高くても、不愉快にならないのは、僕の知り得る大阪の人たちが、実に語彙が豊富なことに起因していると思う。
そして、音便の変化による語尾はどれも丸くなり、やさしい響きをもっている言葉が多い。(例外もまた認める)
言葉がコミュニケーションの手段であることは間違いない。それは、人間に等しく与えられた能力であって、それを使わず、パソコンやメールだけのやりとりで済ますことが当然となった背景には、携帯電話の急速な普及やら、幼少時からのTVゲームの影響だとか、社会学などという怪しげな学問の専門家による指摘について否定するものではない。しかし、僕は絶対的な言語能力の欠如だと思うのだ。
先の社会学者の類の方々が、「活字離れ」と言うのであれば、現在のデジタル社会の本流となってしまったSNSやLINEが、なぜアナログな文字を使うことによって成立しているかを解き明かしてもらいたい。
言葉はヒエログリフやハングル文字のように、もともと読み書きのためにあったものではない。自分と他者の意思を伝え合うために生まれたものだと信じ、疑う余地がないと思うから。
しかしだ。PRCの人々が話す言葉だけはダメ。
僕がPRCの人々が話す言葉を否定している自分を情けなく思うほどに、世界のそこかしこへ足を運ぶたび、お約束として、悲しく響きわたるのだった。 -
セキュリティゲートではネコ娘が編み上げ靴を脱がされ、ご不満のご様子。
出国審査はこれまた侘び寂びの佇まいで、当パーティの秘密兵器、指タッチの自動化ゲートの出番をキャンセルし、久しぶりにパスポートにスタンプを押印してもらった。
少しうれしいかもしらないよ。スタンプ。
http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201009/5.html#anc01
ソウル金浦空港行は定刻に出発。
わずかの間、機上のネコとなる親子。
関空からの便にミールサービスはない。 -
西に向かうと白い冬の雲が眼下に広がってきた。
日本海を渡り、韓国上空へ。
西陽に蛇行する川がキラキラ輝く。
着陸態勢に入ったことを告げる機内アナウンス。
高度が下がるにつれ雪に覆われた大地を確認できた。
白い国に来たんだ。 -
金浦空港に到着。
http://www.airport.co.kr/mbs/gimpojap/
台北の松山空港にも似たコンパクトさ加減。
入国審査でスタンプを押され、両替して到着ロビーへ。 -
ホテルへは送迎サービスをWebで予約していた。
韓国イケメン?の男性がネコおやじの名前カードを持ってお出迎え。
バッグは一つですね?と確認し、地下の通路を駐車場へ。
既にフリーザーの中のような駐車場。
送迎車に乗り込みソウル市内を目指す。 -
凍てついた漢江を渡り市街地へ。
旧正月、しかも土曜日の夕方。
当然渋滞を予想していたけど、既にソウル市民は、みなソウルメトロポリス圏外へ帰郷していまったらしい。 -
道路はジャムることもなく、信号待ちで交差点を行き交う人影も認めず。
-
春節のイルミネーションがまたたき始めた夕暮れにホテルへ到着。
本日の宿はロッテ・ホテル新館。
http://www.lottehotel.com/seoul/ja/?gclid=CL6dsaSp4b0CFZcRvQod9ZUAGA
本館と新館、どっちを選ぶかあまり悩まなかった。
理由は、より空いていそうな、日本人を見かけなさそうなほうを選ぼうと思っていたから。
ロッテホテルは日本人御用達の人気ホテルだそうで、当パーティーは一度も宿泊する機会に恵まれなかった。
ネコおやじにいたっては、丘の上のグランドハイアットを4回も利用している。
これは個人的に気に入ってしまっただけ。 -
ドアマンがごあいさつ。
一発で日本人と見破られている。
レセプションスタッフにエレベータで11階へ案内され、クラブラウンジでチェックイン。
エレベータのなかで、案内してくれた完璧な日本語を話すスタッフが教えてくれたのは、ここ数日の寒さが本物であること。
日本も寒いがソウルのこれはレベルが違う。
鼻毛も凍りそうだ。
チェックインデスクの女性スタッフが、これまた予想以上に流暢な日本語を話す方で、ネコおやじの記憶では今まで出会ったソウルのホテルのなかでピカイチ。
失礼ながら試しに、事前に調べておいた今夜の焼肉屋の予約をお願いすると、
「ケッチャナヨ!( ????!)」
とは、もちろん言うわけもなく。
「もちろん、ご予約いたします!」
と、電話であっという間に手配完了。
ネコ娘も目を丸くして見とれていたほど。 -
韓国人は日本人といちばん近い人種だと言われているらしいが、こと言語では違う。
テキパキと電話で仕事を片付ける印象を受けるのも、韓国語を話す肺活量とリズムによるところが大きい。
実際この人たちが話す英語は響きが違う。
僕の女房こと飼主ニコトラは韓国に対して全く後ろ向きの評価しかしていなかったが、初めて乗ったアシアナのCAが話す英語とサービスに「とてもフレンドリィ!」と感嘆するほど、180度態度を変えたくらいだ。 -
部屋まで案内してもらい丁寧な説明を受けた後、ロビーからずっと世話になったという気持ちでティップを渡そうとしたら、あっさり断られる。男性スタッフいわく、
「ロッテホテルはティップをいただきません」
これは、カルチャーショックだわ。 -
過去、グランドハイアットもウェスティンのスタッフも迷わず受け取っていたから。しかも、右手首に左手を添えて。
それが韓国のマナーだと疑っていなかったネコおやじ。
部屋は雰囲気よし。
韓国文化はあまり感じられないが、豪華すぎず、古くもなく。
当パーティーにシャワートイレはマスト。
トイレの壁面に絵まで飾ってある。 -
再びカクテルアワーのクラブラウンジへ。
なんとなく韓国料理に見えてしまうオードブルを前に、わが意を得たりと目でサインしあうネコおやじとネコ娘。
オードブルをつまんで、白ワインなど少々。 -
今回の旅行記で冒頭、ネコ娘が4月から就職することをお知らせした。
就職先の会社は2日早番、2日遅番、2日休みという変則的な(ある意味規則的な)勤務らしい。
僕は土曜、日曜に、まあ、それでも無給で出勤もしたけど、本当に公共の利益になる仕事は、出勤してもしなくても良いなんてことはありえないんだとつらつら思う。
つまり、自分がいかに世の中の役にたっている。と自負し、悲壮感を身にまとうとするのは自由として、たいていの人がするそれは、自分が仕事しなくても仕事をしても、何千人、何万人がそれによって不利益を被ることはない。
ネコ娘が選んだ仕事は(マスコミ志望から遠く離れた仕事にはなったが、正社員だから黙って入社しろ!)明らかに違うような気がする。
誰かが彼女を待っているのだ。
それも毎日。
個人的にどんなにつらいことがあっても、悲しい気持ちのときでも、利用するお客様は彼女たちの明るくフレンドリィな笑顔を期待してやってくる。 -
僕が学校に行っていたころ、アルバイトした会社は、全国の百貨店にテナントを持ち、海外にまで出店していたが、僕は就職をすすめられても応じなかった。
理由は、たぶん。土日休みたいから。
就職超氷河期のネコ娘たちからすると、あまりにも短絡的で単純、拙速な理由で僕は27年前に就職先を選択したのだった。
ネコ娘が小学生のころ、授業参観に行ったことがある。
女房こと飼主ニコトラは生モノを扱う仕事なので、授業参観はもとより入学式、卒業式は僕だけ出席することもあった。
娘が通う小学校は給食の後、掃除をして午後の授業が始まることになっていたらしく、校門の階段を上ると、はたして、わが娘がその一角にひとり、竹ぼうきで掃除をしている後姿を発見した。
しばし様子を観察。
娘は僕が見ているのも知らず、丁寧に、魔法使いの弟子が心を入れ替えたかのように、箒を動かし続けている。
当時、僕の仕事は人がやった仕事を「みる」仕事で、間違いがあれば指摘し、報告書を作り、改善報告書を求め、という、なんとも砂漠に水を撒くような毎日だった。
今ここで、娘が操る箒が将来メリー・ポピンズのボロ傘に変わろうとも、何かしら人の役に立つことの大切さを身に着けてゆくのであろうなと、つらつら300文字くらい頭の中にタイピングされた数秒間だった。
「よっ!ネコ娘、がんばってるぞ!」
と声をかけられ、ネコおやじに気づかなかったことに悔しがる娘を残して校舎へ入る。
あのとき娘に言いたかったのは「がんばっているぞ!」ではない。
誰も見ていなくとも、お天道様は見ている。 -
実は先日、僕に異動の内示があった。
本体をしばらく離れる。
異なる5つの組織を1つにするために3年の期間を与えられた。
3年後に戻ってきたとき僕の席があるのかどうか大いに疑問なのだが。
異動しようと思った。
異動でゴネるやつは最低な人間だと思っているからではなく、毎日の仕事が肉体を酷使するわけでもなく、かと言ってボランティアからも遠く離れてしまった今、再び誰かの役に立ちたいと思ったから。
少なくとも困っている人がいて、自分が仕事することで、いくばくかの助けになるのであれば、今までお会いしたこともなく、考え及ぶこともなかった人たちのために働きたいと思った。
自分の仕事が誰かの役にたっているなんて、そうそう簡単に実感できるものじゃないからね。 -
ネコ娘ととりとめもない話をしながら、ワインも効いてきて、ちょっといい気分。
スタッフの女性に予約してもらった焼肉屋の時間が近づいてきた。
エレベーターの中の装飾をカメラにおさめてみる。
天井の伽藍というか、ドームを照明機能とのバランスに配慮して一つの宇宙を創りだしたかのような、このホテルの完璧主義に脱帽した。 -
外に出ると、確かにハンパなく寒い。
吹雪だったら間違いなく外出などしなかったろうと思う。
大通りを渡って、こんな寒い旧正月でもソウル市民が外出していることに驚きながら、繁華街を進み、路地を曲がるとお店を発見。
ネコオヤジの磁石は常にオール・オーバー・ザ・ワールド。 -
「青園」(チョンウォン:韓国の味、名品韓牛、だらしい)
http://www.seoulnavi.com/food/2333/
店のおばちゃんに一発で、予約していた日本人に違いないと見破られ、日本語で席へ案内された。
こんな寒くてもビールを飲むのは日本人だけ。
やっぱり韓国焼酎にするべきだったか。
韓国映画はあまり見ないが、「イル・マーレ」は好きな作品だ。
http://movie.daum.net/moviedetail/moviedetailMain.do?movieId=1953
日本映画が韓国映画に影響を与えている、あるいはその逆もまたしかりと言われて久しい。
チェ・ジウが「お元気ですかあー!」と叫んだことでも知られている「ラブレター」岩井俊二監督作品もそのひとつ。
いつかは「ラブレター」の話を札幌旅行記に折り込みたいと思っている。 -
その岩井俊二監督の作品で、個人的に好きな映画がもうひとつある。
「花とアリス」。
http://www.amuse-s-e.co.jp/H&A/
蒼井優と鈴木杏のキャストで、最後にアリス(蒼井優)が躍るシーンでロリコンだとか評されてしまっているのも事実としては認める。
僕がこの映画で好きなシーンは、アリスの父親(平泉成)と鎌倉(たぶん鶴岡八幡宮)で食事し、散歩する一連の時間。
アリスの両親は離婚して父親は別居していて、2人は年に何回か会ったりしていることが推察できるのだが、うなぎを食べながら、高校に入学したアリスに「何選んだらいいかわからなくてね」と言いながら、万年筆を渡す。
アリスは黙ったまま、父親の一方的な話を聞くでもなく、うなずくでもなく場面は庭園の散歩シーンへ移る。
庭園の橋に落ちていた携帯電話が鳴って、拾い上げたアリス、電話の向こうは、持ち主が話す中国語。
父親は「貸してみなさい」とアリスから携帯をとり上げ、中国語で会話しはじめる。
商社マンの父親は中国語を話すことを思い出したアリスがじっとそのやりとりを見ている。
携帯を交番に預けることで持ち主と話がつき、父親がつぶやく。
「なんだかいいことしたなあ」
やや間をおいてアリスの笑い声。
しかも「はっ、はっつ」と、小さく。
次のシーンで、父親がアリスに聞くのだった。
「漢文なんてまだあるの?」
つづけて、
「アイラブユーって、なんて言うか知ってるか?」
興味深げに父親の次の言葉を待つアリス。
「我 ? 你」(wo ai ni) -
そして父親との別れの場面。
電車の中で父親に
「次はいつ?」
メールするよ。と答える父親に、いつメールなんて覚えたのかと中年男に対する女子高生の眼差し。
「そこ空いてるよ、座りなさい。」と電車を降りる父親。
アリスは急に父親に聞くのだった。
「ねぇ、なんだっけ、あの中国語。」
アリスはあのとき確かに、ホームのベルが鳴り響くなかで、明日はそう思わないかもしれないけど、今言っておかないと絶対後悔するという瞬間をつかんだのだと思う。
「パパ、ウォーアイニー。」
父親の返した言葉がまた良い。
「ああ、そういう時はね、再見(zàijiàn)、また会いましょう」。
うれしかったのだと思う。とてもね。本当は涙が出てくるくらい。
(僕は実際、このシーンで不覚にも涙が止まらなかった。それまで平泉成のイメージはサラリーマン・NEOしか知らないかったから)
ポーカーフェイス、というより、僕もそうなのだけど、仕事へのモードへスイッチが入ったら、最愛の妻でも愛人だろうと、この父親と同じ態度だったろうと思うんだよ。
Life is Go-on .
人生はフランスやイタリアの恋愛映画ではないのだから。 -
二人で、ところてん(心太)を食べるシーンも好きだ。
小さい頃は心太が苦手だったはずだぞ、と問い詰める父親にアリスが、
「そんなの昔の話じゃん」
と、あっさり答える。
世の中どんどん変わって行くけれど、自分も変わって行くから、おあいこだよね。と言った友人がいたけど、自分の子供だって同じだ。
わかっているつもりになっちゃいけない。
僕がニューヨーク編で引用したJDサリンジャーの「大工よ、屋根の梁を高く上げよ」には、次の文章も気に入っている部分がある。
http://4travel.jp/travelogue/10259607
「今日は一日じゅう、ベーダンタ哲学の論文集を読んで過ごした。結婚する二人は互いに相手に奉仕すべきである、という。互いに相手を高め、助け、教え、強めるべきであるが、なかんずく奉仕すべきである。二人の間の子供は、敬意と愛情をもって、しかも密着しないで育てるべきだ。子供は一家の客であって、愛し、かつ尊敬すべきである・・が、決して所有すべきではない。子供は神のものだからである。何と素晴らしい、何と健全な、何と美しくもまたむずかしい、それ故に真実な言葉であろう。生まれて初めて責任の喜びを知った。」
日記にこう書いたシーモアは、結婚式当日に親戚友人を教会へ集めておきながら、式にとうとう姿を見せなかったが、彼自身はどうして良いかわからないくらいに、幸せすぎて、結果、花嫁に電話し、ハネムーンへと旅立つのだが。 -
いつの間にか、「花とアリス」からサリンジャーまで脱線してしまった。
炭火が熾きてきて、焼き網が掛けら、生カルビが運ばれてきた。
韓牛の焼肉に生カルビは欠かせない。
店のアガシに大きなハサミでバチバチ切り落とされ、炭火で焼かれた韓牛をせっせと口に運ぶネコ親子。
マッシソヨ! -
「さーびすデス!」とグツグツ煮立てたチゲ鍋を持ってきたアガシ。サービスだらしい。
カムサハンミダ!
ホテルのラウンジで、飲んでつまんできたネコ親子にはもう十分満足の焼肉だった。
お勘定して外へ。 -
冷たい風も強くなっていた。
この通りだけがソウル市民で賑わっているのか?ソウル市民でも旧正月に里帰りしない人は外出しているのか?なんだか違う惑星にテレポーションしてしまったかの錯覚のネコおやじ。
帰り道を足早にホテルへ。 -
実は、今回同行しているネコ娘。
4月からの社会人生活をスタートするにあたって、新しいバッグを物色中。
しかし、「これぞ!」というものに遭遇していないらしい。
ソウルまでの空港のDFSはもちろん、バッグを陳列する店はことごとくチェックしたが、ネコ娘くんの食指は微動だにせず。
これは、この娘が使うのだから、ブランドものなら何でもよいというオヤジの安直な考えを真剣に改めさせられることとなった。
ネコ娘のセンスは小さい頃から他人と違うことで際立っていたことは認める。
ある程度の年月を経てそれは特化していったことに、オヤジが気づいていなかっただけのこと。 -
4travelの旅行記のなかで、飼い主こと、女房を解説した箇所があるが、我が飼い主はブランドものであろうとなかろうと、きっぱり物を捨てることを信条としている。徹底して。
一方で、女子大に通っていた頃は、ネコ親父がデパートで皿屋のバイト中に、デバートのお姉さん方から、ブランドバッグの完璧なまでのヒエラルキーを叩き込まれ、いまだにパリに行けば日本人がシャンゼリゼにある本店詣でする、あのモノグラムで埋め尽くされたバッグを持つ若い女性を笑っていた頃、飼い主こと女房どのは、まだ日本人のオーディナリー・ピープルが手にする手段を持たない、イタリア老舗謹製革バッグを抱えていたのもまた事実であって、要するにオーセンティックを否定してはいないが、流行モノと一生モノには明確な一線を画していると言ってよい。
そしてこのネコ娘だ。
バッグ購入に関して、どうやら長期戦となることだけは確実と思われる。 -
ホテルに戻って、新館から本館へ続いているロビーを歩いてみた。
春を先取りしたチューリップの花は新館のロビーのメインに。
本館のロビーを折り返すと、小さな子供が何やら奇声をあげながら走ってゆく。
さっき見た本館のチェックイン待ちに飽きて、グランドピアノの下に潜り込みしていた子供かと思ったら、違っていた。
小さな女の子が猛然とダッシュした先には、その子のお婆ちゃんとおぼしき女性が両手を差し出して待っていたのだった。
女の子のパパとママも合流し、4人に生まれる笑顔。
家族の再会。
この4人のまわりだけ、室温が2度ほど高いかのような錯覚さえ感じる。旧正月、ロッテホテルのひとこま。 -
若いころ、と言ってもネコ娘がまだ3歳のころか、3週間のほぼ大学の専門課程に近い研修を受講したことがある。
本当に山の中の大学で朝から晩までの講義、名付けて「中央特快講義」。かつ、受講者は北海道から沖縄までの人々だったので、当然自宅には帰らない。
僕は2時間もあれば帰れる身だったが、彼らと同じく自宅へは帰らなかった。
週に1回程度は仲良くなった受講者と飲み会なんぞして楽しくやっていた。しかし、2週間も過ぎるとさすがにコンセントレーションも低下してくる。さらに酒飲んだあとに勉強などできるはずもない。
僕は留守を預かる飼い主こと、女房に電話し、1週間後、つまり最後の週末に子供たちとTDL(東京ネズミーランド)で遊ぶ計画を承諾させるという、今考えると信じられない行動に及んでいた。
ご褒美がほしかったのだと思う。自分に。
多摩川を越えて山の中にある大学に行ってはいけない。と断言していた自分にとって。 -
そして、最後の講義が終わり、舞浜駅で家族と待ち合わせ。
ホームに入ってきた電車の中から僕を指さし、ドアが開くなり、嬌声とともに僕に飛んできてハグしたのは、今日、極寒の白い国への道行きに同行しているネコ娘だった。
あの時のネコ娘の着ていたオレンジのワンピースとセーラームーンの靴、髪を2つ上向きにし束ねた先端の跳ね具合も、ハグしたときの小さな手の感触さえもが、僕の脳内ストレージではなくて、身体の細胞の先端にまで記憶されている。 -
ネコ娘と部屋に戻り、早々と眠りにつく。
さっき思い出した、舞浜駅でのハグの話はネコ娘にしなかった。
彼女が来月に卒業する学校は、確かに多摩川を越えたりはしないが、僕の脳内地図では十分に東京の西にあって、彼女は朝6時の電車に寝ぼけたまま乗り込み、学生は満員電車に乗らなくてよいという特権をあらかじめ放棄し、様々な職業の給与所得者と共に電車に揺られ、各駅しか止まらない駅で降り、さらに10分は歩いて通った。
その実績を評価するにあたっては、僕の中央特快講義の思い出について語ることなど、どう考えても合理的な理由が見つけられないように思えたから。 -
翌朝、カーテンをあけるとソウルは白い街になっていた。
雪のソウルを見るのは、これで2度目。
窓から見える街は、まだまだ白く、ビルの屋上から立ち上るボイラーの白煙。
ここはニューヨークか?
眼下に見えるのはウェスティン・チョースン。 -
ソウル市民は寒さには強いが、雪にはめっぽう
弱いという話を聞く。
日本と比べれば大陸性の気候に近いので、雪があまり降らないというだけなのだが。 -
ラウンジで朝食を。
-
旧正月のマストアイテムなのかどうか?
Pan-fried 3 Colors Vegetables
野菜炒めだわね。これは。 -
本日の行動についてネコ娘に希望を聞いてみると、すでに新しいバッグ購入の期限を延長したらしく、雪の街を歩くことはネコの行動としていかがなものか、という意見。
確かに、この街では猫の一匹にも遭遇しなかった。オンドルの部屋で伸びきっているに違いない。 -
一服するために、外へ出た。
ホテルのスタッフが雪かき道具で除雪作業。
もちろん人力で。 -
ホテル併設のDFSは朝から開店しているようだ。
部屋でグルーミングしているネコ娘に教えてやろうと電話。
予想どおり、まったく心動く様子もなし。 -
ラウンジでチェックアウト。
それでは、仁川から帰ろうかね。 -
コーヒーを飲んで。
良いホテルだった。
1泊ではもったいないような、かと言って、あえてまたここに予約を入れるかどうかは別として。 -
地下鉄を使って市庁で乗り換え、途中「毒島」だか、Dokutoだかのジオラマを発見。
国内で何を陳列しようが韓国政府の自由だ。存分にやっていただいてよい。 -
韓国市民の妄想するDNAは、中国四千年だか、六千年にわたる支配の事実を認めたくないという極めて歪曲したナショナリズムに他ならないと考えている。もちろん個人的に。
そうではないと反論するのであれば、大統領府の青瓦台の瓦の色を黄色にできなかった、するつもりもなかった、世界のあらゆる起源、中心はソウルだとこじつけ、臆面もなく声高に唱える国家ぐるみの大妄想を、どう説明するのか。
ひとつ、誰か僕に。どうか、赤子を諭すように教えてはくれまいか。 -
ソウル駅でまた乗り換え。
ここで仁川行の直通電車AREXに乗る。
http://japan.arex.or.kr/jsp/jap/main.jsp
過去のソウル行きでは、もっぱらKALリムジンバスを利用していたけど、電車が直通になってから一度も乗ったことがなかったので、話のタネにと思って。 -
地下要塞にでも続いているかのような長いエレベータに乗り、ホームへ。
ちょうど成田エクスプレスか京成スカイライナーか、南海ラピート号の役割なのだろうけど、どちらかと言えば、香港AERやバンコクのエアポートリンク近い車両と乗り心地。 -
そして、のろい。
呪いにかけられているのかと思うほど、この電車は一度も速度を上げることなく、仁川空港に到着した。 -
出発ロビーに日航のチェックインカウンターが見つからず。
それもそのはず、案内表示を見ないで探そうとする無謀なネコ親子。
http://www.airport.kr/iiacms/pageWork.iia?_scode=C1702030100
ようやく発見したJALとサインされたカウンターには、当たり前と言えばそうだったのだが、日航の制服ではなく、見慣れぬ大韓航空の制服を身にまとったアガシが手招きしていた。 -
搭乗は新しいターミナルへ地下の電車で移動する。
よく考えたら、これは仁川が大韓とアシアナ以外のエアラインを区分していることだろうと思う。
ANAで乗り継ごうとも、第1ターミナル内で乗り継ぎができる成田とは違う。
中央日報の記事によれば、仁川が乗り換え客数で成田を上回ったとあった。
http://japanese.joins.com/article/068/147068.html
乗降客数でも仁川が成田を上回っていると、民主党政権時代から危機感を煽る声を聞いて久しい。が、本当に日本の地方空港から仁川をハブ空港として利用し、その利便性を評価する旅行客はどれほど存在するのだろう。
いまや、マルコポーロのメンバーとなってしまった僕にとって、仁川が香港と同じようにアジアのハブ空港だとする意見には、大いに違和感を持つ。 -
一方で羽田空港。
平成24年の乗降客数は66百万人以上。国際線の利用客はその10%にすぎない。成田空港が30百万人のうち10%が国内線利用客としても、韓国が言うように利用者数では羽田と成田を合わせても仁川より少ない。
平成26年には羽田枠が増便される予定だそうだが、僕は成田の日本における位置、アジアのハブ空港としてのポテンシャルについて、いまだに揺るぎないものがあると思っている。
これには、今日も成田のさくらの山、だか、さくらの丘で世界各地から飛来し、飛び立ってゆくシップを超望遠レンズで追っている、オタクな人々も異論はあるまい。
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空港上空は晴天になっていた。
搭乗し、仁川の干潟が覆い尽くす一面の雪の中をテイクオフ。
窓の外、山々の積雪もそうとうなものかと目を凝らすが、すぐに低い雲に入ってゆく飛行機。
白い国の短い滞在が終わった。 -
この時間、成田行きはミールサービスがあるらしい。
日航のおなじみ、空膳、ちらし御膳。
ネコ親父はいつものようにワインをもらって。(全部は飲まないんだけど) -
CAから、まだ飲むか?と聞かれ、ビールを所望。
一番搾りの缶に反射する光で遊んでみる。 -
ネコ親子がうとうとまどろんでいた頃には、既にディセンディングが始まり、成田へのアプローチ。
無事、B滑走路34Lへランディング。
成田へ到着。
2日間で6つの空港を巡る目標は達成された。 -
スポットの下では日航の整備スタッフが深々とお辞儀する姿。
マルコポーロメンバーとして、少しだけ日航を羨むことの一つ。
日航では搭乗するときに、CAの皆さんが「おかえりなさいませ」とあいさつしてくれること。
長距離路線では、この日本語の響きがとても好きだ。
そして、いま窓の外で30度の礼をする日航のスタッフ。
気持ちが入っているからこそ、見る人の心にまで伝わってくる姿なんだろう。
外国のエアラインでは、出発時に整備スタッフがコパイと親指を挙げて合図を交わすことはあっても、搭乗客に対して感謝の気持ちを伝える姿を見たことはない。 -
成田第2ターミナルとサテライトを結ぶピープルムーバー(黄色い車体のシャトル)は、2013年の9月をもって廃止されるという。
ネコ親父としては、関空のシャトルや、香港のシャトル、桃園やKLのそれ、チャンギのアレとか比べる前に、成田の第2ターミナルと第1ターミナルを連絡するバスではない、シャトルをつくってもらいたいのね。
ついでに言うと、羽田にも。
前述した仁川にはシャトルがある、という点でもね。
日本人旅行客は、旅行するときに2社のエアラインを使うことがあまりないと思う。ツアーで乗り継ぎがあれば、当然のように添乗員がついているのが当たり前。とは思っていないインデヴィジュアルなツーリストに対する配慮を、そろそろ払っていいのだと思っている。
本気でアジアのゲートウェイを自称するのであればだ。 -
羽田空港から、伊丹、関西、金浦、仁川、成田空港まで。1泊2日の旅。
ネコ親父は十分楽しめたが、「自主研修だ」とかプレッシャーをかけられたネコ娘にとっては、退屈な道行きだったかも。
ネコ娘が入社する会社は、幸か不幸か新入社員を徹底的に教育する伝統があって、その方法にも定評があると聞いている。
仕事がチームで完結することは、ネコおやじも同様だが、大切なことは役員や監督職に褒められることではなく、周りから自分の仕事を認められること。
それは、お客様のために自分の体力だけを信じて(頭脳、能力はさておいても)、一緒に戦い抜く強い意思をもった隣にいる同僚のために、毎日、泣いたり笑ったり、喜怒哀楽を分かち合いながら、今日も背筋を伸ばし、笑顔から眉毛を有効につかった、いかにも申し訳ない顔を最大限に発揮し、第一線に立つことが彼女の選んだ仕事だから。
成田に着いて、飼い主こと女房ニコトラには、夕飯は2人で済ましてから帰ると、ネコ娘に連絡させておいた。
「何食べようか?」とネコ娘。
Up to You .または、As you like it . -
ふと、先月利用した某日系エアラインのCAの女性から聞かされた話を思い出していた。
僕の娘はこの春に就職するのだが、あなたが社会人になったと感じたのは、どんなときでしたか?という難問に彼女はこう答えてくれたのだ。
「初めて早番で出勤したときです。通りには誰もいない世間が寝静まった、ほんとうに真っ暗な朝。これが私の仕事なんだと思いました。」
隣のネコ娘に目を向けてみる。
今までアルバイトの経験もない彼女は、これから・・・。と思ったと同じくして、飼い主こと女房ニコトラの顔が出現。
何の心配もなかった。
ニコトラのDNAは確実に受け継がれている。
なぜなら、ニコトラもまた、学生時代にバイトなどしたこともなく、今や毎日ナマモノを扱い、僕が列挙する水商売のカテゴリーでは最たるものの一つと言ってはばからない職業を、二十数年にわたってつづけているのだから。
明けの明星が輝く夜明け前。
吐く息も白く、凛とした空気の中で、早朝出勤のタクシーを玄関先でじっと待つネコ娘の姿を思い描いてみた。
今日も、彼女たちの笑顔を待つ誰かがいる。
西の空にはチェシャ猫のように下弦の月が笑っていた。
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この旅行記へのコメント (2)
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- オリエンタルさん 2014/08/09 16:11:17
- はじめまして!
- 羽田のチャリティーコンサート拝見させていただきました。
近くに住んでいるのにこんな素敵なイベントがあるなんて知りませんでした(≧∇≦)。
私服でさりげなくスタンバイしているところが素敵ですね〜。
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- fuzzさん 2014/05/13 18:59:52
- はじめまして(´▽`*)
- のうりかさん、こんにちは。
ロシア旅行記にご訪問&投票して頂き
本当にありがとうございます<(_ _)>
のうりかさんは、昨年春からお子様の手が離れたのですね。
これからは奥様とお二人で色々と旅行に行けますね。
我が家は、遠くへは実家の母と、近場は主人と行きます。
ロシアは母と添乗員同行のツアーで行きました。
もしやロシアへ行かれますか?
ロシアへの国内移動は飛行機だと思いますが、待合室の椅子の数が少なすぎました。
成田からJALでモスクワへ行き、サンクトペテルブルクへは
アエロフロート航空に乗って行ったのですが、
その乗継に5時間もかかって、しんどかったです。
成田からアエロフロートに乗って来た方は乗り継ぎの時間が
うまく組まれていて、空港で待つ時間がなくてスムーズだったと
おっしゃっていました。
旅行は忍耐ですね。
fuzz
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